ラーメンライス
ラーメンライスとは、1960年代以降定番となったB級グルメである。
概要[編集 ]
ラーメンライスは中華料理のバリエーションとして作成されたもので、ラーメン用のスープ及び醤油タレを入れて炊き上げた御飯に刻んだチャーシューやメンマをトッピングした所謂炊き込み御飯の類型となる。炊き上げてからタレで味付けする形式もあるが、調味ムラが出やすい為一般的な外食店舗ではあまり用いられない。また「ラーメン」とは付くが基本的に中華麺は入れない。
その歴史は高度経済性長期にまで遡る。当時の土方[1] が短時間に腹を充たそうとしてラーメンの残り汁にライスを放り込んで食べていたのが切っ掛けとされる。しかしそれではスープが生温いし具も無い為「ラーメンとライスを一緒に味わえて、しかも掻き込める料理」としてスープ炊き込み御飯が考案された。それが現在まで続くラーメンライスの原型である。
近年ではそばめしと呼ばれる麺も入れて一緒に炒めて供するタイプのラーメンライスも誕生。またインスタントラーメン各社も手軽なカップ式ラーメンライスを発売。「カップヌードルぶっこみ飯」や「どん兵衛釜飯」など多岐にわたるラインナップが魅力的である。
否定派の見方[編集 ]
ラーメンライスは国民食とも言える普及率を誇る料理だが、それに関する反論も実際にかなり起こっている。まずその塩分の濃さが栄養学的に問題があり、また一気に掻き込むスタイルは良くない食習慣を定着させる可能性が高い[2] 。
更に、「とにかく腹を充たせばいい」という考えが貧困の象徴として忌避されることも多い。これに関してはラーメンライス肯定派も「貧乏時代を象徴するアイコン」としてラーメンライスを用いる件が多いため共通認識となっている。例えば松本零士の「男おいどん」「銀河鉄道999」では好物として描かれながらも「貧乏時代」を思い起こさせるイメージアイコンになっているのである。ただしラーメンライスはラーメン単品やライス単品より価格が高くなるため、イメージするほどの貧困感はない[要出典]。
反論派のイメージとしては、若き日の「生きるため必死だった時代」を思い起こさせるという見方が強い。しかしその時代あっての人間なのだから、視点を広くもって貰えればきっと理解も進むはずである。