2011年1月26日 霧島新燃岳で噴火
2011年1月26日、九州霧島山新燃岳で噴火があり噴煙と降灰が宮崎県鹿児島県の交通機関や農作物、住民の生活に被害を与えました。噴煙の様子はひまわり(MTSAT-2)の可視画像にも現れ噴火の規模が大きい事を示しました。
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上の可視画像(2011年1月26日 15時)で、噴煙が南東方向に伸びている事が見てとれます。
新燃岳はその後、夜になっても爆発的な噴火があり、赤外画像でも噴煙を見てとることができます。
例:2011年1月27日4時の赤外画像 (保存書庫へのリンク)
しかし、この画像を見ただけでは噴煙なのか他の雲と区別がつきません。そこで、同じ時刻のスプリット画像を見てみます。
例:2011年1月27日4時のスプリット画像 (保存書庫へのリンク)
噴煙はスプリットチャンネル (IR1 と IR2 の赤外線波長の差) における放射特性が雲と大きく異なるため、このスプリット画像では噴煙は白く見えています。
噴火に伴う噴煙の噴出とそれが広がって行く様子がスプリットチャンネルの動画で観察することができます。但し、噴煙が厚い雲の下に入ってしまうと見る事はできませんので、噴火噴煙を残らず観察できるわけでもないことにご注意ください。
スプリットチャンネルの動画 (00Movie.mpg の 1/30 時点でのスナップショット)