破裏拳ポリマー
破裏拳ポリマー | |||
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ジャンル | SFヒーローアクション|- | アニメ:このテンプレートは廃止されました。 「Template:Infobox animanga/TVAnime」を使用してください。 | |
監督 | 鳥海永行 | ||
アニメーション制作 | タツノコプロ | ||
製作 | 吉田竜夫 | ||
放送局 | 日本教育テレビ(現・ テレビ朝日) | ||
放送期間 | 1974年 10月 - 1975年 3月 | ||
話数 | 全26話 | ||
OVA | |||
監督 | 新房昭之 | ||
アニメーション制作 | タツノコプロ、日本コロムビア | ||
話数 | 全4話 | ||
テンプレート - ノート |
『破裏拳ポリマー』(はりけんポリマー)は、1974年(昭和49年)10月4日から1975年(昭和50年)3月28日まで、毎週金曜日18:00 - 18:30の時間帯(ただし、同時ネットではなかったため、関東地方での放映期間・時間)において日本教育テレビ(現・テレビ朝日)系で放送された、タツノコプロ製作のテレビアニメ。全26話。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
1974年の前期に終了した『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』の後を受ける形で製作されたタツノコSFアクションヒーローもの。1973年にブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』が大ヒット。日本にカンフーブームを巻き起こした影響を受けて、本作の主人公の顔のモデルはブルース・リーとなり、アクションの際のかけ声もブルース・リーを意識したものだった。一方のドラマの方はこれまでのシリアス路線とは打って変わってコメディ調となり、1話ごとに敵の集団も交代するというアメコミ調のライト感覚が持ち込まれた。企画担当スタッフの鳥海尽三は本作を時代劇『遠山の金さん』の世界と端的に評した。
1996年には、『新造人間キャシャーン』、『科学忍者隊ガッチャマン』に続いてオリジナルビデオアニメ(OVA)でリメイクがなされた。また、1981年のタイムボカンシリーズ第5作「ヤットデタマン」(同作も曽我部和行主演)は本作へのオマージュ(パロディの見方もある)である。
放送時間帯
- NET(日本教育テレビ)(現・テレビ朝日):金曜18:00〜18:30
- 日本教育テレビでは本放送後に同時間帯にて再放送があった。
- 朝日放送:日曜18:30〜19:00
- 名古屋テレビ:(現・メーテレ)土曜17:30〜18:00
ストーリー
アメホン国ワシンキョウ市にある国際警察庁本部の向かいに、自称「二代目シャーロック・ホームズ」の三流ヘボ探偵・車錠を探偵長とする車探偵事務所があった。所員は国際警察の無線を傍受してちゃっかり情報をくすねること以外は当てにならない新米助手の鎧武士、そして車に3年分の家賃を滞納されているNo.1ビルのオーナー美少女・南波テルに、車の飼い犬だが彼をバカにしている元警察犬の老犬・男爵。
そんな武士には秘密がある。1つは彼が本当は国際警察の鬼河原長官が勘当した息子・鬼河原猛であること。もう1つは彼が被っているヘルメットである。一見普通の乗車用だが「ポリメット」という名のそのヘルメットは、かつて驚異の重化合物質「ポリマー」を発明したオレガー・スッテル博士が製作したもので、人間の体を覆うように物質を変化させて6つの形態に転身するシステムを内蔵している。「ポリメット」の悪用を企む犯罪結社鬼トカゲ団に襲われた博士は、臨終の際に武士にポリメットを託し犯罪防止のためにこそ使われる事を期待したのだった。
最新装備で国際警察をも振り回す犯罪者達に、武士はポリメットの転身システムを使い、重化合物質ポリマーのスーツで全身を鎧う超人「破裏拳ポリマー」となり、得意の格闘技の数々とメカ状への転身システムにより立ち向かい、打ち砕いていくのだった。しかし、武士の正体を知っているのは男爵だけ。事務所ではダメ探偵長ともどもテルにいじめられるのである......。
最終エピソード(最終回と前回の2部作)では武士が実は猛であると探偵長に知られてしまい、しかも転身しなければならないピンチに追い込まれる。
スタッフ
- 原作:吉田竜夫、タツノコプロ企画室
- 連載:たのしい幼稚園、冒険王ほか
- 企画:鳥海尽三、酒井あきよし
- プロデューサー:宮崎慎一(日本教育テレビ)、佐藤光雄(竜の子プロ)、衛藤公彦(萬年社)
- アシスタントプロデューサー:鎌田正治
- 脚本:鳥海尽三、酒井あきよし、陶山智、山本優、 永田俊夫、久保田圭司、田口章一
- 演出:鳥海永行、西牧秀雄、案納正美、富野喜幸 、高橋資祐
- キャラクターデザイン:吉田竜夫、天野嘉孝
- メカニックデザイン:中村光毅、大河原邦男
- 総作画監督:二宮常雄
- 美術監督:中村光毅
- 美術設定:野々宮常人、小杉光芳
- 色彩設計:岡嶋国敏
- 特殊効果:朝沼清良
- 編集:谷口肇、三木幸子
- 録音ディレクター:本田保則
- 音楽:菊池俊輔
- 効果:イシダサウンド
- 総監督:鳥海永行
- 制作:タツノコプロ、日本教育テレビ、萬年社
主題歌
- オープニング「戦え!ポリマー」(作詞:鳥海尽三 作曲・編曲:菊池俊輔 歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会)
- エンディング「転身ポリマー」(作詞:酒井あきよし 作曲:菊池俊輔 歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会)
キャスト
- 鎧武士こと鬼河原武(ポリマー):曽我部和行(現・曽我部和恭)
- 車錠(探偵長):青野武
- 南波テル(No.1ビルのオーナー/電話番):落合美穂
- 鬼河原虎五郎(国際警察庁長官):雨森雅司
- デレット警部(鬼河原長官の部下):徳丸完
- 男爵(元警察犬):たてかべ和也
設定
- ポリメット
- オレガ-・スッテル博士が発明した「転身」用ヘルメット。声紋に反応してヘルメットに内蔵されている重化合物「ポリマー」が体を覆い、強化服ポリマースーツ他、5種のメカ状に転身する機能を持つ。
- ポリマースーツは全身を覆ってしまうため皮膚呼吸が出来なくなる。そのため転身できる制限時間は46分1秒。(この時間は「よ(4)ろ(6)い(1)」に因んだものと思われる)
- ポリマースーツ:人間型(基本形)
- いわゆる「強化服」である。基本的にこの姿に転身するが、所謂変身シーンは第一回に最終回と、男爵絡みでしか描かれていない。
- ポリマーホーク:飛行形態。EDの一番にも歌われているように最も多用されている。足部がスラスターとなる。
- ポリマーグランパス:水中形態。そろえた足の部分がスクリューとなる。
- ポリマードリル:地中形態。二本の足部がドリルとなる。
- ポリマーマシン:高速走行形態。
- ポリマーローラー:ロードローラー状に変形し敵を圧搾する。
放映リスト
- 怪盗むささび党
- 暗殺鬼紅さそり
- メカギャングむかで作戦
- とぐろ魔王・ガラガラ蛇
- 糸ぐる魔人土くも
- メカ変化・もぐら盗賊団
- わんわんカムキラー
- 溶解マシンウツボーラ
- 猫魔団闇に躍る
- 電魔団クラゲラー
- メカ獣団ホワイトウルフ
- 鳥人トリメカマン
- 幻影おぼろ蝶
- ちゅうちゅう大作戦
- 稲妻怪人ピカデール
- 獣魚海賊ピーラカンス
- ポリマー誕生の秘密
- マイナス50度の危機
- えん魔怪人ベロダッセ
- 怪盗てっぽう魚人
- コンコン七変化
- 復讐鬼ケラカブト
- 海底魔人ウオトンビ
- 怪傑タコ仮面
- 海亀将軍ベッコーダー
- ポリマー最後の決戦
OVA版
- 新破裏拳ポリマー(しんはりけん - )は、1996年 9月21日・1997年 2月21日に発売されたオリジナルビデオアニメ作品。全2巻。
主題歌
- オープニング「新破裏拳ポリマー」(作詞:九里一平、大倉宏俊 作曲・編曲:松澤浩明 歌:杉山真理)
- エンディング「愛あるかぎり」(作詞:九里一平 作曲・編曲:松澤浩明 歌:杉山真理)
キャスト
- 鬼河原武(ポリマー):置鮎龍太郎
- 車錠:青野武
- 南波テル:宮村優子
- 鬼河原虎五郎:藤本譲
- 鬼河原勇:安井邦彦
- 西田涼子(女ポリマー):根谷美智子
- 男爵:たてかべ和也
- オレガー博士:大友龍三郎
- ノーヴァ:玄田哲章
- パルサー:子安武人
- スカムーグ:松本保典
- ニーナ(ニールセン女史):折笠愛
スタッフ
- プロダクションエグゼクティブ:吉田健二
- 企画:九里一平、成嶋弘毅
- プロデューサー:小暮一雄(日本コロムビア)、大倉宏俊
- 制作プロデューサー:阿部倫久(J.C.STAFF)
- 監督:新房昭之
- 脚本:柿沼秀樹
- キャラクター設定:梅津泰臣
- メカ設定:石浜真史
- 美術監督:吉田昇
- 音響監督:田中英行
- 撮影監督:中條豊光
- 作画監督:桜井哲夫、梅津泰臣、石浜真史
- 音楽:矢野立美
- 制作協力:J.C.STAFF
- 原作・制作:タツノコプロダクション
- 著作・制作:コロムビアエデュテインメント、日本コロムビア
関連商品
ビデオ
- 新破裏拳ポリマー・誕生編<真紅のストライカー> 1996年9月21日発売
- 新破裏拳ポリマーVol.2 1997年2月21日発売
- 破裏拳ポリマー プレミアムセレクション1 1998年11月26日発売
DVD
- 新 破裏拳ポリマー 2000年7月20日発売
備考
- タツノコプロの看板シリーズであるタイムボカンシリーズのOVAとして1994年に製作された「タイムボカン王道復古」では、ポリマーがタツノッコン王国の住民として登場しており、オリジナルと同じ曽我部和行が演じている。ドロンボーメカ「ロリコンダー」登場時はむささび党と勘違いしている。同じく登場した「科学忍者隊ガッチャマン」の大鷲の健と白鳥のジュンが、ロリコンダーから変身した「セーラームンムン」の猿芝居が元で痴話喧嘩を始めると、それにポリマーが絡んできた。そのときセーラームンムンが攻撃、あっさりと敗れてしまった。その後どうなったかは不明。