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更新日:2021年7月5日
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南米原産の外来生物であり,日本では和歌山県で1930年代に発見されました。
本県への侵入時期は不明ですが,県内各地で生育が確認されています。
公園,路傍,空き地,芝生などの明るい場所に生育し,草丈は5〜10cmで地面をはうように生えます。
一般的に秋頃に芽を出し(発芽),4〜5月頃に花を咲かせ(開花),5〜6月頃に実を結びます(結実)。
果実には2mmほどのトゲがあり,このトゲが肌などに刺さりケガなどをするおそれがあります。
[画像:メリケントキンソウ1][画像:メリケントキンソウ2]
(写真提供/環境省屋久島自然保護官事務所)
メリケントキンソウは一年生植物(発芽してから1年以内に,開花・結実し種子を残して枯れてしまう植物)のため,結実すると植物は枯れてしまいます。
このことから,駆除の時期としては,開花時期前が効果的であると思われます。
駆除方法については,時期や繁殖の密度等により、手での抜き取り、刈り払いのほか、可能な場所では薬剤(芝生内で生育しているところでは,芝生を枯らさない選択性のあるものを使用)による駆除が考えられます。
トゲを出す5〜6月頃は特に危険な時期ですので,芝生や草むらでは,直接座らない,手をつかない,裸足で歩かない,など注意が必要です。
生育地を歩くと靴底にトゲが刺さることがあり,その状態のまま移動することは非意図的に生育地を拡大させることにつながります。
生育地へ立ち入った際には、靴底に種子が刺さっていないかチェックするなど,生育地拡大防止に御協力ください。
(写真提供/環境省屋久島自然保護官事務所)
駆除については、抜き取りや除草剤(グリホサート系の薬剤は安全で効果的)が有効とされています。適期は、結実前の11月中旬頃から12月、種子が成熟する前の2月中旬から4月上旬頃の年2回の実施が推奨されています。また、刈り払い機による駆除は、種子を拡散させ、また、残った節からも発芽して成長しますので注意が必要です。
上記マニュアルは,鹿児島県外来動植物対策推進員の窪健一氏が作成されたものです。県内全域に普及啓発するため,参考資料としてご提供いただいております。
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