県内は自然排水が困難な低平地である佐賀平野・白石平野を中心に、過去に大規模な風水害がたびたび発生しました。こうした過去の被害の状況や救援・支援、復旧・防災に向けての県の取組などの記録をたどり、梅雨前線の活発化や台風の襲来等により、一年の中でも風水害が発生しやすい時期に合わせて展示を行いました。 【展示期間:平成24年7月3日(火曜日)〜9月30日(日曜日)】
「昭和28年6月豪雨による災害実相報告書」
毎年のように風水害に悩まされていた佐賀県は、水害防止対策を確立するため、この時の洪水の原因や災害の状況を科学的に分析、実態の調査に努めました。
この報告書は、「災害の概要」「佐賀県の自然的環境」「豪雨と洪水」「東松浦小城杵島藤津郡地すべり調査報告」「被害状況」の項目からなっています。
「暴風雨被害御下賜金配分に係る書類」
大正3年8月に佐賀県を襲った暴風雨被害に対し、天皇・皇后両陛下より御救恤金(義捐金)1,200円が下賜されることになりました。
宮内大臣よりの達、各郡の被害状況報告、被害程度による分配金の標準表、罹災者の交付金拝受証などが収められています。