フードファディズム
フードファディズム(food faddism)とは、食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること、科学が立証した事実に関係なく何らかの食べものや栄養が与える影響を過大評価することである[1] 。科学が立証したことよりもその影響を信じ固執していることである[1] 。
なおフードファディズムの対象となりやすいものは、健康に好影響をもたらしそうな食品、有害性が疑わしい食品をはじめとして、ダイエット食品、健康食品、ミネラルウォーターなど様々である。
起源
1980年にマーティン・ガードナーの『奇妙な論理』[2] を翻訳した市場泰男が、「食物のあぶく流行」という形で紹介している。(faddism:流行傾れ、一時的流行。)
日本に「フードファディズム」を紹介した最初期の人は、食品安全委員会リスクコミュニケーション専門調査会専門委員である群馬大学教授の高橋久仁子で、1998年頃のことだといわれている[3] 。1991年、高橋久仁子はその年に出版された Nutrition and behavior を読みフードファディズムという概念を認識し、その後この本を翻訳し『栄養と行動』として出版した[4] 。ファドは、「のめり込む」という意味である[5] 。
フードファディズムに対する科学的根拠の確立
『栄養と行動』によれば、食事や栄養の影響を検証する唯一の方法は、科学研究による立証であるため、研究にも再現性や客観性が求められ、また結果の偏りを最小にする被験者が多い研究や、偏見的な見方を排除するための二重盲検法のような方法をとっているかということも重要である[1] 。
1990年代より、医学領域において普及し始めた「根拠に基づいた医療」(EBM:evidence-based medicine)の態度はこのような客観性を目的としている。こうした動きを受けて栄養学の領域でも、EBN:evidence-based nutrition が提唱されている[6] 。 ハーバード大学公衆衛生学部の栄養学部の教授が最新の科学を反映し企業や団体の影響を受けずにつくった「健康な食事ピラミッド(healthy eating pyramid)」[7] は、健康に悪い影響を与える精白された穀物、赤肉・バター、砂糖がたくさん入った飲食品を控えるということが分かりやすく図示されている。
フードファディズムの背景
「本当に健康に影響するのか」の根拠が曖昧なまま、特定の食べ物・栄養の影響を熱狂的に信じるフードファディズムの一因には、健康食品などの企業・業界や自称健康食品専門家が、自分たちに都合のいい情報や研究データだけを流す傾向があることが考えられる。また御用学者と呼ばれる特定の業界に偏った意見を述べる学者もいる。一般化されない偏った根拠を元に不安を煽るということがある。
食品業界によるロビー活動を告発したマリオン・ネスルによれば、健康への貢献に対して優れた食品とそうでない食品があるが、食品会社は良い食べもの、悪い食べものはない、自社の商品は悪くないと思わせようとしているということもある[8] 。
企業や業界はあらゆる商品を満遍なく扱っているわけではないので、自分の利益を増やすためにおのずと一方的に偏ったデータや情報だけを流す傾向がある。直接的にではなく間接的にであるにせよ、自社の製品さえ摂れば健康になれるといった印象を生む文言をちりばめたコマーシャル [9] や資料[10] を作成する傾向があり、それがマスコミや他の媒体を経由して人々のもとに届けられている。
まだ合理的な判断のできない子供など、宣伝の内容をそのまま信じこむ人々もいるために、フードファディズムが生まれる傾向がある。
問題点
度が過ぎると栄養素のバランスを欠いた食生活となり、健康増進の逆効果となることもある。
こうしたフードファディズムを見てみぬふりができないのは健康被害や詐欺という実害があるからだと指摘されている[11] 。
主なフードファディズムの事例
悪いとされるもの
このリストにあるのはフードファディズムとして判断されるものであって、実際に科学的な根拠に基づいたリスクがあるかどうかとは無関係である。
- 精製された穀物による食品
- 白米や、白いパンやパスタやうどんなどの精製された小麦を使った食品、砂糖、精製度の高いとされる食品。
- 砂糖
- 異性化糖 (HFCS)
- コーンシロップのような砂糖の代替品
- 炭酸飲料
- 食品添加物 (アスパルテームなど)
- うま味調味料
- 脳に悪いとされることがある。詳細はグルタミン酸ナトリウムを参照。
- ファーストフード (ハンバーガーなど)
- マーガリン・ファットスプレッド・ショートニング
- 動物性タンパク質、動物性脂肪
- 牛乳
- 菜食主義
- 遺伝子組み換え作物
- 米
- 超高温殺菌牛乳
- インスタントラーメン
良いとされるもの
- オリーブオイル
- 有機食品 / 無農薬食品
- 雑穀 / 全粒穀物
- 納豆
- 天然酵母
- 有精卵
- 天然塩
- サプリメント(ビタミン剤、カルシウム剤、プロテイン、クロレラ、核酸、キチン・キトサン)
- イチョウエキス
- プロポリス
- レシチン
- アロエ
- コラーゲン
- 酵素
- ダイエット食品
フードファディズムに対しての科学的根拠
百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。 内容の整理をノートで検討しています。エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
- 全粒穀物
- 精製されていない穀物である全粒穀物は、ビタミンやミネラルや食物繊維も多く高栄養である。白米のみで副食が充実していない場合やアルコール依存性がある場合、ビタミンB1欠乏による脚気が発生することが良く知られる。
- WHO/FAOの2003年のレポートで、野菜や全粒穀物に豊富な食物繊維が、肥満や糖尿病や心臓病になるリスクを低下させると報告されている[12] 。
- 世界がん研究基金とアメリカがん研究協会による7000以上の研究を根拠とするがんの予防法の報告や[13] 、アメリカがん協会のがん予防のガイドラインでは全粒穀物を選択するようにすすめている[14] 。
- アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、穀物の半分以上を全粒穀物にすることをすすめている[15] 。
- アメリカ[16] 、カナダ[17] の食生活指針では、穀物の半分以上を全粒穀物にするように指導している。また、イギリス[18] 、オーストラリア[19] 、シンガポール [20] 、マレーシア[21] をはじめとして、量を指定せず全粒穀物を摂取することを指導している国も多い。
- アメリカ国立がん研究所の大規模な研究は、全粒穀物は大腸癌のリスクを下げると報告している[22] 。また、他の大規模な研究でも糖尿病や心臓病のリスクを低下させると報告された[23] [24] [25] 。
- 砂糖
- 厚生労働科学研究による診療ガイドラインによれば、砂糖の摂りすぎはカルシウムの排泄量を増やし、また尿を酸性化させるため、尿路結石では摂取を控えることで再発の予防ができる[26] 。海外の診療ガイドラインである『骨粗鬆症 診断・予防・治療ガイド』[27] では、砂糖は「骨泥棒」とされ、血液の酸性化を中和させるのは骨の仕事とし、骨粗鬆症を予防するためにアルカリ性食品をすすめている。慢性的なアシドーシス(酸性化)の場合、骨のカルシウムを使い血液のpHを保つため骨軟化症が現れるが、アルカリを与えることで骨が回復することが知られている[28] 。女子栄養大学出版部の『酸とアルカリ』[29] では、砂糖は体内で酸性の乳酸を作るという根拠によって酸性食品に分類している。閉経後の女性に体内の酸を中和する量のアルカリを与えた結果、排出されるカルシウムが減り骨形成を促進すると考えられた[30] 。ハムスターに多量の砂糖を与えたら骨粗鬆症が起こった[31] 。ラットに多量の砂糖を与えたら骨量が低くなった[32] 。
- また砂糖は、糖分以外がほとんど含まれていないため、砂糖ばかりでカロリーを増やした食品はジャンクフードと呼ばれ、低栄養が問題となる。
- う蝕(虫歯)は歯の主要成分の一つであるヒドロキシアパタイトとその成分のカルシウムを溶出させる。
- 厚生労働省によって行われている21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)では、間食としての甘味食品や甘味飲料、特に砂糖が虫歯を誘発するとし、糖類に関する正確な知識の普及と1日3回以上摂取する群の減少を国策として掲げている[33] 。砂糖の摂取後2〜3分で口腔内がもっとも酸性に傾くことがステファンカーブという図で知られる。口腔内が酸性に傾けば歯が溶け虫歯に結びつく。
- WHO/FAOの2003年のレポートで、合計カロリーの10%未満にすべきだと勧告され、また虫歯との強い関連や砂糖の多い食品は肥満との関連が指摘されている[12] [34] 。肥満や糖尿病との関連が報告されている[35] 。ISBN 978-4582852370。アメリカがん協会のがん予防のガイドラインでは、砂糖は肥満を促すことで間接的にがんのリスクを上げるかもしれないとしている[14] 。
- 世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中で砂糖の摂取は制限するように報告している[13] 。すい臓がんとの関連も指摘されている[36] 。
- アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、砂糖が添加された食べものを減らすようにすすめている[15] 。
- イギリスでは2007年4月1日より砂糖を多く含む子供向け食品のコマーシャルが規制されている[37] 。
- 砂糖は注意欠陥・多動性障害(ADHD)や反社会的行動に影響すると考えられる研究結果も少なくない[38] 。
- 100万人以上の子供を対象とした研究で、いくつか合成着色料と砂糖の制限を行ったところ試験の点数が向上した[39] 。
- イギリスの栄養学者、ジョン・ユドキン(John Yudkin)は著書[40] で「砂糖は禁止すべきである」と唱えている。
- 異性化糖 (HFCS)
- 炭酸飲料
- 清涼飲料水には酸性度の強い飲料が多く、歯を浸しておくと歯が溶けることが知られている[41] 。ウーロン茶のようなpHが高いものには、歯を溶かす作用は観察されなかった[41] 。こうした飲料は1分で歯を溶かしはじめる[42] 。これらの強い酸性の飲料は中和に多くのアルカリを必要とし、虫歯を誘発するリスクが高い[43] 。
- 健康日本21は、甘味飲料の摂取頻度が多ければ虫歯のリスクを上げるので、特に砂糖が虫歯のリスクを高めるという知識を普及させ、摂取頻度を減らすことを国策として掲げている[33] 。そこで参考にしている「3歳児の乳歯う蝕罹患に関する要因の分析」というレポートでは、炭酸飲料は他の甘いお菓子と同様に虫歯のリスクになるとしている[44] 。頻繁に砂糖液で口を洗った場合、pHの最低値が低くなることが知られており、1〜2日砂糖を摂取しないだけで改善される[45] 。
- 砂糖が重量の10%前後と非常に大量に添加された製品も多く、砂糖を過剰摂取しがちである。砂糖の多いソフトドリンクはWHO/FAOの2003年のレポートで肥満と虫歯が増加することとの関連が報告されている[12] 。ハーバード大学での研究は毎日ソフトドリンクを1本飲むごとに肥満の危険率が1.6倍になると報告した[46] 。
- カフェインはカルシウムの排出量を増やすので、コーラのような飲料は砂糖がカルシウムを排出する作用と手伝ってカルシウムが失われやすい。炭酸飲料は少女の骨折率を3倍にし、特にコーラは5倍にした[47] 。コーラは慢性的な腎臓病のリスクを増加させた[48] 。
- また昔から注意欠陥・多動性障害との関連が疑われているが、最近の研究でも注意欠陥・多動性障害との相関関係があった[49] 。また、ほかの研究では肥満や糖尿病との関連を指摘されている[50] 。
- アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、砂糖が添加された飲みものを減らすようにすすめている[15] 。
- 世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中で清涼飲料水の摂取を制限するように報告している[13] 。すい臓がんとの関連も指摘されている[36] 。
- アメリカでは、2009年までに公立学校で糖分を添加した飲料は販売されないようにすると合意されている[51] 。
- 実際に炭酸飲料を連日数百CC程度以上飲むスポーツ選手の成績は、ほとんど飲まない選手の成績よりいくらか低くなることも統計的に示されている。
- なお、糖分過剰摂取については、いわゆるペットボトル症候群として、問題化している。
- また、糖分を含まないものには人工甘味料(アスパルテームなど)が使われており、安全性について議論されている。
- 食品添加物
- 安全性が確認されたことを示す研究結果も多く見られる。
- 最近では、安息香酸とアスコルビン酸が反応して発癌性物質であるベンゼンが生成されるというドイツの研究結果を援用し、添加物の複合影響という新たな切り口で危険であると煽る傾向が見られる。
- 数種類の合成着色料と合成保存料の安息香酸ナトリウムの同時摂取が子どもの注意欠陥・多動性障害を増加させるという二重盲検法による研究の報告を受け[52] [53] 、英国食品基準庁(FSA)は2007年、合成着色料と合成保存料の安息香酸ナトリウムの混じったものは避けたほうがいいと勧告した[54] 。2008年4月、英国食品基準庁(FSA)は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と関連の疑われる合成着色料6種類について2009年末までにメーカーが自主規制するよう勧告した[55] 。ガーディアン紙によれば、この政府勧告による自主規制の前に、大手メーカーは2008年中にもそれらの食品添加物を除去する[56] 。
- 2008年3月、これを受けて、欧州食品安全庁(EFSA)は、イギリスでの研究結果は1日あたりの摂取許容量(ADI)の変更にのための基準にはできないと報告した[57] 。しかし、4月イギリスは再び排除すべきだと勧告を行い[55] 、8月には欧州は摂取量の見直しをはじめこれらの合成着色料を含む飲食品に「注意欠陥多動性障害に影響するかもしれない」という警告表示がされることになると報道された[56] 。
- 100万人以上の子供を対象とした研究で、いくつかの合成着色料と砂糖の制限を行ったところ試験の点数が向上した[39] 。次にすべての合成着色料と合成された添加物を制限したところさらに向上した[39] 。最後に合成保存料のBHTとBHAを食品から除外したところさらに向上した[39] 。
- 柑橘類を主とした輸入の果物によく使われているポストハーベスト農薬は食品添加物に分類されているが、危険視されている。
- ファーストフード
- WHO/FAOの2003年のレポートで肥満を増加させる強い関連があると報告されている[12] 。
- 世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中でファーストフードの摂取を制限するように報告している[13] 。
- 高カロリー、かつ栄養バランスが悪い点が問題視されることがある。(ドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』参照)
- これとは別に、有害物質の含有が問題にされることもある。例えばマクドナルドは2002年頃、牛の飼育時に抗生物質や食欲増進剤や成長ホルモン等の人体への悪影響が懸念される物質を食べさせているのでそれらを順次減らしてゆきたいと表明している。
- マーガリン・ファットスプレッド・ショートニング
- 動脈硬化や心臓疾患のリスクを高めるリポ蛋白(Lp-α)を増加させる可能性が示唆されているトランス脂肪酸が含まれていることから問題視されている。WHO/FAOの2003年のレポートで、トランス脂肪酸は心臓疾患のリスク増加との強い関連が報告され、全カロリーの1%未満に控えるよう勧告されている[12] 。
- アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、トランス脂肪酸を含むものの摂取を減らすようにすすめている[15] 。
- アメリカ、カナダ、デンマークなどでは含有量の表示義務や食品への添加量の規制などが強化されている。かつては動物性脂肪が原料であるバターよりも健康に良いとされていた。
- 動物性タンパク質、動物性脂肪
- 2002年にWHOは動物性たんぱく質による酸性の負荷は、骨粗鬆症の発症に関してカルシウム摂取量よりも重要な要因ではないかと報告している[58] 。2007年にWHOは、タンパク質中の含硫アミノ酸、メチオニン、システインの酸が骨をカルシウムを流出させるため骨の健康に影響を与えるため、カリウムを含む野菜や果物のアリカリ化の効果が少ないときカルシウムを損失させるため骨密度を低下させると報告した[59] 。
- 動物性タンパク質の摂りすぎはカルシウムの排泄量を増やし、また尿を酸性化させるため、尿路結石では摂取を控えることで再発の予防になる[26] 。
- 世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中で、赤肉(牛・豚・羊肉)は1週間に300g以下を目標として500g以下にするようにすすめられ、また赤肉より鶏肉や魚が推奨される。[13] 。また、バターや乳製品もすすめられていない。
- WHO/FAOの2003年のレポートでハムなどの保存肉とガンリスクとの強い関連、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸が2型糖尿病と心臓疾患の発症リスクを高めることとの関連が報告されている[12] 。
- 2004年に、赤肉からの鉄分の摂取が男性の2型糖尿病との相関関係を示したという大規模な統計結果がある[60] 。同じ2004年、女性でも同様の相関関係が見られた[61] 。
- アメリカ心臓協会の2006年の生活指針は、皮が取り除かれた脂肪の少ない肉をすすめている[15] 。
- コーネル大学でベジタリアンの栄養学も教えているコリン・キャンベルは、1980年代以降、菜食に関する科学的な研究が蓄積されているのに肉と乳製品の摂取が必要だという視点を変えようとしない、今では科学的な研究の結果があるのに教育を受けた時代の常識を信じ込んでしまっていると指摘している[62] 。
- タンパク質を四足動物の肉からではなく、魚類から摂っている人の脳梗塞発生率がおよそ1/3〜1/4と低くなることが統計学的に示されており、問題視されることがある。ただし、動物性タンパクの欠乏は低コレステロール血症を通じて、脳出血死のリスクを高める危険性があるデータも示されている[63] 。WHO/FAOの2003年のレポートでコレステロールは心臓疾患との関連が報告されている。
- 牛乳
- 世界がん研究基金によるがん予防法の報告の中で、摂取が推奨されていない[13] 。
- アメリカでは、2009年までに公立学校で乳脂肪を除去していない乳製品は、肥満の原因になるとして販売されないようにすると合意されている[51] 。
- 乳製品をたくさん食べても、あまり食べない人と骨折のリスクは変わらないが、乳製品の摂りすぎは前立腺がんや卵巣がんのリスクを高めると言われる[64] 。日本の厚生労働省による4万3千人を追跡した大規模調査でも、乳製品の摂取が前立腺がんのリスクを上げることを示した[65] 。NHS[66] など、アメリカ、イギリス、スウェーデンでの7つの前向きコホート研究で、カルシウム摂取量が増加しても骨折率が低下していない[67] 。これらの理由のため、カルシウムは様々な摂取源から摂取し、骨折を予防するためには他の有効性が確認された手段である運動やホルモン療法、ビタミンDやビタミンKの摂取を紹介し、もしカルシウムを多く摂取したいならサプリメントがあるとしている[68] 。
- 1983から1989年にかけて行われた「中国プロジェクト」[69] は、アメリカ国立癌研究所とアメリカがん研究協会も資金提供し、アメリカのコーネル大学、イギリスのオックスフォード大学、中国のがん研究機関やほかのいくつかの国の研究機関が関与した科学研究である。中国プロジェクトでは乳製品をまったく摂取しない場合、骨粗鬆症は非常に珍しかった[70] 。
- 菜食主義
- 「中国プロジェクト」[69] を指揮した、コリン・キャンベルは、研究結果を受けてもっとも安全な食事は完全菜食であると述べ完全菜食になり、5人の子供も完全菜食で育てた[71] 。中国プロジェクトでは、中国では植物から鉄分が摂取されており、鉄欠乏性貧血は肉の摂取と関係ないことを示した[70] 。
- 2003年には、アメリカとカナダの栄養士会は合同で牛乳や卵も摂取しない完全な菜食においても栄養が摂取でき、また菜食者はがん、糖尿病、肥満、高血圧、心臓病といった生活習慣病や認知症のリスクが減ると報告している[72] 。6つの前向きコホート研究をメタアナリシスし、20年以上の菜食者は平均余命が3.6年長いと報告された[73] 。海苔は完全菜食でも有効なビタミンB12の摂取源である[74] 。またその含有量も、一般的な肉・卵・牛乳の100gあたりのビタミンB12含有量が0.3〜2.5mcgであるのに対し、海苔や動物の肝臓、魚介類では10〜60mcgほど含有するものも多い[75] 。
- 農薬を使用して生産された野菜など
- 主に残留農薬の存在が問題視されている。農薬の残留基準値は安全性評価を踏まえて設定されている(農薬の種類や対象作物によって異なっているので、個別的に正確な情報を得ることが必要である)が、この場合はあまり考慮されない。血中の残留農薬濃度が高い子どもは注意欠陥・多動性障害(ADHD)の発症リスクが通常の2倍であるという報告がある[76] 。
- オリーブオイル
- オリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸[77] は、WHO/FAOの2003年のレポートで心臓疾患リスクを低下させると報告されている[12] 。また、WHO/FAOのレポートにあるような脂肪の比率で摂取する場合、オリーブ油のような一過不飽和脂肪酸が豊富な油脂が好ましい。
- 有機食品 / 無農薬食品
- EUが1200万ポンド(28〜29億円)を資金提供したニューキャッスル大学によって研究中である4年間の大規模プロジェクトで、有機食品は抗酸化物質をより多く含み、脂質はより少ないという一般的な傾向があり、小麦、トマト、ジャガイモ、キャベツ、タマネギの栄養素が20〜40%栄養価が高かった[78] 。ニューキャッスル大学の研究結果は、英国食品基準庁の「有機食品が良いというエビデンスが全くない」という姿勢に疑問を呈している[78] 。
- スイスの200以上の農場での調査[79] では有機食品は、ビタミンCやフィトケミカルが多く、硝酸などの好ましくない物質についてもメリットがあり、保存性がいいと報告した。カリフォルニア大学で10年間調査してきた報告では、有機食品は抗酸化物質を多く含んでいるという報告されている[80] 。
- 有機的な食事をした場合に尿に排出される有機リン化合物が減ったので、残留農薬の不確実なリスクを避けることができると報告があった[81] 。
- 健康食品
- 法的には健康食品の定義は存在しない。そのため、健康食品が何を指すかは文脈に依存し曖昧である。そのため厚生労働省などがこの用語を使用する際は、カッコ付きの「健康食品」とか「いわゆる健康食品」のような表記がなされる。なおしばしば混同されるが、「保健機能食品」は明確な法的定義がなされている用語である。[82] [83]
- 厚生労働省は健康食品に係る制度のあり方に関して、健康食品を健康の維持増進に資する食品と定義して検討会を開催し、情報が氾濫し健康被害まであるような状態ではなく、食品の機能と用法が正しく認識されることによって国民の健康づくりに役立つことが期待された[84] 。同検討会で、食育の観点から、食品の機能や用法に関する有効性・安全性を提供するデータベースを活用すべきだとされた[84] 。独立行政法人 国立健康・栄養研究所が、厚生労働科学研究費補助金によって「健康食品の安全性・有効性情報」というデータベースを公開しているが、健康食品の利用の促進を意図しているものではないとしている[85] 。このような科学的根拠による総合的な見解を参考にするということはフードファディズムとは正反対の態度である。
- ビタミン剤
- ビタミンやミネラルが子供の知能を改善するという二重盲検法による研究の結果がある[86] [87] 。二重盲検法によってビタミンやミネラル剤を摂取した方が少年院の少年の反社会的行動が抑えられるという研究結果がある[88] [89] [90] 。
脚注
- ^ a b c Robin B.Kanarek、Robin Marks-Kaufman 『栄養と行動』 高橋久仁子訳、高橋勇二訳、1994年。2〜7頁。(原著 Nutrition and behavior, 1991)
- ^ マーティン・ガードナー『奇妙な論理』市場泰男訳、社会思想社、1980年9月。早川書房、2003年1月、 ISBN 978-4150502720。(原題 in the Name of Science, 1952)
- ^ 「砂糖を科学する会」のメンバーとして、砂糖を主とした解説を行っていた実績もある。今月の視点0008a/砂糖への疑惑の払拭・事業団から9908b/砂糖類生産流通合理化等助成対象事業について(その1) (独立行政法人ALIC-農畜産業振興機構 砂糖類情報)より
- ^ 高橋久仁子 『フードファディズム-メディアに惑わされない食生活』 中央法規出版、シリーズCura、2007年9月。14頁。ISBN 978-4-8058-3004-8。
- ^ 「がんばらない」の医師 鎌田實VS群馬大学教授・食の専門家 高橋久仁子さん (がんサポート情報センター)
- ^ 佐々木敏 「栄養学におけるエビデンスとはなにか」『THERAPEUTIC RESEARCH』26(7)、2005年7月、1343-1348頁。
- ^ Healthy Eating Pyramid - What Should You Eat? - (The Nutrition Source - Harvard School of Public Health)
- ^ マリオン・ネスル 『フード・ポリティクス-肥満社会と食品産業』 三宅真季子・鈴木眞理子訳、新曜社、2005年。ISBN 978-4788509313。24頁。food politics, 2002
- ^ 砂糖を科学する会の広告 (砂糖を科学する会)
- ^ コマーシャル・資料の例 (ダーボン・オーガニック・ジャパン)
- ^ 高橋久仁子 「フードファディズムにみるマスメディアと食」『食と教育』 ドメス出版、2001年10月。ISBN 978-4810705508。187頁。
- ^ a b c d e f g Report of a Joint WHO/FAO Expert Consultation Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases 2003
- ^ a b c d e f World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective 2007
- ^ a b Kushi Lawrence Haruo Sc.D, Tim Byers et al. "American Cancer Society Guidelines on Nutrition and Physical Activity for cancer prevention: reducing the risk of cancer with healthy food choices and physical activity" CA Cancer J Clin 56, 2006, pp254-281. PMID 17005596
- ^ a b c d e Our 2006 Diet and Lifestyle Recommendations (AHA - American Heart Association)
- ^ MyPyramid.gov - United States Department of Agriculture (英語) (アメリカ)
- ^ Eating Well with Canada's Food Guide (英語) (カナダ)
- ^ Food Standards Agency (英語) (イギリス)英国食品基準庁
- ^ The Australian Nutrition Foundation (英語) (オーストラリア)
- ^ Nutrition.com.sg (英語) (シンガポール)
- ^ nutriWEB Malaysia (英語) (マレーシア)
- ^ Arthur Schatzkin et al."Dietary fiber and whole-grain consumption in relation to colorectal cancer in the NIH-AARP Diet and Health Study." American Journal of Clinical Nutrition, Vol.85, No.5, May 2007, pp1353-1360 PMID 17490973
- ^ Fung TT, Hu FB, Pereira MA, et al. "Whole-grain intake and the risk of type 2 diabetes: a prospective study in men." American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 76, No.3, September 2002, pp535-540. PMID 12197996
- ^ S Liu et al."A prospective study of whole-grain intake and risk of type 2 diabetes mellitus in US women."American Journal of Public Health. 90(9):2000 September, 1409-1415
- ^ Simin Liu at al. "Whole-grain consumption and risk of coronary heart disease: results from the Nurses' Health Study" American Journal of Clinical Nutrition, Vol.70, No.3, September 1999, pp412-419. PMID 10479204
- ^ a b 「再発予防ガイドライン」『尿路結石症診療ガイドライン 改訂版(2004年版)』、平成15-16年度厚生労働科学研究医療技術評価総合研究事業。(Minds 医療情報サービス) 引用エラー: 無効な
<ref>
タグ; name "kidnyjp"が異なる内容で複数回定義されています - ^ Reiner Bartl, Bertha Frisch 『骨粗鬆症 診断・予防・治療ガイド』中村利孝監訳、メディカル・サイエンス・インターナショナル、2007年10月。ISBN 9784895924887。96-99頁。
- ^ トーマス・M デヴリン 『デヴリン生化学-臨床との関連:下』 啓学出版、1987年10月。第2版。ISBN 978-4766508789。984頁。
- ^ 辻村卓ほか 『酸とアルカリ-食品中の特性と人体での役割』 女子栄養大学出版部、1984年11月。ISBN 9784789552196。154頁
- ^ Sebastian A, Harris ST, Ottaway JH et al."Improved mineral balance and skeletal metabolism in postmenopausal women treated with potassium bicarbonate" NEJM. 331(4), 1994 Jul 28, p279. PMID 8190153
- ^ Saffar JL, Sagroun B, de Tessieres C et al. "Osteoporotic effect of a high-carbohydrate diet (Keyes 2000) in golden hamsters." Arch Oral Biol 26(5), 1981, pp393-7. PMID 6947739
- ^ Leo Tja"derhane, and Markku Larmas. "A High Sucrose Diet Decreases the Mechanical Strength of Bones in Growing Rats" The Journal of Nutrition Vol.128 No.10,October 1998, pp. 1807-1810.
- ^ a b 健康日本21
- ^ 村上直久『世界は食の安全を守れるか―食品パニックと危機管理』(平凡社新書)151頁
- ^ Lee S Gross et al. "Increased consumption of refined carbohydrates and the epidemic of type 2 diabetes in the United States: an ecologic assessment." American Journal of Clinical Nutrition, Vol.79, No.5, May 2004, pp774-779. PMID 15113714
- ^ a b Susanna C Larsson et al. "Consumption of sugar and sugar-sweetened foods and the risk of pancreatic cancer in a prospective study"American Journal of Clinical Nutrition, Vol.84, No.5, November 2006, 1171-1176. PMID 17093171
- ^ Restrictions on TV advertising of foods to children come into force
- ^ Jeff Comisarow Can Sweet Treats Drive Kids Crazy? Sugar andHyperactivity in Children Nutrition Bytes Vol.2(1), 1996
- ^ a b c d S.J. Schoenthaler, W.E. Doraz, J.A. Wakefield, "The Impact of a Low Food Additive and Sucrose Diet on Academic Performance in 803 New York City Public Schools," Int J Biosocial Res.8(2), 1986, pp185-195.
- ^ ユドキン 『純白、この恐ろしきもの』 坂井友吉訳、評論社刊。
- ^ a b 甲原玄秋、堀江弘 「清涼飲料水がおよぼす歯の脱灰作用」『千葉医学雑誌』77(3)、2001年6月1日、145-149頁。
- ^ 西口栄子ほか 「清涼飲料水によるエナメル質の脱灰」『口腔衛生学会雑誌』45(3)、1995年7月30日、314-321頁。
- ^ 佐藤節子ほか 「市販飲料のう蝕誘発性リスク」『口腔衛生学会雑誌』57(2)、2007年4月30日、117-125頁。
- ^ 日野出大輔ほか 「3歳児の乳歯う蝕罹患に関する要因の分析」『口腔衛生学会誌』、38、1988、631-640頁。
- ^ 『唾液-歯と口腔の健康』 医歯薬出版、1998年1月。ISBN 978-4263453889。94-96頁。
- ^ Ludwig DS, Peterson KE, Gortmaker SL. "Relation between consumption of sugar-sweetened drinks and childhood obesity: a prospective, observational analysis." Lancet. 357(9255), 2001 Feb 17, pp505-8. PMID 11229668
- ^ Grace Wyshak, PhD Teenaged Girls, Carbonated Beverage Consumption, and Bone Fractures Arch Pediatr Adolesc Med. 154, 2000, pp610-613.
- ^ Saldana TM, Basso O, Darden R, Sandler DP. "Carbonated beverages and chronic kidney disease." Epidemiology. 18(4), 2007 Jul, pp501-6. PMID 17525693
- ^ Lars Lien et al. "Consumption of Soft Drinks and Hyperactivity, Mental Distress, and Conduct Problems Among Adolescents in Oslo, Norway" American Journal of Public Health Vol96, No.10 2006, pp1815-1820. PMID 17008578
- ^ Schulze MB et al. "Sugar-Sweetened Beverages, Weight Gain, and Incidence of Type 2 Diabetes in Young and Middle-Aged Women" JAMA 292(8), Aug 25 2004, pp927-34. PMID 15328324
- ^ a b Bottlers Agree to a School Ban on Sweet Drinks (The New York Times, 2006年5月4日)
- ^ Donna McCann et al "Food additives and hyperactive behaviour in 3-year-old and 8/9-year-old children in the community: a randomised, double-blinded, placebo-controlled trial" Lancet, 370(9598), 2007 Nov 3, pp1560-7. PMID 17825405
- ^ Schab DW, Trinh NH, "Do artificial food colors promote hyperactivity in children with hyperactive syndromes? A meta-analysis of double-blind placebo-controlled trials"] Journal of developmental and behavioral pediatrics, 25 (6), 2004 Dec, pp423-34. PMID 15613992
- ^ Agency revises advice on certain artificial colours (英語)(Food Standards Agency)
- ^ a b Board discusses colours advice (Food Standards Agency, Friday 11 April 2008)
- ^ a b EU plans warning labels on artificial colours (The Guardian, August 11 2008)
- ^ Assessment of the results of the study by McCann et al. (2007) on the effect of some colours and sodium benzoate on children’s behaviour - Scientific Opinion of the Panel on Food Additives, Flavourings, Processing Aids and Food Contact Materials (AFC) (英語) (European Food Safety Authority, 14 March 2008)
- ^ Report of a Joint WHO/FAO/UNU Expert Consultation(2002), Human Vitamin and Mineral Requirements, pp166-167.
- ^ Report of a Joint WHO/FAO/UNU Expert Consultation(2007) Protein and amino acid requirements in human nutrition, pp224-226. ISBN 978-92-4-120935-9
- ^ Rui Jiang et al . "Dietary iron intake and blood donations in relation to risk of type 2 diabetes in men: a prospective cohort study", American Journal of Clinical Nutrition, Vol.79 No.1, January 2004, pp70-75
- ^ Rui Jiang et al. "Body Iron Stores in Relation to Risk of Type 2 Diabetes in Apparently Healthy Women", JAMA. 2004;291, pp711-717.
- ^ エリック・マーカス 『もう肉も卵も牛乳もいらない!』早川書房、2004年6月。ISBN 978-4152085733。56-57、67頁。原著Vegan
- ^ 治療の歴史「コレステロール低下療法と総死亡率」
- ^ W.C.ウィレット、M.J.スタンファー「ヘルシーな食事の新しい常識」『エイジング研究の最前線 別冊日経サイエンス147』 2004年11月。ISBN 978-4532511470。123頁。
- ^ [乳製品、飽和脂肪酸、カルシウム摂取量と前立腺がんとの関連について ―概要― http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/67/calcium_prostate.html] PMID 18398033
- ^ Feskanich D, Willett WC, Stampfer MJ et al. "Milk, dietary calcium, and bone fractures in women: a 12-year prospective study" Am J Public Health 87(6), 1997 Jun, pp992-7. PMID 9224182
- ^ ウォルター C. ウィレット 『太らない、病気にならない、おいしいダイエット-ハーバード大学公式ダイエットガイド』 光文社、2003年5月。239頁。ISBN 978-4334973964。原著 Eat, Drink, and Be Healthy, 2001
- ^ ウォルター C. ウィレット 『太らない、病気にならない、おいしいダイエット-ハーバード大学公式ダイエットガイド』 光文社、2003年5月。25、234、245-249頁。ISBN 978-4334973964。原著 Eat, Drink, and Be Healthy, 2001
- ^ a b Welcome to the China-Cornell-Oxford Project (英語)
- ^ a b Huge Study Of Diet Indicts Fat And Meat (The New York Times, May 8, 1990)
- ^ エリック・マーカス 『もう肉も卵も牛乳もいらない!』早川書房、2004年6月。ISBN 978-4152085733。56-57、66頁。原著Vegan
- ^ Position of the American Dietetic Association and Dietitians of Canada "Vegetarian diets" Journal of the American Dietetic Association Vol.103 Issue.6, June 2003, pp748-765.
- ^ Pramil N Singh, Joan Sabate' ,Gary E Fraser Does low meat consumption increase life expectancy in humans? American Journal of Clinical Nutrition, Vol.78 No.3, September 2003, pp526-532.
- ^ 鈴木英鷹 「完全菜食とビタミンB_12欠乏 : 完全菜食において海苔はビタミンB_12の供給源として有効である」『大阪ソーシャルサービス研究』Vol.4(20031220)、pp19-25
- ^ 五訂増補日本食品標準成分表(文部科学省)
- ^ Maryse F. Bouchard, David C. Bellinger et al "Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Urinary Metabolites of Organophosphate Pesticides" PEDIATRICS (doi:10.1542/peds.2009-3058)
- ^ 五訂増補日本食品標準成分表 脂肪酸成分表編 油脂類 (PDF) (文部科学省)
- ^ a b Organic produce 'better for you' (BBC NEWS - Health, 29 October 2007)
- ^ Food quality: Clear benefits of organic products. (FiBL, 2006年10月31日)
- ^ Nutrition: Another Benefit Is Seen in Buying Organic Produce (The New York Times, July 17, 2007)
- ^ Cynthia L Curl, Richard A Fenske, Kai Elgethun Organophosphorus pesticide exposure of urban and suburban preschool children with organic and conventional diets. Environ Health Perspect 111(3), 2003 March, pp377--382.
- ^ 「健康食品」に係る今後の制度のあり方について(提言)(平成16年6月9日)厚生労働省医薬食品局食品安全部 (厚生労働省)
- ^ 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- ^ a b 「健康食品」に係る制度のあり方に関する検討会の提言について(平成16年6月9日) (厚生労働省)
- ^ 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- ^ Schoenthaler SJ, Bier ID, Young K, et al. "The effect of vitamin-mineral supplementation on the intelligence of American schoolchildren: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial." J Altern Complement Med 6(1), 2000, pp19-29., PMID 10706232
- ^ Schoenthaler, S.J., et al. "Vitamin-Mineral Intake and Intelligence: A Macrolevel Analysis of Randomized Controlled Trials." Journal of Alternative and Complimentary Medicine, 1999: 5(2), pp125-134. PMID 10328634.
- '^ Gesch B, Hammond S, Hampson S et al. "Influence of supplementary vitamins, minerals and essential fatty acids on the antisocial behaviour of young adult prisoners. Randomized, placebo-controlled trial" Br J Psychiatry 2002 Jul; 181: 22-8. Evidence Based Mental Health, March 2003 (In Press).
- ^ Schoenthaler SJ, Bier ID. "The effect of vitamin-mineral supplementation on juvenile delinquency among American schoolchildren: a randomized, double-blind placebo-controlled trial" J Altern Complement Med 6(1), 2000 Feb, pp7-17. PMID 10706231
- ^ Schoenthaler, S. : Amos, S et al. "The effect of randomized vitamin-mineral supplementation on violent and non-violent antisocial behavior among incarcerated juveniles" Journal of Nutritional & Environmental Medicine7(4), 1 December 1997. pp343-352.
関連項目
参考文献
- 高橋久仁子 『フードファディズム-メディアに惑わされない食生活』 中央法規出版、シリーズCura、2007年9月。ISBN 978-4-8058-3004-8。
- 高橋久仁子 『食べもの神話」の落とし穴-巷にはびこるフードファディズム』 講談社《ブルーバックス》 2003年9月。ISBN 4062574187。
- 高橋久仁子 『「食べもの情報」ウソ・ホント-氾濫する情報を正しく読み取る』 講談社《ブルーバックス》、1998年10月。ISBN 4062572311。
- 高橋久仁子 『食と健康Q&A-チョットおかしな情報の見分け方・接し方』フットワーク出版、2002年10月。ISBN 4-87689-447-7。
- マリオン・ネスル 著、三宅真季子・鈴木眞理子 訳『フード・ポリティクス-肥満社会と食品産業』新曜社、2005年。ISBN 978-4788509313。
- 松永和紀 『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』光文社新書、2007年。ISBN 978-4-334-03398-9
外部リンク
- 「食べもの情報」ウソ・ホント:ファディズムへの反攻 安井至 (市民のための環境学)
- 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)