栗原では,近年新しくいちご栽培を開始する若手生産者が増えてきています。去る平成23年3月2日,県内でもいちごの大産地である亘理地域の状況を視察し,今後の経営に活かしてもらおうと開催しました。当日は,20代〜50代の生産者5名が参加しました。
始めに山元町山下地区で菊地秀男氏の「るんるんベンチ」を導入した高設栽培ハウスを視察しました。いつもの年よりやや生育が悪いということで,草丈は栗原のいちごとそれほど変わりありませんでしたが,花芽の付き方と量が全く違いました。菊地氏は山下園芸振興会の技術部長をされていますが,山下地区は亘理地区よりも出荷の縛りが大変厳しく,朝摘みしたものは必ずその日に出荷しなければならないとのことでした。毎朝5時に起床し,6時前から収穫を始め,1日に120〜130ケース出荷すると伺い,栗原の生産者達は一様に驚いた様子でした。また,Mサイズ以下は280gパックを20個入りでコンテナ出荷するということで,相当労力の削減になると感心していました。
次に同じ山下地区の大坪氏のハウスを視察しました。大坪氏は,後継者夫婦も一緒に経営に参画しています。息子の光浩氏は4Hクラブの前会長で,青年農業士候補ということで,地域を牽引する次世代の担い手です。吉田地区は「もういっこ」が90%を占めるまで普及しているそうですが,大坪氏は「とちおとめ」のみを栽培していました。平成12年に事業で導入した30aの鉄骨ハウスでは,定植時は4日で23,000本を植えるとのことで,規模の大きさと作業の早さに栗原の生産者達は驚いている様子でした。
今回は同じ部門の生産者同士が参加したことで,お互いに情報交換もでき,有意義な研修となりました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
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