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前橋育英 日本一導いた石井陽主将「怒るリーダー」から「ほめるリーダー」へ...「必笑」貫く

[ 2025年1月13日 21:02 ]

第103回全国高校サッカー選手権大会決勝 前橋育英1―1(PK9―8)流通経大柏 ( 2025年1月13日 東京・国立競技場 )

<前橋育英・流通経大柏>優勝し歓喜する前橋育英・石井(中央)=撮影・小海途 良幹
Photo By スポニチ

前橋育英(群馬)がPK戦で流通経大柏(千葉)を破り、7大会ぶり2度目の優勝を飾った。

MF石井陽(はる)主将(3年)は抜群のキャプテンシーで、タイガー軍団をまとめ上げた。「チームのみんなが助けてくれて、ここまでついてきてくれた。本当にチームのみんなに感謝している」と声を弾ませた。

キャラを変え、チームも変えた。全国を逃した県総体後、山田耕介監督に諭された。「ハルにも悪いところがある。それを聞いた方がいい」。自分にも他人にも厳しい性格。歴代の先輩の影響も受け、「怒るリーダー」だった。だが今季は下級生も多く、厳しさに萎縮する選手もいた。「メンバーに合わせたやり方で、チームをつくらないといけないと気付かされた」。Aチームの一人一人に聞いて回り、自身への意見を求めた。たどり着いた答えが「ほめるリーダー」。ミスをしても、とがめることなく励ます。ポジティブな声がけで雰囲気を明るくさせ、学年の壁もなくした。

今大会は「必笑」を胸にピッチに立った。「大舞台でキャプテンの自分に余裕があれば、みんなも大丈夫という思いが出てくる」。1メートル61の大黒柱。歓喜に沸く輪の中心で、最高の笑顔が咲いた。

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