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伊藤千飛がデビューから2戦連続ストップ勝ち 姉の柚姫さんは日本競輪養成所に入所中

スポーツ報知
8回TKO勝利の伊藤千飛(右)。4回に右ストレートを放つ(カメラ・堺 恒志)

だいやまーくバンタム級(53・5キロ以下)8回戦 〇伊藤千飛(TKO8回1分16秒)ラン・コウコウくろまる(21日、東京・後楽園ホール)

「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」の強化育成指定選手である伊藤千飛(せんと)=真正=がセミファイナルでラン・コウコウ(中国)と対戦。8回TKO勝利でデビューから2連続KO勝ちとなった。

最終ラウンドまで倒しきれなかったため、「ラン選手がめっちゃ打たれ強くてこんな感じになってしまった。井上尚弥選手(大橋)に憧れているのでもっと強くなれるよう頑張ります」と世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の名前を出してさらなる進化を誓った。

戦績は19歳の伊藤が2勝(2KO)、28歳のランが3勝8敗2分け。

試合は1回から伊藤ペースとなった。ジャブでリズムを作ると、ボディーから左右の連打で相手をロープ際にくぎ付けにした。2回は大振りのフックで反撃に出たランのパンチを警戒して慎重に試合を進めた。4回にはショートアッパーで何度もアゴを跳ね上げる。5回にはボディーへの連打をヒットさせるが、倒しきるまでにはいかない。

迎えた最終ラウンド。ショートアッパーや左右のフックの連打にレフェリーがついに試合を止め、今まで1度もKO負けのなかったランにストップ勝ちを収めた。

伊藤は4月のデビュー戦でヨーティン・トンカン(タイ)に1回55秒TKO勝利と最高のスタートを切った。プロ2戦目に向け、元WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)と4度スパーリング。8回のスパーリングも行い、初の8回戦に向け準備を整えてきたのが生きた。何よりも「スタミナがすごかった。ジャブからの右ストレートは見えなかった」と元世界王者の全てに驚かされ、大きな刺激を受けたことが大きかった。

「フェイントを学ばせてもらった。いろいろなフェイントを使いたい」。寺地から手の動きなど上半身だけでなく足を含めた全身を駆使したけん制を交えながら戦う大切さを学び、この日、早速実践してみせた。

前日計量後の公式会見では「鉄砲」の異名を持つ28歳のランが「相手は若造なので大人のボクシングで勝ちたい」とニヤリ。挑発された伊藤は「19歳らしい勢いのあるボクシングで鉄砲と呼ばれる相手を倒す」とKO宣言していた通りの圧勝劇となった。

かつて格闘技をしていた姉の柚姫さんが現在、日本競輪養成所に入所中「姉さんが競輪選手目指して頑張っているので自分も頑張りたい」と目標の世界チャンピオンに向け努力を続けていくことを誓った。

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