エーディーケイ
エーディーケイ(ADK)、旧称・アルファ電子株式会社( - でんしかぶしきがいしゃ)はかつて埼玉県 上尾市に存在していた忍者組織である。
概要[編集 ]
忍者といえば、三重県を拠点としていた伊賀忍者と滋賀県を拠点としていた甲賀忍者が有名であるが、埼玉県が属していた武蔵にも古くから忍者組織があったといわれている。
明治維新後に影を失った武州忍者であるが、1973年(昭和48年)に地元で起きた上尾事件の鎮圧の際に起用されて大量の死者を出すなど、他の地域と違って決して過去の伝承とはなっていなかった。
とは言え、明らかにかつてのような需要は見られなかったことも事実であり、彼らは自らの活動を維持するべく、1980年(昭和55年)に世を忍ぶゲームメーカーとして会社を設立した。その会社がアルファ電子株式会社、のちのエーディーケイである。
主な活動[編集 ]
アルファ電子といえば、ジャンピューターやアーケード 将棋を開発した企業だったことは今日でも広く知られている。これらの開発は、当然ながら組織を構成していた忍者たちの趣味によるものである。
1991年(平成3年)にネオジオに参入してからは忍者文化の守り手として、忍者を登場させるゲームを多数リリースしていた。1993年(平成5年)にエーディーケイと改称してからはカプコンの『ストリートファイターII』をアレンジした『ワールドヒーローズ』(主役の2人が忍者)シリーズで知られるようになった。
また、忍者ものではないが、『ティンクルスタープライツ』で対戦型シューティングゲームという新ジャンルを生み出し、のちにこのゲームのファンが『東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View.』といったパロディ作品を出すようになった。
代表作[編集 ]
- マジシャンロード(1991年)
- プレイヤーの変身するキャラクターに忍者と侍がいる。
- ニンジャコンバット(1991年)
- 主人公5人と敵組織のメンバーが全て忍者の横スクロールアクションゲーム。
- ラギ(1991年)
- このゲームに忍者は登場しないが、作風が『ティンクルスタースプライツ』の先駆けといえる。
- クロスソード(1991年)
- (ネオジオCDのみで発売した続編に忍者が登場する)3D視点のアクション。
- スラッシュラリー(1991年)
- ネオジオCD版では『ラリーチェイス』と改名したレースゲーム。忍者は車を使わないので出るわけがない。
- ニンジャコマンドー(1992年)
- 3人の忍者が活躍する縦スクロールシュティングゲーム。
- ワールドヒーローズ(1992年)
- ワールドヒーローズ2(1993年)
- ワールドヒーローズ2JET(1994年)
- ワールドヒーローズパーフェクト(1995年)
- 痛快GANGAN行進曲(1994年)
- 『ワールドヒーローズ』の忍者フウマが客演する対戦格闘ゲーム。ADKの版権がSNKに買い取られた際、このゲームに出ていたキサラ・ウェストフィールドという女性が優遇された。
- 将棋の達人(1995年)
- 残念ながら対局相手のなかに忍者はいない。
- オーバートップ(1996年)
- これもレースゲームなので忍者は登場しない(但し、人間ではなく、バイクの車名として出ているが)。
- ニンジャマスターズ(1996年)
- 通常使用キャラクターの大半が忍者の対戦格闘ゲーム。存在が忍んでいる。
- ティンクルスタースプライツ(1997年)
- 対戦型シューティングゲーム。一定時間操作しないと、雑魚敵が現れてプレイヤーをけしかけてくれる新設設計。
SNKとの提携、そして全面戦争[編集 ]
エーディーケイは、大阪民国の忍者組織であったエス・エヌ・ケイ(SNK)と提携を行った。かつて『サスケ vs コマンダ』で忍者を前面に出したゲームを作っていたことが縁となっての提携だった。しかし、その一方で、既に日本でなくなっている大阪民国の忍者文化は崩壊し切っており、提携に不満を持つ構成員も少なくなかった。
SNKとの提携に不満を抱いた構成員たちは、独自に未来ソフトと呼ばれる別ブランドで活動を行っていたが、未来ソフトがADKの一部門だと知ったSNKは「ウリに対する裏切りニダ! 謝罪と賠償を求めるニダ!!」と激怒し、程なくADKとSNKの間での全面戦争となった。圧倒的にADKよりも有利と思われていたSNKであったが、ADKが善戦したこともあり、戦況は悪い意味で互角であった。
SNKは朝鮮絵合わせで知られる有るぜの支援を獲得するものの、見事に有るぜの策略に嵌められ、結果2001年(平成13年)に倒産し消滅、辛くもADKが勝利したかに思われた。しかし、SNKとの提携はADKにとっても重要だったこともあり、SNKの消滅はADK自身の崩壊にも繋がった。結局、2003年(平成15年)頃に自らも倒産し消滅する結果となった。
業界では相当認知されていたにもかかわらず、倒産年月日など詳細は謎となっているのは、やはり謎の組織たるべき忍者としての最後のプライドの現われといわれている。なお、書類上は会社は存続している上、しかも登記簿上の正式社名が「株式会社エーデイーケイ」であることが発覚するなど、「実はアルファ電子時代の正式社名もアルファ電子工業だったんじゃなかろうか」との期待が持たれている。
かつては拠点が自社ビルだけでは足りず、他のビルまで借りて活動していたADKであったが、SNKとの戦いで多くの構成員を失い、末期には構成員が10人いるかいないかという有様だったという。
余談[編集 ]
『バーチャファイター』には「カゲ」と呼ばれる麻雀を趣味とする忍者が出てくるが、彼がアルファ電子でジャンピューターの開発を行っていたことは彼を起用したセガでさえ知らなかった事実である。つまり、セガはエーディーケイの手玉に取られていたため、今日のような有様となったのである。
関連事項[編集 ]
このゲーム「エーディーケイ」には、致命的なバグ・不具合が含まれています。このままでは発売できません し、仮に発売しても非難の嵐となるでしょう。発売を延期してでもデバッグに参加して下さる開発者を求めています。 (Portal:スタブ)