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アルシャードトライデント

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アルシャードトライデント』(以下、『トライデント』と略記)はテーブルトークRPG(TRPG)『アルシャード』シリーズのプロジェクト名。本記事ではプロジェクトを構成するリプレイ3シリーズ、サプリメント、読者参加企画について統括して記述する。

以下、プロジェクト名、書名並びにゲームタイトルは『』括り、リプレイ題は「」括りで表記する。

概要

『アルシャード』シリーズの舞台であるユグドラシル宇宙を揺るがす大事件「大ラグナロク」での冒険を扱った3系統のリプレイと、それに連動したサプリメント、読者参加企画から成る。

元々は『アルシャードff』(以下、『ff』と略記)と『アルシャードガイアRPG』(以下、『ガイア』と略記)をクロスオーバーさせるシナリオ集[1] として企画されていたものが、リプレイ企画として再構成されたものである[2] 。『アルシャード』両シリーズのデザイナーである井上純弌によれば、『トライデント』は単純に二つのゲームシステムをクロスオーバーさせるリプレイを読んでもらう企画というだけではなく、「アルシャードの舞台設定」に新しい要素を加え、その舞台でユーザーが実際に遊べるような情報を提供するという目的があり、リプレイもその発表の場の一つと位置づけている[3] 。そのため、リプレイと同時並行する形で、大ラグナロクが起こった世界で冒険するためのサプリメントも複数出版されている。

本プロジェクトのの中核となるリプレイは、3人のゲームマスター(GM)による3つのキャンペーンリプレイが絡み合ってストーリーを展開させるという独特の構造[4] を採っている。

また、このキャンペーンリプレイ3シリーズは、これまで公開されてきた設定やデータを踏まえた超高レベル向けセッションを例示する目的も持つ[5] 。『アルシャード』の高レベルリプレイとしてはこれまでにも「腐食都市」『神の贈り物』「The Broken Sword」があったが、『トライデント』リプレイ3シリーズは、『ff』『ガイア』共用の超高レベル向けサプリメント『アインヘリアル』『フリスズキャルヴ』発売後初の高レベルセッションである。そのため、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」に始まる第2巻目では、一部のPCがキャラクター成長過程で超高レベル用キャラクタークラス「アインヘリアルクラス」を取得。対するエネミーもそれに対応した強力なものとなっている。

キャンペーン3シリーズは、シリーズ全体の統括役も兼ねる[6] 田中天がGM兼リプレイ執筆を担当しユグドラシル宇宙全般を舞台とするパート、『ff』のリプレイに属し緑谷明澄がGM兼執筆を担当するパート、『ガイア』のリプレイに属し藤井忍がGM執筆を担当するパートで構成される[7] 。公開は基本的にファミ通文庫書き下ろしの形をとるが、同文庫の公式サイト『FB Online』での連載も行っている[8]
なお、それぞれのリプレイには、『アルシャードクロスオーバーリプレイ』と銘打たれた田中天担当パート[9] を除き、『アリアンロッドRPG』や『ダブルクロス』など他のFEAR製TRPGリプレイに見られる固有のシリーズ名は付けられていない(使用されているルールシステム名のみが付けられている)。
以下本記事では便宜上、公開開始順[10] に田中天担当パートを「第1パーティ(編)」、藤井忍担当パートを「第2パーティ(編)」、緑谷明澄担当パートを「第3パーティ(編)」と呼称する。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


リプレイあらすじ

第1パーティ

ブルースフィア。今回の成穂学園学園祭最大のイベントは人気ロックバンド「アキレス」のライブだ。だがステージ上でアキレスは解散を宣言。観客としてきていた「ガイアのシャードの守護者」西園寺恵を連れ去り姿を消してしまう。恵の親友で「蒼の守護者」宮沢茉莉は、父・祥吾らの助けを借りて恵を探すが、一向に足取りは掴めなかった。

ミッドガルド。真帝国帝都グラスヘイムの大聖堂では、聖務枢機卿アルフレッドが一人の異端審問官に密命を下していた。相手はかってスズリ砂漠の人造異教神研究所を壊滅させた大司教エリザ・ベス。真帝国に侵攻を仕掛けた謎の軍勢に対処するため、「蒼の守護者」の協力を得ることが目的だ。だが、突如空間を割いて侵入したかの軍勢「スカンダ」によって、アルフレッドはベスの目の前で拉致されてしまう。

何とかブルースフィアにたどり着いたベスは、「蒼の守護者」=茉莉との接触に成功。さらに宮沢家には、「ファラオ」を名乗る集団に世界を滅ぼされた青年ディム、祥吾のかっての戦友である太古のアルフ・グローリアスも訪ねてきた。

一連の事件には関連があり、その鍵を握るのは「初めてアスガルドに到達したブルースフィア人クエスター」とも伝えられる古代マケドニアの英雄王アレクサンドロス3世―そう結論づけた茉莉たちは、恵を救うため、そして事件の真相を突き止めるため、世界を渡り歩く旅に出た。

第2パーティ

神々の戦い「レスケー」。そこで勝鬨を挙げる一人の少女がいた。彼女の名は那須美衣。高校生モデルにして美の女神アフロディテの末裔である。審判者ニケーに連れられ、美衣は勝者の報酬「黄金の林檎」があるという1隻の豪華客船に向う。

その豪華客船「ポセイドン号」に、一人の賊が侵入していた。この賊・新条シオンも神々の伝令にして泥棒の守護神ヘルメスの末裔で、ある人物の命で黄金の林檎の奪取を企てていた。そして美衣とシオンは黄金の林檎が保管されている部屋で鉢合わせしてしまう。

黄金の林檎。その正体は豊穣の神フレイの剣を自称する、自我を持った杖「クアドラ」であった。船のオーナーである少年富豪・海王竜馬と、彼の依頼でクアドラの解析のために乗船していた心理学者・宮沢虎吾郎も巻き込んで悶着する美衣とシオン。だが、シオンの姿に竜馬の顔色は変わる。その直後、ポセイドン号は巨大な衝撃に見舞われ、船内にはどす黒い流動体がなだれ込んだ。それは、世界の敵「奈落」――。

第3パーティ

真帝国軍内の汚職を捜査する部隊「皇帝の剣」のエージェント、ミハエル・ベルグフント。彼の今回の任務は、一貴族の私兵でありながら事実上の近衛部隊でもある「銀十字軍」の内偵であった。だがミハエルは、銀十字軍の指揮官ヴィルヘルム・グーデリアンから衝撃的な情報を知らされる。ミハエルの直接の上司であり、真帝国軍参謀総長を兼ねる軍務枢機卿マクシミリアンが皇帝グスタフ・ヨーゼフ2世への反逆を企てているというのだ。しかももう一人の重鎮、聖務枢機卿アルフレッドは行方不明[11] という...。

ヴィルヘルムから皇帝への直訴を託されたミハエルだったが、直後に銀十字軍基地はマクシミリアン自ら率いる兵士と機械天使に急襲され、ヴィルヘルムら銀十字軍将兵は全滅。マクシミリアンの強引なやり方に異を唱えたミハエルも追われる身となってしまう。

真帝国軍の激動は、帝都グラスヘイムから遠く離れた辺境にある、かつての反真帝国の騎士ルパ・メルフィンダのもとにも及んでいた。戦傷で引退し、娘のシルダに剣を教えながら静かに暮していたルパであったが、ある日真帝国軍の襲撃を受けてしまう。懸命に介抱するシルダにルパは、シルダが実の娘でなく、「神の光」と呼ばれる施設から救い出した子であったことを告げ、息絶えた。任地から脱出するも飛空艇を撃墜され不時着した満身創痍のミハエルが、ルパの屋敷を訪れたのはそれから2日後だった。

真帝国軍に養父を殺された女騎士と、信じていた真帝国軍に裏切られたエリート。ふたりの出逢いは、やがて真帝国を、否、ミッドガルド全体を揺るがす災厄の予兆であった。

リプレイの登場人物・用語

プレイヤーキャラクター(PC)

プレイヤーによって操作するキャラクター。名前の横にカッコで記述されているのはPCの読み仮名(漢字表記の場合のみ)、プレイヤー名の順である。キャラクタークラスについてスラッシュで複数書かれている場合はマルチクラスによりクラスを複数有していることを表す。

キャラクタークラスの横のレベルはそのリプレイ開始時のもの。キャラクターの総合レベルは17である。

既出PCはセッションに先立ってリビルド(キャラクターデータの再構築)を行っている。またディムリッドを除くPCはオーヴァーランダー・オルタナティブクラスを取得していない。

第1パーティ

宮沢茉莉 (みやざわ・まつり、しのとうこ)
キャラクタークラス : ファイター (Lv.4) /ソードマスター (Lv.12) / ソシアルクラス:スチューデント (Lv.1)
シャードの加護 :《トール》《タケミカヅチ》《ブラギ》
明日へのプロファイル』のPCとして初登場して以降、多数の『ガイア』リプレイに登場し続けている女子高生にして当代の「蒼の守護者」。虎吾郎、竜一郎の妹。親友の恵をさらったロックバンド「アキレス」を追う中でグローリアスたちと出会い、ユグドラシル宇宙を巡る旅に出る。戦闘ではアタッカーとして前線を切り開く。
茉莉のシャードは父・祥吾から継いだもので、12年前に父がヒュペリオンとの戦いで受けた呪いによって錆びついているが、彼女は呪いの影響を受けることなくクエスターとして戦ってきた(「宮沢祥吾」「ヒュペリオン」の項目も参照)。
初登場時からクエスターとしての自覚を少しずつ積み重ねていき精神的成長が描かれてきたキャラであるが、本リプレイシリーズ(特に「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」)において、「自分は何のために戦うのか」「クエスターとはどうあるべきか」について彼女なりの決着をつけることになり、アビスマルトリニティとの戦いを経て、アスガルドにイデアを届ける一団「イデアノーツ」のリーダーとなる。
『トライデント』リプレイシリーズ全体における主人公的位置づけにあり、リプレイにおいては、イデアを集めてアスガルドへ届けるクエスターは茉莉とその仲間たちであると定義されている。しかし、各ユーザーが大ラグナロクを使った設定でゲームを遊ぶ場合は、公式リプレイの内容に拘束されない形で、各ユーザーのPCたちこそがイデアを集めてアスガルドへ届けるクエスターであることが肯定されている。サプリメント『リーフワールド』では、各ユーザーがGMを担当する際に、茉莉の動向をどのような形で扱えばよいのかについてのガイダンスがある。
エリザ・べス (鈴吹太郎)
キャラクタークラス : ブラックマジシャン (Lv.2) / リンクス (Lv.1) / ミッショナール (Lv.10) / プリースト (Lv.4)
シャードの加護 :《オーディン》《ウル》《イドゥン》
砂漠の異教神」のPC。スカンダ(=コスモマケドニア)の真帝国侵攻への対抗手段として「『蒼の守護者』の助力を求めよ」との聖務枢機卿アルフレッドの密命を受け、ミッドガルドからやってきた帝国神教会の大司教にして異端審問官。戦闘では遠隔魔法攻撃と他者支援を担当する。
リンクスは真帝国と敵対しているが、彼女は「機械神には猫耳が生えているため、リンクスの信仰に値する」という独自の信条のもとに真帝国に身を投じている(そのため、リンクスの同胞からは裏切り者扱いされている)。
アレクサンドロス大王との戦いの後、ブルースフィアのユグドラシル宇宙からの離脱、メタトロンの反逆と機械神の権能喪失という想像を絶する事態に遭遇し[12] 、メタトロンの策謀を止める命を機械神直々より受ける。その過程で姿を消した恵を行方を追うべく訪れたグレート愛ランドにて、同世界のイデアであると共にガイアを覚醒させるためのキーアイテムである結晶体【愛の輝き】をラティとプリーティよりを受け取る。アビスマルトリニティとの戦いを終えた後は、【愛の輝き】を茉莉に託し、ミッドガルドのイデアをアークに届けるべく、機械神と共にミッドガルドに帰っていった、
「砂漠の異教神」では「大司教であると自称してるが本当のところは謎」というキャラであったが、本作ではプリーストクラスの取得により名実ともに大司教の位階と職権が保障された。イラストで描かれる衣装も以前の修道服から立派な法衣へと変更されている。また、「砂漠の異教神」では過去の記憶を失っているという設定があったが、本リプレイでは記憶を取り戻したらしく[13] 、積層都市の最下層の出身で天涯孤独の身だったが、帝国神教の神父に救われ教会入りしたという過去が明かされている。グレート愛ランドでラティとプリーティより【愛の輝き】を受け取った際、ベスにはそれが母子手帳を型どった物に見えたが、その理由をラティとプリーティは「天涯孤独のベスは潜在意識下で母の愛になんらかの思いを抱いていた」と看破した。
井上純弌は「砂漠の異教神」には参加しておらず、「襲来! コスモマケドニア!!」で初めてベスと対面した。井上の眼には、ベスのキャラクター造形は自身が想定する『アルシャードff』の世界観から外れているように見え、プリプレイでべスのPLの鈴吹太郎に「真帝国と敵対するリンクスは大司教になれない」と抗議したが、鈴吹は「帝国神教の教典『真書』には『機械神はすべての存在の権能を持つ』とあるので、リンクス種族を象徴できるような権能だって持っているはず。ベスはそれを根拠に機械神は猫耳であると唱えており、帝国神教会はこれを異端として排除することはできない」との解釈を盾に押し通した逸話がある。
グローリアス (井上純弌)
キャラクタークラス : スカウト (Lv.4) /ヴァグランツ (Lv.1) / アルフ (Lv.12)
シャードの加護 :《ブラギ》《フレイ》《フレイ》
悠久の地平」のPC。ユグドラシル宇宙を放浪する超古代のアルフ。長い旅の中で二刀流を会得しており[14] 、HPこそ低いものの、アルフの特殊能力と合わせて近接戦で活躍する。「悠久の地平」で失われていた記憶は回復しつつあり[15] 、ユグドラシル宇宙の謎に通じる大賢者として茉莉たちをナビゲートする。
旅の途中で一旦戻ったマザーシップ[16] にて、シェルリィから諸リーフワールドの滅亡や、リーフワールドをつなぐレリクス「ビフロストの橋」が何者かによって起動させられたことを知らされ、重傷を負ったシェルリィに代わって戦友である「蒼の守護者」宮沢祥吾(この時点では「蒼の守護者」が茉莉に継がれた事実を知らない)に協力を求めるべくブルースフィアに向かう。
「アルフは世界における役目を終えた種族であり、これからの世界を支えるのは人間である」という考え方は「悠久の地平」から一貫しており、アビスマルトリニティとの戦いの後、「アークを動かす者」として茉莉を推し、自身もイデアノーツの一員としてアークに乗り込む。
デザイナー・井上純弌のPCということで井上の分身とも言え、「アルフの古代の知識」という名目で、GMも把握してないような世界設定を開帳する場面がしばしばある。そのため、しばしば他のPCから「デザイナーが語り出したぞ」などとツッコミを受けていた。
ディムリッド (矢野俊策)
キャラクタークラス : スカウト (Lv.1) /オーヴァーランダー (Lv.10) / ルーンナイト (Lv.2) / オーヴァーランダー:エレメンタル (Lv.2) / センチュリオン (Lv.2)
シャードの加護 :《ヘイムダル》《フレイ》《ニョルド》
オリジナルPC。謎の軍勢「ファラオ」によって滅ぼされた「円環世界イクステリアス」唯一の生き残りの青年。通称は「ディム」。
外見は浅黒い肌の青年で、右半身は壊れたルーンメタルと融合している。また背の翼にはディムに力を与えた仲間たち(後述)の魂が宿っており、彼の力の源泉と言える[17] 。自身の戦闘能力はないに等しいが、莫大な戦闘支援能力でパーティを支える。
世界樹ユグドラシルを囲むように存在するイクステリアスはマナが極めて希薄で、クエスター以外は生存がほぼ困難な世界だったが、住民に「嘘」という概念がなく(従ってフィクションも存在しない)、そこをファラオに突かれて滅亡した。しかしディム自身はファラオ侵攻時にシャードを持っていなかったため生き残り、滅んだ仲間たちから力を受け継ぎ[18] クエスターとなって、ファラオを討つべく立ち上がった。彼の本名は「ディムリット・エーネルバウム・リンドリクマ・アニマ・アラダ・レスティリ・トルエ・イクステリアス」というが、「ディムリット」「イクステリアス」以外はディムに力を遺した友人たちの名である。
荒野と化したイクステリアスに偶然落ちていた茉莉の冒険譚[19] を読んで彼女の存在を知り、その助力を求めてブルースフィアに赴き、行動を共にする。
アレクサンドロス大王との戦いの後、突然グレートブケパロスから姿を消した恵を追って、かつてのイクステリアスに戻り、そこでイクステリアスに現われた最初のアインヘリアルの遺骸と邂逅。共に埋葬されていた短剣の銘文から、信頼こそが嘘を超える武器であり、イクステリアスはそれを知らなかったため誤った方向に向かった世界であったことを悟る。そしてその短剣を持ち帰ったのち、祥吾の一連の行動に悩み苦しむ茉莉を励まし、アビスマルトリニティとの戦いに臨む。戦後、その短剣【イクステリアス】で自らの心臓(ディムのシャードでもある)を刺してイクステリアスのイデアを注ぎ茉莉に託した後、今なお暴れ続けるニーズヘグの前に立ちはだかり自身の肉体を開放。そこから「イクステリアスの障壁」と呼ばれる戦士たちの軍団が出現した。
なお、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」ではディム自身は消滅したかのような演出がなされているが、サプリメント『ラグナロク』の記述から「ディムも再生し『イクステリアスの障壁』の一員としてニーズヘグと戦っている」と解釈することが可能になっている。

第2パーティ

那須美衣 (なす・みい、ヤトアキラ)
キャラクタークラス : ワード (Lv.6) / スカウト (Lv.2) / ファイター (Lv.9)
シャードの加護 :《フレイヤ》[20] 《ヘイムダル》《トール》
オリジナルPC。成穂学園に通う高校生モデルであり、美の女神アフロディテのワードの一人。虎吾郎のかっての教え子でもあるが、ボク少女かつ強気な性格故か授業で率直に間違いを指摘したことで、虎吾郎からは軽い恨みを持たれている。
自分自身が美の女神の化身であることを強く自覚しており、他人から綺麗だと褒められてもそれは当然のことと思っている。さらにはそんな美少女として存在してる自分が何より大好きというナルシスト。しかし、内面を褒められることには慣れていない。
レスケーに勝利したことでクアドラの新たな主となり、クアドラを盗みに来たシオンと対峙するが、直後に奈落の襲撃を受ける。辛うじて脱出に成功したものの、今度は学園祭で竜馬に交際を迫られ、そのさなかにコスモマケドニアに拉致される恵と、闇に呑まれるブルースフィアのビジョンを知覚。真相を探るべく竜馬を追う。
学園祭の場面は作中時系列で「襲来! コスモマケドニア!!」と同時進行しており、美衣は「コスモマケドニア」にNPCとして出演している。「コスモマケドニア」GMの田中天は事前に名前と設定をヤトから聞いていたのだが、どんな口調かを聞くのを忘れていた為、「コスモマケドニア」での美衣は抑揚のないロボット口調になってしまった。しかし「黄金の林檎」のセッションでGMの藤井から当該シーンを聞かされたヤトはこの演出を気に入り、挿絵として「ロボット化した美衣」を描いている。
新条シオン (しんじょう・-、田中信二)
キャラクタークラス : ブラックマジシャン (Lv.6) / ワード (Lv.10) / エージェント (Lv.1)
シャードの加護 :《オーディン》《フレイ》[20] 《エーギル》
オリジナルPC。魔術結社「ヘルメス教団」の一員の少年で、神の伝令ヘルメスのワードの一人。過去に犯した罪によって一兆年の封印系に処されていたが、教団から刑期の軽減を代償に「黄金の林檎」の強奪を依頼され、一時的に解放される。年齢ははっきりしないが、美衣と同じクラスに転校してくるため、高校生程度とは思われる。
斜に構えた態度を好み反抗的な発言も多いあたり、ある意味で年相応の性格ともいえるが、構成員の個性が薄いヘルメス教団の中では珍しいタイプ。ヘルメスのワードであることはそれなりに誇りに思っているらしく、知恵の神の転生として策士を自称している。
クアドラ (鈴吹太郎)
キャラクタークラス : アルケミスト (Lv.6) / ソードマスター (Lv.9) / ホムンクルス (Lv.2)
シャードの加護 :《ヘル》《タケミカヅチ》《ネルガル》
『明日へのプロファイル』のPC。神代にフレイが所持していたとされる意思を持つ武具。
『明日へのプロファイル』では、この世界にやってきたクアドラを人間たちが研究したことからが、ブルースフィアの近代魔導科学の結晶であるチャンバースタッフが生まれたという設定が語られていたが、「美少女★女神と黄金の林檎」はその設定が物語の主題として取り扱われている。
ニケーやゼウスポセイドンといった神に属するものたちはクアドラを「黄金の林檎」というコードネームで呼んでいる(その意味については#用語を参照)。
『明日へのプロファイル』での恵のサポート役を終えて、本来の所有権者であるサジッタ社の研究施設へ帰還。その後、海王コンツェルンから貸与の依頼があり、豪華客船ポセイドン号に収容されていた。しかしニケーが勝手にクアドラを「レスケー勝利者の報酬」として決めてしまい、勝利者である美衣がクアドラを奪えるように手引きした。クアドラ自身は美衣に自身を使いこなせる素質を見出したため、彼女を使い手と選ぶことを了承している。なお、美衣の手に渡った時点で形状を杖から盾の形状に変化している[21]
宮沢虎吾郎 (みやざわ・こごろう、菊池たけし)
キャラクタークラス : アーティスト (Lv.10) / ホワイトメイジ (Lv.6) / ブラックマジシャン (Lv.1)
シャードの加護 :《ミューズ》《イドゥン》《オーディン》
希望へのコンタクト』のPC。宮沢家の長男、すなわち竜一郎、茉莉の兄。魔術の才能を持ちながらその事実を受け入れず、魔術や神秘といったものを否定する懐疑主義者。音楽(特に打楽器)と心理学に長けており、また、オカルト否定の著書をいくつも出している。
美衣とのコネクションを決定する際、かつて成穂学園に臨時講師にきたことがあるという設定がついた。シナリオ中でもその経歴をいかして美衣のクラスの臨時担任になっている。
サジッタ社でさえも解明しきれていないクアドラの隠された力を、魔術的な知識にまどわされない視点から解析して欲しいと海王竜馬から依頼されたところからシナリオは始まるが、専門分野が心理学と音楽という彼にどういう成果を期待していたのかは不明。このあたりはプレイヤーである菊池たけし本人が突っ込みを入れていた。

第3パーティ

シルダ・メルフィンダ (大竹みゆ)
キャラクタークラス : ファイター (Lv.4) / キャルバリー (Lv.12) / サムライ (Lv.1)
シャードの加護 :《トール》《タケミカヅチ》《フォルセティ》
オリジナルPC。真帝国領内、グロスヴァンド山脈山麓の人里離れた森の外れでひっそりと営まれているレアミュー牧場で育ったひとり娘。父ひとり子ひとりの二人家族で育ったため、父譲りの男勝りの性格(一人称は「オレ」)。父であるルパから騎乗と剣術、そして騎士道を教わっており、それに誇りを持っている。
実はシルダは「神の子」として、「神の光」と呼ばれる施設で育てられていた特別な存在だったのだが、反真帝国派ゲリラであったルパが施設を破壊した際、まだ幼かった彼女を見つけ養女とした(シルダ自身はその事実は覚えていない)。マクシミリアンの意を受けた真帝国兵たちがシルダをさらいにメルフィンダ邸に襲撃をかけた際、ルパは自分の命を盾に真帝国兵たちを撃退。いまわの際に出生の秘密を彼女に語った。その後、自らを生み出した「神の光計画」の謎を解くため他のPCと行動をともにすることになる。
長く辺境で暮らしていたため、真帝国の一般常識について全くの無知であり、真帝国に対する愛着は皆無である[22] 。むしろ真帝国を父の仇として憎悪しており、愛国心の強い真帝国士官であるミハエルとはしばしば意見は衝突する。しかし、芯のところでは認め合ってはいる。
アプフェル (井上純弌)
キャラクタークラス : ホワイトメイジ (Lv.7) / オラクル (Lv.10)
シャードの加護 :《イドゥン》《フレイ》《フレイ》
オリジナルPC。生命の神イドゥンに仕えるオラクル(巫女)。一族全体がオラクルであった隠れ里の出身だが、オラクルを政敵と見なして徹底的に弾圧する真帝国軍[23] に故郷ごと滅ぼされてしまい、現在はミッドガルドを放浪している。
マリアでオラクル狩りに出動した真帝国兵に追われていたが、そのさなかに自身のシャードから「マリアから逃げよ」の声を聞き、マリア市民に襲いかかる死の苦しみの幻視・幻聴に押し潰されそうになりながら脱出。そして彼女が安全圏に逃れると同時にマリアは天から降り注ぐ炎の雨に焼かれ塩の柱と化した。この惨劇に立ち会ったことをきっかけに、「神の光」計画の謎に立ち向かうこととなる。
悲惨な境遇にも関わらず非常に前向きで明るい性格をしている。キャラクターイメージはイモトアヤコ。しかし実際のセッションでは、プレイヤーの井上はアプフェルのキャラクターロールに苦心し、小太刀からは「やはり井上さんに萌えキャラは無理であったか」と言われてしまった。その結果、GMの緑谷の提案で「『シャードがアプフェルの口を借りて語る』形で素の井上さんが喋ればいい」という演出が採用されている。
ミハエル・ベルグフント (小太刀右京)
キャラクタークラス : スカウト (Lv.12) / エレメンタラー (Lv.1) / ゾルダート (Lv.4)
シャードの加護 :《ヘイムダル》《ニョルド》《トール》
砂漠の異教神」「虹の彼方から」のPC。真帝国軍内部の戦争犯罪や汚職を捜査する内務省の監察部隊「皇帝の剣」の捜査官。
「皇帝の剣」を直轄する軍務枢機卿マクシミリアンから、銀十字軍と司令官ヴィルヘルムの内偵を命じられ、ヤシマに近い大陸東方の銀十字軍前線基地で潜入捜査を行っていたが、そのヴィルヘルムからマクシミリアンの陰謀を知らされ、皇帝への直訴と、陰謀の証拠物件というデータチップを託される。直後、基地はマクシミリアン自ら率いる部隊に襲撃され、彼の強引なやり方に異を唱えたミハエルもまた叛徒として追われる身となり、深手を追いながらも大陸を横断してある牧場に到達。そこで出会ったシルダやハンスから真帝国軍の異常な行動を聞かされ、マクシミリアンの真意を探るべく、シルダと共に帝都グラスヘイムへ向う。
グラーフ・シュペー (菊池たけし)
キャラクタークラス : ブラックマジシャン (Lv.10) / ヴァグランツ (Lv.2) / エージェント (Lv.5)
シャードの加護 :《オーディン》《ブラギ》《ニョルド》
『アルシャード』ルール第一版時代の「悠久の地平」に初登場して以来、多くのルール第一版・『ff』リプレイにPC・NPCとして登場し、一貫して反真帝国を掲げてきた空賊。
時計仕掛けの破壊神」のNPC・ナインを追う最中、ジャンガリアン・キッドからの緊急通信を受けて、ノルンの泉に向かう途中ビフロストの橋を破壊された茉莉一行を救助。同乗していた勇者たちと共に立ち塞がるマケドニアン・デーモンロードらを退け、茉莉一行をノルンの泉に送り届けた。その後、突如自身の飛空艇「虚無の翼」号に出現したアルフレッドから、大ラグナロクの開始によって機械神の天使が不穏な動きをするであろう事を知らされ、グラスヘイムに潜伏するヒルダに一通の指令書を届けるよう依頼される。直後、「虚無の翼」号は奈落の襲撃を受け、グラーフは自らが乗る機関車と客車[24] を切り離し、機関車はマリア近郊に不時着。そこで出会ったアプフェルからマリア消滅の一部始終を聞かされ、自分たちを救助したティファナとメイの勧めで、アプフェルを連れてグラスヘイムに向う。

ノンプレイヤーキャラクター(NPC)

ゲームマスターが操作するキャラクター。

ブルースフィア

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この節の加筆が望まれています。
宮沢祥吾(みやざわ・しょうご)
茉莉、虎吾郎、竜一郎の父で先代の「蒼の守護者」。『明日へのプロファイル』「神薙ぐ御剣」『未来へのコンタクト』のNPC.
登場するたびに設定が増えており、本リプレイでは神の戦士たるアインヘリアルに到達していたこと、グローリアスと戦友だったこと、妻・あざみとの結婚式直前までミッドガルドに3ヶ月間滞在して奈落と戦い、その勇名はアルフレッドの下にも達していたことが明かされている。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」では、『明日へのプロファイル』(特に第2話「蒼き星、黒の太陽」)の設定と連動して、物語後半の核心人物として登場する。12年前のヒュペリオンとの戦いで「シャードが汚染される呪い」を受けた祥吾は、汚染の進行を回避すべく、シャードを侵していた奈落を自身の体内に移し変えた[25] (これは祥吾自身の生命を削る行為でもある)。大ラグナロクの開始でヒュペリオン本体が解放され、自身の余命が尽きようとしていることを悟った祥吾は極秘裏に動き、ヒュペリオンや、彼と連携するメタトロンのアバターと融合してアビスマルトリニティを誕生させた。この奇策は、茉莉の成長を願う意図から、茉莉はもちろんグローリアスにもオトリュスでの最終決戦まで隠され、恵にも決戦直前まで明かさなかった。ちなみにグレートブケパロスから恵を連れ出したのは祥吾だが、その真意は茉莉をスクールエンパイアまで呼び出し、自身に残された時間がないことを告げ、茉莉に覚悟を決めさせる時間を与えること、そして恵に茉莉の成長の立会人を依頼することにあった。
アビスマルトリニティが倒されたことでヒュペリオンは滅び、12年に及ぶ因縁に決着を付けたが、その代償として自身も完全に滅びかけた。しかし茉莉の得た加護《ガイア》によって蘇生すると共に、彼を蝕んでいた奈落も浄化された。そしてユグドラシル宇宙の行く末を茉莉に託し、恵と共にブルースフィアに帰っていった。
サプリメント『ラグナロク』によれば、ブルースフィア帰還後は、ミッドガルドに帰ったティファナに代わってブルースフィアのフォーチュンサービスを率いている。
なお、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」の茉莉の回想シーンでは、『明日へのプロファイル』『未来へのコンタクト』のGMであった矢野俊策が操作していた[26] 。それによると、祥吾が茉莉に課した剣の鍛錬は、普通の女子高校生が持てないような両手持ちの剣の素振りなど厳しいものだった。
海王竜馬(かいおう・りょうま)

ミッドガルド:真帝国関係者

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アルフレッド
真帝国聖務枢機卿で真帝国教会の最高指導者。ベスの上司に当たる。
真帝国に侵攻を仕掛けた「スカンダ」と称する軍団への対応策として、茉莉の協力を仰ぐべくベスをブルースフィアに送るが、その直前にスカンダにさらわれてしまう。茉莉らに救出されたあとは助言者として一行に関わる一方、ノルンの泉へ茉莉らを送り届けた直後の虚無の翼号に現れ、グラーフに、大ラグナロクの開始によってミッドガルドで機械天使が動き出したことを告げ、ヒルダへの手紙を託す。何らかの思惑があるらしく、時折不可解な言動をする。
ヴィルヘルム・グーデリアン
真帝国の名家グーデリアン家の一員で、事実上の近衛軍である銀十字軍の司令官。
ミハエルが自分を内偵する「皇帝の剣」の一員であることを看破しており、その上でマクシミリアンの陰謀をミハエルに告発し、その証拠物件として1個のデータチップを渡す。しかしその直後、ヴィルヘルムが駐屯していた基地はマクシミリアン直卒部隊の急襲を受け、ミハエルを逃すべく自ら機械天使に応戦し、壮絶な最期を遂げた。
ヴィルヘルムの死はプレイヤーには驚きであったらしく、デザイナーでもある井上純弌をして「こいつが死んだら銀十字軍が崩壊するぞ」とまで言わしめた。
グンター・グーデリアン
グーデリアン家の一員で、銀十字軍の情報将校。ヴィルヘルムの異母弟。
銀十字軍に対するマクシミリアンの粛清と兄ヴィルヘルムの死を受けて地下に潜伏している。グラスヘイムの貧民階層のバーで、ハンスから紹介されたシルダ、ミハエルと、メイから接触するよう求められたアプフェル、グラーフと会い、ヴィルヘルムがミハエルに託したチップが、本来は皇帝しか持ち得ないのがマクシミリアンに奪われ、銀十字軍が奪回したものであること、マクシミリアンが集めている「神の光」出身者の本命がシルダであることを伝える。
ヒルダ
99人の女性エイリアスで構成されるアルフレッド直下の特殊部隊「ゴルテンラウプ」の隊長。
マクシミリアン
真帝国軍務枢機卿。真帝国軍の実質的な総司令官。
グスタフ・ヨーゼフ2世
真帝国皇帝。その治世は400年に及ぶ。寡黙故に「沈黙の皇帝」と呼ばれ、彼が言葉を発すること自体が大事件として扱われるほど。
本リプレイの終盤近くである事実が明らかになり、それがマクシミリアンの計画につながっていく。
機械神
ミッドガルドの創世神話によれば、神代の時代、「人間は神々の下僕たるべし」との運命に逆らったミッドガルド大陸北方の王ユグノスの前に現れ、彼に助力して小ラグナロクを起こし、神々を滅ぼしてユグノスに勝利を与えたとされる存在。ユグノスの王国が現在の真帝国の原型である。
長く真帝国臣民の前に姿を表していなかったが、メタトロンの反逆によって権能の大半を失い、残された権能のひとつであるエイリアス技術を使って、自身のアバターをグレートブケパロスに送り込み、メタトロンのアバター討伐をベスたちに要請する。正体を隠すため「マキニャン」と名乗っている。
アバターはベスと瓜二つの姿を採っているが、形態の維持はベスのシャードに依存しており、ベスから離れると1個のネジと化してしまう。このため「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」のオープニングではベス(というよりはプレイヤーの鈴吹太郎とGM)に遊ばれ、茉莉のプレイヤーのしのとうこから「大惨事」呼ばわりされていた。

ミッドガルド:反真帝国勢力

ルパ・メルフィンダ
シルダの養父。反真帝国の闘士でありながら、真帝国軍士官学校の教科書に「尊敬すべき能力の持ち主」と讃えられた騎士。
戦傷で第一線を退き、グロスヴァンド山脈の麓にある屋敷でレアミュー牧場を営みながらシルダに剣を教えていたが、そのシルダを捕らえようと現れた真帝国軍の襲撃を受け、落命する。
妻を真帝国軍に殺されたことから真帝国運動に身を投じていたが、ある作戦で「神の光」計画の研究施設を襲撃した際、まだ幼いシルダを見つけ、養女とした。真帝国への憎悪に凝り固まっていたルパは、シルダとの出会いで人間らしさを取り戻していった。
ハンス・ウィルマー
反真帝国結社「プリムローズ」の指導者。元々は真帝国の大学でカバラ学を学んでいたが、やがて植民地解放に立ち上がり、クエスターである妹ソフィーの存在もあってプリムローズを率いることになる。
ルパとは以前から面識があり、襲撃直後のメルフィンダ邸を訪れ、シルダがいた「神の光」の出身者がグラスヘイムに集められているとの情報や、プリムローズと銀十字軍が提携してミッドガルドの危機に対処していることなどをシルダとミハエルに告げる。

エクスカリバー

"青の"シェルリィ
対奈落騎士団「エクスカリバー」を率いる13人の導師の一人。ブルースフィアにおいては「高坂青子」と名乗り、ミッドガルドに戻ったティファナに代わって、エクスカリバーのブルースフィアにおける下部組織「フォーチュンサービス」を率いる。
リーフワールド諸世界に侵攻する軍勢「韋駄天」と、突如起動したビフロストの橋に対処すべく行動していたが、アキレスとの戦いで瀕死の重傷を負い、グローリアスに後を託す[27] 。その後は一旦ブルースフィアに戻っていたが、ニーズヘグの襲来とアマルテイアの起動によってユグドラシル宇宙全体がより重大な危機を迎えた事実を茉莉たちに告げるため、自身の持つ時空転移レリクスを恵のシャードとリンクさせてグレートブケパロスに現われた。その際、アインへリアルとなった茉莉に「(「シャードに選ばれる」とは、そしてアインヘリアルとは)生きておるだけで世界と相対せねばならぬ」と覚悟を求めている。
その後はユグドラシル宇宙全てのクエスターに奈落を倒すよう訴えるべく諸世界を回り、アビスマルトリニティ討伐後は、茉莉とグローリアスを載せたアークの出発を見送った。アーク出立後はその事実を諸世界に宣し、『ラグナロク』によればブルースフィアに戻ったとのことである。
"橙の"ティファナ
エクスカリバー13人の導師の一人で、表の顔は情報企業「ウィンカスター・フォーチューンサービス」(WFS)の社長にして占い師。ブルースフィアでは「高坂橙子」と名乗りフォーチュンサービスを自ら率いる。恵の師匠でもある。
この時点ではミッドガルドに戻っており[28] 、ある重大案件でメイを伴ってジャーヘッドの最大勢力であるアディーナ氏族の族長ペルニラとの会談に向かう途中、マリア近郊でグラーフとアプフェルを救出した。

クエスターたち

西園寺恵(さいおんじ・めぐみ)
『明日へのプロファイル』のPC。「神薙ぐ御剣」『未来へのコンタクト』「虹の彼方から」にもNPCとして登場している。「ガイアのシャードの守護者」であり、ティファナの弟子、祥吾の預かり弟子でもある。
東喜多(あずま・きた)
「虹の彼方から」のPC。祥吾の母方の祖母で地術師[29] 。故人であり、現在は冥府ハデスに住む。
ゲリラ兵を率い、タルタロスから冥府ハデスに突入しようとする奈落と、それを支援するコスモマケドニア軍を阻止すべく戦っている。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」の茉莉の回想シーンでは、竜一郎が去った後に現れ、祥吾の立場を代弁した[30] 。このシーンでは「虹の彼方から」でのプレイヤーでもある鈴吹太郎が操作していた[26]
ジャンガリアン・キッド
「虹の彼方から」のPC。「エターナル時空盗賊」を標榜するネズミ型生体コンピュータ種族「ヴァーハナ」。
リーフワールド「NO FUTURE」のとある都市に突如出現した「アビスタワー」にあるビフロストの橋を奪うべく、義体に身を包んで侵入するが、茉莉たちに先を越されてしまった。その後茉莉たちをビフロスト・ジャンクションまで送り届ける[31] が、帰途、ビフロスト・ジャンクションとノルンの泉を結ぶビフロストの橋に爆弾が仕掛けられているのを目撃し、旧知のグラーフに救助を要請した。
メイ・ソーンダイク
「時計仕掛けの破壊神」のPC。グラーフのG=M時代の上司であり、かつて「人造救世主計画」阻止のためにグラーフと共に戦い、命を散らしたエリーゼ・サツキ・ソーンダイクの双子の妹でもある[32]
ペルニラとの会談に向かうティファナに同行しており、マリアでの一連の出来事が「天使」の陰謀であること、陰謀阻止の鍵がシルダであることを告げ、グラーフとアプフェルに、事情を知るグンターとグラスヘイムで接触するよう求める。
ウシャス
『リーフワールド』の公式NPC。異世界連合の女性議員。「蒼の守護者」茉莉と「ガイアのシャードの守護者」恵を保護するため、艦隊を率いてグレートブケパロスと接触した。しかし恵は置き手紙を残して姿を消した後であり、彼女の捜索に協力する。その過程でアークの存在も突き止めた。終盤ではグレートブケパロスとともに、オトリュスへ向かう茉莉たちをエスコートした。
彼女が茉莉と恵を保護しようとしたのは、ブルースフィアがユグドラシル宇宙から離脱した結果、ユグドラシル宇宙のみならずブルースフィアの滅亡も必至であり、唯一ブルースフィアとつなぐことの出来る恵のシャードが必要だったからである。
ヴィオレット
オーディンの槍」「スルトの剣」のPC。G=M社によって発掘・修復された人間型戦闘機械「ヴァルキリー」。ミッドガルドの小ラグナロク期には古代文明の巨大戦艦「グングニル」の艦載機として、現代においてはミョルニル山に隠されていたグングニルの同級艦「レーヴァテイン」の制御ユニットとして活動したのち、一時はレーヴァテインと共に別世界に旅立っていたが、やがてアークの制御ユニット及び大ラグナロクの正常な進行のサポートという根源任務[33] に基づき、レリクスの門にてアークを起動させ得る者(グローリアス曰く「本当にこの世界を救う意志がある者...次世代へ繋ぐ意志がある者」[34] )を待つべく、アークと共に眠りに就いていた。彼女の名付け親はグローリアスである。なお、彼女が離れた後のレーヴァテインの所在については語られていない。
ヴィオレットの2度目の登場作である「スルトの剣」は菊池たけしのTRPG『ナイトウィザード』(ルール第一版)とのクロスオーバー作品であり、そのエンディングでヴィオレットのプレイヤーの井上純弌は「こんな世界を滅ぼすような船と、こんな壊れたヴァルキリーは『アルシャード』にはいりません。『ナイトウィザード』にあげます」[35] と発言して「スルトの剣」のGMである菊池にヴィオレットを半ば押し付ける形で譲った。その後井上は自身のブログでヴィオレットを『ナイトウィザード』のキャラクターとして認識しており[36] 、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」での再登場は井上を驚愕させるに十分であった[37]
宮沢竜一郎(みやざわ・りゅういちろう)
茉莉の次兄で虎吾郎の弟。「神薙ぐ御剣」のPC。魔剣「アウターゲネス」を所有するが、その強大な力故にめったに刀を振るうことはなく、主に素手で戦う。父・祥吾とは確執を抱えており、現在は実家を離れて一人暮らしをしている。
「美少女☆女神と黄金の林檎」では、応援も駆けつけたるんに困惑しながらも、東京日暮里に出現した奈落に立ち向かっている。また「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」では、祥吾を「アウターゲネスを抜いたって、勝てるかどうかわからねー」強い男と評し、その祥吾が茉莉にシャードを譲ったことが確執の一因になっているなど、祥吾に対する複雑な感情を吐露しており、「親父が無茶を言ってきたら俺に言え」と茉莉を気遣っている。[38]
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」の茉莉の回想シーンでは、「神薙ぐ御剣」でのプレイヤーでもある井上純弌が操作していた[26]

コスモマケドニア

アレクサンドロス大王
古代マケドニア王アレクサンドロス3世その人。
アインヘリアルに到達したクエスターであり、アルフやブルースフィアのクエスターの間では、2400年前、遠征の果てにアスガルドに到達した史上初のクエスターと伝えられていた。しかし実際には遠征の過程で奈落に魅入られており、アスガルド征服を目指しながら当時のクエスターたちに阻止され、以来、膨大なマナを蓄えつつ機会を待っていた。現代に至り、彼が組織した軍勢「コスモマケドニア」は、再びアスガルドを目指してユグドラシル宇宙の全世界に侵攻を開始。「ガイアのシャードの守護者」である恵を誘拐して2度目のギャラルホルンの笛を吹かせ、大ラグナロクを開始させた。しかしノルンの泉〜ニーズヘグの背で行なわれた戦いで茉莉の剣に屈し、さらに加護《フレイ》を余していたベスによって自身の加護《アレクサンドロス》をコピーされて止めを刺され、以後は第1パーティに服従することとなる。その後はディムにイクステリアス復活の手がかりとなる「イデア」の存在を告げるなど実質的に第1パーティの参謀の役割を果たし、オトリュスでのアビスマルトリニティとの戦いでは「戦とは激動の状態。故に戦場での全ての行為は激動的にこなせ」との言葉を出陣する茉莉たちに贈って送り出した。サプリメント『ラグナロク』によれば、その後はコスモマケドニアを率いて、かつての援助者だった奈落と戦っているという。
第1パーティ編GMの田中天は、実在のアレクサンドロスがイスラム世界の文献において「双角王」と呼ばれていたことから「奈落に染まったアレクサンドロス」のモティーフを得たことを「襲来! コスモマケドニア!!」にて示唆している。その一方で、ノルンの泉での最終決戦では、日焼けサロンで肌を焼き、最上級素材で作った高級ブランド品に身を包んだ、いわゆる「チャラ男」風の演出をしている。
アリストテレス
古代ギリシア哲学者アリストテレスその人。史実においてアレクサンドロスの教師であった。
「哲学元帥アビストテレス」を自称し、コスモマケドニアの冥府ハデス侵攻軍指揮官として喜多や茉莉たちに応戦する。
奈落に染まっており、その肉体からマルティン・ハイデガールートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインなどの亡霊哲学者軍団[39] をエネミーモブとして生成する能力を持つ。
ブケパロス
アレクサンドロスの愛馬・ブケパロスそのもの。
「襲来! コスモマケドニア!!」ではマシンヘッドとして登場。馬型のエンブレムを持つスポーツカーの姿で現れ、茉莉たちを翻弄した。

ティターン神族

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ウラヌス
ヒュペリオン

機械天使

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ウリエル
ガブリエル
メタトロン

その他

アビスマルトリニティ
大ラグナロクによって解放されたティターン神族・ヒュペリオン、機械神に叛逆した大天使メタトロンのアバター、そしてアインヘリアル・宮沢祥吾が融合した存在。「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」のラスボス。
ヒュペリオンが因縁深い祥吾を完全に乗っ取るためにメタトロンの助力を得て生み出した存在だが、祥吾にとっては、茉莉たちの力を借りて両者を一網打尽にするための「罠」である。そのため、ヒュペリオンやメタトロンの人格が出た時にはそれぞれの力を発揮するが、祥吾の人格が出た時には一時的に抑制されるという弱点を持つ。
"蒼"
ルートワールド「スクールエンパイア」での祥吾との再会以来、絶えずシャードから聞こえる「奈落に染まった父を倒せ」という声(ルール上はクエスト)を振り切り、「アスガルドを目指すために父を救う」決意を固めた茉莉に応えて、茉莉のシャードは変貌し、茉莉と同じ声、同じ口調で語るようになった。そして、自らを「蒼」「蒼の守護者」[40] と名乗り、茉莉に願いを望んだ。それに対する茉莉の願いは「これからもあたしと一緒に、平和な日常を守って。あたしだけの日常じゃなくて、全ての行きとし生ける者の日常を」だった。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」のシナリオ上では加護《ガイア》である。GMの田中天はミドルフェイズにて、設定したクエストに対してPCが《ガイア》を得ることができる「トゥルーエンド」と、そこへ向かうための隠しフラグを用意していた。そして茉莉が隠しフラグを立てたことでトゥルーエンドは成立した。
ラティ、プリーティ
ルートワールド「グレート愛ランド」を支える二柱の女神。大ラグナロクによって消え行く滅びた神カーマのシャードを残すべく、ユグドラシル宇宙全体に住人を送っている。
恵の行方を探しに来たベスに彼女の不在を告げたが、同時に「ブルースフィアがユグドラシル宇宙を離れたのは、ガイアが眠ってしまったからだ」として、ガイアを目覚めさせるためのアイテム【愛の結晶】をベスに託す。

カメオ出演NPC

『トライデント』リプレイシリーズでは、ルール第一版時代からの『アルシャード』リプレイやシナリオに登場した歴代のPC・NPCが登場するが、その中には、PCと深く関わり合わないがカメオ出演としてファンサービスのように登場している者たちもいる。

成穂学園学園祭の関係者・来場者
「襲来! コスモマケドニア!!」と「美少女☆女神と黄金の林檎」の双方で描かれた学園祭シーンで登場したキャラクターたち。一部はウラヌス降臨時に奈落との戦いに加わっている。
桧森かなた
『明日へのプロファイル』を参照。
茉莉、恵のクラスメイトで、成穂学園の学園祭ではクラスの出し物「大正メイドカフェ」を手伝っていた。
功刀リョウ/箕輪神奈
以上のキャラクターは「神薙ぐ御剣」を参照。
成穂学園の学園祭に客として来場していた。受験生の身であり、成穂学園入学を志望していることが明かされている。ウラヌス降臨時には成穂学園のあるN市(『ガイア』の主舞台)にて奈落の魔物と交戦している。
嘉神朋也/ファム/トキノ・ケイ
以上のキャラクターは『神の贈り物』を参照。
「天蓋の城」(『神の贈り物』第2話)のプリプレイでファムは高校に入学し、エンディングでケイがファムの高校に転入しているが、本リプレイでこの高校が成穂学園であり、かつ2人が茉莉のクラスに在籍していることが明かされた。その流れを受け、朋也が成穂学園の学園祭に来場し、茉莉、恵とすれ違っている。ウラヌス降臨時には、朋也とファムは魔術師連盟の要請でロンドンに向かい、フランベルジュと合流して奈落と対峙している。N市にとどまったケイはリョウたちに加勢した。
夷神瞬/リョージ・R・クエスター
以上のキャラクターは『君といるセカイ』を参照。
瞬は聖翔華学園生徒会の役員として成穂学園の学園祭に招待されており、リョージはそれに同行していた。ウラヌス降臨時にはアフリカ大陸に飛び、キリマンジャロ山頂を占領する奈落との戦闘態勢に入っていた。
ビフロスト・ジャンクションの通過者
「襲来! コスモマケドニア!!」のビフロスト・ジャンクションのシーンで第1パーティーの面々が目撃したキャラクターたち。
桃根木咲紀/蜜羽/龍
『ガイア』シナリオ集『ロストレクイエム』のNPC。
ドロシー
『ff』シナリオ集『オーバー・ザ・レインボー』のNPC。
ミッドガルド大陸一周レースのレーサーたち
『ff』シナリオ集『アラウンド・ザ・ワールド』のPC・NPC。
「虚無の翼」号の乗員・乗客
「襲来! コスモマケドニア!!」で「虚無の翼」号に救助された第1パーティーの面々が出合ったキャラクターたち。
エクス/エリーゼ・"エリー"・マテリーズ
以上のキャラクターは「時計仕掛けの破壊神」を参照。
「時計仕掛けの破壊神」のエンディングで「虚無の翼」号の乗員となっており、爆破されたビフロストの橋から落下する茉莉たちを救出した。
"シルバーブレイド"ディーン・スキールニル/ヘイゼル・ベルンライン
以上のキャラクターは「腐食都市」を参照。
茉莉たちを救出後ノルンの泉に向かう「虚無の翼」号に乗客として乗り合わせ、行く手を阻むコスモマケドニア軍に応戦する。
「腐食都市」は、ヒッチハイク中の"シルバーブレイド"に、真帝国軍を退役しパンツァー[41] を駆って旅に出たヘイゼルが同乗を誘う場面で終わっている。そこから「虚無の翼」号に乗るまでの経緯は明らかでない(ただし"シルバーブレイド"は「腐食都市」でグラーフと面識がある)。
狭山美優
『アルシャードガイア』の公式NPC。もとはルール第一版サプリメント『ティル・ナ・ノグ』で追加されたクラス「ストレンジャー」のサンプルキャラクター。
"シルバーブレイド"やヘイゼル同様「虚無の翼」号の乗客だったが、車内で同じ市内の学校に通う茉莉と意気投合[42] 。今回の事件が終わったら一緒に遊びに行くことを約束して、茉莉たちの道を切り開くためにコスモマケドニア軍に立ち向かう。
ウラヌス降臨時のクエスター
「美少女☆女神と黄金の林檎」でのウラヌス降臨時、主戦場の海王グループ本社ビルにいた第2パーティとは別の場所で戦うキャラクターたちの動向が描写された。
ディーン・ランダム
『明日へのプロファイル』を参照。
「蒼き星、黒の太陽」のラストで成穂学園を去っており、ウラヌス降臨時にはニューヨークに出現したヴァンパイアの掃討に当たっていた。
フランベルジュ
『神の贈り物』を参照。
ロンドンで朋也たちと合流し、奈落を迎え撃った。
神戸屋るん
「神薙ぐ御剣」を参照。
竜一郎と共に奈落に応戦している。

用語

集団

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コスモマケドニア
「襲来! コスモマケドニア!!」のメイン敵集団。突如ユグドラシル宇宙の諸世界に侵攻を開始し、イクステリアスなどいくつかの世界を滅ぼした。巨大次元戦艦「グレートブケパロス」を本拠地とする。
幹部の一部(アリストテレス、エウメネスなど)以外はアレクサンドロスの現し身であり、中にはデーモンロードと一体化した者もいた。
アレクサンドロス大王が茉莉たち第1パーティに敗北したことで、彼らは第1パーティに臣従することになる。
「襲来! コスモマケドニア!!」の序盤では「アキレス」「スカンダ」「韋駄天」「ファラオ」などの偽名を名乗って活動しているが、これらの名称は全てアレクサンドロスにまつわる史実や伝承に由来する。
ヘルメス教団
イデアノーツ
#レリクスの「アーク」を参照のこと。

世界

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円環世界イクステリアス
ビフロスト・ジャンクション
厳密には世界ではなく。複数のビフロストの橋で形成される空間。異世界同士の中継地点であり、あらゆる世界に通じる「扉」が存在する。ただし扉はアクセス権限のある者しか開けることが出来ない。
「襲来! コスモマケドニア!!」における茉莉たち第1パーティの事実上の拠点であった。
10TH-TERRA
天羅WAR#世界設定」も参照
「襲来! コスモマケドニア!!」でスカンダ軍に拉致されたアルフレッドは、記憶と能力を奪われた上この世界に放置されていた。
アルフレッド救出に至る過程は『ガイア』『ff』共用サプリメント『フリズスキャルヴ』で搭載されたフォーカスシステム判定(FS判定)を用いて行なわれ、第1パーティが判定に成功するたびにGMから現在の状況を伝えるアルフレッドのモノローグが読み上げられる形式が取られたが、鈴吹太郎からは「天・オンステージ」、矢野俊策からは「シーンプレイヤーはアルフレッド」などとGMは突っ込みを受けていた。
ノーフューチャー
いわゆるサイバーパンクな世界。「襲来! コスモマケドニア!!」にて、ビフロスト・ジャンクションで第1パーティの前に現われた「謎」と表示された扉(通常、アクセス権限があれば扉には世界名が表示される)の行先を解くため、ベスが受けた機械神の宣託によって、第1パーティはこの地に赴いた。
作中では『トーキョーNにじゅうまるVA』のパロディー風世界として演出されたが、これは第1パーティのプレイヤーとして、『トーキョーNにじゅうまるVA』のデザイナーである鈴吹太郎が参加していたため。
異世界連合
デーヴァローカと呼ばれる文化圏に属する世界群を中心に、大ラグナロクの実態をある程度把握できているような文明レベルが高めの複数の異世界が寄り集まってできた巨大組織。
連合議会を中心とした合議制が徹底しており、グローリアスからは「呉越同舟」「万単位の合議制だからろくすっぽ動かない」と皮肉られている。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」にて異世界連合の実情を見極めたシェルリィは、「特別な部外者」=サクセサーである茉莉たちに、異世界連合に赴き彼らを取りまとめるよう命じた。
スクールエンパイア
グレートブケパロスから姿を消した恵を追って茉莉が訪れた世界。ここで茉莉は、ブルースフィアにいるはずの父・祥吾と思わぬ再会を果たし、因縁浅からぬヒュペリオンが解放され、祥吾と一体化した事実を知らされる。
グレート愛ランド
グレートブケパロスから姿を消した恵を追ってベスが訪れた世界。ここでベスは、世界を支える2女神=ラティとプリーティからイデア【愛の結晶】を託された。
アナザースフィア
エターナルコロッセオ
ネクサス
エレメンタル
スピードスター
ドリームバスター
ヒーローズスフィア
オトリュス
かつてティターン神族の神殿が存在した世界。ブルースフィアにおける小ラグナロク=ティタノマキアによって廃虚となっていた。
茉莉たち第1パーティと、アビスマルトリニティとの、最終決戦の場となった。

国家・都市

マリア
真帝国にある積層都市の一つ。ある日、天から降り注ぐ炎と硫黄の雨によって塩の柱と化し、崩壊した。その直後に跡地から人工シャードとも言うべき巨大なクリスタルが真帝国軍の手で運び出されている。マリアでオラクル狩りから逃げ続けていたアプフェルはこの事件に遭遇し、一部始終を見届けた。
グラスヘイム
真帝国の帝都。三つの積層都市が連結して作られた、世界最大規模のアーコロジー。
スカンダことコスモマケドニアは都市の最上層にある教会ブロックに強行突入し、ベスに命令を下した直後のアルフレッドを襲撃した。

神もしくは霊的存在

冥府龍ニーズヘグ
ノルンの泉に巣食い、宇宙樹ユグドラシルの根を噛んでいる存在。あらゆる「モノ」を喰らい尽くすがゆえに「終末の獣」とも呼ばれる。
茉莉一行とアレクサンドロスとの最後の戦いの最中に出現し、戦場であったノルンの泉、さらにはブルースフィアを飲み込んでしまう。ブルースフィアがアマルテイアを使って脱出した後は「イクステリアスの障壁」によって抑えられている。
炎の巨人
大ラグナロクの開始を告げる「二回目の『ギャラルホルンの笛の音』」がミッドガルドに到達した[43] と同時に、ミッドガルド大陸南部の「炎の壁」の彼方で立ち上がった巨人。
伝承によればスズリ砂漠は彼によって生み出されたとされ、そこに住むジャーヘッドは「新しき神」として信仰している。
名前は存在せず、現在の世界を滅ぼした時に初めて名前が与えられ、神となるという。

レリクス

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ビフロストの橋
ギャラルホルンの笛
アマルテイア
ブルースフィアの南極大陸に隠されていた、ブルースフィアそのものを動かすエンジンと言えるレリクス。神殿の形をしており、その奥にある台座に起動鍵たるクアドラを置き、クアドラの正規の所有者(「美少女☆女神と黄金の林檎」では美衣)が指示することで起動する。
ウラヌスとの戦いの後、未だニーズヘグに呑まれた状態にあるブルースフィアを脱出させるために用いられたが、その代償としてブルースフィア=ガイアはユグドラシル宇宙からも離脱し、大ラグナロク下のユグドラシル宇宙に連なる世界をさらに危機に追い込む事態を招いてしまう。
レリクスの門
とある空間座標に存在する構造物。上は空とも天井とも言えない深い青に覆われ、磨き上げられた床には何本かの石柱が林立し、神殿らしきものを思わせる。
アルフたちの外部記憶メモリと言える空間で、自身の人格の破綻を防ぐため、古過ぎる記憶はここに保管されている。
レリクスの門はユグドラシル宇宙に複数存在しており、アークが置かれていたレリクスの門の位置は、建設者のひとりであるグローリアスの記憶の中に膨大な文字列として残され、異世界連合の解析によって突き止められた。
アーク
レリクスの門(正確にはその一つ)に安置されていた「方舟」。巨大なピラミッドの形をしている。
その目的は、大ラグナロクで終焉に向うユグドラシル宇宙にあらゆる存在が生きていた事実の記憶や証を納め、次の時代へ運ぶことにある。
シェルリィはアークに数々のイデアを持った英雄たちが集うことを予言した。茉莉はシェルリィの予言を受け、この英雄たちの集団を「イデアノーツ」と名付けた。

加護・諸機械・物品・能力

加護《アレクサンドロス》
アレクサンドロス大王が有する加護。効果は「自分が倒した相手を服従させる」。
アレクサンドロスが恵に対してこの加護を使ったことで、大ラグナロクは開始された。
「襲来! コスモマケドニア!!」のオリジナル加護である。
加護《デウス・エキス・マキナ》
メタトロンが有する加護。効果は「即座にアドベントが発生。デウス・エキス・マキナチャートを振り、セッションを終了させる」。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」のオリジナル加護である。なお、使用するデウス・エキス・マキナチャートは『フリズスキャルヴ』収録のシナリオクラフト用追加チャートを用いている。
メギドの火
真帝国の全ての積層都市上空に設置されているカバラ装置。起動させることで積層都市の一切をマナに還元する。その目的は大ラグナロクの開始、特に炎の巨人の出現に備え、世界を再構築することにある。
メインスイッチはグラスヘイムにあり、グラスヘイムのメギドの火が起動すると他都市のメギドの火も連鎖して起動する仕組みとなっている。マリアを滅ぼして生成されたクリスタルは、グラスヘイムのメギドの火を起動させるための「燃料」であった。
『アルシャードff』の公式設定には存在せず、「天使がくれた世界滅亡」において、GMがプロデューサーの鈴吹太郎やシステムデザイナーの遠藤卓司と相談して設けられたオリジナル設定である。
グレートブケパロス
コスモマケドニアの本拠である超巨大次元戦艦。その全長は異世界連合が有する次元巡洋艦(全長2キロメートル)をはるかに凌駕する。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」では茉莉たち第1パーティの拠点となった。
アバター
神の贈り物」も参照
クエスターと共に成長を重ねたシャードが、より強い自我と個性を持つ「アルシャード」となった際、自分の分身として作り出す存在。また、神々や天使も自らのアバターを創造することができる。いわばアバターは神々のの擬人化といえる。
アバターは、アルシャードであれば元となった神、神や天使であれば自分自身の姿を真似ることもあるが、全く異なる姿をとるものもある。グレートブケパロスでベスの前に現れた機械神のアバターは、ベスと同じ姿をとっていた。
短剣【イクステリアス】
グレートブケパロスから姿を消した恵を追って、今は無人の荒野となったイクステリアスを訪れたディムリットが、この地の神殿跡で発見した短剣。元々は儀礼用の短剣で、イクステリアスに初めて現われたアインヘリアルの遺骸と共に埋葬されていた。柄には「我らこの地で世界樹を守らん。我ら真実によって結ばれし者。そこに一片の曇りなし」との銘文が刻まれている。
短剣を手にしたことで、ディムにはイクステリアスの記憶が流れ込み、彼のシャードでもある心臓と呼応した。そしてディムが短剣で自らのシャードを刺すことで、短剣はイクステリアスのイデアとなった。

イベント・ 計画・作戦

レスケー
「神の光」計画
即位から400年余を過ぎてもなお世継ぎを残していない今上帝グスタフ・ヨーゼフ2世に代わり、新たな皇帝を生み出すべく大天使ウリエルと軍務枢機卿マクシミリアンが進めてきた計画。

通称・概念

大ラグナロク
ユグドラシル宇宙における滅びと再生のプロセス「ラグナロク」の第2段階。「襲来! コスモマケドニア!!」にて、アレクサンドロスが自身の加護《アレクサンドロス》を使って恵に「2回目のギャラルホルン」を吹かせたことで開始された。
ヴィオレットの言葉[44] によれば、ラグナロクとは生命における新陳代謝のユグドラシル宇宙版と言えるもので、次世代[45] に生命をつなぐための仕組みであり、奈落によって疲弊した世界における「最後の希望」である。しかし、次世代の世界が想像されても、そこにイデアが存在しなければ、その世界はただ無が広がるだけとなる。奈落は不完全なラグナロク=イデア無き世界を起こそうとしており、それ故、ラグナロクは奈落を一切排除した上で進行しなければならない。
大ラグナロクは過去に何度か発生しており、ヴィオレットとアークはそのたびに、ジウストラウトナピシュティムノアといったイデア保持者と共に世界を次の世代に繋いできた。
黄金の林檎
ブルースフィアの神々たるオリュンポス神族はクアドラを「黄金の林檎」と呼ぶが、これにはギリシャ神話でのパリスの審判のエピソードになぞらえて、「その技術を奪いあう人間たちの間に不和を作り出し、やがてその技術により兵器を作った人間たちは戦争という災厄を呼び起こすことになる」という意味が込められている。
また、神器であるクアドラは"神の不死力"を宿す存在であり、そのことも彼が「黄金の林檎」と呼ばれる所以である。
なお、神々が所持していた様々なレリクスの中には、神しか動かせないようなセキュリティがかけられているものもあるが、"神の不死力"を宿すクアドラはそれらを起動させる「鍵」になり得る。
アインヘリアル
クエスターはシャードの導きによって行動するが、シャードは時として重大な試練をクエスターに与える。これを乗り越えることでクエスターはサクセサー(継承者)となる。そしてサクセサーが歴史的偉業を成し遂げると、以後彼は「アインヘリアル」と呼ばれ、神々の末席に連なることになる。
アインヘリアルは『ガイア』『ff』共用サプリメント『アインヘリアル』で規定された要素であり、クエスターレベル20以上かつ基本クラスレベル10以上のPCが、「偉業クエスト」と呼ばれるGMが用意したクエストをクリアし、その後に経験点を使って「アインヘリアルクラス」と呼ばれるキャラクタークラス[46] を新たに取得することでなることが出来る。
ルール的には成長時にアインへリアルクラスのレベルを上げることができ、GMはサクセサーがに与える追加の加護の代わりに「クエストアイテム」や「ワールドアイテム」と呼ばれる神話的武具を与えることができる。これらのアイテムの中にはサクセサーでも得られるものもあるが、選択肢はアインへリアルの方がはるかに多い。
「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」はアインへリアルに到達したPCが登場する初のリプレイセッションである。これを実現するため、GMの田中天は「襲来! コスモマケドニア!!」におけるアレクサンドロス大王討伐を偉業クエストと裁定し、クエスターレベル10に相当する経験点を与えるなどの措置を採っている。
アール・ヴァル・アルダ
「人の世」を意味する言葉。『アルシャード(ルール第一版)』及び『アルシャードff』の上級ルールブックのタイトルにもなっている。
オトリュスでの最終決戦で敗れ、断末魔の呪詛を叫ぶヒュペリオンに対し、グローリアスは、「親子とは、もはやティターン神族の時代のように殺し合うべき存在ではない」と説くベスの言葉を引き取る形で、この語を口にしている。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


読者投稿企画

「君のイデアを見てみたい!」

「襲来! コスモマケドニア!!」の結果を受け、サプリメント『リーフワールド』刊行と同時に開始された読者投稿企画。ユグドラシル宇宙に連なる(連なっていた)諸世界の設定を公募する企画である。

投稿はFEARで受け付けており、FEAR公式サイトや、一部のリプレイ(主に『襲来! コスモマケドニア!!』刊行後にログインテーブルトークRPGシリーズから刊行されたリプレイ集)に募集規定が掲げられている。

サプリメント『ラグナロク』には投稿が採用された世界観・イデアが掲載されている[47]

『アルシャード』ではルール第一版時代に読者から世界観を中心とする投稿を募ったことがあり、その成果がサプリメント『アメージングワールド』『ティル・ナ・ノグ』にまとめられたが、それ以来の大規模な読者投稿企画となる。

『パラダイスロスト』プレイリポート

シナリオ集『パラダイスロスト』では、同封のアンケート用紙を用いたプレイリポートを募っている。「君のイデアを見てみたい!」との直接の関連はないが、この結果を資料として大ラグナロク後のミッドガルドのあり方を検討するという主旨である。

作品一覧

リプレイ・第1パーティ編

イラストは『アルシャードガイア』のメインイラストレーターであるぽぽるちゃ

リプレイ・第2パーティ編

イラストは主人公・那須美衣のプレーヤーでもあるヤトアキラ。

リプレイ・第3パーティ編

イラストは第1パーティ編の主人公・宮沢茉莉のプレーヤーでもあるしのとうこ。

サプリメント

『アルシャードガイアRPG』サプリメント。ユグドラシル宇宙及びそれに連なる諸世界のリソースブック。プロジェクト立ち上げ前に刊行された異世界サプリメント『グレートディメンジョン』を補完する役割も持つ。
『アルシャードff』サプリメント。「天使がくれた世界滅亡」を受けたコンセプトシナリオ集。
『アルシャードガイアRPG』サプリメント。大ラグナロク発生後のユグドラシル宇宙の現況を取り上げたリソースブック兼追加データ集。

注釈

  1. ^ JGC2009の製品発表イベントで発売が告知されていた。
  2. ^ JGC2010での製品発表イベントでの発言による。
  3. ^ WEBラジオ『ふぃあ通』での発言より。
  4. ^ 複数のリプレイの相互作用によるストーリー展開という構造は、菊池たけしが『セブン=フォートレス メビウス』リプレイ「シェローティアの空砦」や「アリアンロッド・サガ」で試みているものである。菊池は『トライデント』の企画にも関わっている。
  5. ^ 『襲来! コスモマケドニア!!』340p。
  6. ^ 『美少女★女神と黄金の林檎』339p。
  7. ^ GM3人は、『トライデント』のプロデューサー3人の推薦で決まった。田中天は井上の、藤井は鈴吹の、緑谷は菊池の推薦である。
  8. ^ 「美少女☆女神と黄金の林檎」がこれに当たる。
  9. ^ ルールは基本的に『ガイア』に準拠。『襲来! コスモマケドニア!!』11p。
  10. ^ 田中天担当パート:2010年9月開始、藤井忍担当パート:2010年10月開始、緑谷明澄担当パート:2010年12月開始。
  11. ^ アルフレッドは「襲来! コスモマケドニア!!」の後、ミッドガルドには戻っていない。
  12. ^ 「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」は『パラダイスロスト』の内容も踏まえている。『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』100p。
  13. ^ 「砂漠の異教神」はシナリオクラフトを用いたリプレイであり。「砂漠の異教神」での記憶を失っているという設定は、シナリオクラフトで使われるハンドアウトテンプレートにより与えられた「そのシナリオ限りの設定」である。
  14. ^ リビルドに当たり、「悠久の地平」で持っていたホワイトメイジに代わってスカウトを取得している。
  15. ^ 「襲来! コスモマケドニア!!」では高度のレリクスであるビフロスト・ジャンクションのコントロールユニットにアクセスし、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」では、レリクスの門や「悠久の地平」で使われたクロノ・スリンガーの建造にも関与していたことが明かされ、かつてはアルフの中でもかなり高い地位にあったことが伺える。これを反映するため、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」では上級クラス「ハイアルフ」を取得している。
  16. ^ 「襲来! コスモマケドニア!!」の当該場面でその場にシェルリィが現われたことや、「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」で、異世界連合との接触というシェルリィからの依頼への回答としてグローリアスが「エクスカリバーとして受けましょう」と答えるなど、グローリアスとエクスカリバーとのつながりを示唆する発言があることから、エクスカリバーの拠点である超次元飛空艇「アヴァロン」の可能性があるが、実際に「襲来! コスモマケドニア!!」では単に「ユグドラシル宇宙を航行するマザーシップ」と書かれているだけである。『襲来! コスモマケドニア!!』106p。なお参考として『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』77p。
  17. ^ ゲーム上では「OVL:エレメンタル」のクラス取得により表現されている。
  18. ^ ゲーム上はアインへリアルのスキル「探求者の創造」による。
  19. ^ 『明日へのプロファイル』『希望へのコンタクト』。いずれもプレイヤーの矢野がGM兼リプレイライターを務めた。矢野によればこの設定は映画『ギャラクシー・クエスト』を参考にしたという。
  20. ^ a b ワードは特定の加護を持たない代わりに、任意の加護を一つ選択できる。ヤトは《フレイヤ》、田中信二は《フレイ》を選んでいる。
  21. ^ 『明日へのプロファイル』登場時は「意思持つ」であったが、「美少女★女神と黄金の林檎」では、「使用者に即した形状に変化する」という解釈で「意思ある」としてキャラクターデータをリビルドしている。
  22. ^ サプリメント『ヴァーレスライヒ』によると、行政を帝国神教会が担当する真帝国では、「教会の洗礼を受けることではじめて臣民として正式に登録されることとなる」とあるのだが、ルパがそもそも真帝国から指名手配されており、シルダが誘拐された子供であることから、本編中では明言されてないものの親娘とも真帝国領内に居住している非登録市民であった可能性が高い。
  23. ^ 全てのオラクルはシャードから「真帝国の文明の基礎を築いているカバラは危険なものである」という啓示を受けており、それゆえに真帝国はオラクルを「虚言にて民衆を惑わす魔女」とみなしている。
  24. ^ 「虹の彼方から」エンディング以降、「虚無の翼」号は蒸気機関車とそれに牽引される客車の形態をとっていた。
  25. ^ 茉莉がこれまで「錆びたシャード」を持ちながらも何の支障もなくクエスターとして活動できたのはこのため。
  26. ^ a b c 「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」のミドルシーン終盤である「Middle 10『希望(エルビス)』」は、茉莉が今までの自分を振り返り、最後の敵との戦いの決意を固める場面だが、ここでの茉莉の回想シーンは、GMの田中天の呼びかけで、矢野や、これまで茉莉の親族を演じたことのある井上、鈴吹が協力してストーリーを作っていった。『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』203-209p。
  27. ^ 「襲来! コスモマケドニア!!」ではこの後、グローリアスによって治療ポッドごとユグドラシル宇宙に流されてしまい、冗談半分で死んだことにしようとするグローリアスのPLの井上をGMの田中天が懸命に抑える一幕があった。流された後のシェルリィについては同書のあとがきと『リーフワールド』に記述されている。
  28. ^ そのため、恵がコスモマケドニアに拉致された事件で、祥吾はティファナに連絡が取れなかった。『襲来! コスモマケドニア!!』117p。
  29. ^ 本来は『アルシャードガイアRPG』と同じスタンダードRPGシステムに準拠した『風の聖痕RPG』のキャラクタークラスである。
  30. ^ 喜多が亡くなったのは3年前であり、祥吾がヒュペリオンの呪いを受けた12年前の戦いの時には存命中であった。なお、『明日へのプロファイル』第1話「封印の門」から「襲来! コスモマケドニア!!」までは、作中時間では約半年しか経過していない。
  31. ^ 茉莉たちの輸送のために使用した次元戦艦は『異界戦記カオスフレア』のリプレイ「夢の果実」(『ゲーマーズ・フィールド別冊』Vol.18掲載)で使用した物だったため、『カオスフレア』の監修者でもある鈴吹から「いろんなゲームを超えた」と評された。
  32. ^ サツキ、メイ共にプレイヤーはたのあきら
  33. ^ 『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』156p。
  34. ^ 『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』152-153p。
  35. ^ 『オーディンの槍』336p。
  36. ^ BLOG希有馬屋 2007年12月07日付より。なお「スルトの剣」以降「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」公開まで、『ナイトウィザード』ではルール第一版、「The 2nd Edition」を通じて、公式NPCとしても公式リプレイのPCとしても、ヴィオレットは登場していなかった。
  37. ^ 「爆誕! ゴッドウォリアーズ!!」でGMがヴィオレット登場を告げた瞬間、井上は素で「お前なんぞいらんわぁぁぁぁっ!」「馬鹿な! ヴィオレットはこの空間からいなくなったはず! 『スルトの剣』のラストで、別のゲームの世界に旅だったでしょう?!」と叫んでいる。『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』149-150p。
  38. ^ 『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』205-206p。なお竜一郎は、祥吾が茉莉にシャードを譲る原因となったヒュペリオンの呪いを知らない。その一方、これまでリプレイ本編ではほぼ裏設定扱いとなっていたアウターゲネスの設定が、茉莉の「世界を滅ぼす剣...だよね?」というセリフでわずかながら取り上げられている。
  39. ^ データ的には『フリズスキャルヴ』掲載のエネミー「デーモンズフォース」をアレンジしたもの。
  40. ^ 正確には「蒼天と蒼海を抱き、豊穣の蒼き星を守るモノ。根源たるガイアの守護者、すなわち...蒼の守護者」。『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』211p。
  41. ^ バイク型の二輪機動兵器。ヘイゼルは「腐食都市」で専用の魔法強化型パンツァー「フリムファクシ」を操っていた。
  42. ^ 美優の通う瑞珠学院と、茉莉の通う成穂学園は同じN市にあるという設定がある。瑞珠学院の設定は『ガイア』シナリオ集『ダークマジック』に記述されている。
  43. ^ 「二回目の『ギャラルホルンの笛の音』」の到達には各世界ごとにタイムラグがある。グラーフは「襲来! コスモマケドニア!!」でグローリアスから「二回目の『ギャラルホルンの笛の音』」が吹かれた事実を知らされ、「天使がくれた世界滅亡」で実際にそれを聞いている。『襲来! コスモマケドニア!!』pp247-248 / 『天使がくれた世界滅亡』pp304-309。
  44. ^ 『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』153-156p。
  45. ^ 「アスガルド」とルビが打たれている。『爆誕! ゴッドウォリアーズ!!』154p。
  46. ^ ファイターに対応する「バトルマスター」、スカウトに対応する「ストライダー」、ブラックマジシャンに対応する「ウォーロック」、ホワイトメイジに対応する「ガーディアン」の4種。
  47. ^ 【聖櫃】(zombie_json作)、【情報記録構造体(バベルの塔)】(青鬼作)、【読み人知らず】(虚穂作)、【創造の槌】(星野息吹作)、【起源(オリジン)】(どーぶつ作)など。投稿内容ほぼ全てが採用されているものもあれば、アイデアとして、あるいはアイテムの形状やイメージとして採用されているものもある。

関連項目

アルシャード
ルールバージョン
主要キャラクター

グラーフ・シュペー | ミハエル・ベルグフント | 宮沢茉莉

アルシャード(第一版)リプレイ
アルシャードffリプレイ
アルシャードガイアリプレイ
アルシャードセイヴァーリプレイ
クロスオーバー作品
関連人物

井上純一 | 菊池たけし | 遠藤卓司 | 金澤尚子 | 鈴吹太郎 | 佐嶋真実 | ぽぽるちゃ | 安達洋介 | 田中信二 | 矢野俊策 | 藤井忍 | 田中天

関連項目

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