ハンドガン
ハンドガン(handgun)とは、極めて「非」殺傷力の高い銃器の一種である。ハンドガンは、弾倉となる曲げられた親指、銃身となる伸ばされた人差し指と中指による、銃の形状を模して握られた人間の掌から構成されている。その命中精度と速射性により、世界の全人口の99.99%がその日常において何らかの形でハンドガンを使用した経験があると見積もられているが、その使用により負傷を蒙った人間はいまだ一人も存在せず、ハンドガンは歴史上最も安全な武器であると見なされている。
発祥[編集 ]
現在知られている形式のハンドガンは、1900年代に22口径の使用による銀行強盗の試みが失敗に終わったことから発明された。銀行の警備システムを研究した強盗団は、銃を隠していた背中の巨大なふくらみが警備員が彼らを捕まえた理由であることに思い至った。強盗団は非金属の使用による検知不可能な銃器の製作に着手した。彼らは不眠不休で検知不可能な新銃器の設計と実験、製造に取り組んだ。そして最終的に強盗団は、「一切の部品を必要としない銃」という画期的な着想に到達し、ここに現在広く使用されている「ハンドガン」は誕生したのである。
特徴[編集 ]
ハンドガンのサイズは、弾丸が弾倉から発射される際に叫ばれる銃声に応じて様々である。その銃声は基本的な「パーン!」から、西部劇式の「ドギュウウウン!」にまで及ぶが、やかましくびっくりさせるような擬音であるという共通性を持っている。銃に装填されている弾丸の種類は、その発射音により識別可能な場合がある。22口径は単純な「パン!」、357口径はよりやかましい「バーン!」、22mmのEC弾は近未来的な「ウィィィン、シュヴァーン!」(ガウスハンドガンのみが発射可能である)、そして44口径マグナム弾は強力な「ズギューン!!! ズギューン!!!」という発射音を放つ。また、もう片方の手で時計回りにねじを締める単純な動作を行うことで、消音器を取り付けることもできる。消音器を取り付けられたハンドガンは静かな「シュッ!」という銃声を放ち、暗殺や秘密捜査の気分を盛り上げることができる。
ハンドガンの持つ唯一にして最大の長所は、数百発の弾丸を連続して即座に撃つことを可能にするその無尽蔵の装弾数にある。射撃手がそう決めた時や、薬室に補給するために一息ついた時には、常に弾倉には弾丸が込められている。更なる利点として、通常の銃器に付き物の反動はハンドガンには存在しない。
しかしながらハンドガンの最大の危険はオーバーヒートによる人体発火にある。右の画像はその危険性を示している。
連射速度[編集 ]
また、ハンドガンは極めて高速の発射速度を誇り、ただ一回の発射で弾倉を空にすることができる。その安価な費用と使用の容易さにより、ハンドガンは戦時において非常に有用な兵器となる。事実、連合軍は第一次世界大戦中に大いにこの兵器に依存し、この大規模な戦争で最大2万人の犠牲者がハンドガンにより加えられたと見積もられている。これらの死傷者のすべては、自分の胸を抑えて「やられた!」と叫びながら地面を転がりまわるドイツ兵から成り立っていた。それらのドイツ兵が後から本物の銃で武装した兵士に撃たれたというのは、些細な問題に過ぎない。
ハンドガンの種類[編集 ]
多種多様な異なるデザインのハンドガンが存在する。ダブルアクション式は最も人気のあるハンドガンであるが、薬室への装填を示す親指を傾ける動作により、一般的ではないシングルアクション式のハンドガンを表現することができる。また、操作に両手の使用を要する、マシンハンドガンとして知られる多数の大型のハンドガンも存在する。これらのマシンハンドガンは、引き金を含む前方の銃把に置かれた片手により操作される。この前部の銃把を握り込む片手は、射撃方向を定めるのに用いる。マシンハンドガンはその特有の「ダダダダダダダダ」という射撃音により区別される。
この項の写真のように、通常、ハンドガンは右手に装備することになっているが、約10-20%の人は右手でなく左手に装備する。左利き用のハンドガンははさみや野球のグローブなどと違い、右利き用と同じ量だけ市場に流通しており、入手も右利き用と変わらなく簡単である。また、殺傷能力も右利き用と同程度である。世間の大多数の人は右手にハンドガンを装備するので右手で不審な動きをすると警戒されるおそれがあるが、左手でハンドガンを装備する人は他者に警戒されることなく構えることができる。 ごく最近だが両手用のものも流通しているが 片手形に比べると流通量はお察し下さい。
ショットハンドガンはしばしば見られる種類のハンドガンである。基本的にショットハンドガンはバックホルスターに収められ、例外なくパンプアクションモデルであり、特有のパンプアクションとそれに伴う擬音、同様に一方の手でパンプをつかみもう一方の手で銃把を握るその構え方により区別される。興味深いのは、従来のハンドガンとの明確な差別化を図るために、ショットハンドガンはしばしば大袈裟な銃身の跳ね返りを示すという点である。
ハンドRPGランチャー[編集 ]
肩に背負って使用されるハンドRPGランチャーは滅多に見られないハンドガンである。そのサイズにも関わらず、ランチャーを構成する分子がヘリウムにより接着されているという事実のため、ハンドRPGランチャーはほとんど重量を持たない。これは、幼児でさえも難なくこの武器を使用できるという事を意味する。いかなる反動も完全に取り除く慣性ダンパーが標準装備されているにも関わらず、片足を前に出し片足を後ろに下げた発射姿勢を取ることが義務付けられている。RPGはレーザーによる誘導と多くの場合熱源探知機能を持っており、100%の命中率を誇り、その有効性はいわゆるノイズ/破壊比にしか制限されない。すなわち、よりやかましい爆発音により、より大規模の虐殺がもたらされる。研究により示された最も効果的な爆発音は「ヒュルルルルルル、ドカーン!」であるが、発砲者が自由にした両腕で弧を描き、続いて発生する火球のサイズを表現するために、ランチャーの砲身は発射直後に捨て去られなければならない。
自分がハンドRPGランチャーの火線の中に捉えられた事に気付いた者は、しばしば向かってくるミサイルから逃れようとするような一連の仕草をスローモーションで行い、地面から飛び上がって転げまわる。それは無様な行為ではあるが、時には致命的な着弾を避けられることもある。あるいはそうする代わりに、ひとりよがりな犠牲者は防御用の透明バリアーを発生させて爆発物の進路を逸らせさえするかもしれないが、これらの防御手段の有効性は、ハンドRPGの使用者の間で議論を巻き起こしている。
ハンドグレネード[編集 ]
ロケット推進の代わりに素手で投擲される同種の兵器として、ハンドグレネード(手榴弾)がある。ハンドグレネードは以下の手順により使用される。まずハンドグレネードは胸か腰の何もない場所からむしり取られ、通常は非常に大袈裟な身振りで投擲者の歯によりピンが引き抜かれる。次にグレネードは目標に向けて放り投げられ、投擲者は多くの場合家具か壁の陰に身を隠しながら防御のために身をすくませ、グレネードの爆発を示す「ドカーン!」という適切な爆発音が叫ばれる。爆発半径の中に取り残されていた全ての者は外側に向かって飛び跳ねねばならない。しかしながら、しばしば少数の勇敢な者が急いでグレネードを探し出し、投擲者の方に向けて投げ返すことがある。この行為は時にはグレネードが爆発したと見なされた後にすら行われ、グレネードを投げ返す者が元の持ち主の動作を真似て身をすくませながら、「ドカーン!」と叫ぶこともある。ハンドグレネードの使用は「技術」の節からリンクされたビデオで実演されている。
弟や妹、そしてテレビに映った国家元首に対する多数の暗殺計画に使用されたために多くの国で禁止されているハンドガンとして、ハンドライフルがある(後述)。
免許制度と法規制[編集 ]
現在ハンドガンは、一般的に使用されている銃器の中で、所持許可を必要としない唯一の銃である。過去に行われたハンドガンに対する規制への試みは、そのすべてが非実際的なものであった。あらゆる個人の手を切断するという早期に行われた試みは、実行不可能かつ非人道的という理由で却下された。より最近にアメリカ合衆国で、「私たちの通りからハンドガンをなくそう」をスローガンに行われた反ハンドガンキャンペーンはほとんど何の効果も見せず、その主張はハンドガンによる犠牲者数を増加させ、その原因はこのキャンペーンにより広まった混乱のためであった。2003年の合衆国における4500件のハンドガンによる死者の93パーセントは反ハンドガン団体のメンバーであり、射殺が死因である者は一人もいなかった。
詳細な調査により満場一致で下された結論は、ハンドガンの所有者をいかに些細な形でも刺激すべきではない、という事であった。要らざる挑発は、錯綜した議論と地面を転がり回る多数の犠牲者をもたらすだけである。 これがその結果である(微グロ注意)
技術[編集 ]
大量破壊兵器としてハンドガンを使用する様々な方法がある。最も単純にして一般に採用されている手法は、素朴な一発の銃撃の使用である。ハンドガンは「カチリ」という声と共に装填され、目標のいる大まかな方向に向けられる(ハンドガンの高い命中精度により、弾丸は確実に目標を捕らえる)。こうして、慣例となっている射撃音の発声が実行される。通常反動は発生しないが、多くの場合弾丸が薬室を離れる際に、ハンドガンを持つ腕は大袈裟に痙攣する。
また、この火器の説明に欠くことのできない優れた特性の一つは、猛烈に素早い早撃ちである。ハンドガンの使用者は、「ホルスター」のある腰の脇に手を垂らしてハンドガンを抜き、目標に向けて発射するまでを、ほぼ一動作で行うことができる。ハンドガンによる決闘は、裏通り、街中の大衆酒場、公立図書館などで定期的に行われているが、突発的な撃ち合いは文字通り場所を選ばず行われる。従って、田舎の大通りで二人の人間がハンプソンズの最後のパイを巡って果し合いを演じているのを目撃することも珍しくはない。このような『真昼の決闘』スタイルの果し合いにおいては、決闘者一人につき使用が許可されるのは一丁のハンドガンのみであり、もう一方の手はハンドガンを上から包み込み、連射性を高めるために撃鉄を連続で叩くのに使われる。二丁のハンドガンが同時に使用されるような銃撃戦が広範囲に及ぶ場合には、最初の銃撃が行われた後に別のハンドガンが抜かれる場合もある。これらの大規模な銃撃戦でも命中精度は僅かしか落ちないにも関わらず、速射性は劇的に向上する。
テロリストによる脅威[編集 ]
アメリカ合衆国安全保障局の上級職員らは、その組立てと分解の極度の容易さに起因するハンドガンへの懸念を表明している。ハンドガンを非合法化する新たな法案を導入する理由として、組立て前のハンドガンがニューヨーク行きAA372便に密かに持ち込まれていた可能性を示唆する証拠写真が提出された。
その遠距離狙撃用の用途から滅多に使用されることがなく、銃声による被害がほとんど存在しないという事実にもかかわらず、テロの脅威によりハンドライフルは多数の国で禁止されている。これまでに知られているハンドライフルの唯一の使用例は、セオドア・ルーズベルトの暗殺未遂事件である。幸いにもセオドアはハンドライフルの弾丸を逸らすためのハンドシールドを持っていた。ひとりよがりな暗殺者はただちに逮捕され、裁判までの間箱の中に閉じ込められた。彼を取り巻く箱が少しずつ小さくなるにつれて、暗殺者は緩慢な最期を遂げた。ただし、この出来事を実際に目撃した者は誰もいない。
関連武器[編集 ]
人差し指と親指を伸ばした握りこぶし[編集 ]
ハンドガンと同じく、人差し指と親指を伸ばした握りこぶしも非致命的な武器の一つであり、ハンドガンと同じ原理により作動する、より小型でより軽量の(ただしより壊れやすくもある)武器である。そのハンドガンとの類似性により、9/11で発見された組立て前のハンドガンは、検査によりそうでない事が実証されるまで、当初は人差し指と親指を伸ばした握りこぶしであると考えられていた。
関連項目[編集 ]