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IBMとは伊豆(Izu)・小笠原(英名Bonin)・マリアナ(Mariana)の頭文字をとった略称で、全長約2,800km、日本の南に伸びる島弧のことを指しています。JAMSTECではこれまで、IBM弧域の精力的な調査研究を行ってきており、世界でも有数のよく研究された島弧です。
IBMはいずれ北上して日本の本州に衝突合体し現在見られているような巨大な大陸に成長すると考えられています。それでは、島弧はどのように誕生し、どのように進化してきたのでしょうか?IODPに提案された「島弧進化の総合的理解と大陸地殻成因の解明(プロジェクトIBM)」に沿って、3つの掘削が米国の科学掘削船「ジョイデス・レゾリューション」によって実施され、研究が進んでいます。
IBM-1(島弧以前):奄美三角海盆の掘削により、沈み込み開始以前に存在した地殻(基盤)を探る
IBM-2(島弧誕生期):小笠原前弧の掘削により、沈み込み開始直後に生まれた岩石を探る
IBM-3(島弧成立後):伊豆背弧の掘削により、島弧進化の総合的な理解をめざす