我々はなぜ道徳的か

ヒュームの洞察

著者 神野慧一郎
ジャンル 哲学・思想・倫理
出版年月 2002年03月
ISBN 978-4-326-15360-2
Cコード 3012
判型・ページ数 四六・256ページ
定価 2,970円(本体2,700円 + 税)
在庫 在庫あり

この本への感想・お問い合わせ

道徳の存在は不思議である。動物には道徳はないが立派に集団生活を営んでいる。だが私たちの社会は道徳がなければ存立しないように見える。著者は、道徳は人間の「自然本性」に属さないにもかかわらず、ある段階で「自然本性」に親和するように成立したと考える(自然主義)。その立場から進化論や大脳生理学の知見を参照して、道徳の成立を発生史的に追求する。更に道徳が感情という面で問題になること(道徳感情論)、事実と価値の関係(道徳は価値に関わる)、倫理学説の三類型(結果主義、義務論、徳論)などを論じる。著者の長年の思索の結晶である。

序章 問題設定
1 問題の意味
2 人間にとって無道徳であることは可能か
3 進化論と倫理学

第一章 方法論的指針
1 倫理的知識の要件
2 以上の議論のいくらかの応用
3 付加的なコメントとこれからの道筋

第二章 「自然的」から「道徳的」へ(道徳規範の地位)
1 自然的存在から道徳的存在へ
2 自然的なことと道徳的なこととの差異

第三章 自然的なものと道徳的なことの共存
1 ゲーム理論の教訓
2 ヒューム的な人間像

第四章 進化論と人間本性
1 道徳の自然主義的理解
2 人間本性という概念はどの程度まで支持しうるか

第五章 道徳感情論を支持する科学的知見
1 大脳生理学からの議論(ダメイジオの議論)
2 社会的感情・道徳感情論(心理学的な知見)

第六章 道徳感情論の問題
1 いわゆる自然主義的な立場ということについての若干の説明
2 スーパーヴェニエンスという考えの分析
3 道徳的実在論の却下とそれに替わる立場としての準―実在論
4 ヒュームの道徳論の解釈
5 エモーティヴィズムの却下

第七章 「よきこと」、「正しきこと」は客観的に定まるか
1 価値評価の客観性について
2 ヒュームにおける意志概念について

第八章 道徳感情論の位置づけ
1 道徳説の分類
2 アリストテレスの倫理説(目的論の一例として)
3 カントの道徳論(義務論的倫理学の典型として)
4 要約

第九章 エピローグ
1 徳論型倫理学の現状について
2 徳論型倫理の基本的性格に対する誤解について──他の立場との比較
3 徳論型倫理に特徴的な考え方
4 徳についてのいくらかの説明
5 おわりに


あとがき
文献
人名索引
事項索引

関連書籍

ご注文

2,970円(税込)

個人情報の取扱いについて

このサイトでの購入手続きにおける個人情報の取扱いについて下記リンク先にてご案内しております。
『商品購入における個人情報の取扱いについて』

商品をご購入いただく際はこちらに同意をしたうえでお支払方法(クレジットカードまたは代金引換)をお選びください。

ジャンルから探す
シリーズから探す

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /