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武蔵小杉駅

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乗り入れ路線

当駅には東日本旅客鉄道(JR東日本)

当駅を通る路線の線路名称上は、JR東日本が南武線 東海道本線 支線(通称:品鶴線)、東急が東横線 である。JR東日本の駅はかつて南武線のみの駅であり、貨物列車専用であった品鶴線に横須賀線電車が走るようになった後も品鶴線側には長らくホームが設置されていなかったが、2010年 3月13日から旅客ホームが新設され、同線を経由する横須賀線湘南新宿ラインのすべての列車が停車するようになった。一方、東急の駅には、2000年に行われた東横線の複々線化によって目黒線の列車も乗り入れを開始している。

すなわち、運転系統で見ると、当駅に発着する路線は以下の5路線となる。

  • JR東日本...南武線・横須賀線・湘南新宿ライン
  • 東急...東横線・目黒線

駅構造

JR東日本と東急の駅は改札内での相互の往来は不可能であり、改札を出て連絡通路を経由するようになっている。なお、かつて両社のホームを連絡する中間改札口が存在していたが、東急の駅改築にあたり廃止となった。

JR東日本の駅には北口・西口・東口・横須賀線口が、東急の駅にはJR連絡口と南口があり、このうちJR連絡口が北口(JR東日本の橋上コンコースに接続)と東口に分かれる。

JR東日本

JR 武蔵小杉駅*
横須賀線ホーム(2010年3月13日)
むさしこすぎ
Musashi-Kosugi
所在地 川崎市 中原区小杉町三丁目492**
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 スキ
駅構造 地上駅(橋上駅)・高架駅
ホーム 2面2線(南武線)
1面2線(横須賀線)
乗車人員
-統計年度-
76,831人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1944年(昭和19年)4月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 しかく南武線
キロ程 7.5 km(川崎起点)
向河原 (0.9 km)
(1.7 km) 武蔵中原
所属路線 しかく横須賀線
しかくしかく湘南新宿ライン
(正式には東海道本線(品鶴線))
キロ程 16.8 km(東京起点)
西大井 (6.4 km)
(2.7 km) 新川崎
備考 みどりの窓口
* 1944年にグランド前停留場から改称
** 正式な所在地。横須賀線の所在地は川崎市中原区新丸子東3-1111。
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南武線のホームは相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。また、横須賀線・湘南新宿ラインのホームは島式ホーム1面2線を有する高架駅である。

直営駅で、北改札にみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)とびゅうプラザがあり、指定席券売機は北改札のみどりの窓口と新南改札の自動券売機に併設している。みどりの窓口、びゅうプラザなどの窓口でしか購入出来ない乗車券類(ジパング倶楽部、学割など)を買う場合は北改札側まで行く必要がある。これらの乗車券類で当駅から横須賀線(特に特急列車)に乗車する場合は、あらかじめ余裕を持って購入するなど注意が必要である。

エスカレーターエレベーターは、改札内とホームを結ぶものと、改札外と西口・北口を結ぶものがある。多機能トイレも設置されている。

横須賀線・湘南新宿ラインと南武線のそれぞれのホームを結ぶ連絡通路が設置されている。これは現在仮設であり、2011年春の完成に向けて工事が進行中である(後述)。なお、現在の南武線と横須賀線・湘南新宿ラインの乗り換えには約8分(東急線からの場合、約15分)ほどかかるので注意が必要であり、車掌からもその旨のアナウンスがある(横須賀線口や横須賀線・湘南新宿ラインホームは、現時点では南武線ホームよりも隣駅の向河原駅の方が徒歩で5分程度で近い。ただし、2011年の連絡通路完成後は南武線との乗り換え時間が大幅に短縮される予定である)。

のりば

1 しかく南武線 尻手川崎浜川崎方面
2 しかく南武線 武蔵溝ノ口登戸立川方面
3 しかく横須賀線 横浜大船久里浜方面
しかく湘南新宿ライン(東海道線直通) 横浜・平塚小田原方面
4 しかく横須賀線 品川東京千葉方面
しかく湘南新宿ライン(宇都宮線直通) 新宿大宮宇都宮方面
しかく湘南新宿ライン(高崎線直通) 新宿・大宮・高崎方面
しかく特急「成田エクスプレス 成田空港方面

駅構内設備

売店

  • KIOSK 武蔵小杉1号店 - 北改札口を出て右手すぐ。かつては改札内に武蔵小杉4号店があったが、閉店した。
  • NEWDAYS 武蔵小杉店 - 北改札内正面

喫茶店

東京急行電鉄

廃止

利用状況

  • JR東日本 - 2009年度の1日平均乗車人員は76,831人。同社の駅の中で第55位、南武線の駅では川崎・立川に次いで第3位である。

駅周辺

武蔵小杉」も参照

北口

西口

東口

南口

横須賀線口(JR新南改札前)

周辺道路

路線バス

北口と横須賀線口にバスターミナルがあり、川崎市交通局川崎鶴見臨港バス(横須賀線口発着便のみ)・東急バス(横須賀線口発着便はなし)が周辺各方面への路線バスを運行している。

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の川崎フロンターレの本拠地になっている等々力陸上競技場川崎市市民ミュージアムのある等々力緑地へのバスもここから出ている。

路線バスの停留所は北口(小杉駅前)、南口(東横線小杉駅)、横須賀線口(横須賀線小杉駅)の3箇所に設けられているが、互いに500メートル程度離れており、降りる場所を間違えると不便なことになるので注意が必要である。

北口(小杉駅前)

  • 川崎市交通局東急バス
    • 1番乗り場
    • 2番乗り場
      • <溝02川31(平日夜間および土曜・休日朝・夜間のみ)> 溝の口駅行(川崎営業所・宮内・高津駅前経由)(東急)
      • <溝02> 川崎営業所行(東急)
      • 溝の口駅行(中原駅前・新城駅前経由)(東急)(注記)平日朝1本のみ
    • 3番乗り場
      • <鷺02> 鷺沼駅行(中原駅前・野川・久末・有馬第二団地経由)(東急)
    • 4番乗り場
      • <川71> 川崎駅西口北行(幸区役所入口経由)(市営)
      • <川74> 川崎駅西口北・川崎駅東口行(上平間・神明町経由)(市営)
      • <杉40、川71・74> 上平間行(市営)
    • 5番乗り場
      • <杉06> 道中坂下行(中原駅前・野川・久末経由)(東急)
      • <杉09> 野川台公園前行(同上)(東急)
    • 6番乗り場
      • <鷺02> 有馬第二団地・鷺沼駅行(中原駅前・野川・久末経由)(市営)
      • <杉10> 蟹ヶ谷・井田営業所前行(中原駅前・子母口新道経由)(市営)
      • <溝04> 溝口駅前行(中原駅前・新城駅前経由)(市営)
      • <杉01> 井田病院前・総合リハビリテーションセンター前行(元住吉経由)(市営)(注記)平日・土曜のみ

南口(東横線小杉駅)

  • 川崎市交通局・東急バス
    • 北方向
      • <杉01> 小杉駅前行(市営)(注記)平日・土曜のみ
      • <川31> 溝の口駅行(川崎営業所・宮内・高津駅前経由〈平日夜間および土曜・休日朝・夜間は小杉駅前も経由〉)(東急)
      • <川32> 川崎営業所行(東急)
      • <川33> 市民ミュージアム行(川崎営業所・とどろきアリーナ前経由)(東急)
    • 南方向
      • <杉01> 井田病院前・総合リハビリテーションセンター前行(元住吉経由)(市営)(注記)平日・土曜のみ
      • <川31 - 川33> 川崎駅西口北行(東芝前経由)(東急)
      • <ミッドナイト・アロー> 新横浜駅新羽営業所行(東急)(注記)降車専用

横須賀線口(横須賀線小杉駅)

  • 川崎市交通局・川崎鶴見臨港バス
    • 1番のりば
      • <杉01> 小杉駅前行/井田病院前・総合リハビリテーションセンター前行(元住吉経由)(市営)
      • <杉02> 井田病院前・井田営業所前行(市営)
      • <杉03> 元住吉・西加瀬循環(市営)
      • <杉04> 日吉中学校前行(市営)
    • 2番のりば
      • 現在未使用
    • 3番のりば
      • <杉51> 小倉陸橋行(西加瀬経由 小倉方面循環)(臨港)
      • <杉52> 小倉陸橋行(元住吉経由 小倉方面循環)(臨港)

歴史

駅名の由来

  • 南武鉄道の駅が開設される際に地名を採ったものであるが、北陸本線小杉駅(富山県 射水郡 小杉町〈現・射水市〉)と区別するために旧国名を冠して武蔵小杉とした。小杉は、江戸時代には中原街道の小杉宿として栄えていた。
  • グラウンド前駅の由来は、駅前に横浜正金銀行のグラウンドがあったためである。このグラウンドはその後同行の後身である東京銀行が使用していたが、東京三菱銀行となった際は資産整理のため閉鎖された。跡地はしばらく有料駐車場となった後、三井不動産の手で開発された高層マンション「パークシティ武蔵小杉」が建っている。
  • 工業都市駅の由来は、駅周辺に工場が多く立地して来たため、その最寄り駅として設置されたことによるものである。そのため、東急バスの「東横線小杉駅」バス停は長らく「工業都市」を名乗っていた。なお、東京横浜電鉄と南武鉄道はお互い関係会社という位置付けでありながら実際は競合し反目していた間柄であったため、その交点に駅が設置されることはなかった。

横須賀線の駅設置の経緯

2005年 4月4日、川崎市とJR東日本は、横須賀線(品鶴線)の武蔵小杉駅設置に関して基本合意した。

  • 開業 - 2010年 3月13日に仮開業した。正式開業は仮開業の約1年後になる予定に変更された。当初は2009年度中に開業する予定であったが、工事の関係上仮開業となった。
  • 場所 - 新川崎駅から約3km、西大井駅から約6kmに位置する横須賀線と南武線の交差部。地番は川崎市中原区新丸子東3-1111。
  • 駅構造 - 島式ホーム1面2線の高架駅となる。ホームは横須賀線の下り線路を外側に移設して確保した空間に新設する(隣接のNEC玉川事業場の土地を駅敷地として一部譲受)。ホームの長さは310m。並行して敷設されている東海道新幹線の線路は現状維持となる。また、新川崎寄りのホーム側に新改札口(新南改札)と駅前広場が建設される(従来の南武線側の改札口は「北改札」となる)。
  • 連絡通路 - 南武線の駅からは離れた場所に位置しているため、同線の駅から線路に沿って西大井寄りのホーム先端付近につなげる予定である。全長250m。また、通路は高架式および地下式タイプではなく地平レベルとなることから、途中の東海道新幹線の線路下をくぐり抜けて横須賀線上り線路手前付近に階段などが設置される構造となる。ただし、駅開業時は暫定通路[1] での連絡となり、通路部分に関しては正式開業から1年後の2011年春の完成予定となっている。そのため、連絡通路完成時までは暫定措置として改札外連絡も可能となる。この場合は改札を出て30分以内に入場する必要があり、新南改札と北改札に設置されているオレンジ色の自動改札機から出場しなければならない(ただし北改札は一部改札のみ対応しているので注意が必要である)。30分を超えた場合、乗車券は新たに降車駅までの乗車券が、SuicaなどのICカード乗車券は乗車駅からの運賃と降車駅までの運賃が、それぞれ必要となる。また、SuicaなどのICカード乗車券で改札外連絡を行う場合、出場時に乗車駅からの運賃を差し引きし、降車駅で不足額を差し引くが、実際の乗車区間が当駅までの運賃より安い場合は降車駅までの運賃との差額を返金できないため、連絡通路を利用しなければならない。乗車券で当駅までの運賃が不足している場合や、SuicaなどのICカード乗車券で改札内にある指定席券売機で乗車券を購入する場合も同様となる。
  • 事業費 - 約200億円。そのうち約30億円は駅前広場などの関連施設に充当される。
    • 駅舎 - 川崎市が全額負担。
    • 連絡通路 - 川崎市とJR東日本が折半。

開業時の横須賀線の乗降客数は、他線からの乗り換えも含めて1日あたり約7万人程度を見込んでいる。

  • 当初、2009年度開業時点のJR東日本と東急を合わせた全体の1日平均乗降人員は、2003年時点の約14万人から4万人増の約18万人程度と見込んでいたが、2008年時点では28.3万人である。

開業後は横須賀線[2] 湘南新宿ラインおよび横浜方面発着の特急「成田エクスプレス」全列車と新宿方面発着の特急「スーパービュー踊り子」3・10号が停車している[3] [4]

これにより、当駅を発着、または経由して東京近郊区間内のみを乗車する場合、従来よりも運賃の安い乗車券が新たに使用可能となる[5] [6] [7] 。また、現行の南武線と東京山手線内との間を東急東横線、小田急小田原線で経由する定期券以外の通過連絡運輸 [8] は廃止となり、乗車される区間をそれぞれ合算した運賃となる。

今後の計画

2015年の開業を目標に整備されていた川崎縦貫高速鉄道は、これまで新百合ヶ丘 - 元住吉間だった計画ルートが変更され、新百合ヶ丘 - 宮前平 - 当駅間となり、新たに建設計画が進められている。なお、武蔵小杉からは川崎までの延伸構想もある。

隣の駅

東日本旅客鉄道
しかく南武線
向河原駅 - 武蔵小杉駅 - 武蔵中原駅
しかく横須賀線
西大井駅 - 武蔵小杉駅 - 新川崎駅
しかくしかく湘南新宿ライン
特別快速・快速(高崎線 - 東海道線直通)
大崎駅 - 武蔵小杉駅 - 横浜駅
快速(宇都宮線 - 横須賀線直通)・普通
西大井駅 - 武蔵小杉駅 - 新川崎駅

関連項目

脚注

  1. ^ 本設通路が現在の駅前の更地に設置されるため、南武線ホームから東海道新幹線線路下付近までは本設通路だが、東海道新幹線線路下付近からは横須賀線ホーム中央高架下まで続く仮設通路となる。
  2. ^ 1980年 10月1日SM分離されて以来、約30年ぶりに横須賀線電車と南武線電車が直接乗り換えできるようになる。SM分離前は川崎駅(横須賀線電車は東海道線ホームに発着)が接続駅だった。
  3. ^ "2010年3月のダイヤ改正について" (pdf). 東日本旅客鉄道 (2009年12月15日). 2010年3月19日閲覧。
  4. ^ 川崎市内では川崎駅に次いで2つ目のJR優等列車停車駅となる。
  5. ^ 定期券の場合は実際に乗車する経路を変更する場合に限る。
  6. ^ 従来、川崎駅経由の乗車券を使用していた区間は、より安い経路の乗車券も使用できるようになる場合がある。一例として、当駅〜東京駅(川崎経由)の乗車券の運賃は450円だが、開業後は同じ効力を持つ当駅〜東京駅(西大井経由)の乗車券(運賃290円)も使用可能となる。
  7. ^ 開業後に使用可能となる経路の乗車券は開業当日以降の発売となり、みどりの窓口や指定席券売機などでも前売りはしない。ただし、前述にある開業後に当駅停車となる優等列車の指定席券は通常通りの取り扱い(1か月前の10時以降)である。
  8. ^ 対象区間は南武線(矢向駅 - 宿河原駅間)・武蔵小杉駅 - 東急東横線 - 渋谷駅・東京山手線内と南武線(武蔵中原駅 - 南多摩駅間)・登戸駅 - 小田急小田原線 - 新宿駅・東京山手線内で、ともに前後のJR線の営業キロを通算する。

外部リンク

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乗り入れ路線と駅の一覧
2004年廃線区間
*(削除) 打消線 (削除ここまで)は廃駅

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