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電通

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曖昧さ回避 この項目では、広告代理店の電通について説明しています。
株式会社電通
Dentsu, Inc.
種類 株式会社
市場情報
略称 電通
本社所在地 105-7001
東京都 港区東新橋一丁目8番1号
設立 1901年 7月1日
業種 サービス業
法人番号 5010401143788 ウィキデータを編集
事業内容 総合ブランディングサービス
メディアサービス
クリエーティブ
コンテンツ事業
プロモーション
イベント
e-ソリューション
コーポレート・コミュニケーション
代表者 代表取締役社長:俣木盾夫
資本金 589億67百万円
売上高 単独: 1兆5,771億円(2006年3月期単体)
連結: 1兆9,632億円(2006年3月期連結)
従業員数 6,005名(2006年4月1日現在)
関係する人物 根來泰周(社外監査役)
外部リンク www.dentsu.co.jp
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↑電通汐留本社ビル(2005年11月)

株式会社電通(でんつう)は、東京都 港区東新橋、汐留シオサイトに本社を置く、日本の広告代理店。代表取締役社長は俣木盾夫。電通グループの会長は成田豊。顧問に中曾根康弘らがいる。

概要

1901年光永星郎によって設立された「日本広告」を前身とする。1907年、やはり光永によって設立されたニュース通信社「日本電報通信社」と合併。1936年、国策によりニュース通信部門を同盟通信社に譲渡し、広告代理店専業となる。1947年に吉田秀雄が第4代社長に就任し、広告取引システムの近代化に努めた。社訓のように伝えられる「鬼十則」を作るなど、電通発展の礎を築いた。2001年 11月30日に株式を上場した。

広告代理店として単体では世界で最大(グループとしては5位)の売り上げ規模であり、売上高は1兆4000億円を超える(2004年3月期決算による)。日本第2位の博報堂と比較しても、倍以上の売上高である。しかし、海外展開は欧米の大手広告グループと比べると非常に弱く、海外での認知度も低い。その為に、近年は欧米の広告グループとの提携に力を入れており、2000年には、アメリカ合衆国のレオ・バーネットなどと共に、広告会社グループbcom3を結成。2002年以降、フランスに本拠を置く世界的広告代理店ピュブリシス・グループと資本提携関係にある。1984年のロサンゼルスオリンピックよりスポーツイベントに本格参入。以降、スポーツイベントでの業務拡大が続く。

メディアミックス的手法

電通はマスコミに対する影響力・発言力を駆使したメディアミックス的手法で、様々な流行も作り出している。「冬のソナタ」など、韓流ブームは、電通が関与しているといわれる。近年では「スイーツ」ブーム、「ロハス」ブームなどがその手法を用いた1つのキャンペーンであるとされている。

電通汐留本社ビル

CMの日をCMをする電通汐留本社ビル

2005年より、電通汐留本社ビルそのものを広告 媒体とした広告が始まった。日没後のだいたい18時30分から21時まで窓から漏れる光を駆使し、ドット文字や絵を浮かび上がらせるものである。その第一弾が「CMの日(8月28日)」の告知である。まさにCMのCMであった。それ以外にも「交通安全週間」には「交通安全」の文字の下に横断歩道の縞模様を描くなどして、見る者に注意を促すなどしている。

企業体質

  • 同社に勤める者(とくに営業担当者)は「電通マン」と呼ばれ、過酷な労働環境で知られ、高給取りだと思われている(そのほとんどは残業から発生しているので、単純に高給取りとは言えないが、業種に起因する交際費の多さからそう思われている)。麻薬所持吸引などの犯罪で逮捕された者が、過去複数名存在する。
  • 過労死 自殺した社員の親族が「社員の安全配慮義務を怠った」として、電通を相手に損害賠償を請求する裁判を起こし、勝訴している(最高裁判決平成12年3月24日第二小法廷)。
  • 財務状況は極めて秀逸で、社員が3年間働かなくても給料を払えるとまで言われる。しかし、それはあくまでも建前であって、近年のキャンペーンの失策などによる損失やネット普及による広告展開の縮小なども影響し、財務に関しては楽観視できない状況であるともいえる。
  • ×ばつ局という呼び方をするのが特徴である。
  • 電通本社の外壁に面するエレベーターは建設当時世界最高速の物であったが、あまりの速度に役員が恐怖を感じたため、運転速度が落とされたという逸話がある。また本社ビルのタクシープールは、フランス人建築家 ジャン・ヌーベルの不勉強のために、右側通行用に設計、建設されてしまったためもあり、ビル前の道路で乗り降りする社員が多く、周囲を通行するドライバーから顰蹙を買っている。
  • 第二次世界大戦前より「富士登山」が恒例行事とされる(「電通通信社史」による)。
  • 社員に政財界・芸能界等の有力者子弟が多いことから、就職活動の場では、コネ通と揶揄されている。
  • いわゆる「やらせ」が発覚した内閣府主催のタウンミーティングを2001年、2002年、2003年に請け負っていた。

鬼十則

4代目社長吉田秀雄により1951年につくられた、電通社員の行動規範。来日したGE社長に英文版を贈ったとも言われる。

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは......。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

責任三カ条

4代目社長吉田秀雄によりつくられた。現在は使われていない。

  1. 命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまではこれをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。
  2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである。
  3. 我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。

戦略十訓

1970年代電通PRが以下の戦略十訓を提唱していた。この十訓は現在では使われなくなっている。 元のアイデアはヴァンス・パッカード著『浪費をつくり出す人々』(1960年)といわれる。

  1. もっと使わせろ
  2. 捨てさせろ
  3. 無駄使いさせろ
  4. 季節を忘れさせろ
  5. 贈り物をさせろ
  6. 組み合わせで買わせろ
  7. きっかけを投じろ
  8. 流行遅れにさせろ
  9. 気安く買わせろ
  10. 混乱をつくり出せ

営業所

  • 東京本社
  • 関西支社
  • 中部支社

電通の地域子会社

  • 株式会社電通東日本
  • 株式会社電通西日本
  • 株式会社電通九州
  • 株式会社電通北海道
  • 株式会社電通沖縄

電通グループの主な企業

電通の出資比率が高い放送局

電通出身の著名人

プロデュースしたプロジェクト・イベント

製作に関わっている映画作品

製作に関わっているアニメ・特撮作品

アニメ製作は従来アサツー ディ・ケイ読売広告社が強く、電通はあまり力を入れてこなかったが、21世紀に入り、パイオニアLDC(現ジェネオンエンタテインメント)を買収するなど積極的になってきている。

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コピーライトに表記されていないが関わっているもの

過去にオンエアしたアニメ番組

関連書籍

関連項目

外部リンク

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