ウィル・スミス、強力打線成功の最大キーマン...MVPトリオ後の4番、最近10年の大型契約【ドジャース大谷翔平の同僚たち】

2024年3月28日 15時39分

AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」〜大谷翔平の同僚たち〜

米ケンタッキー州ルイビルで生まれたウィル・スミスの本名は、ウィリアム・ディルズ・スミス。高校時代は、捕手と投手の二刀流で活躍したスミスですが、残念ながらドラフト指名から漏れて、地元の名門ルイビル大学に進学しました。

大学3年生時代にチームのキャプテンを務め大活躍を見せて、2016年ドラフトでドジャースの1位指名を受けてプロ入り。ルーキーリーグから1A、2A、3Aと順調な成長を見せて、19年5月28日のニューヨーク・メッツ戦でMLBデビューを果たしました。デビュー戦から25試合を消化した時点で10本塁打を記録したのは、ドジャースの新人捕手史上初、MLB新人捕手史上でもヤンキース時代のゲリー・サンチェス以来2人目の快挙です。

新型コロナウイルスでショートシーズンとなった20年は、ポストシーズン(PS)の地区シリーズ第3戦でMLB捕手史上初となるPS1試合5安打を記録。全体でも18試合中、17試合でスタメン出場を記録してチームの世界一に大きく貢献しました。

その後も勝負強い打撃と堅実な守備でレギュラーポジションを堅持。23年はWBCアメリカ代表に選出され、オールスターに初選出されました。そのオールスターゲームでは、1982年のトニー・ペーニャ、1998年のイバン・ロドリゲス以来、捕手史上3人目となるオールスターゲームで盗塁を記録しました。

今月27日にはドジャースが10年総額1億4000万ドル(約211億円)で2033年シーズンまでの契約延長で合意したと発表しました。24年はベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオの後の4番として起用が予定されており、スミスの打撃が強力打線成功の最大の鍵になります。(大リーグアナリスト)

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