縄文の丘

昨日(19日)、小・中学校では二学期の始業式、あいにくの雨降りの中、居間のガラス越しに登校する子供たちの姿を見ることができました。北海道は・・、もう、すっかり秋です。
先週(14日)、好天に誘われて亀田半島の太平洋(噴火湾)沿岸にある縄文遺跡を巡ってきました。海沿いの国道から標高差40mほどの急坂を登った海岸段丘上に大船(おおふね)遺跡があります。そこには土器など遺跡の出土品を展示する埋蔵文化財展示館、その隣には「縄文のにわ」と称する集落跡(竪穴建物跡、盛土遺構、復元建物等)があり、自由に見学することができます。眼下には遥か青い海が広がり、背後には広葉樹を主体とした豊かな森が茂っている、そう、ここは縄文の丘なのです。
大船遺跡から海沿いの国道に戻り5kmほど走った国道バイパス沿いの段丘上、垣ノ島遺跡の隣接地には函館市の縄文文化交流センターがあります。このセンターは道の駅と一体となった博物館施設で、各種の遺物のほか北海道唯一の国宝「中空土偶」が展示されていることで知られています。大船遺跡の静寂さとは対照的に、夏休み中とあって交流センターは大勢の家族連れで賑わっていました(夏休みの自由研究のテーマに「縄文」を選んでいる子が多いみたいでした)。
北海道(噴火湾沿いのこれら遺跡も含む)と北東北(青森・秋田・岩手の3県)の 縄文遺跡群 は世界遺産登録を目指しています。約1万年にわたる持続可能な社会を形成した日本列島固有の先史文化、その価値が世界に認められる日が必ず来ることを期待したいですね。「かっくう」(中空土偶の愛称)も応援しているよ!
大船遺跡 中空土偶

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