音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2 vol.105(令和7年(2025年)9月発行)
(イントロダクション:女性ナレーター)
マイナンバーカードは、くらしの様々な手続きや、健康・医療分野、さらにマイナ免許証など、あらゆるシーンで使用されています。このマイナンバーカードと、カードのICチップに記録された電子証明書には、それぞれ有効期限があることをご存じですか? 2025年度中には、マイナンバーカードと電子証明書合わせて、およそ2,780万件が有効期限を迎える見通しです。有効期限が切れると、例えばマイナポータルを通じた各種の手続きができなくなるなどの影響が生じます。ここでは「有効期限を確認するには?」や「更新の通知は届くの?」などについて、詳しくご紹介します。この音声は10分程度でお聞きいただくことができます。
(本文 Q.女性ナレーター / A.男性ナレーター)
Q1:マイナンバーカードと電子証明書の有効期限について教えてください。
A1:マイナンバーカードと電子証明書には、安全性を維持するため、それぞれ有効期限が設けられています。
- ●くろまるマイナンバーカードの有効期限
- 発行日から10回目の誕生日まで、発行時に18歳未満のかたは5回目の誕生日まで。なお、申請受付日が2022年4月1日より前のかたは「18歳未満」を「20歳未満」と読み替えてください
- ●くろまる電子証明書の有効期限
- 年齢にかかわらず発行日から5回目の誕生日まで。
Q2:有効期限を確認するにはどうすれば良いでしょうか?
A2:マイナンバーカードの有効期限は、カードの表面に印字されています。電子証明書の有効期限は、発行の際にご自身がカードの表面に記入したもの、又はパソコンやスマートフォンからマイナポータルを通じて確認することができます。発行時に18歳以上で、マイナンバーカードと電子証明書を同時に発行したかたは、マイナンバーカードの有効期限の5年前が電子証明書の有効期限となります。なお、申請受付日が2022年4月1日より前のかたは「18歳以上」を「20歳以上」と読み替えてください。
Q3:有効期限が切れるとどうなりますか?
A3:マイナンバーカードは有効期限が切れると、本人確認書類としての利用ができなくなります。ただし、マイナンバーカードの更新に当たって新しいカードの交付を受ける際など、有効期限切れのカードが本人確認書類として認められるケースもあります。
電子証明書は有効期限が切れると、マイナポータルにログインできなくなるほか、証明書のコンビニ交付、e-Tax等の電子申請などの利用もできなくなります。なお、電子証明書の有効期限が切れた場合でも、期限切れから3か月間はマイナ保険証として利用できますが、その後電子証明書を更新しなければ、マイナ保険証として利用ができなくなります。
また、スマートフォンに電子証明書を搭載している場合、スマートフォンに搭載した電子証明書の有効期限は、発行申請の際に用いたマイナンバーカードに記録された電子証明書の有効期限と同一です。マイナンバーカードに記録された同じ種類の電子証明書が失効すると、スマートフォンに搭載された電子証明書も連動して失効します。
Q4:有効期限が近付いたら更新の通知はありますか?
A4:マイナンバーカードと電子証明書は、有効期限が3か月未満になると更新が可能になります。有効期限を迎えるかたには、期限の2か月前から3か月前をめどに、地方公共団体情報システム機構(J-LIS) から「マイナンバーカード・電子証明書有効期限通知書」が届きます。通知書が届いたら、同封物を確認し、早めに更新手続きを行いましょう。通知書を入れた封筒裏面には、通知書が同封されていることなどを音声で確認できる音声コードと、「ゆーこーきげんつーち」と打刻された点字が記載されています。更新にかかる手数料は、無料です。更新後のマイナンバーカードの受取や、電子証明書の更新は、代理人が行うことも可能です。
詳しい更新手続きは、J-LIS のホームページから確認できます。「マイナンバーカード 更新手続き」で検索してみてください。
Q5:そのほかに気を付けておくことがあれば教えてください。
A5:マイナンバーカードなどの更新に便乗した詐欺に注意しましょう。不正な勧誘や個人情報を聞き出そうとする電話、メール、訪問など、次のような事例に注意してください。
- 市区町村職員を名乗る者から、マイナンバーカードの更新手数料を要求された
- 「代理で手続きする」と言ってマイナンバーカードと暗証番号を要求された
- 自宅を来訪した者に「お金を払わないとマイナンバーの通知カードが白紙で届く」と言われ、現金を渡した
国や市区町村などが、電話などでマイナンバーカードの暗証番号を聞いたり、金銭を要求したりすることは一切ありません。不審な電話などには応じずマイナンバー総合フリーダイヤル「0120-95-0178」、消費者ホットライン「188」、最寄りの警察署又は警察相談専用電話「#9110」、お住まいの市区町村の担当窓口などに連絡してください。
(エンディング:女性ナレーター)
マイナンバーカードは、日常生活の様々な場面で利用されています。今後もマイナンバーカードを利用できるよう、事前に有効期限を確認し、有効期限が切れる前に、必ず更新手続きをしましょう。2025年度以降は更新対象のかたが多く、自治体の窓口は混雑が予想されますが、一部の自治体では、平日夜間や週末なども更新手続きの対応をしています。また、マイナンバーカードの受取、電子証明書の更新手続きが予約制となっている市区町村もあります。更新の際は、あらかじめお住まいの市区町村のホームページなどを確認し、余裕を持って更新しましょう。詳しくは「政府広報 マイナンバーカード更新」で検索してみてください。