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== 概要 ==
== 概要 ==
『[[日本書紀]]』は、[[513年]]に百済は[[五経博士]][[段楊爾]]を貢したが、3年後に[[段楊爾]]を帰国させ、かわって[[漢高安茂]]を貢し、[[554年]]に[[固徳]][[馬丁安]]にかえ、[[易博士]]王道良、[[五経博士]][[王柳貴]]、[[易博士]][[王保孫]]、[[医博士]][[王有㥄陀]]、[[採薬師]][[潘量豊]]、[[固徳]][[丁有陀]]を[[倭国]]に貢した(貢した=「貢ぎ物を差し上げる」)と記録している<ref>{{Cite book|和書|author=(削除) [[ (削除ここまで)服部敏良(削除) ]] (削除ここまで)|date=1981年10月01日|title=日本医学史研究余話|series=|publisher=[[科学書院]]|ISBN=4760301003|page=22|url=https://books.google.co.jp/books?id=nIYL5t84rJ4C&pg=PA22=onepage&q&f=false#v=onepage&q&f=false}}</ref><ref name="五経博士">{{Kotobank|五経博士|[[日本大百科全書]]}}</ref>。
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[[前川明久]]は、王道良の貢上は「[[512年]]から[[513年]]に[[任那]]割譲によって領土を拡大した百済が大和朝廷に与えた代償」と指摘している<ref name="五経博士"/>。


『[[日本書紀]]』に読まれる歴史構成を批判的に検討する文献学的な批判があり、[[継体天皇|継体]][[欽明天皇|欽明朝]]に五経博士・易博士が百済から交代派遣されたとする[[伝説]][[伝承]]は、事実とは認め難いとする指摘もある<ref>{{Cite book|和書|(削除) editor (削除ここまで)=(削除) [[ (削除ここまで)田中健夫(削除) ]]・[[ (削除ここまで)石井正敏(削除) ]] (削除ここまで)|date=2009年01月01日|title=対外関係史辞典|series=|publisher=[[吉川弘文館]]|ISBN=978-4642014496|page=356}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=(削除) [[ (削除ここまで)斎藤正二(削除) ]] (削除ここまで)|date=2006年07月01日|title=日本的自然観の研究 変容と終焉|series=[[斎藤正二著作選集]]4|publisher=[[八坂書房]]|ISBN=978-4896947847|page=129}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=(削除) [[ (削除ここまで)菅原信海(削除) ]] (削除ここまで)|date=1996年01月01日|title=日本思想と神仏習合|series=|publisher=[[春秋社]]|ISBN=978-4393191057|page=24}}</ref><ref>{{Cite news|author=[[浜田耕策]]|date=2005-06|title=4世紀の日韓関係|publisher=[[日韓歴史共同研究]]|newspaper=日韓歴史共同研究報告書(第1期)|url=http://www.jkcf.or.jp/history_arch/first/1/1-01-hamada_j.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151018092951/http://www.jkcf.or.jp/history_arch/first/1/1-01-hamada_j.pdf|format=[[PDF]]|archivedate=2015年10月18日|page=6}}</ref>。
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== 脚注 ==
== 脚注 ==

2022年6月24日 (金) 10:57時点における最新版

王 道良(おう どうりょう、生没年不詳)は、欽明天皇の在位中である554年に、百済倭国に貢上したとされる易博士である[1] 。王道良は、朝鮮 植民地 楽浪郡楽浪王氏漢人遺民とみられる[2]

概要

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日本書紀』は、513年に百済は五経博士 段楊爾を貢したが、3年後に段楊爾を帰国させ、かわって漢高安茂を貢し、554年固徳 馬丁安にかえ、易博士王道良、五経博士 王柳貴易博士 王保孫医博士 王有㥄陀採薬師 潘量豊固徳 丁有陀倭国に貢した(貢した=「貢ぎ物を差し上げる」)と記録している[3] [1]

継体 欽明朝に、五経博士 段楊爾五経博士 王柳貴易博士王道良などが百済王の命を受け、相次いで倭国へ赴き、高句麗の五経博士漢高安茂なども渡日したが、倭国に渡った儒学者の多くの原籍が楽浪王氏漢人遺民であることは偶然ではなく、基本的には信じられる[2]

前川明久は、王道良の貢上は「512年から513年任那割譲によって領土を拡大した百済が大和朝廷に与えた代償」と指摘している[1]

日本書紀』に読まれる歴史構成を批判的に検討する文献学的な批判があり、継体 欽明朝に五経博士・易博士が百済から交代派遣されたとする伝説 伝承は、事実とは認め難いとする指摘もある[4] [5] [6] [7]

脚注

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  1. ^ a b c 日本大百科全書五経博士』 - コトバンク
  2. ^ a b 宋成有 (2010年). "古代中国文化の日本における伝播と変容" (PDF). 日中歴史共同研究報告書 (日中歴史共同研究): p. 85. オリジナルの2021年10月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211008104847/https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/pdfs/rekishi_kk_c_translate.pdf  
  3. ^ 服部敏良日本医学史研究余話科学書院、1981年10月1日、22頁。ISBN 4760301003 https://books.google.co.jp/books?id=nIYL5t84rJ4C&pg=PA22=onepage&q&f=false#v=onepage&q&f=false  
  4. ^ 田中健夫石井正敏 編『対外関係史辞典』吉川弘文館、2009年1月1日、356頁。ISBN 978-4642014496 
  5. ^ 斎藤正二『日本的自然観の研究 変容と終焉』八坂書房斎藤正二著作選集4〉、2006年7月1日、129頁。ISBN 978-4896947847 
  6. ^ 菅原信海『日本思想と神仏習合』春秋社、1996年1月1日、24頁。ISBN 978-4393191057 
  7. ^ 浜田耕策 (2005年6月). "4世紀の日韓関係" (PDF). 日韓歴史共同研究報告書(第1期) (日韓歴史共同研究): p. 6. オリジナルの2015年10月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151018092951/http://www.jkcf.or.jp/history_arch/first/1/1-01-hamada_j.pdf  

関連項目

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