独鈷杵および五鈷杵/滋賀県立琵琶湖文化館 The Museum of Shiga Prefecture,Biwako-Bunkakan

琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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近江の文化財

独鈷杵および五鈷杵 各1口 滋賀県指定有形文化財 鎌倉時代
(とっこしょ および ごこしょ)
栗東市 金勝寺所蔵 法量 [独鈷杵] 長:17.9cm
[五鈷杵] 長:18.5cm

金剛杵(こんごうしょ)は、もとは古代インドの武器に起源があり、密教では煩悩(ぼんのう)を打ち砕く象徴として用いられます。金勝寺には、一具(いちぐ:ひとそろい)と思われる独鈷杵(とっこしょ)と五鈷杵(ごこしょ)が伝わっています。把(つか)は太めで中央に総髪・巻髪の鬼面を4箇めぐらし、その左右は連珠文帯で束ねた八葉蓮弁で飾っています。独鈷杵・五鈷杵の鈷(こ)部はいずれも匙面(さじめん)をとらず、五鈷杵の中鈷は根元に節を作り、脇鈷は穏やかな逆刺(さかし)を付けています。総体に重厚で肉厚気味に作られており、鎌倉時代に制作された特徴を示す品です。

( 田澤 梓 )






【 独鈷杵 】

【 五鈷杵 】

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