30〜40代のみなさんへ

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公的年金はなくならない

公的年金制度には、多くの方に安心を提供し、老後の生活を支えるという役割があります。実際に、高齢者世帯の収入の約6割を公的年金が担っていて、終身にわたって受け取ることができ、高齢者の生活に重要な役割を果たしています。

このため、もしも公的年金制度をなくしたり、給付をやめたりすると、多くの高齢者の生活がとても厳しいものになってしまいます。ですから、今後も、公的年金制度をなくすことは現実的ではありません。

2004(平成16)年改正までは、5年に一度の制度改正と、それに伴う財政再計算を行いながら、給付と負担の水準を見直していました。

ですが、少子高齢化の進行につれて、年金財政のバランスがより懸念されるようになってきました。
マンガで読む公的年金制度 第5話

公的年金制度を持続させるための取組み

そのため、公的年金は2004(平成16)年に大幅な制度改正を行い、長期的な給付と負担の均衡を図るために、公的年金の財政バランスが自動的に取れるような仕組みを導入しました。

同時に、公的年金財政について、5年ごとに長期的な見通しをたてて健全性を確認するという、検証の取組みを始めました。これを財政検証といいます。
マンガで読む公的年金制度 第7話

財政検証ではどんなことがわかるか

財政検証は、人口の推移や経済状況の変動を踏まえて今後の長期にわたる年金財政の見通しを作るというものです。

具体的には、厚生年金国民年金の保険料収入、国庫負担、給付費といった収支の見通しやマクロ経済スライドに関する見通しを作成し、公表しています。また、将来の給付水準がどの程度になるかといった見通しもあります。
マンガで読む公的年金制度 第10話

財政検証レポートから読み取れるその他のこと

財政検証の結果はレポートとしてまとめ、ホームページで公開しています。また、レポートには検証結果だけでなく、公的年金をめぐる社会情勢や制度改正の流れ、海外の情勢など、さまざまな資料が掲載されています。
将来の公的年金の財政見通し(財政検証)

専業主婦・主夫の年金はどうなってるの?

配偶者がサラリーマンなどの専業主婦・主夫の方は「第3号被保険者」になります。第3号被保険者は国民年金のみの加入となりますが、保険料は厚生年金に加入している方全員で負担していて、ご自身で保険料を納める必要はありません。

なお、第3号被保険者は、以下の条件を満たした方となります。

・配偶者が厚生年金に加入している(第2号被保険者である)

・自身は第2号被保険者ではなく、配偶者に扶養されている(年収が130万円未満、かつ、配偶者の年収の2分の1未満である)こと

配偶者が退職(厚生年金でなくなった)したり、ご自身の収入が一定額を超えたときなどは、第3号被保険者から第1号被保険者へ切り替える手続きが必要になります。ご自身の状況が変わったときは、すぐにお近くの年金事務所にご相談ください。

お問い合わせや手続きが遅れると、年金の給付開始時期が遅れたり、障害年金遺族年金を受け取れなくなってしまう可能性もあります。

「ねんきんネット」ってなんですか?

ねんきんネットは、日本年金機構が提供しているサービスです。ここでは、年金加入記録の照会、年金見込額の試算、持ち主の分からない記録の検索、電子版「ねんきん定期便」や各種通知書の確認など、年金に関する便利なサービスをご利用いただけます。ご利用にはユーザ登録が必要です。

詳しくは日本年金機構のサイトをご覧ください。
ねんきんネット(日本年金機構)

財政再計算
将来必要となる保険料水準の段階的な引上げ計画を再計算すること。2004(平成16)年の制度改正前に少なくとも5年ごとに実施されていた。現在は財政再計算の代わりに財政検証が実施されている。詳しくは、マンガで読む公的年金制度 第7話の「公的年金財政を持続させる仕組み」を参照。
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少子高齢化
出生数が減少し子どもの割合が低下することや、平均寿命の伸びなどにより高齢者の割合が増加すること。
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厚生年金
会社などに勤務している人が加入する公的年金の制度。一定の要件を満たせば、将来、基礎年金(1階部分)に加えて、厚生年金(2階部分)を受け取ることができる。詳しくは、マンガで読む公的年金制度 第4話の「厚生年金とは」を参照。
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国民年金
日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入する公的年金の制度。一定の要件を満たせば、将来、基礎年金(1階部分)を受け取ることができる。詳しくは「日本の公的年金は『2階建て』」の「国民年金とは」を参照。
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国庫負担
年金給付の財源として、税負担をもとに国が支出するもの。基礎年金の給付は1/2が国庫負担となっている。
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マクロ経済スライド
そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、公的年金の給付水準を自動的に調整する仕組み。マクロ経済スライドが発動していると、年金額の伸びは、賃金や物価の伸びよりも低くなる。詳しくは、「財政検証と財政再計算」の【マクロ経済スライドってなに?】を参照
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第3号被保険者
第2号被保険者に扶養される20歳以上60歳未満の配偶者。国民年金にのみ加入する。
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第2号被保険者
サラリーマンなど、厚生年金に加入している方。
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第1号被保険者
自営業者やパートなど、第2号被保険者や第3号被保険者になっていない20歳以上60歳未満の方。国民年金に加入する。
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障害年金
病気やけがなどで重い障害を負ってしまったときに受け取ることができる公的年金。障害基礎年金と障害厚生年金がある。
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遺族年金
家計の担い手(扶養者)が亡くなってしまったときに残された遺族が受け取ることができる公的年金。遺族基礎年金と遺族厚生年金がある。
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ねんきんネット
日本年金機構のサイト上で提供されているサービスで、年金加入記録の照会、年金見込額の試算、持ち主の分からない記録の検索などができる。
ねんきんネット(日本年金機構)
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日本年金機構
国から委任され、公的年金に関わる業務を行う特殊法人。公的年金への適用、保険料の徴収、年金の給付、加入者からの相談受付、記録管理などを担っている。
日本年金機構
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ねんきん定期便
日本年金機構から毎年1回、国民年金や厚生年金の加入者に送られてくるもの。加入記録の確認などができる。
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