[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み
×ばつ

石川県出身18歳 山本愛翔が54秒TKO勝ちでスーパーバンタム級全日本新人王!「井上尚弥選手が憧れ」

[ 2024年12月21日 20:19 ]

プロボクシング第71回全日本新人王決勝戦スーパーバンタム級4回戦 ( 2024年12月21日 東京・後楽園ホール )

初回54秒TKO勝ちした山本
Photo By スポニチ

プロボクシング第71回全日本新人王決勝戦が行われ、スーパーバンタム級は今大会最年少の山本愛翔(18=カシミ)が初回54秒のTKO勝ちで矢野円来(23=花形)を下し、最優秀選手賞(MVP)に輝いた。技能賞はスーパーフライ級の村田碧(20=松田)、敢闘賞はスーパーフェザー級の梶野翔太(19=角海老宝石)が獲得した。

衝撃のKO劇だった。山本は開始直後に左フックでダウンを奪うと、再開後も再び左フックを一閃(いっせん)。相手を失神させる強烈な一撃で試合を終わらせ「左フックは練習してきたパンチ。パワーがある選手だったが、しっかり合わせることができたのでよかった。ボクシング最高です!」と絶叫した。念願のMVPを獲得し「あまり実感はないが、獲ったからには今後は狙われる立場になると思う。一戦一戦しっかり勝って行きたい」と気を引き締めた。

石川県七尾市出身で格闘技好きの父の影響で小1から空手を開始。小5から本格的にボクシングを始めると、中2でU―15全国大会を制した。高校からは競技に専念するため地元・七尾市を離れ、金沢学院大学付属高進学と同時に金沢市で1人暮らしを開始。23年11月に同市のカシミジムからプロデビューした。

今年1月の能登半島地震では前日に実家に帰省していた山本は無事だったが、実家が被災。家族らは無事だったが、断水などを経験した。今後地元の復興を願い「自分が勝ち続けることでみんなを元気づけたい」と誓いを新たにした。

「大きい目標は、憧れの井上尚弥選手のように、世界チャンピオンになること」と明かす。井上とは不思議な縁もあり、18年に金沢市で開催されたカシミジムの興行で、ゲストとして参加した当時WBA世界バンタム級王者だった井上と遭遇した過去もある。中学生だった山本はすれ違った際に、「自分もボクシングをやっています」と声をかけたところ「頑張ってください」と激励されたといい「ずっとYouTubeとかで井上尚弥選手の試合を見ていました」を笑顔。偉大な王者に一歩でも近づくため「徐々に勝ち上がって強くなっていきたい」と誓い新たにした。

続きを表示

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

格闘技の2024年12月21日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /