急病・急な症状(一般)-意識障害

判断

大声で呼びかけ・肩などを叩く
●くろまる無反応(昏睡)
●くろまる刺激に反応(半昏睡)
●くろまる返事あり(意識混濁): 右矢印手分けして119番通報と応急手当を

応急手当

反応なし(昏睡)の場合は、大声で叫び周囲の人を集め、119番通報やAEDの用意を手分けして行う。
傷病者の胸と腹部の動き(呼吸により上がったり下がったりするか)を10秒以内で集中的に観察。
普段通りの呼吸があれば、気道確保を行い、必要であれば回復体位(※(注記)ページ下部のメモ参照)にし、救急隊の到着まで毛布などで保温。普段通りの呼吸がなければ、心肺蘇生を開始。(※(注記)【救急蘇生法】参照)。

解説イラスト001

気道確保(頭部後屈あご先挙上法)
傷病者を仰向けに寝かせ、顔を横から見る位置にひざまずく右矢印向かって頭側の手で傷病者の額を押さえ、もう一方の手の指先をあごの先端(骨のある硬い部分)にあてる右矢印あごの下の軟らかい部分を指で圧迫しないよう注意しながら、あご先を持ち上げ、顔がのけぞるような姿勢にする。

解説イラスト003

倒れている傷病者の体位と安静

▼判断

反応はないが普段どおりの息をしている
おう吐や吐血がみられる
救助者が1人でやむを得ず傷病者のそばを離れるときなど

回復体位解説イラスト

▼方法

肩と腰を支えて傷病者を横向きにする。
下側の腕を前に伸ばし、上側の腕を曲げて、その手の甲に顔を乗せる。
下あごを前に出して気道を確保。口元は床面に向ける。
姿勢安定のため、上側のひざを約90度に曲げる。
※(注記)長時間の同じ回復体位は避けること。

▼判断

自動車にはねられた
高所から落ちた
胸より上に大きなケガをしている
右矢印首の骨(頸椎)損傷の可能性あり

首の安静解説イラスト

▼方法

寝かせたまま、傷病者の頭を両側から手で包み込むように支える。
頭を引っ張ったり、動かしたりせず、そのままの姿勢を保持して救急隊の到着を待つ。

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