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本市は、“晴れの国おかやま”の中でも日照時間が長く、「晴れのまちたまの」と言われています。空が晴れているので、夜空に輝く星も美しく見えます。
玉野で星のように光り輝き、活躍する人「たまのスター」のインタビュー記事を連載しています。
第8回は、玉野市消防団で女性消防団員として広報活動などに取り組んでいる、藤原利恵さんと野田薫さんを紹介します。
(取材日 11月4日)
たまのスター
藤原 利恵さん(左)、野田 薫さん(右)
藤原さん 義父が消防団の分団長をしてたこともあり、地元の防火クラブに入りました。その後、女性消防団が玉野市でも結成されたのを機に、入団しました。入団して21年目になります。女性の団員は現在13人です。私は、会社員として平日は働いていて、他の団員も会社員が多く、消防団として休日や仕事の後に活動しています。
野田さん
野田さん 私は玉野まつりおどり大会でたまたま地元の防火クラブに混じって踊っていた時に、「元気が良いから消防団に入らないか」と勧誘されました。1度は断りましたが、次の年も、同じように勧誘されたので、そんなに誘ってくれるならということで入団しました。入団して15年目になります。私も藤原さんと同じで平日は会社員として働いているので、休日や仕事が終わった後に消防団の活動に参加しています。
2人 女性消防団員の主な活動は、火災予防の広報活動や行事の運営、応急手当の講習などです。大きな山火事が起こった時に後方支援をすることもあります。
火災予防の広報活動は、春と秋の2回、広報車で火災予防の啓発についての放送を流しながら市内を回ります。
行事の運営は、出初式や下水道フェスティバル、消防フェスティバルなどのイベントに参加する時に、準備や司会、啓発グッズを作成しています。またイベント時には防火啓発や消防団活動のPRや団員募集の広報活動もしています。
私たちは「応急手当普及員」の資格を持っていて、心肺蘇生法やAEDの使用方法などの応急手当の講習を行っています。普及員の資格は3年に1回、実技や試験を受けて更新しています。
また、大きな山火事などが起こった時には、後方での物資の補充などの活動をすることもありますが、最近では大きな山火事は発生していないので機会はありません。 そのほかでは、県や国の研修会に参加しています。岡山県女性消防団員・若手消防団員研修会では数年に1度、啓発劇の発表が当たるので、発表に向けて練習をする年もあります。
男性消防団員は、消火活動の補助やそのための訓練、台風接近時などの見回りや広報が主な活動です。
藤原さんと野田さん
2人 消防団に入って良かったことの1つは、防災や人助けの意識が高くなったことです。消防団で活動していると、AEDの使用方法や、救命などの知識も増えた。万が一、人が倒れている現場に遭遇した時は積極的に救助しようと思っています。
また、消防団の活動を通して普段関わりのない人との出会いや、つながりができたことが良かったです。団員には上の世代の人や下の世代の人など幅広い年代の人が活動しています。いろいろな世代の人と出会えて、一緒に何かするという経験は、消防団に入らなければできなかったと思います。県の研修会では他の市町村の消防団の人とも仲良くなることもできました。
普段は、みんなで和気あいあいと楽しく、真剣に活動しています。私たち消防団を担当してくれる消防署の消防団係の人もとても親切にしてくれます。
大変なことは、行事の司会や劇をする時の体調管理に気を遣うことです。代役がいない時に熱が出て欠席したり、風邪で声が枯れたりすることがないように体調に気を付けています。
また、行事やイベントに合わせて、みんなの都合の合う日程や時間で、週1回から月1回程度と不定期で活動するため、土日や平日の夕方以降になることが多く、家事や育児をしている人は、家族の協力と理解が必要になります。
2人 今、日本中で消防団の団員数が減っています。玉野市でも消防団に入団する人が減っているので、多くの人に消防団の活動を知ってもらい、入団してもらいたいです。若い人が入ってくると、消防団も活性化します。得意なことを活かしたり、考えることも違うので、今までにないアイデアが出ることで活動の幅が広がるなど、楽しく活動できると思います。
消防団員大募集中です!仕事や子育てをしながらでも参加できるので、いろいろな人とのつながりで、普段できない経験をしてみませんか。男女問わず、ぜひ少しでも興味があれば、気軽にお問い合わせください。ぜひ一緒に活動しましょう!
藤原さん 八浜の町の中に最近できた洋菓子店です。以前は、お祖父さんが和菓子屋をしていたのですが、お孫さんが洋菓子店を始めました。また、八浜駅前のケーキ屋さんで娘がバイトしていました。
野田さん 玉と奥玉の境にある焼き芋屋が、おいしいものしか出さないというこだわりがあって好きです。
お二人とも長年、消防団の広報を担当されているだけあって、言いたいことが頭の中で整理され、テキパキと話していただきました。とても仲が良く、明るく楽しく話されていました。
私の持つ消防団のイメージが、部活みたいなイメージであることを話すと、2代ぐらい昔のイメージですねと笑われてしまいました。今は、楽しく真剣に取り組んでいるので少しでも入団しやすいイメージを持ってもらえたらとのことです。話の中で、何度も消防団員募集の話が出てきたので、興味のあ人人はぜひ消防総務課 消防団係(✆31-5711)にお問い合わせください。
広報たまの令和6年12月号