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画像:イントロ]
みなさん初めまして。新しくこのページにデブ...いや、デビューしました高橋美江です。主には絵地図を描くイラストレーターで、まち歩きでの専門は「お散歩民俗学」。お散歩民俗学って何かって? そのうち説明しますのでご心配なく。そんな私があちこちで拾ったモノをこのコーナーで紹介したいと思います。もちろん、描いた絵地図など作品もご紹介しますネ。
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画像:新作絵地図 新橋] ということで、まずは近作の絵地図、「港区商店街案内シリーズ」の第一弾、新橋エリアの絵地図を紹介します。
この地図は、畳んだときは手のひらに入るほどの手帳サイズですが、開くと大きくA2くらいになる便利な代物で、題して「ミウラ折り」。宇宙構造工学が専門の東大名誉教授・三浦公亮さんが考案した地図の折り方です。ポイントはパッと開く!こと。便利なはずです、特許でございます。大道芸の「アさて...さては南京玉すだれ〜♪」のように一瞬に開いて閉じるのがミソ。シリーズ五冊の地図すべてをこの様式で作ります。
ところで商店街って普通は通りを示しますが、この新橋には、通りの左右が別々の商店街だったりと複雑な所もあります。そして、SL広場に面して立つ、サラリーマン御用達のニュー新橋ビル。建物に入れば、見ているだけでも飽きないさまざまな業種が並び、再開発で出現したオシャレなビルとは別な意味で興味津々。しかも各階ごとに商店会がある珍しいビルなんです。もともと戦後の闇市からスタートしたまちなので、商店街の有り様も新橋らしいのかもしれません。
新橋絵地図とその表紙
「港区商店街案内シリーズ」
・2/東京タワーエリア
(芝・三田・東麻布)
・3/白金・高輪
・4/ベイエリア(芝浦・港南・お台場)
・5/赤坂(青山・六本木・麻布)
11月頭には全て揃う予定です。
※(注記)新橋地図のプレゼントあり!
文末参照。
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画像:新橋TV取材]
先日、この新橋をテレビ番組でロケしました。(NHK総合「こんにちは いっと6けん」)そこでの話をちょいとしましょう。
新橋というと、皆さん目に浮かぶのがSLとサラリーマン。テレビの街頭インタビューでも欠かせない新橋の顔です。「どうして新橋にSLがあるのか」はご存知ですよね? ♪汽笛一声新橋を〜と歌にまでなった鉄道発祥(明治5年)の地なんですが、皆さん、その汽笛一声を聞いたことあります? 実は、1日に3回、あのSLはポッポーと軽やかな汽笛を鳴らしているんですね。ウソだと思ったら、12時、3時、6時にSLのそばにいらして下さい。...と、意外に気づかないまちの表情を拾ってまとめるのが、番組のコーナーの「とっておき東京便」。
今回も高架下の氷屋さんやユニークな和菓子屋さん、オーダーメードのYシャツ屋さんなどを紹介。そして、最後に収録したのが焼き鳥屋さん。写真からいい雰囲気が伝わってくるでしょ〜。ここでのシーンを撮りつつスタッフとは流れ解散で、そのまま私はしばらくこの店で飲んでいました。よく、人気の飲食店のことを「うまい、安い、早い」の3拍子揃った店と言い、テレビや雑誌でも特集を組んだりしています。日頃、この3要素だけではないよなぁ〜と感じていましたが、この店の大将・土方さんとお客さんたちを見ていて、何となくそれが見えてきました。来年には50周年を迎えるこの店。30周年の時にはお客さんの有志が作った冊子があり、大将の人気のほどが伺えます。この店がどこにあるか知りたいって? いいえ、教えません。小さい時に遊んだ秘密基地のような、新橋のソレですから...。
まちを歩いているとたくさんの疑問がうまれ、同時にそれを解決してくれるのもまちです。あまりしゃべると野暮なので、ここらで新橋を退散しましょう。
お散歩途中で私がよく見つけるのがモダン・アート。絵は美術館やギャラリーの中だけにあるんじゃないんですね。都会でも田舎でも、人の匂いのする所にはたくさんのモダン・アートがあります。皆さんも、目線を変えて見慣れた風景をご覧になれば、いくつものモダン・アートを発見することができますよ。
二重人格風景編
これもまち歩きでよくあることですが、同じモノでも、ちょっと角度を変えたり、少し離れた所から見ると別なモノに見えたりすることがあります。ガイドブックに載るような建物や風景は、決まりきった構図で撮られることが多いですね。でも、自分なりのアングルを探してみれば、その風景の新しい魅力が発見できます。
江戸時代から五街道の起点だった日本橋。今でも橋の中央に、日本の道路の起点を示す「日本国道路元標」が埋め込まれた橋の代表格。
隅田川にはデザインの異なる多くの橋がかかっていますが、ひときわ美しい流線型の姿を見せるのが清洲橋。