道の駅『大谷海岸』は平成7年にオープンし,隣接するJR東日本大谷海岸駅は日本で一番海水浴場に近く,また,マンボウを飼育している施設もあり,人気の直売所でしたが,平成23年3月11日の東日本大震災により甚大な被害を受けました。その後,様々な支援や職員の頑張りにより仮設店舗で営業を続けていました。
新しい道の駅『大谷海岸』は,「オール気仙沼」をテーマに掲げ,農林水産物直売所は仮設店舗よりも面積で3倍,出荷者も100名から150名に増員し,地元市民・観光客に愛される道の駅になることを目標にしています。
今夏には大谷海水浴場も再開予定であり,三陸道大谷海岸インターチェンジにもほど近いので,皆さんも是非,道の駅『大谷海岸』にお立ち寄りください。
道の駅『大谷海岸』フェイスブック:https://www.facebook.com/ooyakaigan.miyagi5/
<連絡先> 宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
令和3年3月4日(木),栗原文化会館において栗原市との共催により,市内の鳥獣被害対策実施隊や区長等約30名を対象に「令和2年度イノシシ・ツキノワグマ被害対策研修会」を開催しました。講師には,仙台市青葉区にある「合同会社 東北野生動物保護管理センター」で主任研究員を務めている鈴木淳氏を迎え,「イノシシとツキノワグマの生態と地域ぐるみで取り組む被害対策について」講演いただきました。
講演の中では,イノシシやツキノワグマの生態や被害対策のポイントのほか,対策の目指すべきゴールとしては根絶ではなく「人と動物の共生」であること,その上で捕獲・侵入防止・環境整備の各々を組み合わせた総合対策が必要であり,その地域にベストなやり方を地域の皆で話し合って決めていくことが重要であることなど,今後の被害対策を考えていく上で,非常に示唆に富んだ有意義な内容でした。
講演後には質疑応答が行われましたが,生態に関するもの,被害対策に関するもの,捕獲に関するものなど,多岐にわたる質問が次々となされ,今後の被害対策に活かそうとする意欲が感じられると同時に,いかに鳥獣被害に苦慮しているか,改めて認識しました。
鳥獣被害対策については,中山間地域農業の活性化を図っていく上で不可欠となりますので,今後も研修会などを通じて,有効な対策が図られるよう支援してまいります。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL 0229-91-0727 FAX 0229-23-0910
丸森町では「蜂屋柿」を使った干柿や樽柿などのかきの加工が盛んに行われており,県内一の産地となっています。しかし,近年は原料となるかきに炭そ病が発生するようになり,原料柿の生産に大きな影響を与えています。
そこで,令和3年2月26日に丸森町舘矢間まちづくりセンターを会場に宮城県病害虫防除所職員を講師に迎え,「かきの病害と農薬の使い方」と題し,研修会が開催されました。最初に農薬の安全・適正使用について話があり,続いて,かきの主要病害である炭そ病や落葉病の対策について説明がありました。
普及センターからは,土壌分析による施肥の重要性や堆肥を施用する場合の注意点など,かき園の土壌管理について情報提供しました。出席者からは,大変勉強になる良い研修会だったとの声がありました
丸森町は,干柿を町の特産品として支援しており,今後も原料柿の品質向上による丸森町干柿の一層のブランド化が期待されます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
石巻地方では令和元年度末時点で約8,000頭のニホンジカが生息しており,生息数の増加に伴い牡鹿半島から内陸部へと分布が拡大しています。石巻市のシカによる農作物被害は令和元年で約1,840万円となっており,牡鹿半島の採草地でも大きな被害が出ています。
猟銃やくくりわなによって毎年約2,000頭が捕獲されていますが,生息数の減少には至っていません。捕獲従事者の高齢化や担い手不足も課題となっています。
そこで,新たな取組みとして,大型の囲いわなを設置し効率的な捕獲を試みます。今回設置した大型囲いわなは,周囲が約340m,高さは約2mあり,餌付けをして多くのシカをわなの中に誘引し,タイマーを使った自動開閉装置で扉を閉めて捕獲する仕組みです。
この日は同協議会から約20人が集まり,等間隔に支柱を立て,そこにステンレス入りのネットを張って敷地を囲みました。この囲いわなの有効性について,今後確認していく予定です。
普及センターでは集落での農作物被害対策についても支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999
会議の後段では,新規就農者の確保対策をテーマとして,意見交換の時間を設けました。関係機関の取組方針に続き,新規就農する際に障害となりやすい事柄や,それらを解決するための支援策など,幅広いご意見,提案をいただくことができました。今後の普及センター活動に役立てていきたいと思います。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
クローバーを餌にしたうに養殖技術は,宮城大学と九州大学が研究・特許出願中の技術であるため,今回の活動においては,当事務所と宮城大学で共同研究契約を結びました。宮城大学の先生から技術的な助言を受け,また,地元の水産業者と農家に協力をもらい養殖試験やクローバー栽培を行っています。
令和3年1月27日には,事務所の関係部である水産漁港部・農業農村整備部・農業振興部で養殖試験の現場やクローバー畑を見学し,今後の活動等について検討しました。気仙沼地域の海・山・里が結びついた産業振興につながるよう,今後も活動を継続していく予定です。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
令和3年2月3日(水)に加美町のやくらい文化センターにおいて,加美町,JA加美よつば,北部地方振興事務所の共催で小瀬菜大根生産拡大セミナーを開催しました。
セミナーには,小瀬菜大根生産者,農産物直売所,農産加工者,飲食店,農業高校,関係機関から約30人が参加し,小瀬菜大根の生産拡大に向けた講義と農業高校における活動報告を行いました。
講義では,東北大講師の佐々木寿さんより,「小瀬菜大根は貴重な食の文化遺産」をテーマに小瀬菜大根の魅力と価値について話していただきました。また,加美農業高校の生徒から,プロジェクト活動として取り組んだハウス栽培や調理方法の検討について報告していただきました。
令和2年10月の小瀬菜大根利用拡大セミナーで新たな利用方法の提案等を行ったことで利用拡大の機運が徐々に高まりました。さらに,今回のセミナーを契機として生産,流通,加工,販売,消費等が相互に連携し,小瀬菜大根の生産拡大に繋がっていくことが期待されます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910
仙南地域では機械化体系による加工・業務用たまねぎの生産拡大に取り組んでいます。
既に定植されている一般的な秋まき栽培に加えて,当地域では11〜12月には種を行う晩秋まき栽培,1月に播種を行う春まき栽培に取り組んでおり,現在ビニールハウスの中で育苗が行われています。
1月27日(水)にJA,農業・園芸総合研究所露地野菜チーム,普及センターの職員が現在育苗中のほ場7カ所を巡回して現在の生育状況を確認し,今後の管理について指導を行いました。
育苗中の苗は3月上〜下旬に定植を行う計画で今年は5.8ha程度の作付けが見込まれています。安定した収量確保と今後の作付け拡大が期待されます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
宮城県仙南地域では,蔵王町,七ヶ宿町,村田町,川崎町で醸造用ぶどうの栽培が行われています。しかし,栽培経験が浅く,栽培技術の習得が課題となっていることから,1月19日に,村田町の醸造用ぶどうほ場で,せん定講習会を開催しました。
当日は,農業・園芸総合研究所花き・果樹部の職員を講師に,栽培者5人が参加し,醸造用ぶどうの樹形の作り方やせん定方法を学び,さっそく,自分の園地のせん定に取りかかろうと話していました。
会場となった醸造用ぶどうは,定植3年目を迎えていることから初めての収穫が期待されています。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
令和3年1月26日に令和2年度「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰の表彰式が仙台国際センターで行われ,大崎市岩出山の「よっちゃん農場」が受賞されました。
この賞の表彰部門は「地産地消部門」と「ブランド化部門」からなり,それぞれの分野で指導的,模範的活動を実践している方々の功績をたたえ広く紹介するものです。よっちゃん農場は農薬不使用で栽培した唐辛子を使った発酵調味料「よっちゃんなんばん」の販売を軸として,地域内の農林産物を使ったお弁当の受注販売や直売イベントの主催など,中山間地域の魅力を発信する取組が高く評価され,「地産地消部門」の大賞を受賞されました。このほか県内の2つの事業者が受賞し,「食材王国みやぎ」推進の趣旨に賛同する生産・製造・小売・流通・外食関係者等に向けて広くPRしました。
これまでの功績に深く敬意を表するとともに,今後も農業経営の発展,地域のみならず県内農業の活性化に向けて活躍されるよう,普及センターでは地産地消に取り組む農業者を支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910
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