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求められるフードチェーンの安全管理、養殖水産物に見る日本と先進輸出国の違い

世界の食料貿易が活発化するなか、輸入国では輸入食品の安全を確保し、輸出国では多様な国や企業の基準に対応する制度の整備を進めています。そこで、養殖水産物の輸出を例にフードチェーン・アプローチの視点から、安全管理の課題を考察しました。

タイでは、ASEAN-GAP(Good Aquaculture Practices)や相手国が求める基準を公的認証制度で担保しながらフードチェーン全体を管理しています。このため、重要な輸出品目であるエビ養殖では、小規模生産者であっても輸出に対応できるシステムを構築しています。

一方、日本では戦略的輸出拡大を目指すブリ養殖を始め、欧米向け輸出では加工場のHACCP導入が進んでいますが、養殖場の生産工程管理及び衛生管理等に関する国際的なスタンダードであるGAPは普及していません。日本産養殖水産物の安全管理及び輸出振興には、食品安全の観点からフードチェーン・アプローチによるシステム構築が求められます。

タイと日本の輸出向けフードチェーン・アプローチの比較

タイと日本の輸出向けフードチェーン・アプローチの比較

(注1)タイの公的GAPはASEAN-GAP、輸入国が求める基準及びグローバル民間認証(BAP、ASC)の一部に対応した公的スタンダードで輸出向けでは取得が義務化。4種類あるGAPはどれかを取得すればよい。
(注2)輸入業者の求めに応じて養殖業者や加工企業が任意で取得。資本力に応じて取得する認証の数は異なる。
(注3)HACCPを要件に入れていない国。(EU、米以外でHACCPを求める国はブラジル。)
(注4)中国、韓国、インドネシア、ベトナムなど12か国。
(注5)表の内容は令和3年1月1日現在。

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