モロヘイヤ
モロヘイヤ(Molokheiya, ملوخية)とは、王の野菜にして野菜の王様である。
概要[編集 ]
アオイ目シナノキ科に属する一年生草本で、繊維をとることを主目的として栽培される。葉っぱは食べられないこともないが、果実は有毒であり、含まれているストロフェチジン(ステロイド類、強心配糖体)によって、運が悪ければ鬱血性心不全によって死亡する[1] 事もある。
歴史[編集 ]
古代エジプトにおいて、ファラオがラーの神託[2] によってその全土を統一した際、ホルス神(王の司る神であり、その正統性を承認する役目を負う)とオシリス神(美と永遠を司る神であり、その王位を祝福する役目を負う)が祝いの品として奉げ持った666の宝物の一つが、このモロヘイヤ(古エジプト語で「王の物(ムルキア)」を意味する)である。力強い生命力[3] と驚異的な再生力[4] をもってよく国を治めよとの祝福であり、その後数百年ほどはうまく行ったとか行かないとか。
この伝承から「モロヘイヤは美容とアンチエイジングに効果がある」という都市伝説が生まれたのであった。
料理[編集 ]
モロヘイヤの果実は有毒だが、葉っぱの部分はカルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンCなどの滋養に富んでおり、ムチン(粘素)による独特の匂いが気になるものの食べられない事はない。また、モロヘイヤ特有のあのネバネバ[5] (オクラとも納豆とも違う、あの感覚)によって好き嫌いが大きく分かれると言われているが、慣れてしまえば却って新鮮な味わい(食感)を堪能することが出来る。そのままおひたし、スープ、天麩羅にすることも多いが、中東・北アフリカ風に肉[6] と一緒に煮込むとエキゾチックな食卓を演出できるかも知れない。また、乾燥させた粉末をパンなどの粉モノ(うどん、もんじゃ他)に練りこんでしまえば案外食べられるものである。最強の組み合わせとしてはモロヘイヤにオクラと納豆 を組み合わせることである。ただでさえネバネバする3種の食料が、それぞれの独特のネバネバ感を引きたてているので、一度試してみると織田裕二のLove Somebodyを歌いたくなるほどのネバネバ(Never Never)感を味わうことができるよ。