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今場所で引退の立行司・木村庄之助が号泣会見 「めげる時もありました。拍手で送り出された場所に戻れないと思うと...」

スポーツ報知
会見中、感極まる木村庄之助(カメラ・池内 雅彦)

だいやまーく大相撲秋場所14日目(21日、東京・両国国技館)

今場所限りで定年退職となる立行司・木村庄之助の会見が21日、両国国技館で開かれた。

冒頭、「行司道50年 御皆様方には大変お世話になりました。心から感謝します」と相撲ファンを魅了した張りのある声であいさつ。数々の思い出などを語った。

千秋楽の22日がちょうど65歳の誕生日。「偶然なのか必然なのか、それはわかりません。最後? そういう気持ちはまったくありませんので。相撲は永遠に続くと思っています。それは自分の魂はずっとそこにあるということです」。

50年の行司人生は反省の繰り返しだったという。今年の春場所の千秋楽では庄之助に昇格して初めて差し違え。八角理事長(元横綱・北勝海)に進退伺いを申し出て留意されたことがあった。「厳しい世界でした。その分、温かみがあるからこれまで師匠や若いお相撲さんに支えられたやってこれたのだと思います」。

思い出の一番としては横綱・白鵬(現宮城野親方)が大関・照ノ富士破った21年の名古屋場所の千秋楽を挙げた。「両者の思いが詰まった相撲だったと思います。そこに立たせてもらったことに感謝してます」

最後にここまで頑張ってこられた原動力を聞かれ「めげる時もありましたけど、拍手で送り出された...」と言った後に顔を真っ赤にして号泣。何度も嗚咽(おえつ)を繰り返した後に「そこには帰れないと思うと...」と絞り出して再び号泣。涙で会見を締めくくった。

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