音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2 vol.103(令和7年(2025年)6月発行)
(イントロダクション:女性ナレーター)
2025年3月から、全ての都道府県においてオンラインでのパスポートの新規申請が可能になりました。また、偽造や変造への対策が強化された新しいパスポートの発給が開始されました。この音声は5分程度でお聞きいただくことができます。
(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)
Q1:今回パスポートに関して、何が変わったのですか?
A1:2025年3月からパスポートの申請方法やパスポートの様式などが変わりました。
- 1全都道府県でオンラインでの新規申請がスタート
- パスポートを更新するときだけでなく、新たに申請するときにも、マイナポータルからのオンライン申請が可能になりました。オンライン申請なら、窓口へ出向くのはパスポート受取り時の1回だけです。さらに、戸籍情報のシステム連携が始まり戸籍謄本の原本の提出が不要になりました。また、申請手数料も窓口申請と比べて割安になりました。
- 2偽造・変造対策を強化
- パスポートの顔写真のページの素材がプラスチックになり、また、名前や生年月日などの個人情報はレーザーで印字されます。これによって偽造や変造がより困難になり、パスポートの安全性が高まりました。
- 3国立印刷局でパスポートを集中作成
- 従来は都道府県の旅券事務所や一部の在外公館でパスポートを作成していましたが、新しいパスポートは、偽造や変造の対策を強化するため国立印刷局で集中的に作成することになりました。そのため、申請から交付まで国内であれば2週間程度かかります。余裕をもった申請をお願いします。
Q2:パスポートのオンライン申請をするにはどうすれば良いですか?
A2:オンライン申請は、国内ではマイナンバーカードを使ってマイナポータルから行います。その際には次のものが必要です。
- 1マイナンバーカード
- 利用者電子証明書と券面事項入力補助用の数字4桁のパスワード、署名用電子証明書のパスワードも必要です。
- 2マイナポータルアプリをインストールしたスマートフォン
- 3切替申請の場合は有効期間内のパスポート
Q3:マイナポータルでのオンライン申請の流れを教えてください。
A3:申請のおおまかな流れは次のとおりです。
- 1マイナポータルアプリからログインします。
- 2トップページの「パスポート」から「パスポート(旅券)申請」サービスに入ります。さらにパスポートの受取窓口を選択します。
- 3画面の案内に従って、顔写真と自分の直筆のサインを撮影し、申請者情報を入力します。
- 4マイナンバーカードや現在有効なパスポートのICチップを読み取り、入力情報を確認します。
- 5署名用電子証明書を付与し、申請データを送信します。
- 6審査終了後、交付予定日がマイナポータルに通知されます。
- 7窓口に行き、手数料を支払って、パスポートを受け取ります。
- 申請状況はマイナポータルの「やること」から確認できます。
Q4:18歳未満の未成年もオンライン申請はできますか?
A4:15歳未満の場合には、親権者による代理提出のみ可能です。15歳から18歳未満の場合は、親権者による代理提出に加え、本人による申請も可能です。ただし、本人申請の場合は必ず親権者が署名した同意書をアップロードして申請する必要があります。
Q5:パスポートの申請に当たっての注意点を教えてください。
A5:パスポートの有効期間と受取期限に注意が必要です。
渡航先ごとに必要なパスポートの残存有効期間は異なります。パスポートの残りの有効期間を早めに確認して、1年未満であれば切替申請をしましょう。海外旅行中の事故や入院などの際に家族がすぐ駆け付けられるように、家族もパスポートの残存有効期間を確認しておくと安心です。
また、パスポートを申請したものの、発行後6か月以内に受け取らなかった場合、発行したパスポートは失効して受け取ることができなくなります。その場合、5年以内に再度申請すると手数料が通常より6,000円高くなりますので、必ず6か月以内に受け取りましょう。
(エンディング:女性ナレーター)
全ての都道府県でパスポートのオンライン申請が可能になり、偽造対策も強化されて、より安全・便利になった新しいパスポート。世界で通用する身分証明書として、これからも大切に扱い、必要なときに海外渡航ができるようにしましょう。詳しくは、「政府広報 パスポート」で検索してみてください。