6月16日(金)の夜、東京の中央区立月島社会教育会館ホールで、『with Dam☆Night 2017』が開かれました。東京での『with Dam☆Night』は、今回で6回目です。昨年は両手で作ったハートのポーズと合言葉「ダム・ラブ」で終わりましたが、今年はテーマもずばり「DAM☆LOVE」。
参加者は170名ほど、女性の方の姿も目立ち、昨年よりかなり増えた印象です。
会場に来られない方のため、ネット中継も行われました。高根たかねさん、ネット中継ありがとうございます。
主催者であるダム工学会の魚本会長が、背中に「抱夢」、胸に「DAM☆LOVE」と書かれた白いメッシュベストを紹介。
スタッフは、このベストを着て対応しました。
ダムマイスターの佳(よっしー)さん。愛するダムの紹介のために、岐阜から東京に来ていただきました。堤高の高い、大きくて重厚なダムの紹介。重力式アーチダムが多く紹介されました。
丸山ダムの魅力を「バランス、味わい深い堤体、いろいろな顔、すごくかっこいい!」と熱く語っていました。新丸山ダムの建設も進む中、2016年は丸山ダムを1年で"55回"も訪れたそうです。そして「変化と不変」の定点観測写真を、これでもか、これでもか、と。見応えありました。
さらに、「見学会は、普段見ることのできない場所を見るチャンスだ」というおススメも。
様々な分野で活躍されている写真家の庄嶋與志秀さんですが、ダムについても、十数年前から精力的に取り組まれています。
最近出された共著の写真集の紹介では、共著者は"曇り男"、自分は"晴れ男"。だから、晴れて青空が美しい写真は自分の写真、と仰っていました。
晴れ、青空、放流、ダムが揃った写真がいい、ということですが、そのかわり、1日半粘ることも。
4年前からは、ドローンも使って。今までなかった写真をもたらしてくれるドローンですが、ご苦労も。
零下での撮影では、ドローンのバッテリーが5分程度しかもたないそうです。また、今までに3機落としたそうで、放流が起こす強風も危ないそうです。
そして、たくさんの美しい、青空とダムと放流の写真なども披露していただきました。
また、カメラ、レンズの推奨も。機材と(青空を呼ぶ)運が大事だそうです。
今後、大画面で高画質を楽しめるブルーレイも計画されているそうです。期待しています。
あのダムカードがいかにして誕生し、成長していったのか。生みの親・育ての親の国交省の三橋さんから紹介していただきました。
12年前、ダムにとって逆境の時代でした。そんなとき、ダム好きの集まりで、「ダムに行かないともらえないカードがあればいいな」という声を聞いて、「これだ!!」と思われたそうです。
ダムカードは、カードの形をした"パンフレット"。しかし、こんなに人気の出たパンフレットは今まであったでしょうか。当初111ダムでスタートしたものが、569ダムまで広がったそうです。そこには、三橋さんのアイデアや工夫があったようです。
ダムカードは、表面が横長、裏面が縦長。裏面の印刷の方向がバラバラにならないよう、それも統一。
カードの四隅の丸みは、ポケモンカードを参考に。
地域の情報も入れた「ランダム情報」や、このダムはここがすごいという「こだわり技術」も。
2007年7月から配布を開始すると、ダムマニア以外からも思わぬ反響があったそうです。それは、バイクのツーリングを趣味にしている人。ダムをツーリング・コースの目印にしている人も多く、ツーリングの途中でダムに立ち寄った際にカードを見つけて人気に。
さらに「ダムカード大全集」という本も出版され、一層の人気に。
デザイナーは、5つの案を出してくれたそうです。その中から、わざと泥くさい、重厚感のあるものを選ばれたそうです。後日そのデザイナーと話したら、三橋さんが選んだものを最有力候補として最初に置いたそうでした。
更新は極力行わない。頻繁に更新すると、カードコレクターにとっては却って集め甲斐がなくなってしまうからだそうです。
ダムカードを作ったことで、ダムに関心がなかった人たちがダムを訪れ親しむきっかけに。そして、ダムを管理している職員もダムファンと接することでそのサービス魂に火が付くなど、さまざまな効果をもたらしたそうです。
最後、ダムカードを育て、広めてくれたのは「ダムファン、ダムを訪れてくれた皆様です」と感謝の言葉で締めくくっていました。
まずは、八ッ場ダムの目的や歴史、地域振興施設などについての紹介。そして現在の本体工事の状況、定点記録が紹介されました。
そして、"いまだけ"、"ここだけ"の「やんばツアーズ」の紹介となりました。
至れり尽くせりで、様々なツアーが用意されているようです。
「やんばコンシェルジェ」が案内してくれるものや、八ッ場ダムファン倶楽部会員への限定特別見学会。
また、ゴールデンウィークには予約なしの見学会「ぷらっとやんば」も。
見学会に参加しなくても、自分で自由に楽しめるスポットがたくさん用意されているそうです。
由井副所長も仰っていたように、100mを超える堤体工事はなかなか見られません。さらに、これだけアクセスもよく、見学のための施設も用意されています。
高速のRCD工法で、どんどん高くなっていく堤体を見逃すわけにはいきません。見学会やツアーに参加するもよし、自分でぷらっといくもよし、是非見に行ってください。
全国のダムを約800基訪れている炭素さん。
本日のお題は、
一生に一度の放流を見に行こう。
実施日未定のダム見学会に行こう。
告知は直前!点検放流に大集合!
そのお題に入る前に、四国88か所ならぬ四国88ダム巡りをした際の豊稔池の紹介。
豊稔池のダム汁=豊稔汁(ほうねんじる)は独特の臭いがあると言われているそうですが、そのときの豊稔汁はそんな臭いはなかったそうです。
そして、最初のお題『一生に一度の放流を見に行こう。』
貯水してダムに問題がないかをチェックするための試験湛水では、貯水池に貯めることが出来る最高の水位=サーチャージ水位まで貯水した後、試験的に放流をします。
炭素さん曰く、ダムがサーチャージ水位まで貯水することは、「冠婚葬祭レベル」=一生に一度、と。
ところで、サーチャージ水位まで達するのは降雨次第で予定を立てられないことから、社会人には厳しいものだそうです。
昨年、津軽ダムの試験湛水が始まり、さらに津軽ダムの見学会の知らせも。きっとそのとき何かがあるという予想が。
ところが、その直前にまとまった雨があり、試験放流の時期の予想が飛びかったそうです。
そしてついに、サーチャージ水位到達の知らせと試験放流の日時が。
炭素さん、試験放流まで24時間もない中やっと駆け付けたそうです。
最後のお題は、「告知は直前!点検放流に大集合!」
僅か1日前に告知された、宮崎にある上椎葉ダムの点検放流。
昨年紹介された「DAM☆LOVE」。その両手で作ったハートのポーズと合言葉「ダム・ラブ」は、札幌テレビ放送(STV)の「ブギウギ専務」という番組で生まれたそうです。
そのウエスギ専務こと、上杉周大さんが来てくれました。