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芦原妃名子さん死去 小学館の追悼コメントに作家・相沢沙呼氏「もう少し作家に寄り添って」

[ 2024年1月31日 05:20 ]

小学館
Photo By スポニチ

芦原さんの訃報を受け「セクシー田中さん」の版元である小学館は「生前の多大なご功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼コメントを発表した。同作は同社の漫画誌「姉系プチコミック」(隔月発売)で2017年に連載がスタートし、現在も継続中。プチコミックも公式サイトで追悼した。また同社は、連載は昨年12月5日発売の今年1月号で終了とし「当初から次号の2月5日発売号から休載の予定でした」と説明した。

芦原さんの多くの作品は小学館から刊行されてきた。大手出版社の編集担当者は小学館の対応について「もっと守ってあげられなかったのかと疑問も持ちます。長く仕事をしてきた大切なパートナーなのに」と話した。

こうした批判は同業者の漫画家や作家からも噴出している。作家の相沢沙呼氏(40)は「出版社さんは作家が自ら声を上げなくてはならない状況をつくらないように、もう少し作家さんに寄り添ってほしいと思う」とSNSに書き込んだ。

芦原さんはドラマ制作側とのトラブルを26日にSNSとブログで明かした。「原作に忠実に」などとした条件が守られなかったと訴え、1〜7話は自ら脚本に加筆修正。さらに、脚本に関しては素人同然にもかかわらず、9、10話は自ら書かざるを得なかったと主張した。

本来であれば出版社がテレビ局やドラマ制作側との間に入って調整するのが筋。だが、芦原さん自身が内情を明かす事態になり、大きく注目されることとなった。小学館の漫画誌の関係者は「繊細な漫画家が多い中でも、芦原先生は輪をかけて繊細。体調の変化もあるという認識を持たれていた人でもあるので、よりデリケートに接してサポートすべきだったのではないか」と指摘した。

特に今作は原作漫画が未完の作品。芦原さんはドラマの終わり方が漫画に悪影響を与えないかどうかを当初から懸念していた。しかし、自ら脚本を手がけた終盤の内容はSNSで賛否が分かれた。

ドラマ関係者は「脚本家が途中で変更されることがそもそも異例なのに、原作者自ら脚本を手がけるなんて前代未聞。そうまでしてでも自分の作品を守ろうとしたのだろう。小学館は大切なパートナーである芦原さんをケアできていたのだろうか」と疑問を呈した。

≪日テレ「大変重く受け止めております」≫日本テレビは30日、前日29日に続き芦原さんの訃報についてコメントを発表した。公式サイトで「日本テレビとして、大変重く受け止めております」と記した。「ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗(ひぼう)中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」とも呼びかけた。


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