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「夢」の版間の差分

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+要出典。 「覚醒時に考えていた」というテーマと「夢に着想を得た」というテーマが混ぜて解説されているが、まともな出典では分離して解説する傾向がある。要出
→‎夢のメカニズム: 夢を見る理由についての一神経学者の見方を出典と共に追加。
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{{(削除) otheruses (削除ここまで)|夢}}
{{(追記) See Wiktionary (追記ここまで)|(追記) 睡眠中の (追記ここまで)夢}}
{{Otheruses}}
'''夢'''(ゆめ)とは、
(削除) * (削除ここまで)[[睡眠]]中あたかも現実の経験であるかのように感じる、一連の[[観念]]や[[イメージ|心像]]のこと<ref name="daijisen">デジタル大辞泉【夢】</ref>。睡眠中にもつ[[幻覚]]のこと<ref name="kojien_5">[[広辞苑]]第五版 p.2729【夢】</ref>。
(追記) '''夢'''(ゆめ)とは、 (追記ここまで)[[睡眠]]中あたかも現実の(追記) [[ (追記ここまで)経験(追記) ]] (追記ここまで)であるかのように感じる、一連の[[観念]]や[[イメージ|心像]]のこと<ref name="daijisen">デジタル大辞泉【夢】</ref>。睡眠中にもつ[[幻覚]]のこと<ref name="kojien_5">[[広辞苑]]第五版 p.2729【夢】</ref>。
<!--{{要出典|date=2011-8}}[[睡眠]]中に起こる体感現象の一種。-->
*[[未来|将来]]実現させたいと思っていること<ref name="kojien_5" /><ref name="daijisen" />。願望。


睡眠中の脳活動には[[レム睡眠]]と[[ノンレム睡眠]]があるが、1957年に夢は主に[[レム睡眠]]の状態にみられる現象であることが明らかになった<ref name="tsukuba20151023">[https://www.tsukuba.ac.jp/journal/images/pdf/151023hayashi4.pdf 夢のスイッチが明らかにする夢を見る理由〜レム睡眠の意義を初めて科学的に証明〜] [[筑波大学]]、[[理化学研究所]]、2020年12月1日閲覧。</ref>{{Refnest|group="注"|レム睡眠は急速眼球運動(rapid eye movement、REM)を伴う睡眠フェーズで1953年に初めて報告された<ref name="tsukuba20151023" />。レム睡眠(及びレム睡眠とノンレム睡眠を操作する作用のある脳波のデルタ波)は哺乳類及び鳥類に固有の現象とされている<ref name="tsukuba20151023" />。}}。[[視覚]]像として現れることが多いものの、[[聴覚]]・[[触覚]]・[[味覚]]・[[運動感覚]]などを伴うこともある<ref name="daijisen" /><ref name="kojien_5" />。通常、睡眠中はそれが夢だとは意識しておらず、目覚めた後に自分が感じていたことが夢だったと意識されるようになる<ref name="kojien_5" />。しかし、稀にではあるが自分が今見ているものが、夢であることを自覚することが出来る場合もある。
本記事ではまず睡眠中の夢について解説し、将来への願望についてはその後に解説する。


「夢とは何なのか」ということについては、「古代からある信仰者の理解」、「20世紀の心理学者の理解」、「現代の神経生理学者の理解」、それぞれ大きく異なっているので、それらを区別しつつ解説する。
==概説==
[[視覚]]像として現れることが多いものの、[[聴覚]]・[[触覚]]・[[味覚]]・[[運動感覚]]などを伴うこともある<ref name="kojien_5" /><ref name="daijisen" />。通常、睡眠中はそれが夢だとは意識しておらず、目覚めた後に自分が感じていたことが夢だったと意識されるようになる<ref name="kojien_5" />。''


== 古代から現代までの信仰と夢の理解 ==
夢とは何なのか?ということについては、古代からある信仰者の理解、20世紀の心理学者の理解、現代の神経生理学者の理解、それぞれ大きく異なっているので、それらを区別しつつ解説する。


=== 古代 ===
==古代から現代までの信仰と夢の理解==
===古代===
未開人や古代人の間には、睡眠中に[[脱魂|肉体から抜け出した魂]]が実際に経験したことがらが夢としてあらわれるのだ、という考え方は広く存在した<ref name="religio">『宗教学辞典』pp.733-734【夢】</ref>。
未開人や古代人の間には、睡眠中に[[脱魂|肉体から抜け出した魂]]が実際に経験したことがらが夢としてあらわれるのだ、という考え方は広く存在した<ref name="religio">『宗教学辞典』pp.733-734【夢】</ref>。


===神のお告げ===
===(追記) (追記ここまで)神のお告げ===
夢は[[神]]や[[悪魔]]といった[[超自然]]的存在からのお告げである、という考え方は世界中に見られる<ref name="religio" /><ref>超自然的存在からのお告げ、という概念に関しては、[[啓示]]、[[預言]]、[[天啓]]などの項目も参照可</ref>。[[古代ギリシア]]では、夢の送り手が[[ゼウス]](削除) だとか (削除ここまで)[[アポロ]]だと考えられていた<ref name="religio" />。『[[旧約聖書]]』でも、[[預言|神のお告げ]]としての夢は豊富に登場する<ref name="religio" />。有名なところでは、例えば[[アビメレク]]の夢のくだりなどがある<ref name="religio" />。中世の神学者[[トマス・アクィナス]]は夢の原因には(削除) 1 (削除ここまで)精神的原因、(削除) 2 (削除ここまで)肉体的原因(削除) 3 (削除ここまで)外界の影響(削除) 4 (削除ここまで)[[啓示|神の啓示]]の(削除) 四 (削除ここまで)つがある、とした<ref name="religio" />。
夢は[[神]]や[[悪魔]]といった[[超自然]]的存在からの(追記) [[ (追記ここまで)お告げ(追記) ]] (追記ここまで)である、という考え方は世界中に見られる<ref name="religio" /><ref>超自然的存在からのお告げ、という概念に関しては、[[啓示]]、[[預言]]、[[天啓]]などの項目も参照可</ref>。[[古代ギリシア]]では、夢の送り手が[[ゼウス]](追記) や (追記ここまで)[[アポロ(追記) ーン|アポロン (追記ここまで)]]だと考えられていた<ref name="religio" />。『[[旧約聖書]]』でも、[[預言|神のお告げ]]としての夢は豊富に登場する<ref name="religio" />。有名なところでは、例えば[[アビメレク]]の夢のくだりなどがある<ref name="religio" />。中世の神学者[[トマス・アクィナス]]は夢の原因には精神的原因、肉体的原因(追記) 、 (追記ここまで)外界の影響(追記) 、 (追記ここまで)[[啓示|神の啓示]]の(追記) 4 (追記ここまで)つがある、とした<ref name="religio" />。


===解釈===
===(追記) (追記ここまで)解釈(追記) (追記ここまで)===
[[バビロニア]]においては夢の[[解釈]]技法が発達し、(削除) [[ (削除ここまで)夢解釈(削除) ]] (削除ここまで)のテキストまで作られていた<ref name="religio" />。
[[バビロニア]]においては夢の[[解釈]]技法が発達し、夢解釈のテキストまで作られていた<ref name="religio" />。


古代の[[北欧]]でもやはり人々は夢解釈に習熟しており、ある種の夢に関しては、その解釈について一般的な意見が一致していたという<ref name="religio" />。たとえば、[[白熊]]の夢は東方から[[嵐]]がやってくる予告だ、と共通の認識があったという<ref name="religio" />。
古代の[[北欧]]でもやはり人々は夢解釈に習熟しており、ある種の夢に関しては、その解釈について一般的な意見が一致していたという<ref name="religio" />。たとえば、[[白熊]]の夢は東方から[[嵐]]がやってくる予告だ、と共通の認識があったという<ref name="religio" />。
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[[ユダヤ法典]]には、[[エルサレム]]に12人の職業的夢解釈家がいたことが書かれている<ref name="religio" />。
[[ユダヤ法典]]には、[[エルサレム]]に12人の職業的夢解釈家がいたことが書かれている<ref name="religio" />。


[[ネイティブアメリカン]]の部(削除) 族 (削除ここまで)(削除) 中 (削除ここまで)には、夢を霊的なお告げと捉え、朝起きると家族で見た夢の解釈をし合(削除) うとい (削除ここまで)う習慣がある。
[[ネイティブアメリカン]]の(追記) 一 (追記ここまで)部の(追記) 部族 (追記ここまで)には、夢を霊的なお告げと捉え、朝起きると家族で見た夢の解釈をし合う習慣がある。


古代ギリシアにおいて夢は神託であり、夢の意味するものはそのままの形で夢に現れているため「解釈を必要としない」([[アルテミドロス]])と考えられていた<ref>[[#kawasaki|川嵜 (2005) 112-113頁。]]</ref>。
=== 夢占い ===
[[夢占い]](あるいは[[夢判断]])では、夢は見た者の将来に対する希望・願望を指すか、これから起き得る危機を知らせる信号と考えられている。また、夢でみた現象がそのまま実現する夢を[[予知夢]]と呼び、可能性がある夢を詳細に検討する場合もある。


===夢占い===
東洋で古来からの夢占いの解説書として用いられてきたものに真書、偽書などの諸説はあるものの、[[周公解夢全書]]や[[神霊感応夢判断秘蔵書]](伝、[[安倍晴明]]著)などがあり、日本での夢占いの分野における参考書的存在や底本として用いられる場合がある。
[[夢占い]](あるいは[[夢判断]])では、夢は見た者の将来に対する希望・願望を指すか、これから起きうる危機を知らせる信号と考えられている。また、夢でみた現象がそのまま実現する夢を[[予知夢]]と呼び、可能性がある夢を詳細に検討する場合もある。一例として、『[[沙石集]]』には、[[熊野]]の[[阿闍梨]]が[[地頭]]の娘に[[一目ぼれ|一目惚れ]]して、会いに行こうとしたが、船上で寝た際、その後の13年間を夢の中で見てしまい、我に返って、修行に戻った話がある。


東洋で古来からの夢占いの解説書として用いられてきたものに真書、偽書などの諸説はあるものの、『[[周公解夢全書]]』や『[[神霊感応夢判断秘蔵書]]』(伝、[[安倍晴明]]著)などがあり、日本での夢占いの分野における参考書的存在や底本として用いられる場合がある。

=== 夢に関する科学 ===
夢をみる[[プロセス]]に関しては様々な科学者が提唱を行っており、[[オーストリア]]の[[精神科医]][[ジークムント・フロイト]]は夢は[[無意識]]の願望が現れたものと考えた<ref name="tsukuba20151023" />。また、DNA([[デオキシリボ核酸]])の[[二重らせん|二重らせん構造]]の発見で知られる[[イギリス]]の[[科学者]][[フランシス・クリック|フランシス・ハリー・コンプトン・クリック]]は夢は脳にとって不要な記憶を消去している過程であると考えた<ref name="tsukuba20151023" />。1953年には急速眼球運動(rapid eye movement、REM)を伴う睡眠フェーズであるレム睡眠が発見され、夢は本格的な科学研究の対象として扱われるようになった<ref name="tsukuba20151023" />。しかし、レム睡眠の発見後もフロイトやクリックなどの仮説の科学的立証はできておらず、夢には未だに謎が多い<ref name="tsukuba20151023" />。

一方で主にノンレム睡眠中に生じやすい脳波のデルタ波がノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えに作用しており、学習や記憶形成に関与していることが明らかになっている<ref name="tsukuba20151023" />。

夢の内容を直接読み出す研究も行われている<ref>{{Cite journal|和書|last=宏彰|first=山根|date=2015|title=脳のエンコーディング・デコーディング(Brain Encoding/Decoding)|url=https://doi.org/10.3156/jsoft.27.6_202_2|journal=知能と情報|volume=27|issue=6|pages=202–202|doi=10.3156/jsoft.27.6_202_2|ISSN=1347-7986|NAID=130006250661}}</ref><ref>[http://www.ostec.or.jp/pln/pri/kagaku/kamitanir.pdf 脳情報デコーディング ― 脳から心を読む技術]</ref>。

; 分析
:ヒトの場合、視覚の夢96%、聴覚の夢25%、動く夢19%、味覚の夢2%、触覚に関する夢1%、嗅覚の夢0%という結果になった<ref name=mikami>{{Cite web|和書|url=http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/102/discus_6.html |title=動物は夢を見るか? |access-date=2022年06月28日 |website=web2.chubu-gu.ac.jp |publisher=中部学院大学 三上章允}}</ref>。別の調査では、視覚85%、聴覚69%、触覚11%、嗅覚7%であった<ref>{{Cite web |url=https://www.independent.co.uk/news/science/let-me-ask-you-this-why-aren-t-there-smells-in-dreams-9724789.html |title=Let me ask you this: 'Why aren't there smells in dreams?' |access-date=2022年06月28日 |date=2014年09月12日 |website=The Independent |language=en}}</ref>。このように圧倒的に視覚的な夢が多いのは、ヒトが視覚に頼る生活をしているためである。そのため、先天性全盲者は視覚ではなく視覚以外の感覚を感じる夢を見る<ref>{{Cite video |df=ja |title=脳科学者だけど質問ある? {{!}} Tech Support {{!}} WIRED.jp |url=https://www.youtube.com/watch?v=yctBIxAcF8U |accessdate=2022年06月29日}}</ref>。嗅覚が発達している大脳皮質を持つ動物の場合は嗅覚の夢を見ている可能性がある<ref name=mikami/>。


== 心理学における夢の理解 ==
== 心理学における夢の理解 ==
[[深層心理学]]においては、無意識の働きを意識的に把握するための[[夢分析]]という研究分野がある。
[[深層心理学]]においては、(追記) [[ (追記ここまで)無意識(追記) ]] (追記ここまで)の働きを意識的に把握するための[[夢分析]]という研究分野がある。


[[夢分析]]の古典としては(削除) [[ (削除ここまで)ジークムント・フロイト(削除) ]] (削除ここまで)の研究、あるいは[[カール・ユング]]の研究が広く知られている。そこでは夢の中の事物は、何かを[[象徴]]するものとして位置づけられている。
[[夢分析]]の古典としてはジークムント・フロイトの研究、あるいは[[カール・ユング]]の研究が広く知られている。そこでは夢の中の事物は、何かを[[象徴]]するものとして位置づけられている(追記) 。これらは[[神経症]]の治療という臨床的立場から発展しており、夢分析は心理的側面からの神経症の治療を目的とした[[精神分析]]のための手法の一つである<ref>[[#kawasaki|川嵜 (2005) 28-31頁。]]</ref> (追記ここまで)


(削除) [[ (削除ここまで)フロイト(削除) ]] (削除ここまで)は『[[夢判断]]』で、人が体験する夢を manifest dream(顕在夢)と呼び、それは[[無意識]]的に[[抑圧]]された幼児期由来の[[願望]]と、この願望と結びついた昼間の体験の残滓からなる夢のlatent thought(潜在思考)が、[[検閲]]を受けつつdream (削除) work (削除ここまで)夢の仕事によって加工され歪曲されて現れたものだ、とした<ref name="philo">『岩波(削除) (削除ここまで)哲学思想事典』pp.1628</ref>。
フロイトは『[[夢判断]]』で、人が体験する夢を manifest dream(顕在夢)と呼び、それは[[無意識]]的に[[抑圧]]された幼児期由来の[[願望]]と、この願望と結びついた昼間の体験の残滓からなる夢のlatent thought(潜在思考)が、[[検閲]]を受けつつdream (追記) work( (追記ここまで)夢の仕事(追記) ) (追記ここまで)によって加工され歪曲されて現れたものだ、とした<ref name="philo">『岩波(追記) (追記ここまで)哲学思想事典』pp.1628(追記) </ref><ref>[[#kawasaki|川嵜 (2005) 42-46頁。]] (追記ここまで)</ref>。


ただし、フロイトによる夢分析に限ると、性的な事象に紐付けられた説明があまりに多く、そのまま現代人や日本人に適用するのは無理がある、とする説も多い(例えば、[[銃]]が[[男性器]]を、[[果実]]が[[女性器]]を、動物が[[性欲]]や[[性行為]]を象徴するなどとされたりした。これには、当時の禁欲的な世相が反映されているとする説や、フロイト自身が[[抑圧]]された性的願望を抱いていたために偏った解釈をしているとみる説が多い)。
ただし、フロイトによる夢分析に限ると、性的な事象に紐付けられた説明があまりに多く、そのまま現代人や(追記) [[ (追記ここまで)日本人(追記) ]] (追記ここまで)に適用するのは無理がある、とする説も多い(例えば、[[銃]]が[[男性器]]を、[[果実]]が[[女性器]]を、動物が[[性欲]]や[[性行為]]を象徴するなどとされたりした。これには、当時の禁欲的な世相が反映されているとする説や、フロイト自身が[[抑圧]]された性的願望を抱いていたために偏った解釈をしているとみる説が多い)。


フロイト学派の[[エーリヒ・フロム]]は、象徴というのは人類がかつて使っていた言語だが現代人はそれを忘れてしまっているのであって、夢というのはその[[象徴]]という言語で語られる[[無意識]]の経験であるとし<ref name="religio" />、象徴の[[解釈]]によりその真の意味を理解することが可能だとする<ref name="religio" /><ref>Fromm, ''The Forgotten Language'', 1951</ref>。
[[カール・ユング]]は、夢は、意識的な洞察よりもすぐれた[[智慧]]をあらわす能力があるとし<ref name="religio" />、夢は基本的に宗教的な現象だとした<ref name="religio" />。ユングによると、人間の[[無意識]]のさらに深い領域には全人類に共有されている[[集合的無意識]]があり、古代から継承された[[元型|アーキタイプ]]([[元型]])が[[宗教]]・[[神話]]・夢といった[[象徴]]の形で現れる<ref name="religio" />とされる。


[[カール・ユング]]は、夢は、意識的な洞察よりもすぐれた[[知恵|智慧]]をあらわす能力があるとし<ref name="religio" />、夢は基本的に宗教的な現象だとした<ref name="religio" />。ユングによると、人間の[[無意識]]のさらに深い領域には全人類に共有されている[[集合的無意識]]があり、古代から継承された[[元型|アーキタイプ]]([[元型]])が[[宗教]]・[[神話]]・夢といった[[象徴]]の形で現れる<ref name="religio" />とされる。
[[エーリッヒ・フロム]]は、象徴というのは人類がかつて使っていた言語だが現代人はそれを忘れてしまっているのであって、夢というのはその[[象徴]]という言語で語られる[[無意識]]の経験であるとし<ref name="religio" />、象徴の[[解釈]]によりその真の意味を理解することが可能だとする<ref name="religio" /><ref>Fromm, ''The Forgotten Language'', 1951</ref>。

ユング研究家の[[河合俊雄]]は夢の「ストーリー性」を重視し、[[ストーリー]]の変化は心の変化であり、夢分析で重要視されるとしている。例えば同じテーマの夢を繰り返し見る「反復夢」では、ストーリーが月日の経過とともに変化していくが、「怖い夢」でも何度も反復してみるうちに、恐怖の対象が自分に対して実害がないことが分かり、それを楽しむことができるようにすらなる。こうした変化で心理的な症状も変わってくることがあり、繰り返し見る夢がどう変わっていくか、[[心理療法]]における「夢分析」ではこの部分が大きな意味を持つとしている。もう一つのポイントは「象徴性」で、例えば[[白蛇]]は普通の[[蛇]]よりも象徴性が高く特別な夢だが、スピリチュアルな意味や、癒やしの意味がある可能性がある。また、夢には逆説的な意味があり、例えば自分が死ぬ夢では、実際に死ぬことはなく、むしろ自分が大きく変わる、よい意味の可能性がある。悪夢は一般によい夢であり、[[発達障害]]の患者では、楽しい夢しか見ない人は比較的多い。しかし、治療が進むにつれ、怖い夢や、宿題をし忘れる夢などを見始め、しっかりした[[意識]]が形成されてくる。すなわちネガティブな夢を見るということは、課題を持ち、解消しようとしていることを意味する。さらには[[正夢]]についても言及し、[[宝くじ]]が当たるなどの大成功する夢を見たら、好機と捉えて行動するのもよいとしている。ただし夢には多少の誤差があり、宝くじが株であったりするという。夢は多義的であり、一義的な解釈をすべきでないとも発言している<ref>{{Cite web|和書|url=https://president.jp/articles/-/29858|title=PRESIDENT Online - 心理学者「"自分が死ぬ夢"を見たら喜んでいい」 ネガティブな夢は、課題感の表れだ PRESIDENT 2019年9月13日号|accessdate=2019年12月10日}}</ref>。


現在では夢分析も改良され、広く現代人の実情を考慮した分析が多い。自分で自分の夢分析をするためのガイドブックや事典なども出版されており、何がしらの自己分析・自己発見の役に立つことも多いようである。
現在では夢分析も改良され、広く現代人の実情を考慮した分析が多い。自分で自分の夢分析をするためのガイドブックや事典なども出版されており、何がしらの自己分析・自己発見の役に立つことも多いようである。


== 神経生理学における夢の理解 ==
== 神経生理学における夢の理解 ==
=== 夢の意義 ===
現代の[[神経生理学]]的研究では、「夢というのは、主として[[レム睡眠]]の時に出現するとされ、睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、[[大脳皮質]]や(記憶に関係のある)[[辺縁系]]の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあるために、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢の[[ストーリー]]をつくってゆく」と考えられている、と言う<ref name="philo" />。
睡眠中には脳が、過去に見聞きした情報を[[ジャンル]]ごとに整理する。ジャンルは例えば「小学校時代」、「大学時代」、「友達」、「家族」、「恋愛」、「仕事」などに分けられ、ジャンル分けされた記憶の倉庫から引き出したり、まとめたりの作業を脳が睡眠中に行っているが、その過程を脳内で再生している状態が夢だと言われている。いわば、自分だけが見ることのできる、「個人的な[[ドキュメンタリー映画]]」のようなものである。従って、睡眠環境から取り込まれた刺激以外は、体験したことや実際に目にしたものが断片的に組み合わされ、脳内でストーリー化してゆく。ただし、子供は[[テレビ]]、[[絵本]]、[[漫画]]などの外部刺激に夢の内容が左右されやすく、実体験以外の映像や[[想像]]などの要素でも、それらが組み合わさり夢になることがある。夢の内容は、最近の夢に関する調査の際の頻出語から、[[高齢者]]では、「旅行」、「仕事」、「トイレ」、「母」などが多く、[[大学生]]では、「友達」、「遊ぶ」、「サークル」、[[高校生]]は「友達」、「学校」、「クラス」、「部活動」など、どの年代を通しても生活上、密接に関わっている[[言葉]]が多く確認されている。この結果から、[[自我]]の確立する高校生以上の年代では、日常の実体験を元により日常に近い内容で夢が構成されているといえる<ref name="Yahoo">{{Cite web|和書|url=https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180717-00056478-gendaibiz-bus_all|title=Yahoo!ニュース - 現代ビジネス「夢をコントロールする方法」は、やっぱり存在します - 東洋大学社会学部社会心理学科教授松田英子先生 7/17(火) 13:00配信 |accessdate=2018年7月20日}}</ref>。
<!--{{要出典範囲|神経生理学では、夢とは睡眠中に起こる、[[知覚現象]]を通して[[現実]]ではない仮想的な体験を体感する現象をさす。|date=2011-8}}-->

=== 夢の生成メカニズム ===
現代の[[神経生理学]]的研究では、「夢というのは、主として[[レム睡眠]]の時に出現するとされる。睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、[[大脳皮質]]や(記憶に関係のある)[[辺縁系]]の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあるために、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢の[[ストーリー]]をつくってゆく」と考えられている、と言う<ref name="philo" />。

入眠時に図形や模様、人の顔などのビジョンや、音楽や話し声などが不随意に発生する現象がある。これらの不随意な心象現象は「[[入眠時幻覚]]」と呼ばれ、厳密には夢とは別のものとして扱われる<ref>{{Cite book |和書 |author= オリヴァー・サックス|authorlink=オリヴァー・サックス |translator = [[大田直子]] |title = 見てしまう人々:幻覚の脳科学 |date = 2014 |publisher = 早川書房 |isbn = 9784152094964 |ref = harv}}pp.239-260.</ref>。上述のように夢には連続性やストーリー、夢を見る人の視点が備わっているが、入眠時幻覚は概ね感覚的で個人の経験とはかけ離れており、両者の生成プロセスは異なると考えられている。


=== 睡眠時に起こる外的現象 ===
=== 睡眠時に起こる外的現象 ===
睡眠時は本来ならば何も感じていないと考えられる[[大脳]]が覚醒時と同様な活動状態を示す[[脳波]]になる。時にはその活動に刺激されて[[反射 (生物学)|反射運動]]がみられる場合がある。この反射運動には、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは[[寝言]])などある。寝言の中には[[歌]]を歌いだすという報告もある。
睡眠時は本来ならば何も感じていないと考えられる[[大脳]]が覚醒時と同様な活動状態を示す[[脳波]]になる。時にはその活動に刺激されて[[反射 (生物学)|反射運動]]がみられる場合がある。この反射運動には、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは[[寝言]])などある。寝言の中には[[歌]]を歌いだすという報告もある(追記) {{要出典|date=2021年8月}} (追記ここまで)


反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。[[ジークムント・フロイト|フロイト]]の報告によれば、普段聞きなれているのだが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然、流暢に喋りだすという事例がある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に[[睡眠時遊行症|夢遊病]]と呼ぶことがある。
反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。[[ジークムント・フロイト|フロイト]]の報告によれば、普段聞きなれているのだが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然、流暢に喋りだすという事例がある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に[[睡眠時遊行症|夢遊病]]と呼ぶことがある(追記) {{要出典|date=2021年8月}} (追記ここまで)

夢は[[人間]]に限られた現象ではなく、ほとんどの[[恒温動物]]が見るとされる。人間同様に睡眠中に、覚醒活動状態の[[脳波]]を示したり、反射運動である[[尻尾]]をふる、[[鳴き声]]をあげる発現などが確認されている。


=== 夢のメカニズム ===
=== 夢のメカニズム ===
メカニズムについては不明確な部分が多く、研究対象となっている。
メカニズムについては不明確な部分が多く、研究対象となっている。
例えば、浅い眠りに陥る[[レム睡眠]]中に見るとされ、[[ノンレム睡眠]]時は発現されないと考えられていた。
例えば、(追記) 夢は (追記ここまで)浅い眠りに陥る[[レム睡眠]]中に見るとされ、(追記) 一般的には (追記ここまで)[[ノンレム睡眠]]時は発現されないと考えられていた(追記) 。しかし、ノンレム睡眠時にも夢を見ると考える研究者も多く、そうした研究も続けられている<ref>{{Harvtxt|鈴木|2005|Ref=CITEREF_鈴木2005|pp=199,203}}</ref> (追記ここまで)
しかし、{{要出典範囲|最近ではノンレム睡眠時にも夢を見ることが確認された|date=2011-8}}{{いつ|date=2011-8}}。{{要出典範囲|たとえば、[[フラッシュバック (心理現象)|フラッシュバック]]性の悪夢はノンレム睡眠時に起こることで知られる。だが、夢が現出してくるルートが比較的解っているのは、レム睡眠時で、PGO波という[[鋸波]]状の脳波が、[[視床下部]]にある端網様体や、[[後頭葉]]にかけて現れる。このPGOが[[海馬 (脳)|海馬]]などを刺激して[[記憶]]を引き出し、[[大脳皮質]]に夢を映し出す|date=2011-8}}、と考えられている。

夢を見る理由については現在のところ不明である。
夢の存在意義を定めようとする説はさまざまあるが主に

* 無意味な情報を捨て去る際に知覚される現象{{要出典|date=2011-8}}
* 必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象{{要出典|date=2011-8}}


夢を見る理由については現在のところ不明である。夢を見るのは生まれる前の段階で視覚野の機能をテストしていたことの名残であって生まれた時には役目を終えているという見方をする{{仮リンク|エルンスト・ペッペル|en|Ernst Pöppel}}のような{{仮リンク|神経科学者|en|Neuroscientist}}もいる<ref>{{cite book |title=意識の中の時間 |author=エルンスト・ペッペル |chapter=夢のなかの無限の意識 |publisher=岩波書店 |year=1995 |pages=151-155 }}</ref>。
の二つが有力である。


=== 夢の知覚 ===
=== 夢の知覚 ===
夢は、人によってさまざまであり、同一の人でも知覚する現象が千差万別である。[[尿意]]が夢に反映されやすいのは良く知られており、[[排泄]]に関わる夢を見て目が覚めたら、[[膀胱]]が限界に近かったという事例は非常にありふれている。夢の知覚には、性別や年齢によって傾向があるといわれる。夢では視覚だけではなく、[[聴覚]]・[[触覚]]・[[味覚]]・[[嗅覚]]においても何らかの刺激を感じるといった報告がある。上記の通り、どの感覚においても、人によってさまざまであり、同一の人でも時には感じないこともある{{要出典|date=2021年8月}}。
夢は、人によってさまざまであり、同一の人でも知覚する現象が千差万別である。


===夢の中での痛覚===
{{要出典範囲|ただし、睡眠時の肉体が感じている外的な知覚が覚醒時より大きく夢に影響することが知られている。寝ている人の顔に短時間、ハンカチを被せた所、夢の中で顔に何らかのものを押し付けられる目にあったと|date=2011-8}}いう複数の報告がある。特に[[尿意]]が夢に反映されやすいのは良く知られており、[[排泄]]に関わる夢を見て目が覚めたら、[[膀胱]]が限界に近かったという事例は非常にありふれている。
夢の中では痛みを感じないと思われがちだが、夢の中でも痛みを感じることがある。睡眠中に外部から刺激を受けた時や、病気や怪我をしている時などに痛みを感じることがある。また、何の刺激も受けていないにもかかわらず、夢の中で痛みを感じることがある、その場合は過去に体験した痛みから夢の中でも同様に痛みを感じると考えられる<ref>{{Cite journal|和書 |author=岡田斉 |date=2012 |title=夢で体験される痛覚の頻度に関する調査 |journal=日本心理学会大会発表論文集 |publisher=日本心理学会 |volume=日本心理学会第76回大会 |pages=3PMA20-3PMA20 |naid=130007963702 |doi=10.4992/pacjpa.76.0_3PMA20 |url=https://doi.org/10.4992/pacjpa.76.0_3PMA20 |ref=harv}}</ref>。

夢の知覚には、性別や年齢によって傾向があるといわれる。{{要出典範囲|男性より女性の方が色が付いた夢を見やすい|date=2011-8}}、などがあげられる。

夢では視覚だけではなく、[[聴覚]]・[[触覚]]・[[味覚]]・[[嗅覚]]においても何らかの刺激を感じるといった報告がある。上記の通り、どの感覚においても、人によってさまざまであり、同一の人でも時には感じないこともある。ただし、{{要出典範囲|触覚のひとつである[[痛覚]]については、ほとんどの事例で「感じない」とされている。感じる、という場合も、夢の中でなく、実際に何かを感じている(例えば、夢の中で「足が痛い」という場合、本当に足を壁にぶつけていた、など)ことが多いといわれる。|date=2011-8}}

<!-- 一説では、{{要出典範囲|夢自体は「[[白黒]]」の映像として視覚のみ投射されているが、それを知覚、認識する脳がこれまでの経験における適切な情報を付加している|date=2011-8}}とされる。{{要出典範囲|これは、脳にはその所有者に対して都合の良いように処理をする性質によるものであり、覚醒時でも、とても色に敏感な人が「白黒映画」を見た際にもあるはずのない色を感じるのと同様な情報操作が、睡眠時に行われていると考えられる|date=2011-8}}、と言う{{誰|date=2011-8}}。-->

{{要出典範囲|夢には[[時間]]軸が存在せず[[主観]]時間でのみ知覚している|date=2011-8}}とも考えられている{{誰|date=2011-8}}。これは、目が醒めた時点で記憶されている夢の多くは覚醒前20分以内に見た物とされている{{要出典|date=2011-8}}が、夢の中では実際の睡眠時間よりも長い、数時間〜数日に感じたというケースが多いことによる{{要出典|date=2011-8}}。


== 覚醒や意識レベルと夢との関係 ==
== 覚醒や意識レベルと夢との関係 ==
91行目: 89行目:
また、普段の生活から興味がある現象について夢を見やすいといわれている。具体的には[[色]]に興味がある人は色が付いた夢を見る、などである。
また、普段の生活から興味がある現象について夢を見やすいといわれている。具体的には[[色]]に興味がある人は色が付いた夢を見る、などである。


(削除) {{要出典範囲| (削除ここまで)覚醒時に考えていた(悩んでいた)事が影響するケースも多く、考えていたテーマに新しい着想を夢の中より得た事例もある。(削除) [[科学史]]研究者の間ではこのエピソードは後に創作されたもので事実ではないという見解が定説になりつつあるが、[[ベンゼン|ベンゼン環]]の分子構造を解明した[[ドイツ]]の科学者[[フリードリヒ・ケクレ]]は、夢の中で尾を咥えた[[ヘビ|蛇]]を見たことが解明の糸口となったと述べている。文学に於いては (削除ここまで)[[ブラム・ストーカー]](削除) が (削除ここまで)[[カニ]]を食べ過ぎて悪夢を見て、これを元に[[(削除) ドラキュラ| (削除ここまで)吸血鬼ドラキュラ]]を書き上げている。(削除) |date=2011 (削除ここまで)-(削除) 8}} (削除ここまで)
覚醒時に考えていた(悩んでいた)事が影響するケースも多く、考えていたテーマに新しい着想を夢の中より得た事例もある。[[ブラム・ストーカー]](追記) は、 (追記ここまで)[[カニ]]を食べ過ぎて悪夢を見て、これを元に(追記) 恐怖小説『 (追記ここまで)[[吸血鬼ドラキュラ]](追記) 』 (追記ここまで)を書き上げている(追記) <ref>''Look and Learn'' #893, 3 March 1979</ref> (追記ここまで)(追記) <! (追記ここまで)-(追記) - 更に昨今では引田天功のイリュージョンの構想も、ストーカーの夢からアイデアを得ているという。 -->この他にも、重要な発見や発明、芸術作品など、夢で得たイメージを元としている事例は多い。 (追記ここまで)
<!--余談ではあるが更に昨今では引田天功氏のイリュージョンの構想も、同氏の夢からアイデアを得ているという。-->この他にも、重要な発見や発明、芸術作品など、夢で得たイメージを元としている事例は多い。


=== 明晰夢 ===
=== 明晰夢 ===
通常、夢を見ているときには自分で夢を見ていると自覚できないことがほとんどであり、覚醒するまでは夢であることが分からない。これに対し、夢の中でも自覚している現象を[[明晰夢]]と呼び、その場合には夢の内容をコントロールすることも可能であると言われる。このため、望むままに夢が変化することも多いため(削除) 、願望を (削除ここまで)(現実ではないが)叶えることができるとされる。
通常、夢を見ているときには自分で夢を見ていると自覚できないことがほとんどであり、覚醒するまでは夢であることが分からない。これに対し、夢の中でも自覚している現象を[[明晰夢]]と呼び、その場合には夢の内容をコントロールすることも可能であると言われる。このため、望むままに夢が変化することも多いため(現実ではないが)(追記) 願望を (追記ここまで)叶えることができるとされる(追記) {{要出典|date=2021年8月}} (追記ここまで)


=== 白昼夢 ===
=== 白昼夢 ===
[[白昼夢]](白日夢)とも呼ばれる。目覚めていながら夢を見ているかのように現実から離れて何かを考えている状態をいう。夢を見ている自分を自覚できること、夢の内容を自分でコントロールすることができるという点で、通常の夢とは異なる。
[[白昼夢]](白日夢)とも呼ばれる。目覚めていながら夢を見ているかのように現実から離れて何かを考えている状態をいう。(追記) 空想や妄想と同様、 (追記ここまで)夢を見ている自分を自覚できること、夢の内容を自分でコントロールすることができるという点で、通常の夢とは異なる(追記) {{要出典|date=2021年8月}} (追記ここまで)


== 夢(削除) と行事・習慣 (削除ここまで) ==
== 夢(追記) に関する文化 (追記ここまで) ==
* 1月1日の夜から2日の朝にかけて見る夢または、2日から3日の朝にかけて見る夢を[[初夢]]という。
* 1月1日の夜から2日の朝にかけて見る夢または、2日から3日の朝にかけて見る夢を[[初夢]]という。
* {{要出典範囲|寝言に返事をしてはいけないという[[俗信]]がある。答えてしまうとその人は目を覚まさないといわれている。|date=2011-8}}
* {{要出典範囲|寝言に返事をしてはいけないという[[俗信]]がある。答えてしまうとその人は目を覚まさないといわれている。|date=2011-8}}
* [[夢日記]] - 寝ている時に見た夢を記録した日記


=== 民俗 ===
== 将来への希望・願望としての夢 ==
ギリシアの医療施設[[アスクレペイオン]]では、夢を見ることが治療の一環であった<ref>{{Cite journal|和書|author=山川廣司 |year=2005 |url=https://henro.ll.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2004/02/a43df3b985770ed1ce5d5ea7fa720912.pdf |format=PDF |title=古代ギリシアのエピダウロス巡礼-アスクレピオスの治療祭儀- |journal=[https://henro.ll.ehime-u.ac.jp/post-198/ 四国遍路と世界の巡礼 平成十六年度国際シンポジウムプロシーディングズ] |pages=18-25 |CRID=1010000781778437394}}</ref>。
夢という語は、将来実現させたいと思っていることも指す。<!--希望や願望を指して'''夢'''という場合は、それらを実現させたいと考えることを指す。--> {{要出典範囲|[[日本語]]のこのような意味で「夢」を表すのは比較的新しく、[[明治時代]]に「Dream」の[[訳語]]として出てきたのが広義の願望などといった例にも適用された表現である|date=2011-8}}。<!--{{要出典範囲|希望や願望の内容を問わないため、実際に成す場合には[[犯罪]]を犯す必要がある内容や、そうでなくともあまりにも[[デメリット]]が多いものでも夢と形容する場合がある。このような実現困難な「夢」は、通常、[[空想]]するだけに留められる。|date=2011-8}}-->


仏教では、夢の中で警告などが行われた<ref>{{cite web |last1=Sri Dhammananda |first1=K |title=Dreams and their Significance |url=https://www.budsas.org/ebud/whatbudbeliev/321.htm |website=www.budsas.org |publisher=Buddhist Study and Practice Group |access-date=8 February 2022}}</ref>。また、古代中国などで占夢として、夢から啓示を受ける試みがなされた<ref>{{Cite journal|和書|author=湯浅邦弘 |url=https://ir.lib.shimane-u.ac.jp/956 |title=中国古代の夢と占夢 |date=1988-12 |journal=島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学 |ISSN=0287-2501 |publisher=島根大学教育学部 |volume=22 |issue=2 |pages=77-105 |naid=110006934392 |CRID=1050564288436364800}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|author=今場正美 |date=2012-07 |url=https://hdl.handle.net/10367/8823 |title=譯注 中国古代の占夢(1) |journal=立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要= 立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要 |ISSN=1881-9591 |publisher=立命館大學白川靜記念東洋文字文化研究所 |volume=6 |pages=65-92 |doi=10.34382/00008823 |hdl=10367/8823 |naid=120006366858 |CRID=1390853649746082048}}</ref>。
== はかないこと ==
夢には、はかないこと、たよりないこと、という意味もある<ref name="kojien_5" /><ref name="daijisen" />。


[[夢魔]]や{{仮リンク|メア (伝承)|en|Mare (folklore)|label=メア}}、[[獏]]など夢に関連する空想上の存在は数多い。
「夢物語」と表現は、夢のようなはかない物語、という意味である<ref name="kojien_5" /><ref>広辞苑第五版に【ゆめがたり】に同じ、とあり、【ゆめがたり】で、表記の説明がある。</ref>。[[フィクション]]、つくりごと、という意味をこめた「[[物語]]」と合わせて、現実からほど遠いことが強調されている。その内容があまりに現実から遠く、はかないことを形容するためにしばしば用いられている。

=== 夢からの発見 ===
* 化学者の[[ドミトリ・メンデレーエフ]]は、夢の中で周期律表のヒントを得て完成させた<ref name=toyama>{{Cite web |url=http://www.sugitani.u-toyama.ac.jp/rcibs/message/ |title=RESEARCH CENTER FOR IDLING BRAIN SCIENCE | センター長からのメッセージ |access-date=2023年09月08日 |website=www.sugitani.u-toyama.ac.jp}}</ref>。
* 化学者[[アウグスト・ケクレ]]は、夢の中で蛇がしっぽを咥えて回る夢をヒントに[[ベンゼン環]]を発見した<ref name=toyama/>。
* 発明家[[エリアス・ハウ]]は、夢をヒントにミシンを発明したとされる<ref>{{cite book|last=Draper|first=Thomas Waln-Morgan|title=The Bemis History and Genealogy: Being an Account, in Greater Part, of the Descendants of Joseph Bemis of Watertown, Massachusetts|page=160|url=https://archive.org/details/bemishistorygene00drap/page/160/mode/2up|year=1900|publisher=San Francisco, Cal. [The Stanley-Taylor co., printer] }}</ref>。


== 夢を主たるテーマにした作品 ==
== 夢を主たるテーマにした作品 ==
{{preview warning|{{Notice|提示する作品は、Wikipediaのガイドライン[[Wikipedia:関連作品]]に準拠した作品であることを証明する記述も含めて記入してください。}}}}
睡眠時に見る夢と、あるいは将来への願望を意味する夢のどちらかを<u>主題(主たるテーマ)</u>にしている作品の一覧である。
{{See also|Category:夢を題材とした作品}}
<!--乱雑な例示(WP:TRIVIA)を回避するため、近年の作品や娯楽作品を避けてください-->
<!-- 将来の夢のような、本記事で説明してない夢を主題とする作品は書かないでください。 -->
; 文学作品
; 文学作品
* [[胡蝶の夢]] - 中国の思想家である荘子は、夢の中で蝶となっていた。起きた荘子は、自分が蝶の夢なのか、蝶であったのが夢であったのか考えを巡らせた。
*「[[夢十夜]]」([[夏目漱石]]、1908年〜)
*「[[豊饒の海]]」([[三島由紀夫]]、1965年〜)
*「[[ドグラ・マグラ]]」([[夢野久作]]、1935年)
; 映画
*「[[夢 (映画)|夢]]」([[黒澤明]]、1990年)
; 絵画
*[[シュールレアリスム]]([[アンドレ・ブルトン]]、[[ルネ・マグリット]]、[[サルバドール・ダリ]]など)
; 音楽
*「夢想曲」([[クロード・ドビュッシー|クロード・アシル・ドビュッシー]])
*「[[悪魔のトリル|ヴァイオリン・ソナタ ト短調(悪魔のトリル)]]」([[ジュゼッペ・タルティーニ]]、18世紀)
*「夢織り人」 ([[ゲイリー・ライト]])


;学術
<!--夢に関する著作物データベースを作るべきではない・より俗な大衆娯楽作品をコメントアウト(WP:NOT):-->
*『[[夢判断]]』 ‐ 精神科医[[ジークムント・フロイト]]が行った夢の分析。
<div class="NavFrame" style="border: none; text-align: left; font-size: 100%">
<div class="NavHead" style="background: transparent; text-align: left; font-weight: normal">''大衆娯楽作品については右の[表示]をクリック''
</div>
<div class="NavContent">
小説
*「[[パプリカ (小説)|パプリカ]]」([[筒井康隆]]、1991〜1993年)
映画
*「[[ザ・セル]]」(ターセム・シン、2000年)
*「[[パプリカ (アニメ映画)|パプリカ]]」([[今敏]]、2006年)
*「[[インセプション (映画)|インセプション]]」([[クリストファー・ノーラン]]、2010年)


== 脚注 ==
</div>
{{脚注ヘルプ}}
</div>


=== 注釈 ===
<!--
<references group="注"/>


=== 出典 ===
大衆娯楽作品のうち、夢が主題であるものを、たたみこみの中に入れる。
{{Reflist|2}}
夢が主題でないもの、補助的なテーマやモチーフにすぎないものはコメントアウト内にとどめておく。たたみこみの中でも表示しない。

暫定的に夢が主題と判断できるものをいくつか、たたみこみの中に移動させた。本当に夢が主題なのか、よくよく吟味するべし。作者が、夢が主題だ、と宣言しているのか、それとも夢が主題だと指摘している評論家の出典があるのか、よく吟味すべし。安易に上方に移動させない。

小説
*「[[ドグラ・マグラ]]」([[夢野久作]])
* 「[[夢の木坂分岐点]]」([[筒井康隆]])
*「冥途」([[内田百閒]])
*「[[アンドロイドは電気羊の夢を見るか?]]」([[フィリップ・K・ディック]])
*「[[ナイアルラトホテップ]]」([[H・P・ラヴクラフト]])
映画
*「[[うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー]]」([[押井守]])
*「[[イレイザーヘッド]]」([[デヴィッド・リンチ]])
*「ウェイキング・ライフ」([[リチャード・リンクレイター]])

* 「[[エルム街の悪夢]]」
漫画
*「[[ダークグリーン]]」([[佐々木淳子]])
*「[[ねじ式]]」([[つげ義春]])
*「悪夢交渉人」([[高橋葉介]])
*「炎人」(東山むつき)
*「[[夢喰いメリー]]」([[牛木義隆]])
日記と絵
*「夢日記」([[つげ義春]]『[[つげ義春とぼく]]』)
*「ラジオの仏・山本直樹の夢辞書」([[山本直樹]]』)
ゲーム
*[[ゆめにっき]]
*[[LSD (ゲーム)|LSD]]
*[[ドラゴンクエストVI 幻の大地]]
アニメ
*[[魔法のプリンセス ミンキーモモ]]
-->


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
<!-- 今現在の記事で表示されている状態において、<ref>タグで出典として用いられている形式を確かにそなえている文献、つまり出典として用いている証拠があるものだけをここにリストアップする。あるいは、ノートで「しろまるしろまるしろまるしろまる月の加筆で「xxxxxxx」の節あたりで『xxxxxxx』という文献を出典として用いました。 」と自己申告し、その証言内容と過去の履歴のログイン名やプロバイダ名が一致した場合だけをここに入れてよい。-->
<!-- 今現在の記事で表示されている状態において、<ref>タグで出典として用いられている形式を確かにそなえている文献、つまり出典として用いている証拠があるものだけをここにリストアップする。あるいは、ノートで「しろまるしろまるしろまるしろまる月の加筆で「xxxxxxx」の節あたりで『xxxxxxx』という文献を出典として用いました。 」と自己申告し、その証言内容と過去の履歴のログイン名やプロバイダ名が一致した場合だけをここに入れてよい。-->
{{Refbegin}}
* 『宗教学辞典』東京大学出版会、1973
* 『宗教学辞典』東京大学出版会、1973
* 『岩波(削除) (削除ここまで)哲学思想事典』1998
* 『岩波(追記) (追記ここまで)哲学思想事典』1998
* {{Cite book|和書|author=川嵜克哲|title=夢の分析-生成する<私>の根源|year=2005|publisher=講談社|isbn=978-4062583190|ref=kawasaki}}

* {{Cite journal|和書|author=鈴木博之|title=夢とREM,NREM睡眠 : 夢はいつ起こっているのか|url=https://doi.org/10.3951/sobim.29.199|journal=バイオメカニズム学会誌|date=2005年11月01日|volume=29|issue=4|naid=110004820304|doi=10.3951/sobim.29.199|ref=CITEREF_鈴木2005}}
== 出典・注 ==
{{Refend}}
<references />


== 関連文献 ==
== 関連文献 ==
<!--出典として用いているという証拠がない文献をここに配置する。参考文献の節に移動させるには、<ref>タグで文章と関連づけることで、出典として用いている証拠を見せる必要がある。-->
<!--(追記) (追記ここまで)出典として用いているという証拠がない文献をここに配置する。参考文献の節に移動させるには、<ref>タグで文章と関連づけることで、出典として用いている証拠を見せる必要がある。(追記) (追記ここまで)-->
{{Refbegin}}
{{参照方法|date=2011-8}}
* 河東仁(削除) (削除ここまで)『日本の夢信仰』宗教学から見た日本精神史(削除) (削除ここまで)玉川大学出版部(削除) (削除ここまで)ISBN 4472402645
* 河東仁(追記) (追記ここまで)『日本の夢信仰』宗教学から見た日本精神史(追記) (追記ここまで)玉川大学出版部(追記) (追記ここまで)ISBN 4472402645
* 松田英子(2006)「 P-2318 快適夢見睡眠とパーソナリティに関する心理生理学的研究」{{NAID|110006429261}}
* バリー・ストラウド 永井均 監訳、岩沢宏和、壁谷彰慶、清水将吾、土屋陽介 訳 『君はいま夢を見ていないとどうして言えるのか』現代哲学への招待 Great Works哲学的懐疑論の意義 春秋社 ISBN 4-393-32312-2
{{Refend}}
* 川嵜克哲 『夢の分析-生成する<私>の根源』 講談社 ISBN 978-4062583190


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Sisterlinks|commons=Category:Dreaming|wikiquote=夢}}
{{Wikiquote|夢}}
* [[睡眠]]
* [[睡眠]]
* [[夢分析]] - 精神科医のフロイトやユングが心理状態の分析を行っている。
* [[夢分析]]
* [[明晰夢]]
* [[明晰夢]]
* [[悪夢]]
* [[悪夢(追記) ]]、[[夜驚症 (追記ここまで)]]
* [[金縛り]]
* [[金縛り]]
* {{ill2|夢論証|en|Dream argument}}


== 外部リンク ==
{{Psych-stub}}
* {{脳科学辞典|記事名=夢}}

{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:ゆめ}}
{{デフォルトソート:ゆめ}}
[[Category:夢|*]]
[[Category:夢|*]]
[[Category:心的内容]]
[[Category:心理学]]
[[Category:心理学]]
[[Category:生理学]]
[[Category:(追記) 睡眠 (追記ここまで)生理学]]
[[Category:睡眠]]

[[ar:حلم]]
[[arc:ܚܠܡܐ]]
[[ay:Samka]]
[[bg:Сънища]]
[[ca:Somni]]
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[[cs:Sen]]
[[cy:Breuddwyd]]
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[[el:Όνειρο]]
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[[es:Ensueño]]
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[[fa:رویا]]
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[[ga:Taibhreamh]]
[[gan:眠夢]]
[[gd:Aisling]]
[[gl:Soño]]
[[he:חלום]]
[[hi:स्वप्न]]
[[hr:Sanjanje]]
[[ht:Rèv]]
[[hu:Álom]]
[[id:Mimpi]]
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[[is:Draumur]]
[[it:Sogno]]
[[kn:ಕನಸು]]
[[ko:꿈]]
[[lt:Sapnas]]
[[lv:Sapnis]]
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[[mk:Сон]]
[[ml:സ്വപ്നം]]
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[[nn:Draum]]
[[no:Drøm]]
[[nrm:Rêve]]
[[oc:Sòmi]]
[[pl:Marzenia senne]]
[[pt:Sonho]]
[[qu:Musquy]]
[[ro:Vis]]
[[ru:Сновидение]]
[[scn:Sònniru]]
[[sh:San]]
[[simple:Dream]]
[[sk:Sen]]
[[sl:Sanje]]
[[so:Riyo]]
[[sq:Ëndrra]]
[[sr:Сан]]
[[sv:Dröm]]
[[sw:Njozi]]
[[ta:கனவு]]
[[te:స్వప్నం]]
[[th:ความฝัน]]
[[tl:Panaginip]]
[[tr:Rüya]]
[[uk:Сновидіння]]
[[ur:خواب]]
[[vi:Giấc mơ]]
[[war:Inóp]]
[[yi:חלום]]
[[zh:夢]]
[[zh-min-nan:Bāng]]
[[zh-yue:夢]]

2024年8月29日 (木) 03:35時点における最新版

ウィクショナリー この項目では、睡眠中の夢について記述しています。「」の語義については、ウィクショナリーの「」の項目をご覧ください。
曖昧さ回避 」のその他の用法については「夢 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

(ゆめ)とは、 睡眠中あたかも現実の経験であるかのように感じる、一連の観念心像のこと[1] 。睡眠中にもつ幻覚のこと[2]

睡眠中の脳活動にはレム睡眠ノンレム睡眠があるが、1957年に夢は主にレム睡眠の状態にみられる現象であることが明らかになった[3] [注 1] 視覚像として現れることが多いものの、聴覚触覚味覚運動感覚などを伴うこともある[1] [2] 。通常、睡眠中はそれが夢だとは意識しておらず、目覚めた後に自分が感じていたことが夢だったと意識されるようになる[2] 。しかし、稀にではあるが自分が今見ているものが、夢であることを自覚することが出来る場合もある。

「夢とは何なのか」ということについては、「古代からある信仰者の理解」、「20世紀の心理学者の理解」、「現代の神経生理学者の理解」、それぞれ大きく異なっているので、それらを区別しつつ解説する。

古代から現代までの信仰と夢の理解

[編集 ]

古代

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未開人や古代人の間には、睡眠中に肉体から抜け出した魂が実際に経験したことがらが夢としてあらわれるのだ、という考え方は広く存在した[4]

神のお告げ

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夢は悪魔といった超自然的存在からのお告げである、という考え方は世界中に見られる[4] [5] 古代ギリシアでは、夢の送り手がゼウスアポロンだと考えられていた[4] 。『旧約聖書』でも、神のお告げとしての夢は豊富に登場する[4] 。有名なところでは、例えばアビメレクの夢のくだりなどがある[4] 。中世の神学者トマス・アクィナスは夢の原因には精神的原因、肉体的原因、外界の影響、神の啓示の4つがある、とした[4]

解釈

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バビロニアにおいては夢の解釈技法が発達し、夢解釈のテキストまで作られていた[4]

古代の北欧でもやはり人々は夢解釈に習熟しており、ある種の夢に関しては、その解釈について一般的な意見が一致していたという[4] 。たとえば、白熊の夢は東方からがやってくる予告だ、と共通の認識があったという[4]

ユダヤ法典には、エルサレムに12人の職業的夢解釈家がいたことが書かれている[4]

ネイティブアメリカンの一部の部族には、夢を霊的なお告げと捉え、朝起きると家族で見た夢の解釈をし合う習慣がある。

古代ギリシアにおいて夢は神託であり、夢の意味するものはそのままの形で夢に現れているため「解釈を必要としない」(アルテミドロス)と考えられていた[6]

夢占い

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夢占い(あるいは夢判断)では、夢は見た者の将来に対する希望・願望を指すか、これから起きうる危機を知らせる信号と考えられている。また、夢でみた現象がそのまま実現する夢を予知夢と呼び、可能性がある夢を詳細に検討する場合もある。一例として、『沙石集』には、熊野阿闍梨地頭の娘に一目惚れして、会いに行こうとしたが、船上で寝た際、その後の13年間を夢の中で見てしまい、我に返って、修行に戻った話がある。

東洋で古来からの夢占いの解説書として用いられてきたものに真書、偽書などの諸説はあるものの、『周公解夢全書』や『神霊感応夢判断秘蔵書』(伝、安倍晴明著)などがあり、日本での夢占いの分野における参考書的存在や底本として用いられる場合がある。

夢に関する科学

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夢をみるプロセスに関しては様々な科学者が提唱を行っており、オーストリア精神科医 ジークムント・フロイトは夢は無意識の願望が現れたものと考えた[3] 。また、DNA(デオキシリボ核酸)の二重らせん構造の発見で知られるイギリス科学者 フランシス・ハリー・コンプトン・クリックは夢は脳にとって不要な記憶を消去している過程であると考えた[3] 。1953年には急速眼球運動(rapid eye movement、REM)を伴う睡眠フェーズであるレム睡眠が発見され、夢は本格的な科学研究の対象として扱われるようになった[3] 。しかし、レム睡眠の発見後もフロイトやクリックなどの仮説の科学的立証はできておらず、夢には未だに謎が多い[3]

一方で主にノンレム睡眠中に生じやすい脳波のデルタ波がノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えに作用しており、学習や記憶形成に関与していることが明らかになっている[3]

夢の内容を直接読み出す研究も行われている[7] [8]

分析
ヒトの場合、視覚の夢96%、聴覚の夢25%、動く夢19%、味覚の夢2%、触覚に関する夢1%、嗅覚の夢0%という結果になった[9] 。別の調査では、視覚85%、聴覚69%、触覚11%、嗅覚7%であった[10] 。このように圧倒的に視覚的な夢が多いのは、ヒトが視覚に頼る生活をしているためである。そのため、先天性全盲者は視覚ではなく視覚以外の感覚を感じる夢を見る[11] 。嗅覚が発達している大脳皮質を持つ動物の場合は嗅覚の夢を見ている可能性がある[9]

心理学における夢の理解

[編集 ]

深層心理学においては、無意識の働きを意識的に把握するための夢分析という研究分野がある。

夢分析の古典としてはジークムント・フロイトの研究、あるいはカール・ユングの研究が広く知られている。そこでは夢の中の事物は、何かを象徴するものとして位置づけられている。これらは神経症の治療という臨床的立場から発展しており、夢分析は心理的側面からの神経症の治療を目的とした精神分析のための手法の一つである[12]

フロイトは『夢判断』で、人が体験する夢を manifest dream(顕在夢)と呼び、それは無意識的に抑圧された幼児期由来の願望と、この願望と結びついた昼間の体験の残滓からなる夢のlatent thought(潜在思考)が、検閲を受けつつdream work(夢の仕事)によって加工され歪曲されて現れたものだ、とした[13] [14]

ただし、フロイトによる夢分析に限ると、性的な事象に紐付けられた説明があまりに多く、そのまま現代人や日本人に適用するのは無理がある、とする説も多い(例えば、男性器を、果実女性器を、動物が性欲性行為を象徴するなどとされたりした。これには、当時の禁欲的な世相が反映されているとする説や、フロイト自身が抑圧された性的願望を抱いていたために偏った解釈をしているとみる説が多い)。

フロイト学派のエーリヒ・フロムは、象徴というのは人類がかつて使っていた言語だが現代人はそれを忘れてしまっているのであって、夢というのはその象徴という言語で語られる無意識の経験であるとし[4] 、象徴の解釈によりその真の意味を理解することが可能だとする[4] [15]

カール・ユングは、夢は、意識的な洞察よりもすぐれた智慧をあらわす能力があるとし[4] 、夢は基本的に宗教的な現象だとした[4] 。ユングによると、人間の無意識のさらに深い領域には全人類に共有されている集合的無意識があり、古代から継承されたアーキタイプ(元型)が宗教神話・夢といった象徴の形で現れる[4] とされる。

ユング研究家の河合俊雄は夢の「ストーリー性」を重視し、ストーリーの変化は心の変化であり、夢分析で重要視されるとしている。例えば同じテーマの夢を繰り返し見る「反復夢」では、ストーリーが月日の経過とともに変化していくが、「怖い夢」でも何度も反復してみるうちに、恐怖の対象が自分に対して実害がないことが分かり、それを楽しむことができるようにすらなる。こうした変化で心理的な症状も変わってくることがあり、繰り返し見る夢がどう変わっていくか、心理療法における「夢分析」ではこの部分が大きな意味を持つとしている。もう一つのポイントは「象徴性」で、例えば白蛇は普通のよりも象徴性が高く特別な夢だが、スピリチュアルな意味や、癒やしの意味がある可能性がある。また、夢には逆説的な意味があり、例えば自分が死ぬ夢では、実際に死ぬことはなく、むしろ自分が大きく変わる、よい意味の可能性がある。悪夢は一般によい夢であり、発達障害の患者では、楽しい夢しか見ない人は比較的多い。しかし、治療が進むにつれ、怖い夢や、宿題をし忘れる夢などを見始め、しっかりした意識が形成されてくる。すなわちネガティブな夢を見るということは、課題を持ち、解消しようとしていることを意味する。さらには正夢についても言及し、宝くじが当たるなどの大成功する夢を見たら、好機と捉えて行動するのもよいとしている。ただし夢には多少の誤差があり、宝くじが株であったりするという。夢は多義的であり、一義的な解釈をすべきでないとも発言している[16]

現在では夢分析も改良され、広く現代人の実情を考慮した分析が多い。自分で自分の夢分析をするためのガイドブックや事典なども出版されており、何がしらの自己分析・自己発見の役に立つことも多いようである。

神経生理学における夢の理解

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夢の意義

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睡眠中には脳が、過去に見聞きした情報をジャンルごとに整理する。ジャンルは例えば「小学校時代」、「大学時代」、「友達」、「家族」、「恋愛」、「仕事」などに分けられ、ジャンル分けされた記憶の倉庫から引き出したり、まとめたりの作業を脳が睡眠中に行っているが、その過程を脳内で再生している状態が夢だと言われている。いわば、自分だけが見ることのできる、「個人的なドキュメンタリー映画」のようなものである。従って、睡眠環境から取り込まれた刺激以外は、体験したことや実際に目にしたものが断片的に組み合わされ、脳内でストーリー化してゆく。ただし、子供はテレビ絵本漫画などの外部刺激に夢の内容が左右されやすく、実体験以外の映像や想像などの要素でも、それらが組み合わさり夢になることがある。夢の内容は、最近の夢に関する調査の際の頻出語から、高齢者では、「旅行」、「仕事」、「トイレ」、「母」などが多く、大学生では、「友達」、「遊ぶ」、「サークル」、高校生は「友達」、「学校」、「クラス」、「部活動」など、どの年代を通しても生活上、密接に関わっている言葉が多く確認されている。この結果から、自我の確立する高校生以上の年代では、日常の実体験を元により日常に近い内容で夢が構成されているといえる[17]

夢の生成メカニズム

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現代の神経生理学的研究では、「夢というのは、主としてレム睡眠の時に出現するとされる。睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、大脳皮質や(記憶に関係のある)辺縁系の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあるために、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢のストーリーをつくってゆく」と考えられている、と言う[13]

入眠時に図形や模様、人の顔などのビジョンや、音楽や話し声などが不随意に発生する現象がある。これらの不随意な心象現象は「入眠時幻覚」と呼ばれ、厳密には夢とは別のものとして扱われる[18] 。上述のように夢には連続性やストーリー、夢を見る人の視点が備わっているが、入眠時幻覚は概ね感覚的で個人の経験とはかけ離れており、両者の生成プロセスは異なると考えられている。

睡眠時に起こる外的現象

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睡眠時は本来ならば何も感じていないと考えられる大脳が覚醒時と同様な活動状態を示す脳波になる。時にはその活動に刺激されて反射運動がみられる場合がある。この反射運動には、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは寝言)などある。寝言の中にはを歌いだすという報告もある[要出典 ]

反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。フロイトの報告によれば、普段聞きなれているのだが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然、流暢に喋りだすという事例がある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に夢遊病と呼ぶことがある[要出典 ]

夢のメカニズム

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メカニズムについては不明確な部分が多く、研究対象となっている。 例えば、夢は浅い眠りに陥るレム睡眠中に見るとされ、一般的にはノンレム睡眠時は発現されないと考えられていた。しかし、ノンレム睡眠時にも夢を見ると考える研究者も多く、そうした研究も続けられている[19]

夢を見る理由については現在のところ不明である。夢を見るのは生まれる前の段階で視覚野の機能をテストしていたことの名残であって生まれた時には役目を終えているという見方をするエルンスト・ペッペル (英語版)のような神経科学者もいる[20]

夢の知覚

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夢は、人によってさまざまであり、同一の人でも知覚する現象が千差万別である。尿意が夢に反映されやすいのは良く知られており、排泄に関わる夢を見て目が覚めたら、膀胱が限界に近かったという事例は非常にありふれている。夢の知覚には、性別や年齢によって傾向があるといわれる。夢では視覚だけではなく、聴覚触覚味覚嗅覚においても何らかの刺激を感じるといった報告がある。上記の通り、どの感覚においても、人によってさまざまであり、同一の人でも時には感じないこともある[要出典 ]

夢の中での痛覚

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夢の中では痛みを感じないと思われがちだが、夢の中でも痛みを感じることがある。睡眠中に外部から刺激を受けた時や、病気や怪我をしている時などに痛みを感じることがある。また、何の刺激も受けていないにもかかわらず、夢の中で痛みを感じることがある、その場合は過去に体験した痛みから夢の中でも同様に痛みを感じると考えられる[21]

覚醒や意識レベルと夢との関係

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寝ながら見る夢では、その人の普段は抑圧されて意識していない願望などが如実に現れるケースも多いとされる。ただ、それらは誇張されていることも多く、結果的に現実としては不可解な現象で表現されることが多い。

また、普段の生活から興味がある現象について夢を見やすいといわれている。具体的にはに興味がある人は色が付いた夢を見る、などである。

覚醒時に考えていた(悩んでいた)事が影響するケースも多く、考えていたテーマに新しい着想を夢の中より得た事例もある。ブラム・ストーカーは、カニを食べ過ぎて悪夢を見て、これを元に恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』を書き上げている[22] 。この他にも、重要な発見や発明、芸術作品など、夢で得たイメージを元としている事例は多い。

明晰夢

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通常、夢を見ているときには自分で夢を見ていると自覚できないことがほとんどであり、覚醒するまでは夢であることが分からない。これに対し、夢の中でも自覚している現象を明晰夢と呼び、その場合には夢の内容をコントロールすることも可能であると言われる。このため、望むままに夢が変化することも多いため(現実ではないが)願望を叶えることができるとされる[要出典 ]

白昼夢

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白昼夢(白日夢)とも呼ばれる。目覚めていながら夢を見ているかのように現実から離れて何かを考えている状態をいう。空想や妄想と同様、夢を見ている自分を自覚できること、夢の内容を自分でコントロールすることができるという点で、通常の夢とは異なる[要出典 ]

夢に関する文化

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  • 1月1日の夜から2日の朝にかけて見る夢または、2日から3日の朝にかけて見る夢を初夢という。
  • 寝言に返事をしてはいけないという俗信がある。答えてしまうとその人は目を覚まさないといわれている。[要出典 ]
  • 夢日記 - 寝ている時に見た夢を記録した日記

民俗

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ギリシアの医療施設アスクレペイオンでは、夢を見ることが治療の一環であった[23]

仏教では、夢の中で警告などが行われた[24] 。また、古代中国などで占夢として、夢から啓示を受ける試みがなされた[25] [26]

夢魔メア (英語版)など夢に関連する空想上の存在は数多い。

夢からの発見

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夢を主たるテーマにした作品

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文学作品
  • 胡蝶の夢 - 中国の思想家である荘子は、夢の中で蝶となっていた。起きた荘子は、自分が蝶の夢なのか、蝶であったのが夢であったのか考えを巡らせた。
学術

脚注

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注釈

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  1. ^ レム睡眠は急速眼球運動(rapid eye movement、REM)を伴う睡眠フェーズで1953年に初めて報告された[3] 。レム睡眠(及びレム睡眠とノンレム睡眠を操作する作用のある脳波のデルタ波)は哺乳類及び鳥類に固有の現象とされている[3]

出典

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  1. ^ a b デジタル大辞泉【夢】
  2. ^ a b c 広辞苑第五版 p.2729【夢】
  3. ^ a b c d e f g h 夢のスイッチが明らかにする夢を見る理由〜レム睡眠の意義を初めて科学的に証明〜 筑波大学理化学研究所、2020年12月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『宗教学辞典』pp.733-734【夢】
  5. ^ 超自然的存在からのお告げ、という概念に関しては、啓示預言天啓などの項目も参照可
  6. ^ 川嵜 (2005) 112-113頁。
  7. ^ 宏彰, 山根「脳のエンコーディング・デコーディング(Brain Encoding/Decoding)」『知能と情報』第27巻第6号、2015年、202–202頁、doi:10.3156/jsoft.27.6_202_2ISSN 1347-7986NAID 130006250661 
  8. ^ 脳情報デコーディング ― 脳から心を読む技術
  9. ^ a b "動物は夢を見るか?". web2.chubu-gu.ac.jp. 中部学院大学 三上章允. 2022年6月28日閲覧。
  10. ^ "Let me ask you this: 'Why aren't there smells in dreams?'" (英語). The Independent (2014年9月12日). 2022年6月28日閲覧。
  11. ^ 脳科学者だけど質問ある? | Tech Support | WIRED.jp . 2022年6月29日閲覧
  12. ^ 川嵜 (2005) 28-31頁。
  13. ^ a b 『岩波 哲学思想事典』pp.1628
  14. ^ 川嵜 (2005) 42-46頁。
  15. ^ Fromm, The Forgotten Language, 1951
  16. ^ "PRESIDENT Online - 心理学者「"自分が死ぬ夢"を見たら喜んでいい」 ネガティブな夢は、課題感の表れだ PRESIDENT 2019年9月13日号". 2019年12月10日閲覧。
  17. ^ "Yahoo!ニュース - 現代ビジネス「夢をコントロールする方法」は、やっぱり存在します - 東洋大学社会学部社会心理学科教授松田英子先生 7/17(火) 13:00配信". 2018年7月20日閲覧。
  18. ^ オリヴァー・サックス 著、大田直子 訳『見てしまう人々:幻覚の脳科学』早川書房、2014年。ISBN 9784152094964 pp.239-260.
  19. ^ 鈴木 (2005, pp. 199, 203)
  20. ^ エルンスト・ペッペル (1995). "夢のなかの無限の意識". 意識の中の時間. 岩波書店. pp. 151-155 
  21. ^ 岡田斉「夢で体験される痛覚の頻度に関する調査」『日本心理学会大会発表論文集』日本心理学会第76回大会、日本心理学会、2012年、3PMA20-3PMA20、doi:10.4992/pacjpa.76.0_3PMA20NAID 130007963702 
  22. ^ Look and Learn #893, 3 March 1979
  23. ^ 山川廣司「古代ギリシアのエピダウロス巡礼-アスクレピオスの治療祭儀-」(PDF)『四国遍路と世界の巡礼 平成十六年度国際シンポジウムプロシーディングズ』2005年、18-25頁、CRID 1010000781778437394 
  24. ^ "Dreams and their Significance". www.budsas.org. Buddhist Study and Practice Group. 8 February 2022閲覧。
  25. ^ 湯浅邦弘「中国古代の夢と占夢」『島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学』第22巻第2号、島根大学教育学部、1988年12月、77-105頁、CRID 1050564288436364800ISSN 0287-2501NAID 110006934392 
  26. ^ 今場正美「譯注 中国古代の占夢(1)」『立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要= 立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要』第6巻、立命館大學白川靜記念東洋文字文化研究所、2012年7月、65-92頁、CRID 1390853649746082048doi:10.34382/00008823hdl:10367/8823 ISSN 1881-9591NAID 120006366858 
  27. ^ a b "RESEARCH CENTER FOR IDLING BRAIN SCIENCE". www.sugitani.u-toyama.ac.jp. 2023年9月8日閲覧。
  28. ^ Draper, Thomas Waln-Morgan (1900). The Bemis History and Genealogy: Being an Account, in Greater Part, of the Descendants of Joseph Bemis of Watertown, Massachusetts. San Francisco, Cal. [The Stanley-Taylor co., printer]. p. 160. https://archive.org/details/bemishistorygene00drap/page/160/mode/2up  

参考文献

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関連文献

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  • 河東仁 『日本の夢信仰』宗教学から見た日本精神史 玉川大学出版部 ISBN 4472402645
  • 松田英子(2006)「 P-2318 快適夢見睡眠とパーソナリティに関する心理生理学的研究」NAID 110006429261

関連項目

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外部リンク

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