鈴木先生
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『鈴木先生』(すずきせんせい)は、武富健治の青年漫画作品。漫画アクション2005年6月7日号より不定期で連載していた。単行本は2011年4月に11巻まで刊行されている。2007年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。 現在、同誌では過去を舞台とした鈴木先生外典を連載中。
概要
中学校の教師である鈴木先生が、生徒たちに起こる些細な、ときに重大な事件の数々を誠実に、情熱的に且つ独善的に対応していく姿を描いた作品。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
登場人物
主人公とヒロイン
- 鈴木 先生(すずき)
- 本作の主人公。2-Aの担任で担当教科は国語。図書委員会の顧問。メガネとループタイがトレードマーク。開始当初は独身だったが、後に恋人の麻美と出来ちゃった結婚する。
- 大学卒業後は3年間プータローをしていた。その間、教師になって起こりそうな問題の解決方法を自分なりに考えていたらしい。そのおかげか、問題処理能力は高く、校長先生からの信頼も厚い。
- 生徒からの人気が高く、『@人気投票』中のアンケートではベスト部門で堂々1位に選ばれた。しかし、人気の裏返しか、ワースト部門3位でもある。
- 2年次のクラス替えで、優等生として名高い小川蘇美を獲得した。この中学校のクラス替えは、担任間のジャンケンで行われ、慣例で、1人目の生徒は同性の生徒から選ぶはずなのだが、真っ先に彼女を選んでいる。
- 生徒の小川に恋心を抱き、裸を妄想しているロリコンである。下着姿を妄想すれば負けという独自のルールをもつ。
- 避妊や処女性に対して独自の見解を持っており、小学生女子とSEXした生徒の犯罪行為を正当化している。その際には珍しく毅然とした態度を見せている。
- 私生活では、春休みの合コンで知り合った、麻美とつき合い、彼女の妊娠を機に入籍・同居している。落ち込んだときには彼女に相談し、考えの整理や精神状態の立て直しを図っていた。しかし、ある時を境に、麻美が情緒不安定に陥ってしまったため、鈴木先生自身も精神的支えを失うことになる。その代替かのように、小川の存在が大きくなり「現実の麻美」「妄想の小川」というジレンマに日々悩むようになってしまった。麻美の復活後は順調に交際を続けていたが、彼女の妊娠が発覚し結婚することになった。
- 【鈴木先生30の技リスト】
- 聞いてしまったことを、聞いていないかのように、一旦、記憶から外しておく能力『@家庭訪問』
- 10数える間に、完全に気合いを復活させる術 『@鈴木裁判』
- 小川 蘇美(おがわ そみ)
- 2-Aの生徒で本作のヒロイン。古典的な美少女でクールビューティー。他者に惑わされず、しっかりと自分の意見を言える優等生であり、先生たちからの評判も良い。その反面、感情を表に出すことを嫌い「暗いわけじゃないけど子供らしくなくてやりにくい」と関先生にいわれる。
- 本編開始の一年前に、関先生が担任していた1-Aに転入してきた。クラスメイトの5人をはじめ、多くの男子生徒や、担任の鈴木先生からも好意を抱かれている。鈴木先生いわく『カミサマ』。
- 小1の頃、当時中学生だった続木先生と同じ空手道場に通っていた。続木先生によると、小1の女の子にしては鋭い突きを繰り出し、当時はもう少しボワッとした髪型をしていたらしい。酢豚が好物。
- 麻美(あさみ)
- おしとやかな女性で、鈴木先生の恋人。後に妻となる。結婚前はOLをしていた。年齢は鈴木先生の1つ下で、兄弟に妹・麻乃と弟・義人がおり、どちらも既婚。名字(旧姓)は今のところ明らかになっていない。
- 彼女の友人が山崎先生と高校の同級生で、春休みに行われた合コンに参加して以降、鈴木先生と付き合うようになる。3年前にちょっといい関係だった関先生と顔の系統が似ているらしい。
- 本作『鈴木先生』は彼女との3度目のデートシーンから始まっており、当初はあまり進んでいなかった関係も回を追うごとに親密になっていった。
- デートの時には、よく鈴木先生から生徒についての相談を持ちかけられており、彼女からの言葉が悩める鈴木先生にとっての癒しになっている。
- 時々情緒不安定になることがあるようで、単行本第2巻『@人気投票』以降、デートをすることも電話で話すこともできなくなってしまったが、第3巻『@恋の嵐』のラストで生霊(?)とともに復活する。生霊を飛ばすほか、鈴木先生の夢の内容を見たり、電球の玉を切ったりするなどの特殊な能力を持っている。
生徒達
2-Aの生徒
【2-Aの男子生徒】
- 出水 正(いづみ ただし)
- 意思の強そうな目と太い眉が特徴的。優等生で、川野先生いわく「あれだけきちんとした男子は珍しい」。席替えして、中村の隣の席になった後、給食中に問題行動を起こし、横関及び数人の生徒を不快にされてしまう。両親にはマナーを厳しくしつけられていた。小川蘇美に恋している5人の一人。
- 横関(よこぜき)
- あだ名は「ブタ横関」。酢豚だけはダメなオカワリ王。給食時間に樺山とオカワリを競い合っている。小川蘇美へ恋している5人の一人で、告白するがフラれる。小川蘇美に好きな人がいる事を鈴木先生に話す。
- 竹地 公彦(たけち きみひこ)
- 眼鏡着用。小川蘇美へ恋している5人の一人。自尊心が高く、あまり他人の気持ちを思いやることができない。前回の席替えの際に小川の隣の席をゲットした。『@恋の嵐』では中村加奈と口論になり怪我をさせてしまう。以降は、鈴木先生の勧めもあり、学校を休んだが復帰。今は河辺と付合っているらしいが、真相は不明。
- 紺野(こんの)
- 小川蘇美へ恋している5人の一人だったが、のちに中村に恋し、その場で告白するがフラれる。竹地公彦とは、ご近所で小学校以来の親友。学校を休んだ竹地を見舞いに行った際、竹地のアパートから出てきた河辺の姿(乱れた髪にヘアピンを留める)を見て、妖しい雰囲気を感じ取った。
- 岬 勇気(みさき ゆうき)
- 二枚目。女性との経験が豊富で、大人びた言動をとる。2ーA男子の中で唯一、髪が黒色ではなく、いわゆる茶髪。両親が放任主義で、祖母に溺愛されに育てられたおばあちゃん子。親友である遠野涼介の小4の妹・ 真名(まな)と1年近く付き合い、肉体関係を結ぶが(同意の上でも犯罪)、相手の母親にバレて問題になる。小6の時に初めて年上の女性に誘われてから、何人もの非処女と付き合い経験済み。処女性にこだわりを持つようになり、中学に入ってすぐに同じ歳の河辺(処女)と付き合ったが、長続きしなかった。
- 本木(もとき)
- 野球部所属で、野球部の先輩である山際を尊敬している。河辺彩香に恋していたが、山際に中村の良さを指摘されたことなどがあり、中村に恋するようになる。
- 森(もり)
- 『@夏祭り』で阿波踊りを披露している。
- 浜口(はまぐち)
- スネ夫のような髪形をしている。『@夏祭り』で阿波踊りを披露している。
- 駒井(こまい)
- 短髪で、中央部が盛り上がった髪形をしている。
- 長谷部(はせべ)
- 2-Aの男子生徒。
- 野呂(のろ)
- おとなしく気が弱いが、『@恋の嵐』でキレた竹地に対し、文句を言う。
- 吉井(よしい)
- おとなしく気が弱いが、『@恋の嵐』でキレた竹地に対し、文句を言う。
- 戸塚(とつか)
- 『@鈴木裁判』の日に欠席していた。
- 山口(やまぐち)
- 2-Aの男子生徒。
【2-Aの女子生徒】
- 中村 加奈(なかむら かな)
- あだ名は「ナカ」。ブラスバンド部所属で、髪型は二つ結び。入江沙季と仲が良い。お転婆で、口は悪いが、正義感の強い一面を持つ女子のリーダー的存在。鈴木先生には尊敬以上の感情を抱いていたようであり、白井が彼を批判した際には強い憤りを見せ、麻美との関係を知ったときには激しく動揺していた。『@恋の嵐』にて、小川蘇美を庇う行動を取り、彼女との間に友情が芽生えたが、逆に入江沙季には距離を置かれるようになってしまう。
- 樺山 あきら(かばやま あきら)
- あだ名は「カバ」で、女子バレー部に所属している。大柄でぽっちゃりした体型。2ーA屈指の食いしん坊であり、横関と給食のオカワリを競い合っている。また、給食室前の見本をもらいに来る常連らしい(特に、キナコ揚げパンの時は絶対)。酢豚が大好物で、同じく酢豚好きの小川蘇美と仲が良い。酢豚がなくなると聞いたときには、ひどくショックを受けた。給食アンケートを機に、横関を意識するようになり、告白するがフラれる。
- 河辺 彩香(かわべ あやか)
- あだ名は「カーベェ」。女子バレー部所属。声が小川蘇美にそっくりで、少しタレ目。入学した時は、ちんちくりんだったが、メキメキ女らしくなってきた。1年の時に岬勇気と付き合い、処女を捧げるものの長続きしなかった。その後は、3ーBの山際センパイと付き合っていた。学校を休む様になった竹地公彦と近所だったので、志願してプリント類を届ける様になり、女子の前で「今は竹地と付き合っている!」と宣言した。風俗店に勤めている声がそっくりな姉が居る。
- 堀の内(ほりのうち)
- あだ名は「ホリ」。保健委員で、女子バレー部所属。去年は小川蘇美と同じ1-Aの生徒で、ナイフ事件の際の小川の態度に、同級生ながら尊敬の念を抱いていた。一時、小川と気まずくなるが、無事仲直りする。
- 徳永(とくなが)
- あだ名は「トク」または「ピーポ」。下の名前は不明。ピーポくんに似ている。女子バレー部所属。
- 土田(つちだ)
- あだ名は「ツッチー」。中村加奈の背中に突き刺さったコンパスの持ち主。
- 入江 沙季(いりえ さき)
- 中村加奈の腹心の友。文化祭実行委員。昨年、教育実習に来た続木先生にマジ惚れしていた。親友の中村加奈を小川蘇美に取られたと思い込み、嫉妬に燃えている。
- 松野 ユキ(まつの ゆき)
- 父親は弁護士で、両親は高齢。姉がいる(名前はヨウ子)。
- 丹沢(たんざわ)
- あだ名は「タンタン」。髪型は二つ結びで、前髪を眉の辺りで切り揃えている。『@夏祭り』で、鈴木先生と吐き気をもよおす麻美を目撃し、『@鈴木裁判』を提案する。
- 太田 ルミ(おおた るみ)
- 短めの髪を後ろで一つに結んでいる。
- 梨本(なしもと)
- あだ名は「ナシ」または「ナッシー」。
- 椿(つばき)
- 耳の後ろで二つ結びをしている。樺山あきらいわく「天然キャラ」だが、『@鈴木裁判』では議論の流れに沿わない発言を連発し、クラスメイトから諭されている。
- 新見(にいみ)
- あだ名は「ニモ」。
- 福田(ふくだ)
- あだ名は「フク」。ぽっちゃりした体型で、髪型は二つ結び。白井や野球部の3年生らから恐れられている兄がいる。
- 桂 チカ(かつら ちか)
- 母子家庭。小菅小夜子と仲が良い。
- 小菅 小夜子(こすげ さよこ)
- 桂チカと仲が良く、母親同士も仲が良い。いじめにより、ひきこもりとなった弟がいる。
2-Bの生徒
- 平良(たいら)
- あだ名は「ヒラ」。女子バレー部所属。1年生の時は、鈴木先生のクラスだった。現担任の山崎先生のことを嫌っており、バレー部女子によるアンケート阻止の相談を山崎先生ではなく鈴木先生に持ちかけた。
- 神田 マリ(かんだ まり)
- 女子バレー部、演劇部所属で生徒会の役員。河辺彩香と仲良しだが、河辺と付き合っている山際センパイのことをよく思っていない。また、河辺にベタベタする山崎先生も毛嫌いし、一泡吹かせようと『@人気投票』事件を仕組んだ。事件後、河辺との仲は一気に険悪化する。続木先生が教育実習に来た時は1年の学級委員をしていた。
2-Cの生徒
- 遠野 涼介(とおの りょうすけ)
- 岬勇気と仲が良い。付き合って半年の1歳下の1年生怜ちゃん(すでに処女でなかった)としている。
- 大谷(おおたに)
- 小川蘇美と同じ組(1-A)だった。「バタフライナイフ事件」の犯人。初登場は「@嵐の前夜」での関先生の過去の回想シーンだったが、「@恋の終わり」で小川に好意を抱くC組男子の一人として再登場した。
- 保坂 淳(ほさか)
- 生徒会所属。
- 南條 優一(なんじょう ゆういち)
- 生徒会所属。
- 西 和哉(にし かずや)
- 生徒会長に当選する。
- 祭 久子(まつり ひさこ)
- 演劇劇部所属。チャコと呼ばれている。ショートカットで、もみあげの上辺りをピンで留めている。性格はサバサバしていて少々男っぽいところはあるが、思いやりのある一面も見られる。ルックス・氏名から、元numbergirl、現toddle、blood thirsty butchers のギタリスト、田淵ひさ子がモデルであると思われる。
- 立花 リナ
- 演劇部所属。前髪を横に二つピンで留めている。公園で屯する見知らぬ男性に嫌悪感をあらわにしている。
- 野方 貴枝(のかた きえ)
- 文化祭の脚本決めの際に大谷の脚本を潰す。釣り目気味で、見るからに底意地の悪そうな顔をしている。
- 木崎 ヒロミ
- バレー部所属。ポニーテールだが、眉間にしわを寄せていることが多く、男みたいな顔をしている。演劇部、バレー部、生徒会を兼任している。マリに嫌味を言ったり、大谷やクラスの男子から意地悪な役が似合いそうと言われている。
- 坂本 ジュリ
- バレー部所属。木崎と一緒にいることが多い。同じくポニーテールで、木崎よりは女の子らしい風貌だが、マリに嫌味を言うなど性格はきつそうで、悪女の役をふられそうになるも、台詞量が多いから無理だと言われる。
3年生
- 山際(やまぎわ)
- 3-Bの男子生徒。野球部所属。河辺彩香と付き合っていたが、河辺が竹地に乗り換えたことでフラれる。
- 望月(もちづき)
- 女子生徒。生徒会会長を務める。
- 水木 ユリア
- 3-Bの女子生徒。演劇部員。常に花を持ち、男言葉を使う。
- 白城
- 演劇部部長。
その他生徒
- 白井 義男(しらい よしお)
- 昨年度の卒業生で、2年前に鈴木先生が担任したクラスの不良男子生徒。当時から生活指導だった岡田先生によく世話になっており、卒業後も岡田先生に会いに中学校を訪れる。嫌っていたわけではないのだが、鈴木先生に対して「優等生をエコひいきしてオレたち落ちこぼれを差別している」と非難した。ブラスバンド部出身で、トランペットがとても上手いが中3になってからは遊ぶばかりで全然吹かなくなったらしい。
- カメ子
- 『@教育的指導』に登場した1年の女子。後ろ姿が小川蘇美に似ている。本名は不明。
- 中村精太
- 通称マッシュ。1年の時、小川に猫殺しを見破られ、3学期に転校していった。
先生達
【2年クラス担任・副担任】
- 続木 先生(つづき)
- 新任の男性教諭で2ーAの副担任。23歳。2年体育の山崎先生の穴埋めとしてやってくる(『@恋の終わり その2』)。
- この作品の舞台である中学の出身者で、大学時代は野球部の指導に来ていた。一年前の教育実習にも、この中学に訪れていた。小川蘇美が1ーAに転入してきたのは、続木先生の教育実習期間よりも後のため、この時はまだ顔を合わせていない。ハンサムで爽やかな風貌をしており、女子生徒には大変モテモテ。それでいて同性からも評判が良く、鈴木先生いわく「サワヤカなのにギリギリでイヤミにならない絶妙のバランス」。
- 父親が小川蘇美の父と同じ会社に勤めており、以前同じ社宅に住んでいた幼なじみで小川蘇美のことを『蘇美ちゃん』と呼ぶ。当時は同じ空手道場に通っており、中学生で段を取っていた続木先生は小1の頃の小川蘇美を含む幼年部の指導を手伝っていた。
- 山崎 先生(やまざき)
- 2-Bの元担任。あだ名は「山セン」で担当教科は2年体育。マッチョな体型をしている。独身。女子バレー部顧問をしておりジャージ姿でいることが多い。鈴木先生とは職員室の席が隣同士で仲が良く、本編開始前の春休み中に5対5の合コンを開き、鈴木先生と麻美とを引き合わせた。
- 明るい性格で職員たちのムードメーカーであるが生徒受けは悪く、同じ体育教師の岡田先生とは、対照的な評価をされている。教育者としての自覚に足りない部分があり、『@人気投票』ではワースト部門1位に選ばれたことにショックを受け、生徒の前で激しく取り乱してしまう。これ以降、自宅療養になるのだが、以前から、河辺彩香の姉が勤める風俗店に入り浸りで、ある事が発覚し依願退職する。小川蘇美に好意を抱いていた。
- 桃井 先生(ももい)
- 2ーB副担任の女性教師。本編開始の一年前は生徒への対応を巡って、鈴木先生とよく衝突していたらしい。(回想シーンではヒステリーを起こしていた。)しかし、彼氏が出来た余裕からか、給食アンケートのワープロ打ちを全部引受ける等、協力的になる。鈴木先生が職員室で悩んでいるとき、気分転換にシークァーサードリンクを差し入れるのが、恒例になってきている。山崎先生の退職後2ーBの担任に昇格した。
- 川野 先生(かわの)
- 2-Cの担任。いつもメガネをオデコに掛けてる、白髪のベテラン教師。喫煙者であるため、職員用喫煙室で、鈴木先生と一緒になることが多く、相談に乗ったり、女生徒の生霊(?)についてのアドバイスをしたりしている。出水正の1年の時の担任。
- 岡田 先生(おかだ)
- 2-Dの担任。担当教科は体育。男性。田原俊彦に似ている。角刈りで精悍な顔つきをしている。女子生徒に人気があり鈴木先生とその人気を二分する。
- 『@人気投票』では、女子バレー部員の間で、鈴木先生と岡田先生のどちらがいいかで、もめごとが起こり、アンケート実施の原因となってしまった。アンケートの結果はベスト部門の第2位。いつも左胸に『P』の文字入りの黒半袖シャツ着用している。
- 少なくとも二年前から生活指導を担当しており、白井をはじめとする不良たちからの人望が厚い。
【3年クラス担任・副担任】
- 足子 先生(たるこ)
- 3-Cの担任の女性教師。担当教科は家庭科。演劇部の顧問。授業で避妊の方法(スライド入りでコンドームの付け方迄)を教えていた。最近は岡田先生に対して、一方的にラブ中のようで、印刷室に二入でいた、鈴木先生と桃井先生の仲を勝手に勘違いしたり、岡田先生への冗談を、いじめと取るなど思い込みが激しくなってきている。また、人気が岡田先生を上回ったためか、鈴木先生に何かと冷たい態度を取るようになった。3年生とのスト中に、鈴木先生と対立し孤立したために、ヒステリーを起こし、自宅療養している。
【担任・副担任不明】
- 江本 先生(えもと)
- 竹村健一の様な風貌。職員用喫煙所での鈴木先生の喫煙仲間。ことあるごとに、説教じみた話を始める悪癖があり、生徒のみならず、同僚からも辟易とされている。『@人気投票』のアンケートでは、ワースト部門2位だったが「オレは大丈夫だよ、確信犯だから!」と気にしてない様子。しかしアンケートのコメントに「授業中グチるのやめろ」と書かれていたことには、ひどくショックを受けた。鈴木先生と続木先生を「スズツヅコンビ」と名付ける。
- 関 先生(せき)
- 元同僚の女性教諭。小川蘇美が1-Aの時の担任。生徒に迎合するタイプの先生で、1-Aの担任当初は、生徒にとても人気があった。しかし『バタフライナイフ事件』を期に、その人気は下落する。本編開始前の4月に、他校に転属した。現在の学校は地域柄、荒れているらしい。
- 3年前は、鈴木先生とちょっといい関係だったが、教育方針の違いやそりが合わなかったことから、何となく終わってしまった。麻美と顔のタイプが似ているらしい。
- 校長 先生
- 教師たちを監督し、的確な指示出しをする。様々な事件の当事者になった、生徒たちの精神状態を心配する等、模範的な教育者。今のところ名前は不明。
- 松沢 先生(まつざわ)
- 中年の女性教師。担当教科は体育で、よくジャージを着ている。山崎先生の穴埋めで、2年女子の体育を受け持つ。
- 佐野 先生(さの)
- 保健室の養護教諭。ぽっちゃりした中年女性で、ちょっと派手目の化粧をしている。ヘアバンドを愛用。子持ち。
- 宇治 先生(うじ)
- 担当教科は数学の男性教諭。白髪・眼鏡着用。中村が、数学で使うコンパスで、怪我をしたことに責任を感じている。
- 竹田 先生(たけだ)
- 中年の女性教諭。授業中に小川を説得しにいった、鈴木先生のフォローに入る。
- 槙谷 先生(まきや)
- 女性教師。生徒には「マッキー」の愛称で親しまれ、『@人気投票』ではベスト部門で第3位に選ばれている。ほんわかとした顔立ち。
- 石垣 先生(いしがき)
- 男性教師。色付きの眼鏡をしている。
生徒の家族
- 出水正の父親
- 大学の講師をしており専攻は電子工学。鈴木先生に呼ばれて夫婦で来校する(『@げりみそ』)。
- 川野先生いわく「非常にできたご両親」で夫婦ともに礼儀正しい。食事の席でのマナーを息子の正に「ここは家畜の餌場じゃない」としつけていた。
- 鈴木先生の「この問題をクラスで取り上げ話し合うべきか迷っている」という相談に「自由な討論というのは常に最良の道なのでしょうか?」と問題提起をする。
- 遠野 真名(とおの まな)
- 遠野涼介の妹。小学四年生。兄の友人である岬勇気と一年間の交際の後、合意の上で肉体関係を持つ。母親にコンドームを発見されてしまい「無理矢理された」と嘘をつく。その後、縁日で岬と共に鈴木と対面を果たす。
- 遠野涼介・真名の母親
- 岬勇気と遠野真名の件の話し合いのため来校する(『@教育的指導』)。はじめはけんもほろろだったが鈴木先生に諭され、当事者を含めた話し合いの席では大人の対応をとる。
- 河辺彩香の姉
- 風俗店で働いている。河辺彩香と顔はあまり似ていないが声はそっくりらしい。店では山崎先生に何度も指名され、妹の代用にイメージプレイを強要されていた。
- 竹地の母(たけちのはは)
- 早退した竹地の様子を電話で知らせてくる(『@恋の嵐』)。鈴木先生いわく「(電話で話した限りでは)比較的ちゃんとした親御さん」。しかし家庭訪問の日程決めの件で行き違いがあり、激しやすい部分もみせる。
学校関係者
- 正井さん(まさい)
- 給食室のおばちゃん。給食の酢豚の残し率の高さから「給食だより」にて酢豚の廃止を発表する。仕事には誇りを持っており本当は酢豚の廃止を残念に思うが時流だと諦めている。
- 安藤(あんどう)
- 教育委員会の教職員課の男性連絡員。
- 酒田(さかた)
- 校内警備員の男性。
その他の人物
- 若神 亮司(わかがみ りょうじ)
- 鈴木先生の大学時代の旧友でループタイ仲間の一人。(今も愛用しているかどうかは不明。)
- 現在は青楼大学教育学部で講師をしており、研究者の立場から現場の教師たちにエールを送るため『見張りの塔から ずっと』(胡蝶社刊)という本を出版した。その本の第8章の表題は学生時代の鈴木先生が若神に語ったフレーズ。
- 茂木助教授(もぎじょきょうじゅ)
- 鈴木先生が大学4年次に受講した講義、「教育演習II」の担当講師(『@鈴木裁判』)。講義中に鈴木先生が模擬授業を行った際、鈴木先生に「心の汗」という概念を教える。鈴木先生曰く「十二神将の一人」。
単行本情報
定価:各860円(税込み) 判型:A5判
- 第1巻 2006年8月11日発売 ISBN 4-575-94023-2
- 第2巻 2007年2月28日発売 ISBN 978-4-575-94068-8
- 第3巻 2007年7月3日発売 ISBN 978-4-575-94106-7
- 第4巻 2008年1月12日発売 ISBN 978-4-575-94147-0
- 第5巻 2008年7月11日発売 ISBN 978-4-575-94181-4
- 第6巻 2008年11月28日発売 ISBN 978-4-575-94198-2
- 第7巻 2009年4月28日発売 ISBN 978-4-575-94224-8
- 第8巻 2009年9月28日発売 ISBN 978-4-575-94244-6
- 第9巻 2010年2月27日発売 ISBN 978-4-575-94267-5
- 第10巻 2010年8月28日発売 ISBN 978-4-575-94292-7
- 第11巻 2011年4月28日発売 ISBN 978-4-575-94315-3
備考
- 若神亮司の本を出版した『胡蝶社』の名前は作者の同人活動時の個人サークル名からきている。
テレビドラマ
鈴木先生 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
脚本 |
古沢良太 岩下悠子 |
演出 | 河合勇人 ほか |
出演者 | 長谷川博己 ほか |
製作 | |
プロデューサー | 山鹿達也(テレビ東京) ほか |
制作 |
テレビ東京 アスミック・エース |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本の旗 日本 |
放送期間 | 2011年 4月25日 - |
放送時間 | 月曜日22:00 - 22:54 |
放送枠 | テレビ東京月曜10時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 10 |
公式サイト | |
テンプレートを表示 |
ドラマ |
2011年 4月25日より、テレビ東京 系列の月曜10時枠でドラマ化。長谷川博己は今作が連続ドラマ初主演。全10話予定。初回は22:00 - 23:09(JST)の15分拡大。
漫画本編では苗字のみしか明かされていない人物にも、オリジナルの下の名前が与えられている。
キャッチコピーは「誰も正解を教えてくれない、それが学校だ。」。
当初のスタート日時は、同年4月11日を予定していたが、東日本大震災の影響で撮影スケジュールに遅れが生じたため、2週後の4月25日スタートとなった。
緋桜山中学教師
- 鈴木章 - 長谷川博己 (幼少首藤勇星)2-A担任 国語
- 山崎潔史 - 山口智充2-B担任 体育
- 桃井里香 - 田畑智子2-B副担任 数学
- 江本源三 - 赤堀雅秋 2-C担任 社会
- 岡田征志 - 山中聡2-C副担任 体育
- 川野達郎 - でんでん2年指導主任 英語
- 足子瞳 - 富田靖子3-B担任 家庭科
- 五井正子 - 歌川椎子 3年指導主任 国語
- 槙谷ゆり -澤山薫1-B担任 美術
- 石垣健児 - 戸田昌宏体育
- 松沢先生 - 倉田麻由子 体育
- 伊福部直孝 -斉木しげる校長
- 松山尚子、よしのよしこ(給食のおばちゃん)
鈴木先生関係者
緋桜山中学2-Aの生徒
出席番号順
- 01 東 潤也 - 影山樹生弥
- 02 阿部悠貴 - 内田純
- 03 出水正 - 北村匠海
- 04 入江沙季 - 松本花奈
- 05 太田ルミ - 鈴木米香
- 06 小川蘇美 - 土屋太鳳
- 07 桂 チカ - 中西夢乃
- 08 樺山あきら - 三浦透子
- 09 河辺彩香 - 小野花梨
- 10 岸 茜 - 澤田優花
- 11 小菅小夜子 - 森野あすか
- 12 駒井駿司 - 三宅史
- 13 紺野徹平 - 齋藤隆成
- 14 竹地公彦 - 藤原薫
- 15 丹沢 栞 - 馬渕有咲
- 16 土田理沙 - 山口愛
- 17 椿 美久 - 安田彩奈
- 18 藤山高志 - 桑代貴明
- 19 徳永 雫 - 吉永アユリ
- 20 戸塚尚之 - 伊藤凌
- 21 中村加奈 - 未来穂香
- 22 梨本くるみ - 久本愛実
- 23 新見 葵 - 福地亜紗美
- 24 野呂光輝 - 小山耀
- 25 長谷部哲 - 中島和也
- 26 浜口航太 - 西本銀二郎
- 27 福田千夏 - 鈴木梨花
- 28 堀の内七海 - 松岡茉優
- 29 松野ユキ - 田中明
- 30 岬 勇気 - 西井幸人
- 31 本木聡馬 - 中澤耀介
- 32 森 大雅 - 米本来輝
- 33 山口克己 - 清水尚弥
- 34 横関康輔 - 岡駿斗
- 35 吉井丈志 - 下山葵
その他の緋桜山中学生徒
緋桜山中学生徒保護者
スタッフ
- 脚本 - 古沢良太、岩下悠子
- 演出 - 河合勇人、橋本光二郎、滝本憲吾
- 音楽 - 大友良英
- サウンドコーディネイト - 志田博英
- 技術協力 - オムニバスジャパン
- 美術協力 - アートインプレッション、俳優座劇場、アートワークス
- 照明協力- 三和プロライト
- 編集・MA- アクティブ・シネ・クラブ
- スタジオ- 日活撮影所
- プロデューサー - 山鹿達也、阿部真士、豊島雅郎、竹内文恵、守屋圭一郎
- 制作協力 - ROBOT
- 制作 - テレビ東京、アスミック・エース
- 制作著作 - 「鈴木先生」製作委員会
主題歌
- オープニングテーマ
- ROCK'A'TRENCH「光射す方へ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
- エンディングテーマ
サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 |
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LESSON 1 | 2011年4月25日 | 誰も正解を教えてくれない! それが学校 | 古沢良太 | 河合勇人 |
LESSON 2 | 2011年5月2日 | 14才優等生の反乱! 給食廃止で教室炎上 | ||
LESSON 3 | 2011年5月9日 | 人気投票で熱血教師壊れる! | 岩下悠子 | 橋本光二郎 |
ネット局と放送時間
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送曜日・時間 | 備考 |
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関東広域圏 | テレビ東京(TX) | テレビ東京系列 | 2011年4月25日 - | 月曜 22:00 - 22:54 | 制作局 |
北海道 | テレビ北海道(TVh) | 同時ネット | |||
愛知県 | テレビ愛知(TVA) | ||||
大阪府 | テレビ大阪(TVO) | ||||
岡山県・香川県 | テレビせとうち(TSC) | ||||
福岡県 | TVQ九州放送(TVQ) | ||||
岐阜県 | 岐阜放送(GBS) | 独立UHF局 | |||
和歌山県 | テレビ和歌山(WTV) | 2011年5月8日 - | 日曜 23:30 - 24:24 | 13日遅れ | |
熊本県 | テレビ熊本(TKU) | フジテレビ系列 | 2011年5月10日 - | 火曜 25:05 - 25:59 | 15日遅れ |
新潟県 | 新潟テレビ21(UX) | テレビ朝日系列 | 2011年6月4日 - | 土曜 24:30 - 25:24 | 40日遅れ |
テレビ東京 系列 月曜10時枠の連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
最上の命医
(2011年1月10日 - 2011年3月14日) |
鈴木先生
(2011年4月25日 - ) |
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外部リンク
- 胡蝶社 - 武富健治の公式サイト。
- Web漫画アクション
- テレビドラマ公式サイト
漫画アクション連載中の漫画作品 (2024年8月20日現在) | |||||||
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