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スーパーフェザー級で挑戦者決定戦の堤駿斗 減量失敗は「2度はないように」専門コーチつけて準備万全

[ 2024年11月18日 15:16 ]

プロボクシング WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦 同級8位 堤駿斗(志成)<12回戦>同級14位 レネ・アルバラード(ニカラグア) ( 2024年12月31日 東京・大田区総合体育館 )

<志成ジム大みそか会見>会見に臨む堤(撮影・五島佑一郎)
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ボクシングの志成ジムは18日、都内で会見を開き、前東洋太平洋フェザー級王者で現WBAスーパーフェザー級8位の堤駿斗(25=志成)が12月31日に東京・大田区総合体育館でWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦に出場すると発表した。元WBA世界スーパーフェザー級王者で現同級14位のレネ・アルバラード(35=ニカラグア、34勝22KO14敗)と対戦する。

大みそかの大田区総合体育館では前WBA世界スーパーフライ級王者で現同級6位の井岡一翔(35=志成)と現WBA同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)の再戦が決まっており、堤―アルバラードはセミファイナルで開催される。

堤は16年の世界ユース選手権フライ級で日本人初の優勝を果たすなどアマ通算13冠。21年東京五輪出場を逃して22年にプロ転向し、同年7月のデビュー戦で8回判定勝ちした。23年5月の東洋太平洋フェザー級王座決定戦でジョー・サンティシマ(フィリピン)に判定勝ちし、日本男子最速記録のプロ3戦目で同王座を獲得。だが、今年4月の元WBA世界バンタム級王者アンセルモ・モレノ(パナマ)とのフェザー級ノンタイトル戦では前日計量で体重超過。試合は3回KO勝ちでプロ5連勝(2KO)としたものの、日本ボクシングコミッション(JBC)から6カ月のライセンス停止処分を受けていた。

堤は計量失敗について「自分を応援してくれる人の思いを裏切ってしまった」と反省を口にした。当初は罪悪感から「1年ぐらいは休んだ方がいいのかな」と思ったが、次戦からスーパーフェザー級で戦うことを決意して約1カ月後にランニングを再開し、6月ぐらいからジムワークも再開するうちに大みそかの挑戦者決定戦が浮上。「1つ1つリングに上がって戦うしか信頼は取り戻せない。1度でもしてはいけない失敗をしてしまったので、2度はないようにしっかりとコンディションを整えて挑みたい」と決意を示した。

試合へ向けては元々親交のある元プロボクサーの"減量コーチ"をつけ、食事メニューや水分量を管理。10月上旬から約1カ月半は米ラスベガスで合宿を行ったが、従来は帰国後に体調を崩すことが多かったため早めに帰国したという。現地ではかつてライト級で世界挑戦したジャクソン・マリネス(ドミニカ共和国)やスーパーライト級のホープ、カメル・モートン(米国)ら階級が上の選手を相手に、スパーリングを約60ラウンド消化。「(階級を上げても)耐久力はあると実感できた。自分よりも大きい選手相手との戦い方も身につけられたので大きな収穫だった」と、イスマエル・サラス・トレーナーとテクニックを磨いたことを明かした。

世界挑戦の足が懸かりとなる挑戦者決定戦に関しては「まだ実感は湧いていない。まずはアルバラード選手に勝つことだけ考えて練習に取り組み、勝った姿をお見せできるようにベストを尽くしたい」とキッパリ。アルバラードの印象を問われると「いろんな意味でタフ。一度世界王者にもなっているので舞台慣れしているし、総合的にタフで崩しにくい」と答え、新階級での戦いへ「通用するかはリングに立ってみないと分からない。この階級で体が通用うしないことも踏まえた上で、そこでも勝てるところまで持っていくのが自分の仕事。おつりが来るぐらい強くなって、フィジカルで負けててもテクニックと自分の持ち前を駆使して勝ちたい」と覚悟を語った。

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