「宇宙の騎士テッカマン」の版間の差分
2007年3月24日 (土) 05:06時点における版
宇宙の騎士テッカマン | |||
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ジャンル | SFヒーローアクション|- | アニメ:このテンプレートは廃止されました。 「Template:Infobox animanga/TVAnime」を使用してください。 | |
監督 | 笹川ひろし、鳥海永行 | ||
アニメーション制作 | タツノコプロ | ||
製作 | 吉田竜夫 | ||
放送局 | 日本教育テレビ(現・ テレビ朝日) | ||
放送期間 | 1975年 7月 - 1975年 12月 | ||
話数 | 全26話 | ||
テンプレート - ノート |
『宇宙の騎士テッカマン』(うちゅうのきしテッカマン、英語表記:Tekkaman, The Space Knight)は、1975年 7月2日から同年12月24日までの間、日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)系で毎週水曜日午後7時00分〜7時30分の時間帯に放送された(朝日放送と名古屋テレビ=現・メ〜テレ=は遅れネット)、タツノコプロ製作のSFアニメ。全26回。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
タイトルの『テッカマン』は鉄仮面のもじり。『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』に続く、タツノコプロハードSFアクション路線第3弾。監督はシリーズ前半を笹川ひろし、後半を鳥海永行が務めた。宇宙を舞台とし、無重力を表現するために慣性を活かした殺陣や、「トォー」などの音声面でも工夫を凝らされた。宇宙版『科学忍者隊ガッチャマン』という意図もあったという。製作当時大ヒットしていた『日本沈没』などの終末ブーム、公害などの社会問題など様々なテーマがストーリーに絡められたシリアスな作品である。映像面でもエアーブラシを利用した特殊効果、スキャニメイトに画像変形技術がオープニングで採用されるなど意欲的な作りとなっていた。
しかし、前年の他社のテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』が打ち切りになったように、宇宙ものを当てるのは難しいというアニメ業界のジンクスをこの作品も破れなかった。当時はアニメの主たる視聴者層が子供であった時代、前述のようなシリアスなストーリーと独特の世界観は、子供には親しみにくい難解なものになって人気が低迷し、1年間の予定で構成されたシリーズのストーリーが本格的に動く前に、半年で打ち切りとなってしまった(そのため、敵の集団ワルダスターとの本格的な決戦も描かれないまま終わった)。不遇の作品ながら、後のアニメファンからは全般に高い評価を受け、16年後の1992年には『宇宙の騎士テッカマンブレード』としてリメイクされている。
なお、この作品の主題歌の「ジャン・ジャン・テッカマァ〜ン」の部分は、80年代に広まったMADテープのなかで多用されているため、「本編を知らないが主題歌は知っている」「MADテープをきっかけにして本作品を知った」というファンもいる。
ストーリー
21世紀、人類は宇宙へ進出し始めていたが、地球はそれまでの環境破壊によって数年後には死の世界になる運命だった。パニックを防ぐためにこの事実は隠され、宇宙開発センターの天地局長らは破滅が来る前に全人類を他の天体に移住させることを可能とすべく超光速航法(リープ航法)の開発に懸命であった。
だが、宇宙征服を企む「悪党星団ワルダスター」が突如襲来した。技術力に優るワルダスターは地球の宇宙軍を圧倒するが、地球には人体能力を飛躍的に高める装置「テック・セッター・システム」のプロトタイプが開発されたばかりであった。この装置で主人公・南城二は超人的能力を持つ「テッカマン」に変身し、ワルダスターの円盤群を撃破した。
さらに謎の男「アンドロー梅田」(実は異星人)や異星の生物「ムータン」も現れ、彼らをも加えて「スペース・ナイツ」が結成される。南とアンドローは時に反目し合いながらも、地球を狙うワルダスターの魔の手と戦い続けることになる。だが、リープ航法が実現しなければ、ワルダスターを退けても人類は滅んでしまう。果たして人類の運命は?
主な登場人物(声の出演)
- スペースナイツ
- 南城二(声:森功至)
- 主人公。テッカマンに変身し、ワルダスターと戦う。元々直情的な性格の上、父をワルダスターに殺害されたため、異星人を憎む傾向がある。スペース・ナイツのリーダー。
- テッカマン
- ペガスによって強化された人間。細胞が凝縮強化されると共に、全身を強固なプロテクターが覆うが、テッカマンへの変身時には全身を荊の様な物が覆い、激しい苦痛を伴う。単独での宇宙空間での活動が可能だが、スラスターの類はなく専らペガスの上で移動する。尚37分33秒という変身制限時間が設定され、時間切れの瞬間にプロテクターは分解してしまう。誰もがテッカマンになれる訳ではなく、ごく限られた適合者のみがテッカマンになれる(作中では、南城二以外に、ワルダスターにさらわれ、操られた少年が変身しているのみで、ワルダスターの兵士が実験で変身した際には、適合せず黒焦げになっている)。主な武器は手持ちの諸刃の槍テックランサーに、鞭テックウィン。変身直後は両腰に柄のみに縮んだ状態で収められている。そして必殺技となる額のボルテッカー。
- 天地ひろみ(声:上田みゆき)
- 天地局長の娘。スペース・ナイツの一員。
- アンドロー梅田(声:山田康雄)
- 金髪の巨大なアフロヘアが特徴のニヒルな男。実はワルダスターに追われて地球に不時着したサンノー星人。光る「影」に変身し壁をも抜けて高速移動する能力を持ち、また地球人とはかけ離れた怪力など、高い戦闘能力を持つ。サンノー星に帰るためのワルダスターの宇宙船を入手することを目的にしており、地球人に対して批判的なため城二と対立することも多かったが、次第に地球人との友情を優先するようになる。
- ムータン(声:小宮和枝)
- サンノー星のミュータントでぬいぐるみのような可愛らしい小動物だが、人間と同等またはそれ以上の知能を持つ。アンドロー同様に「影」に変身でき、目から熱光線を発射したり鋭い聴覚といった超能力を持つ。同じ星出身のアンドローとは仲がいい。スペース・ナイツの一員。
- 地球人
- 天地局長(声:内海賢二)
- 宇宙開発センター局長。スペース・ナイツに命令を下す。ペガス、テッカマン等の開発者。
- ワルダスター
- ランボス(声:滝口順平)
- 悪党星団ワルダスター団長。黄色い小男の異星人。冷酷で尊大だが、宇宙帝王ドブライに対しては卑屈であり、作戦が失敗する度に土下座してごめんなちゃい等と謝り、こっけいな一面も持つ。度々地球の要人に化けて地球人を罠に陥れようとする。
- 宇宙帝王ドブライ(声:桑原たけし)
- ワルダスターの頂点に立つ存在。人間とは全く異なる姿である。常に映像だけで現れ、実態は不明。
登場メカ
- ペガス(声:徳丸完)
- テック・セッター・システムを内蔵したロボットで、自意識を持ち、言葉も話すことができる。二本の足の中に人を入れるスペースがあり中に入れた人間をテッカマンに変身させる(変身後のテッカマンは背中のハッチから外に出る)。宇宙の戦闘では、テッカマンを乗せる「馬」の役割を果たす。足の中に人を入れる設計のためか、メインスラスターは手の指。尚そんな設計にもかかわらず足は足として、手の指もまた指として機能しているシーンもある。スペース・ナイツの一員。
- ブルーアース号
- 滅びゆく「青い地球」という皮肉な名前をもった宇宙機。光子ロケットとイオンロケットで飛行し、ワルダスターの小型宇宙機を迎撃できる程度に強力な武装をもつ。スペース・ナイツ及びペガスが搭乗し、ペガス-テッカマンの母船としても機能する。ラストには極めて重要な役割を果たす。
スタッフ
- 原作:竜の子プロ企画室
- 企画:鳥海尽三、陶山智
- SF考証:小隅黎
- 脚本:鳥海尽三、酒井あきよし、陶山智、永田俊夫、久保田圭司、郡幸司、堀田史門、坂本ひろし、田口章一
- 演出:鳥海永行、笹川ひろし、西牧秀雄、原征太郎、九里一平、大貫信夫
- 演出助手:広川和之
- キャラクターデザイン:天野嘉孝
- メカニックデザイン:大河原邦男
- 作画監修:二宮常雄
- 美術監督:中村光毅
- 美術設定:野々宮恒男、小杉光芳
- 色彩設計:岡嶋国敏
- 特殊効果:朝沼清良
- 撮影:緒方プロダクション、珊瑚礁
- 編集:谷口肇
- 音楽:ボブ佐久間
- 録音担当:長嶋敬一郎
- 録音ディレクター:本田保則
- 効果:イシダサウンド
- アシスタントプロデューサー:鎌田正治
- プロデューサー:九里一平、宮崎慎一(日本教育テレビ)
- 総監督:笹川ひろし、鳥海永行
- 進行:小島幸雄、四十八願恵子、石田昌久
- 制作協力:第一広告社
- 制作:吉田竜夫 、タツノコプロ、日本教育テレビ
- 主題歌
放送リスト
- 太陽の勇者
- 悪党星団ワルダスター
- 影狩り宇宙人
- スペース・ナイツ誕生
- アステロイド大作戦
- 月面アリ地獄
- 宇宙輸送船K432
- 宇宙の食人草
- 宇宙忍者シノビーノ
- わんぱくテッカマン隊大活躍
- 失われた宇宙船
- 激突!ロボット軍団
- 決死の宇宙海戦
- せまる巨大惑星
- 地球人ぜんめつ作戦
- ミクロ・アリ星人
- 宇宙怪鳥ヒヨクダー
- 大回転・テックランサー
- 宇宙ランド作戦
- 宇宙ロボット・ガニラ
- 対決!ぼうけん少女
- アンドロー危機いっぱつ
- ボルテッカ三段返し
- 砕け!魔のお化けメカ
- ちびっ子勇者の挑戦
- 勝利のテッカマン
備考
- 1994年に発表されたタイムボカンシリーズのOVA「タイムボカン王道復古」では、テッカマンもタツノッコン王国の住民として登場している(オリジナルと同じ森功至が演じている。ガッチャマンの大鷲の健と二役)。ドロンボーメカ「ロリコンダー」はワルダスターと勘違いしたテッカマンの一撃で「セーラームンムン」に変身しているが、テッカマンはキャシャーンともどもそのセーラームンムンの猿芝居に騙されて退却している。
- 更に1999年大晦日に放映されたTBSテレビ系列年末特番「年越し38時間生放送・超える!テレビ」番組内で流されたアニメ「世紀末伝説ワンダフルタツノコランド 円盤星人UBO」でもタツノコヒーローの一人としてゲスト登場しているが、ハクション大魔王やドロンジョ一味が中心だったため、単なるボケキャラと化していた。
関連事項
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- アカネマニアックス(本作のパロディ『時空の騎士テックメン』が展開されている)
- ポケットモンスターの技一覧 (は〜わ) (ボルテッカーという技がある)
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