「食アメニティコンテスト(主催:財団法人 農村開発企画委員会)」は,農山漁村の女性グループ等が,自主的努力によって地域の特産物を活用した起業活動などを行い,そのことにより地域づくりに貢献している優秀な活動事例について表彰を行うもので,第21回目の今年度は,平成24年3月14日,主婦会館プラザエフ(東京都千代田区)にて表彰式が行われました。
今年度は応募31グループの中から,農林水産大臣賞に栗原市若柳地区で農家民宿を営む千葉静子さんが選ばれました。
千葉さんは,明治に建てられた広い家屋を活用し,平成14年に農家民宿「有賀の里 たかまった」を開業,代々伝わる調度品や食器などを利用し,和食中心の家庭料理を提供しています。平成15年頃,江戸時代から千葉家に伝わる「大秘方萬料理方全」を発見したことをきっかけに,商工会の街づくり委員ほか地域のメンバーで「150年前の栗原の食復活プロジェクト」を立ち上げ,復元活動を通じて地域おこしに取り組みました。復元した料理は,宿泊客のメニューにも加えたり,イベント等で紹介したりして,栗原の食文化を今に伝えています。また,現在は農産物直売所「くりでん」の運営組合長を務める傍ら,自らも地元産100%のそば粉や米粉を使ったシフォンケーキを開発,販売しています。
千葉御夫妻のパートナーシップや「大秘方萬料理方全」を通じた多くの人たちとのつながり,そして地域の人々と協力して築き上げてきた会席料理が高く評価されたものです。
活動発表及び表彰式後の交流会では,各受賞グループごとに試食品が準備され,それぞれの試食品を食べながら,審査員や受賞者等の交流を深めました。
普及センターでは,今後も女性の起業活動や経営参画を支援していきます。
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
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