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兵庫・斎藤知事 事前配布資料の内容「聞いてない」で職員叱責を釈明 「完璧に覚えているわけではない」

[ 2024年8月30日 16:44 ]

兵庫県庁で開かれた文書問題調査特別委員会(百条委員会)に出席した斎藤元彦知事
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兵庫県の斎藤元彦知事(46)が30日午後、職員らへのパワハラの疑いなどをを告発する文書をめぐり、同県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、証人尋問を受けた。

証人尋問では、パワハラ疑惑について回答した。昨年、介護支援ロボットの向上センターの開所にまつわる件で、知事は「聞いていない」と職員を叱責。職員からは事前に資料が送られていたが、「資料に掲載しているからといって、知事が知っていると思うな」と鋭い言葉で叱責したとの証言があった。

この件について問われた斎藤知事は「私も完璧な人間ではない。1回聞いたことをすべて覚えているかというと、全能ではない。私としては覚えようとしていますけど、大量の資料の中に入っている資料、内容でも失念することもある。聞いてない、認識していないと言ってしまうことはあると思う」と返答。「担当部局としては1回説明したり、資料を送ったと思うかもしれないですけど、私もすべての事業を完璧に覚えているわけではないので。実際、聞いてないということもありますから」と述べた。職員への伝え方については、「言い方が厳しかった、強くなったこと、職員が不快な思いをしたことは反省しています」と謝罪した。

斎藤知事をめぐっては、元県西播磨県民局長の男性がパワハラや出張先などでの贈答品おねだりなど、7項目にわたり告発。知事は当初「うそ八百」などと完全否定したが、県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、調査の中立性に疑問が生じ、県議会が百条委員会の設置を決定したが、男性は7月に死亡した。自殺とみられる。4月には、別の元課長の男性も死亡。こちらも自殺とみられるが、県は個人情報保護を理由に7月まで公表していなかった。

斎藤知事は文書や職員アンケートで指摘された「叱責」の数々について、これまで「業務上必要な範囲内」と主張。「日々の仕事を全力でするのが、私の進むべき道だ」などと辞職を否定してきた。

百条委は午前から開かれ、23日に続き職員2人を非公開で尋問し、部長級2人、斎藤氏の順で公開尋問した。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると禁錮や罰金が科される。

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