株式会社太田胃散 株式会社太田胃散
- 太田信義氏
明治11年(1878年)、出版業を営んでいた太田信義は、しばしば胃病に悩まされていました。しかし、大阪出張の際に診察を受けた、時の名医 緒方洪庵の娘婿 緒方拙斎医師の処方薬により「胃病」が快癒。効き目に感動した信義は、この薬を譲り受けて販売することにしました。
「太田胃散」の起源となるこの薬は、オランダ人名医 ボードウィン博士が我が国にもたらした英国処方を応用して作られた薬で、肉食中心の欧米の食文化に必要なスパイスと同等な生薬が原料となっています。以来、時代に合わせた研究、改良を重ねてロングセラーとして愛され続けています。
創業者 太田信義の運命を変えた大阪での出会い。
- 第一工場生産棟
「良い医薬品は、良い環境から」という信念のもと、太田胃散の茨城工場は最新のGMPに適合した設備を備えています。工場内は異物混入を防ぐ着替え、殺菌・消毒を目的とした手洗い、衣類に付着したほこりなどを除去するエアシャワーと医薬品の製造に最も大切な衛生管理を徹底しています。
また、免震装置を採用した強固な建物にするなど、従業員の安全やセキュリティにも配慮されています。
「良い医薬品は、良い環境から」GMP適合の最新設備を完備。
- 見学所通路
第一工場生産棟では太田胃散の歴史に触れることのできる見学者通路を展開。ここでは、太田胃散 発足の際に掲示されていた数種類にも及ぶ看板や時代に合わせた歴代のパッケージ、過去に掲載された広告物や販促品など様々なものが展示されています。
そして箱の組み立てや製品の充填などの製造過程の一部も窓越しに見学することが可能となっています。
太田胃散のこだわりや歴史を体感できる工場内の見学者通路。
太田胃散は、【ケイヒ】【ウイキョウ】【ニクズク】【チョウジ】【チンピ】【ゲンチアナ】【ニガキ】の7種の健胃生薬が弱った胃を元気にし、飲みすぎ、食べすぎ、胃のもたれなどの不快な症状を改善する総合胃腸薬。自然由来の生薬の良さを生かすために、独自の製法でつくられた散剤(粉末)にしています。
さらに、作用時間の異なる4種の制酸剤を配合することで、胸やけ、胃痛、胃部不快感にすぐれた効果をあらわします。
太田胃散の特徴と種類
長年愛されるにはわけがあります。
太田胃散は、天然由来の自然の良さを生かした粉末の健胃胃腸薬です。自然(生薬)にこだわり、粉末(香り)にこだわり、創業当時からの伝統を引き継ぎ、長年愛用され続けています。人にやさしく、胃の中で早く溶け、スーッと効く健胃胃腸薬として100年以上愛用されています。
生薬にこだわり・粉末にこだわり
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工場見学スライドショー
太田胃散ができるまで茨城県筑波学園都市に隣接する、牛久市の緑豊かな環境の広大な敷地内に、太田胃散の茨城工場と筑波研究所があります。ここで太田胃散がどのようにして作られているのか、その過程を紹介します。
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原料受入試験
原料受入試験使用される原料は受入試験をし、特に7つの生薬については微生物検査を行うなど徹底した品質管理を行っています。
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混合工程
混合行程秤量された原料はコンテナ容器に投入され、スーパーコンテナタンブラーで混合されます。
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篩過工程
篩過工程篩過機と呼ばれる機械でふるいにかけられます。これは均一な製剤を作るために欠かせない作業です。
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アンケーサー
アンケーサー缶自動倉庫から出庫された箱に入った缶は、アンケーサーと呼ばれる機械で箱から出されライン上を流れていきます。
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缶の目視検査
缶の目視検査缶容器はエアーブロー洗浄後、目視により異物や傷などを念入りに検査し、さらに紫外線殺菌を行います。
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充填工程
充填工程製剤は定量的に缶に充填されます。その後中蓋がつけられ、さらに添付文書と匙が添えられ、カメラでの全数確認が行われます。そして缶蓋を取り付けます。
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保管
保管シュリンク包装されロットナンバーがつけられた製品は、集積包装、ダンボール詰めされ、パレタイザーでパレットに積まれ自動倉庫に保管されます。
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参考品保管
参考品保管作られた製品はロットナンバーごとに保管され、商品管理を行っています。
茨城県牛久市
- 牛久市
茨城工場がある牛久市は茨城県の南部にあり、東京から約50kmの距離に位置します。JR常磐線や高速道路が走り地域の拠点都市を担う一方、自然も多く残されており、自然と都市機能が調和する街です。「カッパ伝説」や「牛久シャトー」の他、最近では「牛久大仏」などが有名です。