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西山女流3冠の四段昇段を期待 女流棋士会50周年パーティーで山田会長が「ガラスの天井」突破を求める

[ 2024年12月21日 18:22 ]

大阪府高槻市での女流棋士会発足50周年パーティーでペア将棋を指す(中央左から)山口仁子梨女流1級、稀良莉女流1級姉妹
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女流棋士会発足50周年パーティーが21日、関西将棋会館が移転した大阪府高槻市内のホテルであり、ペア将棋で、山口仁子梨女流1級(22)、稀良莉女流1級(19)姉妹らが出演した。山口姉妹は大島綾華女流二段(21)、佐々木海法女流初段(19)の森信雄七段門下の姉妹弟子と対戦して盛り上げた。

パーティーの冒頭、女流四段で女流棋士会の山田久美会長(57)があいさつした。1974年、女流棋士制度が発足して女流名人戦が創設。当時、蛸島彰子女流六段(78)ら6人でスタートした。

会員数は現在84人、引退した女流棋士を含めば100人を超える。07年、分裂して日本女子プロ将棋協会(LPSA)が発足したが今年6月、東京で開いた50周年パーティーに続いて大阪も合同での開催となった。「50周年は大きい。本来そうあるべきだと思ってきた」。山田会長は合同開催を感慨深げに語った。

50周年の節目に、歴史が動く日が重なるかも知れない。西山朋佳女流3冠(29)が17日、棋士編入試験第4局に勝利し、2勝2敗とした。次回来年1月、柵木幹太四段(26)との第5局に勝利すれば、女性として史上初めて四段昇段して棋士になる。

「頑張ってほしい。ここまで来れば上がってほしい」

中井広恵女流六段(55)が93年、未だ男性しかいない棋士に初勝利して31年。「女流はいつになったら棋士に勝てるのか?」との当時の指摘が奇異に感じられるほど、現在の西山や福間香奈女流5冠(32)は棋士から勝ち星を重ねる時代になった。

「女流棋士制度の発足当時は"普及に力を入れてほしい"とのことだった。現在は強さも求められる時代になった」。山田会長は四段昇段という「ガラスの天井」の突破を待ち望んでいる。

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