第286号 2025年10月8日号戦後80年特別企画展「しょうけい館証言映像展 証言がつなぐ あの日の記憶」を開催します
令和7年10月15日(水)から令和8年3月1日(日)まで、戦後80年特別企画展「しょうけい館証言映像展 証言がつなぐ あの日の記憶」を開催します。
展示概要
戦後80年を迎えた今年、戦争を体験した世代の高齢化は進み、いよいよ戦争体験者不在の時代が到来しつつあります。戦争体験の継承がますます重要な課題となる中で、彼らの体験を知る方法の一つに、証言映像があります。
当館は、戦傷病者やそのご家族、軍医や従軍看護婦などの医療関係者などを対象に、これまでに約200本の証言映像を収録してきました。証言映像は、体験の内容はもちろんのこと、それを語りかける表情に至るまで記録されているため、より実感をもって彼らの体験や思いに触れることができます。
本展では、10数名の証言映像や受傷の内容毎に再編集した総集編の映像上映に加え、映像を収録した証言者をパネルで紹介するほか、証言者から寄贈された資料を展示します。ぜひ生きた声を通して戦傷病者について知ってもらえればと思います。
主 催:しょうけい館(戦傷病者史料館)
会 期 :令和7年10月15日(水)〜令和8年3月1日(日)
会 場 :しょうけい館 2階企画展示室
入館料:無料
開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日・令和7年11月4日(火)・11月25日(火)・12月28日(日)
〜令和8年1月4日(日)・1月13日(火)・2月24日(火)
※(注記)令和7年11月3日(月)、11月24日(月)、令和8年1月12日(月)・2月23日(月)は開館
展示内容
当館がこれまでに証言映像を収録した戦傷病者から13名を選び、その証言内容をパネルで紹介するとともに、証言者から寄贈された資料を展示します。
義手(装飾用義手)
右腕を切断した戦傷病者が使用していた義手。この方は自身の左腕一本で仕事をすることができましたが、仕事の時や歩行のバランスを取るためにも義手が必要でした。
足補助器具
脚の長さを補うための補装具。これを使用していた戦傷病者は、手術により右脚が6cmも短くなってしまったため、脚の高さを揃えるために使用しました。
義眼
両目を負傷した戦傷病者が使用していた義眼。箱に書かれている「御賜」の文字は、この義眼が皇室より賜ったものであるということを示しています。
尺八
脊髄損傷の戦傷病者が、箱根療養所への入所中に製作した尺八。この方は出征前に竹材を扱う店で奉公していたこともあり、半身不随でありながらも器用に工芸品を製作することができました。
証言映像上映
内容:企画展で紹介している戦傷病者の証言映像を順次上映します。
場所:しょうけい館 2階企画展示室内
総集編映像上映
内容:これまでに当館が収録してきた証言映像を、テーマごとに再編集した総集編映像を上映します。
場所:しょうけい館 2階シアター
※(注記)団体プログラム等によって、上映内容を変更・休止する場合があります。
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