2025年3月からパスポートのオンライン申請がさらに便利に!
[画像:スマートフォンから、夜に自宅でパスポート申請する男性、仕事の合間に申請する女性、コーヒーを飲みながら自宅で申請する高齢者夫婦のイラスト]
POINT
令和7年(2025年)3月から、全ての都道府県においてオンラインでのパスポート(旅券)の新規申請が可能になりました。また、偽造・変造対策が強化された新しいパスポートについてもご紹介します。
1オンラインでのパスポートの新規申請が全ての都道府県で可能に!
全国でオンラインでの新規申請がスタート
令和7年(2025年)3月からは、パスポートを更新するときだけでなく、初めて申請するときにも、全ての都道府県でマイナポータルからオンライン申請が可能になりました。
オンライン申請なら、窓口へ出向くのはパスポート受取り時の1回のみで便利です(オンライン申請を行ったかたは、クレジットカードによる手数料の納付が可能です)。
オンライン申請では戸籍謄本の原本の提出が不要に
新規にパスポートの申請をする場合は、戸籍謄本の原本の提出が必要ですが、オンライン申請では、戸籍情報がシステム連携されるため、紙の戸籍謄本を取得し、提出する必要がなくなりました。
申請手数料がオンライン申請の場合は割安に
令和7年(2025年)3月以降は、オンライン申請と窓口申請で手数料が異なります。
種別 | 申請方法 | 手数料 |
---|---|---|
10年有効旅券 | オンライン申請 | 15,900円 |
窓口申請 | 16,300円 | |
5年有効旅券 | オンライン申請 | 10,900円 |
窓口申請 | 11,300円 | |
5年有効旅券(12歳未満) | オンライン申請 | 5,900円 |
窓口申請 | 6,300円 |
コラム1:偽造・変造対策を強化!国立印刷局がパスポートを集中作成
令和7年(2025年)3月以降の申請から、顔写真ページにプラスチック基材を用いたパスポートの発給が開始されました。個人情報がレーザーで印字・印画されるため、偽造や変造がより困難な仕様になり、パスポートの安全性が高まりました。
また、これまで都道府県旅券事務所や一部の在外公館でパスポートを作成していましたが、令和7年(2025年)3月以降の申請からは、国立印刷局において上記の偽造・変造対策を施したパスポートを集中的に作成することになりました。そのため、申請から交付まで国内では2週間程度、国外(大使館・総領事館)では2週間から1か月程度かかりますので余裕をもって申請してください。
[画像:2025年パスポートの人定事項ページの変更点。「素材はプラスチックに」「すべてレーザーで印字・印画」「写真は3か所」「傾けると顔写真と誕生日が切り替わる」]
2パスポートのオンライン申請をするには
オンライン申請は、国内ではマイナンバーカードを使ってマイナポータルから行います(国外からはオンライン在留届(ORRネット)経由で申請します)。なお、窓口で紙の申請書により申請することも可能です。
準備するもの
- 1 マイナンバーカード
- (注)利用者電子証明書と券面事項入力補助用のパスワード(数字4桁)と署名用電子証明書のパスワード(大文字英字と数字を含む6桁から16桁)が必要です。
- 2 マイナポータルアプリ対応のスマートフォン
- (注)スマートフォンにマイナポータルアプリのインストールが必要です。
(注)パソコンから申請する場合も、マイナンバーカードを読み取るにはスマートフォン(マイナポータルアプリ)が必要です。 - 3 有効期間内のパスポート(切替申請の場合)
- [画像:パスポートのオンライン申請に必要となるマイナンバーカード、スマートフォン(切替申請の場合はパスポート本体も必要)のイラスト]
オンライン申請の流れ
Step 1 マイナポータルアプリでログインする
- マイナポータルのトップページの「さがす」から「パスポート」で検索し、「パスポート(旅券)申請」を選択します。
- パスポート申請のトップページで、申請する手続を選択します。
- パスポートの受取窓口を選択します。
Step 2 画面の案内に従って、事前準備を行う
- 顔写真(パスポート用)と自署(サイン)を撮影します。(注1)
- 申請者情報を入力します。(注2)
(注1) マイナポータルアプリのカメラ機能を使い撮影します。あらかじめ端末に保存したデータをアップロードすることもできます。
(注2) マイナンバーカードに記載の氏名、生年月日、性別、住所と本籍地(新規申請の場合)は自動転記されます。
Step 3 実際に申請する
- 画面の案内に従いマイナンバーカードや現在有効なパスポート(切替申請・記載事項変更の場合)を読み取り、入力情報の確認をします。
- 署名用電子証明書を付与し、申請データを送信すると申請が完了。
- 申請の状況はマイナポータルの「やること」(申請状況照会)で確認できます。
申請の詳細については、マイナポータル「国機関の手続に申請する パスポート申請」をご確認ください。
Step 4 窓口で受取
- 審査が終了すると交付予定日がマイナポータルに通知されます。
- 窓口に行き手数料を支払い、パスポートを受け取ります。オンライン申請であれば、手数料はクレジットカードでも支払いができます。詳細は、お住まいの都道府県のパスポート事務所や外務省ウェブサイトでご確認ください。
コラム2:未成年(18歳未満)が申請する場合
マイナンバーカードがあれば、未成年でもオンライン申請が可能ですが、親権者の同意が必要です。
15歳未満のオンライン申請については、親権者等の法定代理人がマイナポータルの代理人サービスを利用して代理提出により申請手続きを行ってください。
【参考サイト】マイナポータル「未成年のパスポート(旅券)の申請手順を教えてください。」
【参考サイト】外務省「未成年者の旅券発給申請における注意点」
3有効期間や受取期限に注意しましょう!
有効期間を確認して、更新は早めに!
渡航先によって求められるパスポートの残存有効期間は異なります。空港でチェックインしようとした際に有効期間の不足が判明し、渡航を諦めなければならないケースが発生しています。パスポートの有効期間は早めに確認し、1年未満であれば切替申請して旅行の準備をしましょう。海外旅行中に事故や入院などの「もしも」の際に家族がすぐに駆け付けられるように、家族もパスポートの残存有効期間を確認しておくと安心です。
発行後6か月以内に受け取らないと、次回申請時の手数料が割高に!
パスポートを申請したものの、発行後6か月以内に受け取らなかった場合、旅券法の規定により、発行したパスポートは失効し、受け取ることができなくなります。
また、パスポートを受け取らずに失効させ、5年以内に再度パスポートの申請をすると、手数料が通常より6,000円高くなります。パスポートを申請したら、必ず6か月以内に受け取りましょう。
まとめ
全ての都道府県でパスポートの切替申請も新規申請もオンラインで可能になったり、パスポートの偽造対策が強化されたり、より安全・便利になった新しいパスポート。世界で通用する身分証明書として、これからも大切に扱い、必要なときに海外渡航ができるようにしましょう。
(取材協力:外務省 文責:内閣府政府広報室)
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- 外務省「オンライン在留届」 別ウインドウで開きます
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