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グッドルーザーに大きな拍手を! 準優勝の京都成章は本橋が意地のトライ

[ 2021年1月9日 16:32 ]

第100回全国高校ラグビー大会決勝 京都成章15-32桐蔭学園 ( 2021年1月9日 花園ラグビー場 )

<京都成章・桐蔭学園>後半、ディフェンスをひきずって右隅にトライを決める京都成章・本橋(左)(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

22点差を追う後半ロスタイム。初優勝はすでに手が届かないはずなのに、京都成章は魂のアタックを繰り返した。当たっては、はねかえされ、ぶつかっては、ボールを奪い返された。それでも、青いジャージは諦めない。敵陣22メートル付近のラックから右に展開し、最後はロック本橋がインゴールに飛び込む。試合の大勢は動かせなくても、観る者すべての感情を震わせたトライ。チームとして初めて立つ決勝戦で、出せる力はすべて出し切った。

「ビデオを見て、桐蔭学園は後半にアタックを仕掛けてくると思っていた。前半に差を広げたかった」

FB辻野主将は少しの悔いを言葉に含めた。7点を追う前半ロスタイムにSH宮尾のトライとゴールで同点。最高の形で折り返したように見えたものの、リードが奪えなかったことで、後半に向かうフィフティーンに重圧がかかった。

とはいえ、初めての準優勝がチームに残した財産と、与えた勇気は大きい。次こそ頂点を。花園を後にする京都成章に、新たな闘志が沸き上がっていた。

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