「英語」(中学校教諭一種及び高等学校教諭一種)の教員免許状が取得できる宮崎公立大学では、「教職支援室」を設置し、教員採用選考試験対策に力を入れ、毎年県内外に教員を輩出しています。また、教育実習以外にも数多くの学校現場での体験の機会を提供しています。
「教職特別講座」では、教員採用選考試験に関する演習を、多面的・多角的に行います。誠実さに裏打ちされた姿勢を有する受講者が、試験合格に向けて自己啓発を図りながら、教員になるための基本的な知識や技能等を習得するとともに、教員としての資質・能力を高めることを目的としています。
「教職特別講座」では、約1年にわたり、一次試験対策「教職教養、専門教養」、二次試験対策「個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業、グループワーク、小論文」などの演習を行っています。
この「教職特別講座」を進めていく中で、毎年実感することは、教員採用選考試験に合格するためだけに行っているのではないということです。もちろん、合格することも目的であることは間違いありませんが、それ以上に大切にしていることは、合否に関係なく、学生の皆さんが自分たちの力で、大切なものを育てる機会になっているということです。「教職特別講座」をほとんど休むことなく、熱心に取り組む学生の皆さんが多くいることは、私にとって何よりの喜びです。毎年、「この人たちのために、できる限りのことを支援したい。」という気持ちになります。
それでは、学生の皆さんが育てる、大切なものとは何なのでしょうか。それは、人としての内面的な資質(誠実さ、協調性、コミュニケーション力、学び続ける姿勢など)」や、教員としての専門性の基礎(児童生徒理解への意欲、授業力向上への熱意など)」です。教職教養の演習から始まり、専門教養、面接、集団討論、模擬授業、小論などの演習に至るプロセスの中で、それらが培われていると強く感じます。もしかすると、「教職特別講座」に参加しなくても、教員採用選考試験に合格する人がいるかもしれません。しかし、「教職特別講座」に真摯に取り組む皆さんは、これからの教職人生において、必ず自己の資質・能力を更に向上させ、自己実現を果たしていくと考えます。
小さい頃からの夢だった教師に、来年からなることができると思うと、すごく嬉しいです。特別講座を受ける前の私は、合格することが"ゴール"だと思っていました。しかし、今の私は違います。ここからが"スタート"だという気持ちです。こんなふうに私を変えてくれた、成長させてくれた特別講座には感謝しかありません。もちろん現場に出たら、大変なこともあると思うので、不安な気持ちも少しはありますが、それ以上に楽しみなことが沢山あります。先輩の先生方に助けてもらいながら、子どもたちと一緒に成長していけたらいいなと思います。4月に向けて少しずつ準備をしていきたいです。本当にありがとうございました。
「教職特別講座」における演習内容は、教育法規から専門教養、さらには教員採用試験における書類作成支援や実践演習に至るまで、幅広く行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
教職支援室では、教員を目指す上で不可欠な、学校現場での体験活動の機会を提供しています。具体的な時期、学校は下記のとおりです。
教職支援室より月1回、教員採用選考試験に関する情報や選考試験に向けて頑張っている学生・既卒者の様子をお知らせしています。詳しくはこちらをご覧ください。