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星野源 正月休み返上で急きょ「ANN」生放送に切り替え「きょうは一緒に時間を過ごすというのが目的」

[ 2024年1月3日 04:45 ]

星野源
Photo By スポニチ

シンガー・ソングライターの星野源(42)が2日深夜放送分の「星野源のオールナイトニッポン」(火曜深夜1・00)を急きょ、収録放送から生放送へと切り替えた。当初は収録済みの「星野源アワード2023」を放送予定だったが、1日に発生した「令和6年能登半島地震」を受けて、生放送を志願。リスナーに生の声を届けた。

番組冒頭、落ち着いた、安心感あふれる声で「さあ、どんなラジオにしましょう?」と呼びかけると、生放送に切り替えた経緯と自らの胸の内を話し始めた。

当初は昨年末に収録した内容を放送する予定だった。「去年1年あったことの名珍場面みたいなものを募集して、それを聞きながら笑ったりとかしているさまを収録して。2時間収録したので、それを今日流す予定だった」。しかし元日に発生した地震を受け、普段の"笑い"とは違う種類の"生の声"を届けたい思いに駆られた。正月休み中だったが、旅行などには行かず「家にいられる状況だった」ため、スタッフに「ちょっと生でやれないかな?」と相談。スタッフも全員が集結し、急きょの生放送にこぎつけた。

放送内容を思案する中、打ち合わせ中にリスナーから届けられた多数の「普段通りやっていただきたい」のメールに腹をくくった。「今日、多分くだらない放送になる部分も全然あります。全然、そういうメールください。いつもの感じのメールくれて大丈夫です」と優しい声で呼びかけた。

被災地からも多数のメールが届いていた。「今日、被災地に避難されている方からのメール、すごいたくさん読むと思います。"これは、ぜひ読みたいな"と思うメールがたくさんありました」と言う。しかし、読みながら別の感情も芽生えた。

「読みながら、やっぱりすごく怖くなったし、ニュースで見ている感覚と全然違う感覚の言葉っていうものが自分の中に入って来て、一気にリアリティーを...。もちろん、それでも分かってないんだと思うんですけど。この2日間、ずっと不安だったんですけど、さらにそれ以上の怖さだったり、心の痛みとか、苦しみを感じたので、(リスナーも)聞いてて不安になったりする可能性もあると思います」

自分がそうだったように、リスナーも自分の言葉が不安を増幅させる要因となってしまう可能性もある。だが「でも俺、それでいいと思います」と言い切る。「一緒に不安になりましょう。きょうは一緒に時間を過ごすというのが目的だと思います。なので普段通りのラジオやりつつ、今いろんな場所で生きている皆さんからの生のメッセージを読ませていただいて2時間、お送りできたらなと思っております」と優しくも力強い言葉で決意を語った。

番組ではおなじみの「オマリーの六甲おろし」を1曲目としてスタート。様々な思いを抱えながらの"通常モード"はリスナーの感動を呼んだ。X(旧ツイッター)では、放送中から「星野源のANN」「オマリーの六甲おろし」などがトレンド入り。

「安心と不安の共有。生の声の力ってすごいなと改めて」「特別な『普段通り』の生放送、本当にありがたかったです。不安を抱えながらも『つながり』を確かに感じた、温かな時間でした」「『一緒に不安になりましょう』なんて真っ直ぐな言葉なんだろうと思った」「この不安などうしようもなさを皆んなで手を繋いでる気持ちにさせてくれてありがとう」「不安な夜を一緒に過ごしてくれた源さん、スタッフさん、リスナーのみなさん、ありがとうございました」など感謝の言葉であふれた。

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