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教育の特色・教育課程

教育の特色

特色1 専門分野のバランスの良い学修

国際文化学科の専門分野は、「言語・文化」、「メディア・コミュニケーション」、「国際政治経済」の3専攻から構成されており、3専攻のうち1専攻を体系的に学ぶことで専門性を高めると同時に、他の2専攻も横断的に学修することで、国際的視野を広げ、幅広い知識を修得します。
「主体的学び」を実践し、学生間、学生教員間の創造的な共同空間が演習(ゼミ)です。特に専門演習では、学生一人ひとりが自分で設定した専門分野の1テーマを主体的に研究し、集大成としての卒業論文を作成し発表します。確かな専門性の修得に向け、少人数ゼミの中で教員が懇切丁寧に指導していきます。
演習の中で、人間文化の現代的課題を探求する能力とともに、問題解決能力や論理的思考力、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が磨かれ、「幅広い知識と確かな専門性」が修得できます。

特色2 専門知識と実践的スキルのバランス

「教養あるグローバル人材」となるために、多様な専門知識と高い専門性の修得を目指すだけではなく、語学力やICT(情報通信技術)等の実践的なスキルもバランスよく身につけられるよう、「グローバル人材養成プログラム」があります。
語学のコミュニケーション・スキルの修得に向けては、高い英語運用能力を習得する充実したプログラム、そして中国語と韓国語の運用能力を獲得するためのプログラムがあります。また、 「異文化実習プログラム」によって海外での生活を体験しながら語学を学ぶと共に、異文化対応力が磨かれます。
また、コンピュータの操作スキルにとどまらない情報収集スキルやプレゼンテーションスキル等、実社会で求められる実践的なスキルを獲得するためのプログラムがあります。

特色3 専門的教育と教養教育のバランス

専門にとらわれずに、現代の社会生活を実り豊かに過ごすための教養教育が不可欠です。人文、社会、自然、そしてスポーツ健康といった各分野の幅広い教養を身につけ、さらに主体的な進路選択を考えるための充実したキャリア教育があります。

教育課程

[画像:教育課程 イメージ]

宮崎公立大学人文学部国際文化学科の教育課程は、人材育成目標である「教養あるグローバル人材」を養成し、教育目標とディプロマ・ポリシーを達成するために、カリキュラム・ポリシーに基づき、専門課程と教養課程によって構成されています。専門課程は、言語・文化、メディア・コミュニケーション、国際政治経済の3専攻からなり、教養課程は、グローバル人材養成プログラムと現代教養科目群から構成されています。

専門課程

[×ばつ「講義」と「演習」]

専門課程は、「言語・文化」、「メディア・コミュニケーション」、「国際政治経済」の3専攻の1つを体系的に、他の2つの専攻を横断的に学修していくために、講義科目と演習科目があります。

講義科目

1年次と2年次に開講される専門基礎科目は、国際文化の基礎的な理解と基幹への導入として必修科目として配置されており、所定の10科目を単位修得しないと卒業できません。
2年次から3年次に開講される基幹科目は、各専攻のディシプリン(各学問領域の原理原則)や各専攻の主要な内容について講義がなされ、専門知識を修得することを目的にしています。主専攻から10科目、他の2専攻から5科目ずつ単位修得しなければなりません。
展開科目は、3年次に開講され、基幹の学修を深めるために、教員と学生が双方向の対話をしながら、学生が主体的能動的に学ぶアクティブ・ラーニングを行うもの(「講義演習」方式)として配置されています 。課題文献を事前に読む予習を前提に授業が展開され、毎回の宿題が出され、定期的にレポートが課されます。「講義演習」によって、専門知識を確かなものにするだけではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力が磨かれます。
主専攻からの2科目が選択必修となり、そのうち1つは自分の専門演習の担当教員の科目でなければなりません。他の2専攻からそれぞれ1科目ずつ単位を修得する選択必修となります。

演習科目

「主体的学び」を行うリベラル・アーツ教育の神髄といってもよい演習科目は、 1年次の「基礎演習A・B」、2年次の「基幹演習A・B」、3年次から4年次の「専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」と、1年次から4年次まで一貫して必修科目として開講されます。
1年次の「基礎演習A・B」は、大学の勉学に必要なアカデミック・スキルの修得を目指しています。キャンパス・ライフへの適応に配慮しながら、問題意識の明確化、資料の収集と選択、文章の要約、論文等のレジュメ(要旨のまとめ)の作成、発表と合評などのアカデミック・スキルの修得に始まり、年度末には、専門基礎に関わる本の熟読と書評の作成、発表、合評を行います。
2年次の「基幹演習A・B」は、グループワークを通じてグローバル化する地域の課題を発見し、それを地域に返す実践的な演習です。それぞれ発表会を開催します。
3年次から4年次の2年間にわたって「専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」が開講されます。そこでは、同じ教員のもとで、専門分野の専門知識や方法の修得、専門分野の研究テーマの発見とその探究、そして最終的な卒業論文の作成と発表などを行います。特に4年次には、学生時代の集大成となる最も重要な卒業論文を作成します。

教養課程

[×ばつ幅広い教養]

グローバル人材養成プログラム

グローバル人材養成プログラムには、スキルアップのための実践的なプログラムとして、「英語教育プログラム」、「東アジア言語教育プログラム」(中国語、韓国語)、「異文化実習プログラム」、「情報教育プログラム」があります。

  • 英語教育プログラムは、コミュニケーション・スキルとしての高度な英語能力の修得を目的に開講されるプログラム科目で、必修科目では、四技能(聞く、話す、読む、書く)のバランスのとれた運用能力の育成とTOEICのスコアアップを目指して設計がなされており、一部科目では習熟度に合わせたクラスが開講されます。また、専門演習として英語関連ゼミを選択している人を対象とした、選択科目の上級レベルコースも設置しています。
  • 東アジア言語教育プログラムは、一年次において「東アジア言語」のうち、中国語か韓国語を「選択必修」で学びます。(平成30年度以降入学生は、「選択科目」として学ぶことができます。)中国語・韓国語ともにコミュニケーション力の獲得を目標として、「聞く」「話す」力の養成に重点を置き、6段階にわたって開講します。
  • 異文化実習プログラムは、海外の学術交流協定校等における語学研修と現地での異文化体験を含むプログラムです。異文化実習によって外国語によるコミュニケーション能力と異文化対応力がはぐくまれることを目的としています。国際交流ページ内の「短期研修派遣」に該当します。
  • 情報教育プログラムは、「情報処理演習」と「情報応用スキル」からなります。
    「情報処理演習」では、Microsoft社のWord、Excel、PowerPointの基本的な使い方を実践的に習得します。「情報応用スキル」では、ゼミ等の研究活動において研究成果のアウトプットのための技術の修得を目指します。

現代教養科目群

「教養あるグローバル人材」になるためには、語学力、情報処理能力、そして専門知識をもっているだけではなく、現代の社会生活を実り豊かに過ごすための教養も必要です。現代教養科目群では、現代教養講座、人文学分野、社会科学分野、自然科学分野、スポーツ健康分野、キャリア分野といった各分野の幅広い教養を身につけるための科目を設けています。

  • 「現代教養講座」では、リベラル・アーツ教育を実践する本学で学ぶ意義や学生生活の有意義な過ごし方について理解を促すための科目です。
  • 人文学分野では、日本語の豊かな表現者として、意欲的、創造的に関わることをめざす「日本語表現法」、フランス事情をまじえながらフランス語会話を学ぶ「教養フランス語」、芸術の素養を養うことで日常生活をより豊かなものにするための「芸術と生活」を開講します。
  • 社会科学分野には、日本国の基本法である「日本国憲法入門」、ニュースを読み解くことができるようになるための「時事問題ガイド」、子どもの親となるために必要な知識を提供する「子育てと福祉」を開講します。
  • 自然科学分野には、温暖化やエネルギー不足など深刻な問題を知るための「環境とエネルギー」、自然科学的発想を理解するための「自然科学入門」、東日本大震災後の関心が高まった地震や津波への対応策を学ぶ「自然災害と防災・減災」が開講されます。「自然災害と防災・減災」を履修し所定の手続きを行うと、「防災士」の資格を取得することができます。
  • スポーツ健康分野には、「スポーツ・健康科学概論」、「スポーツ・健康科学実習」「生涯スポーツ実践」といった科目が配置されています。スポーツで重要視されるマナー、ルール順守の精神を学び、社会人としての自覚を促し、他者との関わり合いをうまくつくりあげていく等スポーツの特性を適切に運用できるようにします。
  • キャリア教育分野は、必修科目「キャリア設計」を通じて、学生一人一人が自分自身を良く知り、自らの進路を、長期的な視点で主体的に選択できるように支援します。また、「ボランティア論(実習を含む)」「プロジェクト・インターンシップ」といった実習を含む科目を設置している他、「社会人実践教養」「労働法入門」「実践ビジネス教育」等の科目では、社会で必要な実践力を養成します。

科目ナンバリング

[画像:科目ナンバリング イメージ]

科目ナンバリング制は、各科目に学修段階や順序を示す番号(ナンバー)を付けることで体系的な履修を促す制度です。従って、科目ナンバリング制のもとでは、指定された科目を事前に単位修得していないと履修が制限されることになります。
専門課程の科目とグローバル人材養成プログラムの科目は、ナンバリングによる履修制限の対象となる科目です。ローマ数字の付いた科目は、Ⅰを単位修得しないとⅡを履修できません。ただし、ローマ字AやBの付いた同じ名称の科目は、Aの付いた科目の単位修得ができなくともBの科目を履修できます。
例えば、「国際関係論」(科目ナンバー:IPE1101)を例にして説明します。
IPE1101のIPEは国際政治経済(International Political Economy)専攻の頭文字です。1101の千番台の1は1年次開講を意味します。2000番台は2年次開講、3000番台は3年次開講、4000番台は4年次開講です。
1101の百番台の100は専門基礎科目であることを指します。要するに、100番台が専門基礎科目、200番台は基幹科目、300番台は展開科目です。
1101の下2桁の01は通し番号です。

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