高橋美江 絵地図師・散歩屋 わたし的目線


バックナンバー
vol.07
今月の写真
三寒四温、春の予感。ところで、先日、ポップコーンを作った。フライパンのガラス越しの蓋からパンパンとはじける様子を見つめ、ポップコーンの花の満開を待った。スピード感は違うけど、満開はいいもんだ。(梅=東京都・旧古河庭園)
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このひと月ほど長野・小布施の農村部に毎週のように通い、取材の詰めをしてきた。かと思えば「舞踏ツアー」で白塗りの男衆のコンテンポラった踊りを観たり、銀座や月島・佃島を徘徊したりと、硬軟入り交じったフィールド三昧。いや〜、全て面白い! 特に今、興味があるのが写真...。



特集 写真で遊ぶ カメラ...まちをおもしろがる道具

若い頃から写真を撮るのは好きだったが、デザインやイラストの仕事をするようになってからは、資料としての写真をよく撮っていた。まち歩きをするようになってからは、訪れた先々のまちの表情をカメラに収めることは勿論だが、そこで発見した奇妙なモノや興味深いモノを撮ることが多くなった。まちをおもしろがる道具としてのカメラだ。


特集 写真で遊ぶ 瞬間芸アート

いくつかの段階を経て写真と向き合うことが多くなってきているが、芸術新聞社のこのページに登場するようになってからは、別な側面での写真との対峙がスタートした。それは「アート」。まちを歩いていると、時々ハッとする一瞬のまちの表情に出会うことがある。アートは、美術館や博物館にあるだけじゃない、何気ない町並みの中にアートが潜んでいることに気づく。このブログのバックナンバーの「気になる風景」でも、いくつかをご紹介してきた。
民俗学の「ハレ」(晴れやかな非日常、晴れ舞台的なもの)と「ケ」(日常)を例えて、絵地図や散歩における「ケ」の発見を推奨しているが、「ケ」の中に無限のアートの可能性を感じずにはいられない。


エイリアンの卵のひとつひとつを拡大して見て下さい。さらに...

農村部、下町・山の手、港や町工場のある町なんて面白いものがたくさんあるね。外だけじゃない、家の中にも見落としがちな美しいもの...瞬間芸アートがいくつも発見できる。それを発見するコツは、あなたの脳みその柔らかさとハートのセンス。さあ、書を捨て...じゃない、先入観や固定概念を捨て、まちに出ましょう〜。




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ここからはギャラリー。
以下にご紹介する写真は、とある結婚式を撮ったもの。ピンぼけあり、薄暗いのあり、画面が欠けたのありの写真ばかりだが、よ〜く見てご覧。被写体に寄って表情をうまく捉えているでしょ。奇抜なアングルは、形骸化した結婚式の写真に一石を投じるように大胆で、意外性がある。そして、それぞれの写真にストーリー性もある。最後の写真なんて、鳥肌モンだよね。プロのカメラマンだって撮れない絵だ。撮り手のセンスに脱帽。
撮り手とは...当時三歳児。







プロフィール

高橋美江(絵地図師・散歩屋)


1953年生まれ。東京都出身。生粋の江戸っ子。武蔵野美術大学卒業。高橋デザイン室主宰。東京観光専門学校・儀礼デザイン講師。グラフィックデザイナー、イラストレーターの枠を超え、行政や企業のイベント、商品企画をも手がける異色派。絵地図師として、全国200ヶ所以上の絵地図を制作、その取材で得た経験をもとに、NHK文化センターでまち歩きの講座を3クラス持つ散歩屋でもある。専門は、まちの「ハレ」と「ケ」を見つめる『お散歩民俗学』。

公式サイト: 美江さんサイト http://www.miesan.jp/


【TV出演情報】
NHK 総合「こんにちは いっと6 けん」11:05AM〜
美江さんの『とっておき東京便』美江さんの散歩コーナー
(注記)3月の放送日は18日(水)、「根府川」。海、山、そして新種の柑橘・湘南ゴールドなどの予定です。
http://www.nhk.or.jp/shutoken/6ken/

【まち歩き講座】
NHK文化センター青山教室、横浜ランドマーク教室で講座を開催しています。
くろまる青山教室「人・まち・味の出会い旅」
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_442724.html
くろまる横浜教室
「東京下町小さな旅-1」
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_440651.html
「東京下町小さな旅-2」
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_440650.html





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