胸部には肺、心臓、大血管などの呼吸循環器系の主要臓器がひしめいています。見た目は大丈夫そうでも慎重な対処と経過観察を。
呼吸困難やショック状態にあるときは、肋骨骨折、血気胸(肺の損傷で胸腔に空気や血液がたまる)、緊張性気胸(肺の損傷部位が閉塞して重篤な呼吸循環不全に)、心タンポナーデ(心臓を被う心膜腔に血液がたまる。外科的処置が必要)などの重傷も疑われます。
目立った外傷がなくても、腹部内で胃・腸・肝臓・膵臓・脾臓などが損傷・破裂している可能性があります。
腹部の打った場所や症状の経過をよく観察して医師に報告を。