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ドジャース・大谷 デコピン弾!愛犬始球式後に先頭打者アーチ メジャー史上2人目「42―42」達成

[ 2024年8月30日 01:30 ]

インターリーグ ドジャース6-4オリオールズ ( 2024年8月28日 ロサンゼルス )

始球式に"登板"したデコピンと笑顔でハイタッチする大谷翔平(撮影・西尾 大助)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、オリオールズ戦に「1番・DH」で出場し、初回に右越えに今季4度目の先頭弾となる42号ソロ。2盗塁も決めて42盗塁とし、メジャー史上2人目の「42―42」に達した。愛犬デコピンとコラボレーションしたボブルヘッド(首振り人形)の配布日で、デコピンが始球式に登場するなど大盛り上がり。ダブル主演で勝利に貢献し、大観衆を魅了した。

チケットはもちろん完売。5万3290人の大観衆が集まった。大谷とデコピンがコラボレーションした「ボブルヘッドデー」。試合開始10分前だった。大谷が愛犬を抱えて登場。一体、何が始まるんだ...。ファンのどよめきを浴び、大谷はマウンドへ歩を進めた。

プレート上に白球とデコピンを残し、左手で「待て」の合図で自身は本塁へ。「よし」の合図をかけるとデコピンは白球をくわえ、主人の元へ駆け寄った。本塁のど真ん中を突き抜ける見事な"ストライク投球"。球場中に笑顔が広がった。愛犬とハイタッチも披露した大谷は「奇麗に決めてくれて、ほっとした。打席より緊張した。素晴らしい。良いおやつを買ってあげたい」と親心をのぞかせた。

本拠地の予行演習を含め「2、3週間、練習した」という愛犬との始球式の成功で気分は乗った。初回。先頭で21年サイ・ヤング賞右腕バーンズのスライダーに泳ぎながらもバットの先で拾う。打球は右翼フェンスを越えた。今季4度目、通算10度目の42号先頭弾。二塁を回ると両手の甲を見せながらぶらつかせて舌を出す"デコピンポーズ"も見せた。

試合前から大谷とデコピンは主役だった。先着4万人に配られるボブルヘッドを求め、開場5時間前から球場前に長蛇の列。混乱を避けるため、球団は40分も開場を早めた。大谷は右前打を放った3回にベッツとの重盗で41盗塁目の三盗に成功。送球が左肩付近に当たった際は苦悶(くもん)の表情を浮かべ、その後にT・ヘルナンデスのライナー性のファウルが直撃しそうになって変顔でリアクションするなど愛犬と対照的な"どう猛ぶり"だった。5回には42盗塁目の二盗を決め、98年のアレックス・ロドリゲス以来、史上2人目の「42―42」を達成。愛犬がプリントされたスパイクを履いた走塁はスランプ知らずで、ともに年間51ペースとして史上初の「50―50」にまた前進した。

一時は不振に苦しんだ8月だったが、月間2桁本塁打&2桁盗塁(10本塁打、14盗塁)は史上8人目の快挙だ。「(5回の一ゴロの)アウトも難しいコースだったが、いい形で振れている。そういう打席が増えれば、おのずと数字も上がる」と大谷。愛する家族とともに世界一を目指す。(笹田幸嗣通信員)

▼ドジャースのデーブ・ロバーツ監督 デコイ(デコピン)があそこまで訓練されていたのかと感心した。でも、翔平の犬なら何も驚くことはない。ボブルヘッド配布日に本塁打と2盗塁。彼は注目を浴びるほど、その場を盛り上げる。

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